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何のために

2012-08-16 16:27:18 | 津軽三味線

大きなホールを借りてしまったから客席を埋めなければいけないって
本当にそうなんですかね。

客が多かろうが少なかろうが、路上だろうがホールだろうが、
やることは変わらない。なにかが突然できるわけでもない。
結局のところ、今の自分にできることをやるしかない。

今の自分に不釣り合いな人数を集めることも、できない手に挑戦することも、
演奏の本質からかけ離れた「欲」のようなものだと思うんですよね。

もっと言っちゃうと、音を出すのは三味線であって、人ではない。
弾き手はどう弾けばどんな音が出るのか、瞬間瞬間追いかけているだけで、
客と向き合っているのは三味線の音色だと思うんです。

だから「オレが弾いている」と思っているんだったら、もうそこから間違いで、
そう思って弾くと自己顕示欲の塊のような音だったり、
誰かに無理やり弾かされているようなすごく居心地の悪い音になってしまう気がして。

繰り返しになるけど、

どう弾けばどういう音が出るのか?

それを絶え間なく追いかけていればいい。

ただそれだけ。

それ以外は副産物というか、結果ですよね。