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2004年10月 効率的稽古から今日知ったコツまで

2004-10-30 17:58:48 | 津軽三味線
2004年10月02日(土)
20041002
効率的な稽古の方法
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なんとか弾ける曲数は増えたけど、人様に聴いてもらうにはどれもみんな中途半端だ。
録音して聞いてみるとやっぱり下手だし。
何かうまい方法はないものか。
曲ひとつひとつじゃなくて、ある練習をしたら、全体的にレベルアップできるような練習がいいな。
新節系のの曲で3の糸を弾くところだけをピックアップして弾いてみると、だいたい似たようなところがイマイチなのに気づいた。
練習前に録音して、練習の後に録音してできなかったところが克服できているか確認する。
...ふっ。地味だな、オレって。
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2004年10月03日(日)
20041003
基礎練習メモ
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今日は一日中雨らしい。
家でじっとしていよう。
以前紹介した「良い演奏」。
ギター演奏の事について書いてあるんだけど、やっぱりためになります。
参考になりそうな事を抜粋してメモしておこう。

1.課題を意識する
なんのために、何を目的として練習を行うのかが大切。
目的は、その時点で取り組むべき事、課題となること、など多くても2~3課題までにする。

2.自己の最高速度を超えないこと
 自分の意図した通りに指が動き、意図した音(強さ、タイミング、表情)が出ているのかを常に確認でき実行できる速度が、自己の最高速度。
指が硬直してきたり、指の動きが大きくなったり、肩や首、腰などが緊張しだるくなってくる状態は、自己の最高速度を超えている。
もし、ゆっくり弾いているのにそうなるのならば、姿勢や演奏法に問題があるから、そちらを改善しなければ基礎練習は身体に負担をかける誤った姿勢や演奏法を身に付ける(下手になる)ための練習になってしまう。
 常に正しい姿勢で正しい演奏法で、そして自己の最高速度を守って練習することにより練習は効果を発揮する。

3.速度アップのためには
今よりも速く弾けるようになりたいのならば、自己の最高速度ぎりぎりで練習する。

4.スケール練習上の注意点
(1)姿勢
 まず、正しい姿勢ができていないと全てができない。
身体の全てがリラックスしていて、どの筋肉も無理なくスムーズに自在に運動できる姿勢を常に保持できているか。
演奏(練習)していて、どこかが痛くなる、とか、筋肉疲労を起こすのは、姿勢に問題がある。
常に正しい姿勢を保持して演奏できるように、肉体の各部をチェックしながら練習する。
(2)必要最低限の運動
 無駄な力、運動は、様々な弊害をもたらす。
左右両手ともに、必要最低限の移動距離で、必要最低限の力で、必要最低限の時間だけ働かせているか。

う~む。
津軽用のスケール練習曲とか、あったらどなたか紹介してください。


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2004年10月08日(金)
20041008
ああ撥が..
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また熊谷の居酒屋で弾かせてもらう。
台風が近づいているので、週末だけとお客さんは少ない。
椅子の上に置いた撥を取ろうとして手が滑った。
ぱりん。
コンクリートの床に落ちて鼈甲がまっぷたつに割れた。
ああ一番気に入っていた撥なのに。
弘前の大会のときにも使ったヤツなのに。
「あの、あちらのお客さんが津軽三味線弾いて欲しいって言ってるんですけど」
予備の撥を出して、意識もうろうとする中じょんがら節を弾く。
(ああ、何でちゃんとケースに入れておかなかったんだろう)
(修理できるかな。柄の方は大丈夫だったっけ)
と、ぜんぜん関係ない事を考えながらも手は勝手に動く。
「形あるのものは必ず壊れる」
とあきらめる事にした。
演奏に集中しよう。

「あちらの座敷のお客さんが近くで弾いて欲しいってとおっしゃってるんですけど」
席にお邪魔する。
「常磐津できる?」
...そう来たか。
常磐津って何ですか?とも言えず、「いや、ちょっとジャンル違うんで」と断る。
(イスラエルの唄でも何でも弾けなきゃあかんで)
先生の声が頭の中でよぎる。

「リンゴ追分できる?」
何となく探りながら弾いてみた。一緒に歌って楽しそうだった。
喜んでもらえてよかった。

帰り、自分の傘が無くなっていた。
ああ、気に入ってた傘だったのに。忘れても絶対に取りに行ってたのに。
店長に傘を借りて帰る。

得るものも大きかったが、失ったものも大きかった。

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2004年10月09日(土)
20041009
撥を買いに行く
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台風が近づく中、東京の「三味線かとう」さんに出かける。
「お見事!」
割れた撥を見せたら店員の山口さんにそう言われた。
新しいのを買おうと思ってたけど、「気に入ってなじんでいる撥だったらもったいない」と言われ、修理する事にした。
海宝堂さんにも寄りたかったけど、雨がひどくなってきたのでやめした。
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2004年10月10日(日)
20041010
一人ライブ初挑戦
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来週の土曜日、宇都宮のりきりき屋さんという所で弾かせてもらう事になった。
持ち時間は30分を2回。何弾くかな。30分で何曲弾けるんだろう。
やっぱり、ただ弾くだけじゃあれだろうし何か話のネタも考えないとな。
神戸のやっさんに相談してみる。
「最初、派手なの弾いた方がいいよ。最初がおとなしいと聞いてくれる人も聞いてくれなくなるから」
その他、曲の合間に普段どんな事を話してるか、とか、選曲をどうしてる、とか、色々教えてもらった。
やっさんいつもありがとう。

で、だいたいこんな感じで行こうかと思う。

1.あどはだり
自己紹介、あどはだりについて

2.津軽タント節
三味線始めたきっかけと、受けた逆カルチャーショック、最初にどんな曲を習ったか

3.津軽甚句
最初についた先生が、実は秋田の唄が専門だった事

4.生保内節
弘前の事、鯵ヶ沢の事

5.鯵ヶ沢甚句、ワイハ節、八戸小唄

普段の練習、曲弾きについて、津軽三味線の大会の事
6.曲弾き

...なんか書いてて緊張してきた。
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2004年10月15日(金)
20041015
いまさらじたばたしても始まらんし。
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12月にやる合奏曲の稽古。長くて難しい。
なかなか覚え切れない。早く開放されたいす。
帰ってきてヨメはんの前で、MCを入れつつ軽く明日のリハーサルをやってみる。
「ま、いいんでないの?」
と言うので、一応これで良しとする。
明日は一生懸命弾かせて頂きます。
栃木の皆様、どうか暖かい目で見てやってください。



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2004年10月17日(日)
20041017
自分と三味線しかいないということ
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東北道にのって1時間あまりで宇都宮に着いた。あっという間だ。
りきりき屋のお店の方にご挨拶する。
おでんをご馳走になった。味の染みた大根がうまかった。
だしは何だろう。玉子もうまい。
「ご飯も召し上がります?」炊きたてのご飯をもらった。
あ、甘い!ご飯が甘いぞおい。
7時スタートでまだ時間があるので、控え室でひと通り弾いてみる。
あまり緊張せずにできそうな気がしてきた。
これも、普段店で弾かせてくれる「夜ばなし」のマスターのおかげだな。
7時からと8時半から2回やった。1回目と2回目で同じ顔ぶれのお客さんがいたけど、変にいきなり別な事に挑戦するのはやめて、ほぼ当初決めたとおりに弾いた。

今回、大きな収穫がひとつあった。
自分が三味線を使って音を出す分には、周囲の状況は無関係なんだと言う事に気づいた。
自分の弾く場所が、路上だろうが、舞台だろうが、お店だろうが、撥が糸に触れた時に音は出るのであって、それは普段と全く変わらず、自分が例えどこで弾こうが、三味線はいつもの三味線で、だから自分と三味線の関係だけ気をつけて、三味線に対して自分が弾くべきところを弾けばいい、という事。文章にすると難しくなっちゃうけど。
演奏中、普段と全く変わらぬいつものマイ三味線の棹の木目が目に入った。
自分の精神状態や、弾いている状況が普段と大きく変わっても、三味線だけはいつも通りで全く変わらない。いつものマイ三味線にほっとした。
自分が三味線に対して弾けば、あとは三味線が聞く人に音を届けるから、自分としては三味線に対してだけ集中してやりとりすればいいんだ、と気づいた。
それから先はずいぶんと楽になりました。

とちぎ音の会の皆様、お世話になりました。
ありがとうございました。
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2004年10月24日(日)
20041024
大会まで1ヶ月ちょっと。
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今までヨメはんの三味線を借りて大会に出てたけど、12月は苦楽を共にした自分の三味線(通称:仁志2号)で挑もうと思います。
で、思い切って憧れの札幌・太田三味線工芸さんに皮張りをお願いしました。
どんな音になるか、すんごい楽しみです。

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2004年10月25日(月)
20041025
今週の稽古
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渋谷さんのコピーを-10%スローで弾けるように。
黒リンゴのリンゴと嘉瀬、鯵ワイ十三の十三、
旧節をMDで毎日聴く
29日どっかで弾く
30日1段、いぶき、俵積み唄おさらい
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2004年10月29日(金)
20041029
できないところ
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できないところ。
・いぶきのあそこんとこ
・嘉瀬の奴の出だしのところ
・十三の半音のところ。1のツボ行ったり来たりするところ
・リンゴ節の2の糸引っ掛けるところ、半音のところ
・曲弾きの24連続のところ
・9のツボ
***
久々に外で弾く。
剃った頭にタオルを乗せた男の人が聞いてくれた。
こないだ作ったMCの通りに、三味線の材料はほとんどが輸入物だの、皮は猫じゃなくて犬だの説明するとしきりに感心していた。
***
五所川原市のアート印刷さんに名刺印刷を依頼する。
「立佞武多(たちねぷた)」の写真入り名刺。
できあがりが楽しみだ。
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2004年10月30日(土)
20041030
とある居酒屋さんで
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マイ三味線を皮張りに出しているので、ヨメはんのを借りる。
やっぱりいい音がするな。
あどはだり、黒リンゴ、鯵ヶ沢、ワイハ、生保内、道内口説、曲弾き弾いて終了。
お客さんからビールおごってもらった。うまかった。
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2004年10月31日(日)
20041031
今日知ったコツ
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地元自治体主催のイベントがあり、今習っている会で合奏するとの事で参加させてもらった。先生から太棹を習っている人が20人あまり集まる。
こんなにいるのか、と、ちょっと驚く。

10時からリハ、進行や照明などを合わせていく。先生からどんどんリクエストが出て、照明や進行、舞台への出入り段取りが次々に決まっていく。
三味線弾けるだけじゃなくて、舞台として客に見せる部分まできちんと考えてまとめあげていけるところがやっぱりプロなんだろうな、と感心する。
進行役や照明、音響、主催者、自分の楽器や衣装の仕度、さらに素人集団の弟子達の面倒も見る、なんて、ちょっと想像するだけでも大変なのに、ちゃんと目配り、心配りがされていてすごいな、と思った。

・リハ終わったら2の糸を替える
・椅子には浅く腰掛ける
・予備の糸 2の糸2本、3の糸1本
・糸を伸ばすのにも、寸法により程度あり。あんまり伸ばしすぎると今度は弾いている最中に音が上ずってくる
・舞台に置いてある椅子の後ろを通らない

など教わる。
だいぶ舞台そのものにも慣れてきた。
観客一人ひとりの顔が見えるようになってきたな。

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