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日々の暮らしをここに記録して未来に役立てよう。

2002年8月 べっ甲職人からうまいひとまで

2002-08-30 17:16:55 | 津軽三味線
2002年08月04日(日)
20020804
べっ甲職人に会いに行く
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バチが折れた。
柄のところは何でもないのに、新しいバチを買うのはもったいない。
...ということで、バチ修理をしてくれるところを探したら、割と近所に職人さんを見つけた。
車で40分ぐらいのところだ。
さっそく出かけてみる。

「すいませーん」

あちこち探し回って、ようやく田んぼの真ん中に工場を見つける。
しかし扉が閉まっていて人影がない。
とりあえず携帯で電話してみる。

「こっちこっちー!!」

田んぼの向こう側で手を振る女の人がいた。
なんだあっちか。

「今日は主人、遊びに出かけちゃってるのよ」

とりあえず、折れたバチを置いて帰ってきた。

翌朝電話が来る。長さ、厚み、開き具合などの寸法を聞かれる。
でも折れたバチそのまま置いてきてしまったのでよくわからない。
風合いは気にしないけど、今のよりもう少しだけ柔らかめにして欲しい。
「とりあえず1本作って送るから、それで様子見てみて」

料金は1万円ぐらい。まあ新品を買うより安い。
来週15日にはできるみたい。

楽しみだ。

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2002年08月05日(月)
20020805
バチ改造計画
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最後に残ったバチ。
本べっ甲なんだけど、妙に軽くて弾きづらい。
自分的には160g~170gぐらいがいいみたい。
で、改造することにした。
大野さんから電動ドリルを借りる。
バチ尻に穴を開けて、中に鉛を埋め込もうと思う。

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2002年08月06日(火)
20020806
公園で曲弾きの練習
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暴走族の人たちが来て、ちょっと恐かった。
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2002年08月08日(木)
20020808
バチ修理できあがる
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はまじ様
手があいたので作ってみました。
お気に召すと嬉しく思います。
12,000円と消費税です。
気に入ったら電話ください。
もう一本のも作ります。代金はその時に。

栃木県田沼町栃本2703-3
田中工芸

若干左右非対称だが、かえって手作り感があっていいんじゃないの?これ。
弾いてみたいけど、もう深夜なので明日にしよう。
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2002年08月10日(土)
20020810
試し弾き&大宮ストリート
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早起きして利根川の河川敷に行き、バチの試し弾きをした。
おおーっ。ちょうどいいぞ。
うれしい。
これから大宮駅前で弾いてきます。
***
ただいま。
大宮西口アルシェ前で弾いてきました。
ここはある意味無法地帯化していて、色んな人達が各々色んな商売やってます。
今回僕は、色紙みたいなのを売っている人と、サザンの弾き語りやってる人の間で好き放題弾いてきました。
通りすがりの人の反応は、
「あ、津軽三味線だ」
というのがもっとも一般的です(秋田おばこ弾いていてもそう言われた)。
毎回思うんですけど、やっぱり人前で弾けてなんぼですね。
練習で弾けないところは人前でも当たり前に弾けない。
見られてる、と思った瞬間にメロメロになっちゃうし。
そんな中でも、つたない三味線を立ち止まって聴いてくれた人が何人かいました。
一家団欒晩ご飯の時の話題になってたらうれしいな。
ありがとねー。
途中、テレビのロケが始まってそっちに人だかりができちゃったので2時間ぐらいで撤収してきました。
顔は知ってるけど名前は知らない俳優さんがパジャマ姿で駅前の歩道橋を、女の子の名前を叫びながらウロウロしてました。






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2002年08月11日(日)
20020811
特養ホーム慰問
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今日は特別養護老人ホーム「希望の苑(その)」の夏祭りに呼ばれて弾いてきた。
お山コさんりんと津軽甚句、津軽タント節を弾いてきた。
帰りにCocosで反省会をした。
己を良く知る、という話題になり、『「ああ、あの人上手だな」と思う人は自分より遙かに上手くて、「ああ、この人自分と同じぐらいだな」と思う人は、実は自分より上手くて、「自分の方が上手いな」と思う人は実は自分と同じぐらいなんだよ』
と、黒ごまシェイクを飲みながら先生が言った。
ふーむ。
たぶん当たってるんだろうな。
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2002年08月12日(月)
20020812
稽古は続く
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9月の発表会に向けて、津軽タント節と秋田民謡メドレー(秋田節、長者の山、秋田おばこ)を練習してます。

「2番より3番、3番より4番を遅く弾くんだぞ」
要するに、大方の人はだんだんテンポが早くなっていくものらしい。
そうか。自分じゃ気づかんぞ。
「唄い手もやっぱりだんだん早くなっていく。その時に『自分は正しいテンポで弾いてる。合わないのは唄い手のせい』って言うんじゃなくて、唄に合わせて弾いてあげて、間奏でもとのテンポに戻してやるんだよ」

こういうのはホント、勉強になります。
なんだかんだ言って、三味線は伴奏楽器だし。
曲弾き弾けたとしても延々とそればっかりやってるわけにもいかないし。

「三味線を聴いちゃうと唄えないんだよねえ」唄歴3年の小林さんが言う。
三味線と唄はつかず離れずの関係がいいらしい。
要所要所でテンポを与えてあげれば良くて、あんまりカンカンカンカンメロディーを弾くのはかえって唄う人の邪魔になるみたいだ。

ふーん。そういうもんなのか。
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2002年08月14日(水)
20020814
町内会の夏祭り
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古海町内会の夏祭りに呼ばれた。
控え室になっている公民館で音あわせをしていたら、実行委員の人が焼きそばだの、焼き鳥だの、ビールだの持ってきてくれた。
花笠音頭、津軽甚句、お山コさんりん、秋田おばこ、津軽タント節を弾く。
唄は花笠音頭のみ。先生、唄って下さいよー。
練習と本番の大きな違いは、自分の三味線の音が聞き取りづらいところだ。
それにやっぱり本番中は色んな事が起こる。
マイクの調子が悪くて演奏中に係の人が目の前をウロウロしたり。
そういうのにも動じないでちゃーんと弾けるようにならないとダメなんだろうなあ、と思った。
19日に納涼会をやることになった。
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2002年08月16日(金)
20020816
撥の重さ
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前回鉛を入れた改造撥。
重さを量ってみたら155gでした。
こないだべっ甲屋さんに直してもらったバチは160g弱。
で、今回、新しい撥買いました。
3万8千円。
消費税サービス。
170gです。
ちょっと自分には重いんですけど、1の糸が打ち抜きやすいです。


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2002年08月17日(土)
20020817
横浜稽古会
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横浜の稽古会に行ってみる。
静岡からさわきさんも来た。
唄をつけさせてもらった。
「2尺3寸でお願いします」
「...それって何本?」
これはキーの話。
キーは、主に民謡では、さわきさんのように尺寸で呼ぶ。
うちの先生は、秋田民謡の唄の先生なんだけど、なぜか「本」を使うので、たまに尺寸で言われると、換算しないとよくわからない。

1本=2尺3寸
2本=2尺2寸
3本=2尺1寸
4本=2尺
5本=1尺9寸
6本=1尺8寸
7本=1尺7寸
8本=1尺6寸

夕方まで色んな曲を弾いて、色んな唄を唄って、夜はみんなで飲みに行った。三味線つながりで知り合った人達は、職業はバラバラなんだけど趣味嗜好が似ていて面白いなあと思った。


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2002年08月18日(日)
20020818
群馬県民謡連盟の発表会
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前橋で開かれた群馬県の民謡連盟の発表会を見てきた。
知らない曲ばかり。東北民謡は少なかった。
舞台が2つに分かれていて、右手でやっている間に次の出番の人が左側でスタンバイしていた。なるほど。これだと数こなせるもんな。
でもさあ、108演目はちょっと多すぎないかい。
細棹ばっかだし。
10コぐらい見て疲れて帰ってきた。
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2002年08月27日(火)
20020827
湘南ねぶた祭り
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とても書ききれないです。

去年と同様、文句なしに楽しかった。
楽しくて、面白くて、難しくて、また津軽三味線が好きになった。

みんながいないのが寂しかった。
でも、それは各自が決めたことなので、尊重するし、応援もします。




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2002年08月29日(木)
20020829
うまいひと
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「うまいひとの演奏を聴けよ。どこがいいのか、気をつけて聴けよ」
ふーん、そんな風に分析的に人の演奏を聴いたことなかったな。
いいな、と思った理由は何なのか調べろよ、ということらしい。

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