どBlog

日々の暮らしをここに記録して未来に役立てよう。

幼い頃の雪の思い出

2008-02-04 21:15:47 | What's up?
きのう、群馬でも雪が降りました。



僕は、北海道東部の厚岸(あっけし)という小さな町で生まれました。

冬はマイナス30度近くになります。

当時父親は、町役場に勤めていました。

冬になると休みの日でも、夜中でも、役場から家に電話がかかってきて、

水道管が凍って破裂したとか、

木が雪で倒れて道路をふさいだとか連絡が入ります。

そうすると父は、防寒着に身を包んで出かけて行きました。

たしかあれは、クリスマスも終わった頃だったと思うんですけど、

その日の夜も猛烈な吹雪で、

停電になっちゃって、

そしたらやっぱり役場から電話がかかってきて、

暗い部屋の中で懐中電灯を頼りに父が身支度を始めたとき、

父がもう死んじゃうんじゃないか、

このまま父が玄関を開けて外に出て行ったら、

もう二度と会えないような気がして、

そう思ったらすごく悲しくて、

姉と一緒に父の足にしがみついて、

行かないでくれ

と泣いた記憶があります。

それでも父は出て行っちゃって、

姉弟で泣いてたんですけど、

しばらくして姉が

トランプしよう

って言いだして、

石油ストーブの明かりの前で

姉とふたりで

父が帰ってくるまで

ずーっとトランプをやってた



雪を見ると、その時の記憶が、頭に浮かんでくるんですよね。




もうずーっと昔の事なんですけどね。