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岡本浩一著「上達の法則」~効率のよい努力を科学する~

2013-04-30 09:39:13 | ブックレビュー
いやこれは名著です。

大学の先生で、茶道や将棋もやり、英語もペラペラという。
すごいなこりゃ。

内容もさることながら文章もすばらしいです。


何事にも上達するプロセスにはある一定の法則があるということで、
本の前半は上級者に見られる特徴を列挙しています。

上級者は記憶能力に長けている。記憶の再現が早くて正確。
上級者は意味を持たせてものごとを見ている。
上級者は長時間でも退屈しない。
上級者は課題への本気度が高い
上級者は進行履歴を遡ることができる。
上級者は技能のコツをメタファで表現できる。
上級者は個々の技能だけでなく、全体的な進行や流れも思考の対象としている。
上級者は直接役に立たないような知識まで持っている
上級者は一見無関係なことがらからヒントを得ることがたびたびある
上級者は細部へのこだわりがある
上級者は自分なりの美学、哲学を持っている
上級者は自分の演奏を聴いている聴衆の心の動きやまなざしをイメージしながら練習ができる
上級者は負けず嫌いである
上級者は所作がこなれていて丁寧である
上級者は他者の個性に敏感で模倣もできる

ほとんどうちの師匠に当てはまります。

で、この文章の
「上級者は」
という部分を
「私は」
という言葉に置き換えて自己暗示にかけるという新たな試みを自分で考えだしました。

妙にコーフン中。


後半は、中級者が上級者になるための壁を打ち破る方法について具体策が書いてあります。
たくさん方法が書いてあって、いっぺんにはできないのですが、まず、

「ノートをとる」

ことからはじめてみようと思います。


面白いですよこの本。
ものの見方が変わってきます。
あとがきも秀逸です。


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