Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

週明けの展望 日曜東京 根岸S

2023-01-23 | 予想

 今週末の東の開催は中山から東京に移り、春のGⅠ戦線の足音が聞こえてくる頃です。今週半ばには大寒波が襲来すると警戒が呼びかけられているので、うちも水道管に新聞紙と布を巻きつけましたが、馬たちの調教にも影響が出ないかと心配です。

 日曜の東京では11Rに根岸Sが組まれています。モズアスコット、ノンコノユメ、モーニンなど、ここを勝って2月のGⅠフェブラリーSも獲る馬が何頭も出ている注目のレースです。今年の出走予定馬を眺めると、次のGⅠでも上位に来そうな馬が何頭か見えます。

特別レース登録馬 JRA

 まず、前走武蔵野Sの1・2着馬、ギルデッドミラーとレモンポップの2頭。ギルデはNHKマイルでラウダシオンの3着など芝で活躍していましたが、ダートに転じても切れる末脚は健在で、走るたびにパフォーマンスを上げています。牝馬6歳でもあり、陣営はここをステップにGⅠに手が届く最大のチャンスと見ているでしょう。

 武蔵野Sで同馬にハナ差で敗れたレモンポップも、逃げたバスラットレオン(3着)をかわして勝ったと思った瞬間に出し抜けを食らっただけで、今月から馬柱に記載が始まったRT(レイティング・ポイント)では、ギルデよりも評価は上です。ここまで大事に使われてきた成果がここで開花しそうな感じはあります。

 4歳馬ではバトルクライがいます。12月のギャラクシーSで2着に敗れたために、臨戦過程が狂って、今月初め、すばるSにもう一回走らなければならなくなったのは計算違いでしたが、4歳世代の実力馬の一頭であることは確かです。でも、同じ4歳だったら、すばるSで同馬に敗れたセキフウの上がり脚の方が魅力かも知れません。このときは同じ4歳なのにバトルとはハンデ差2㌔の負けでしたから。

 去年のこのレースの1~3着馬のテイエムサウスダン、ヘリオス、タガノビューティも出走予定です。特に、勝ったテイエムSは「本番」のフェブラリーSでも2着でしたから、この馬が何着になるかで、他馬がGⅠ級かどうか、判断できると思います。

 芝マイルで活躍したホウオウアマゾンが、今回このレースで初めてダートを走ります。母親は京都牝馬Sを連覇するなど、芝の中距離馬でしたが、同じ父キングカメハメの産駒として全姉がダートで3勝しているので、血統的にダートがダメなことはないと思います。3年前のモズアスコットのように、ここを勝って、本番を制することがあっても全然不思議ではありません。

 その他、ギャラクシーSで、上の4歳馬バトルクライに一泡吹かせた(儲けさせてもらった)デンコウリジエールもいますが、格的にはやや見劣りします。

 例年、実力がありながら近走の成績がいまいちで人気を下げた馬が穴を開けるということはあっても、上位人気馬がそれなりに走るレースだと思います。

根岸ステークスの過去10年データ、好走馬一覧(2023年1月29日東京11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 今のところは、上位人気馬で決着するのではという見立てをしています。あとは追い切りの様子を見ながら考えようと思いますが、各陣営がこのレースを次のGⅠへのステップと考えているとすれば、本番をふまえた余裕残しの仕上げになるはずですから、波乱の余地はあるかもしれません。

 GⅠのステップと言えば、日曜中京のシルクロードSも春のGⅠ高松宮記念に向けた重要レースです。ハンデ戦ですから、波乱の余地はこちらの方が大きいでしょう。明日は、このレースを検討をしてみたいと思います。今日もお読みいただきありがとうございました。

 

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