Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

2/29(木) 「波乱枠」のねらい方

2024-02-29 | 馬券作戦

 ネットを眺めていたら、馬券作戦のコラムがあって、読んでいておもしろいなと思いました。なるほど、騎手から買うというのも一つの手かなあと。たとえば、以下のコラムで推奨されていた騎手のうち、坂井くんなどは阪神芝の3年間の成績が42・37・27・197、複勝率34.98%ですから、これは十分ねらいが立ちます(もちろん、川田くんの複勝率59.5%には及びませんが)。

「阪神ならルメール以外で」 単回収値100超の“ベタ買い”ジョッキー 【馬券攻略コラム#009】 | SPREAD (spread-sports.jp)

 これに刺激されたわけでもないですが、今日は気分を換えて、馬券作戦について書いてみます。わが馬券の師・宮田比呂志さんは、単勝人気とは別に「枠の人気」という考え方を提唱していることは、このブログでも何回か書いてきました。日本の競馬では出頭数が何頭になっても枠は8つしかありませんので、これを人気順に並べて、本命サイドの1~3人気枠、中波乱を呼ぶ4~6人気枠、大波乱となる7・8人気枠の3つに大別してレースの予想に役立てるという話でした。そもそも7・8番人気枠は「大波乱」の枠ですから、上位3着内に出現する頻度は多くありません。中山開催に替わった先週の土日でも、12レース中、土曜は1Rのみの1回、日曜は1Rと4Rの2回のみでした。ところが、阪神は、土曜はゼロでしたが、日曜は5回も出現する特異な日でした。以下に、この日の阪神で1Rから12Rで3着以内に入った馬の枠人気と単勝人気の出目を整理してみましょう。R番号の太字は三連複が万馬券になったレースで、数字は左から1・2・3着、枠人気の数字の下線太字はウラ人気馬(同枠で人気がない方の馬)が出現したことを示します。

 

        枠人気     単勝人気  三連複配当

 〇 1R  3 1   ③ ① ④

 〇 2R  1  2  ① ④ ③

 〇 3R   1 4  ⑦ ① ③   

 〇 4R  1    ① ⑩ ④

 〇 5R   2 4  ④ ② ⑧  34,380円

 〇 6R  1  5  ① ⑧ ⑦

 〇 7R  1 3 6  ① ③ ⑤

 〇 8R  1 2 4  ① ② ⑥  

 〇 9R  2 5   ② ⑥ ⑦  16,830円

 〇10R  3 1   ② ③ ⑦ 

 〇11R  1 4   ① ③ ⑨

 〇12R  7  2  ⑧ ⑫ ②  62,590円

 

 「大波乱枠」の7・8人気枠が5回も出現したにしては、三連複万馬券が3回と、ふだんとそんなに変わりばえしない「荒れ方」ですが、それはさておき、普通の日で出てもせいぜい1~3回くらいしかない「大波乱枠」がレースで出現するかどうか、どうすればわかるのかが問題です。何か先取りできるパターンはないものか。

 これは経験上の目安ですが、7・8人気枠に147258系列の枠のどちらかが並ぶ場合は、7人気枠が出やすい傾向があると思います。確率はそんなに高くはありませんが(統計はとっていませんが、感覚的にはせいぜい2割くらいです)、日曜の阪神の場合、けっこうこのパターンが嵌まりました。

 たとえば、上の6Rの枠の人気順は(数字は枠の人気順です)、

 1⃣4枠 2⃣8枠 3⃣3枠 4⃣7枠 5⃣1枠 6⃣6枠 7⃣5枠 8⃣2枠

 で、5枠のアナザーエース(単勝⑧人気)が2着でした。

 同じく9Rの枠の人気順は、

 1⃣8枠 2⃣6枠 3⃣2枠 4⃣3枠 5⃣5枠 6⃣7枠 7⃣4枠 8⃣1枠

 で、4枠のウインエアフォルク(単勝⑦人気)が3着でした。ちなみに、このレースは258枠が枠人気上位5つにはいっていて、一番人気のない5枠の馬が2着でした。

 最終の12Rに至っては、

 1⃣6枠 2⃣5枠 3⃣7枠 4⃣8枠 5⃣3枠 6⃣2枠 7⃣4枠 8⃣1枠

 となっていて、何と4枠の2頭(サクハル=単勝⑧人気、ロードドミニオン=単勝⑫人気)が1・2着で、三連単は63万を超えました(獲りたかったんですけど、「わたり」人気の方を気にしていて、4枠のウラ人気馬まで注意が及びませんでした)。

 さすがにねらうと言っても、人気薄の馬が入っている枠ですから、よっぽどの確信でもない限り軸馬にするのは憚られますが、このパターンにある7⃣人気枠の馬は常に相手候補には入れておくべきと思って、馬券を買っています。当たると痛快ですし、日曜の阪神みたいな日もあるので、ちょっとお勧めした次第です。

 明日は金曜なので、重賞レースに出走する馬たちの追い切り情報と評価を集めてみます。本日もお読みいただきありがとうございました。また雨が近づいてきましたが、これも春が来たしるしかもしれません。今日も一日無事でありますように。

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2/28(水) オーシャンSの展望

2024-02-28 | 分析
 今日は先週の阪急杯と並ぶ高松宮記念の重要な前哨戦、オーシャンSを見てみます。去年の秋はGⅠ獲りをあきらめたトウシンマカオが、ここをステップにGⅠ高松宮記念を目指します。ビッグアーサー産駒だけに、小倉ならグリグリの◎ですが、坂のある中山でも抜けた走りを見せられるでしょうか。
 
 
 以下で、過去10年間の3着以内馬の傾向を見ていきます。
 
1)前走(ステップ) ※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
 〇シルクロードS  7頭 ショウナンハクラク⑪5着 サンライズオネスト⑫7
                バースクライ④9着 ディヴィナシオン⑮13着
                オタルエバー⑤16着 カイザーメランジェ⑱18着)
 〇スプリンターズS 4頭 (※該当なし 
 〇カーバンクルS  4頭 シュバルツカイザー⑧1着 グレイトゲイナー⑤2着
                モリノドリーム②4着 シナモンスティック12着)
 〇香港スプリント  2頭 (※該当なし)
 〇ラピスラズリS  2頭 (※該当なし)
 
 前走との間隔で抜けて多いのは、中4週のシルクロードS組です。それから、3ヶ月以上の休み明けの人気馬たちが相応に走っている感じもします。トウシンマカオには心強いデータです。
 
 
2)性齢 ※頭数は延べ数
 〇4歳 6頭   〇5歳 11頭   〇6歳 7頭   〇7歳 4頭   〇8歳 2頭   
/◇牝馬 9頭   ◇騸馬 2頭
 
 5歳が最多ですが、7歳以上が6頭で、年長馬も好走する傾向です。また、牝馬も上位を独占した年があり、要注意です。
 
 
3)血統
 ここ3年は父系ディープインパクトも来ていますが、全体としてはミスタープロスペクター系が強いレースです。数が多くなりますが、ここでは両方の血脈を拾っておきます。※ND=ノーザンダンサー系
 
ディープインパクト系 
 ・ダディーズビビッドキズナ/母父フレンチデピュティ(ND)
 ・ドロップオブライトトーセンラー/母父フレンチデピュティ(ND)
 ・ロードベイリーフヴァンセンヌ/母父キングカメハメハ(ミスプロ系)
 
ミスプロ系(キングカメハメハ産駒のロードカナロアなど)
 ・オタルエバーリオンディーズ/母父Redoute's Choice(ND)
 ・カイザーメランジェサクラオリオン/母父サクラプレジデント(サンデー系)
 ・キミワクイーンロードカナロア/母父ダイワメジャー(サンデー系)
 ・ジュビリーヘッドロードカナロア/母父ディープインパクト
 ・スコールユニバンスドゥラメンテ/母父Firebreake(マンノウォー系)
 ・ファロロジーバトルプラン/母父サンデーサイレンス
 ・ホウオウノーサイドキングカメハメハ/母父ヘクタープロテクター
 ・ボンボヤージロードカナロア/母父ディープインパクト
 ・ヨシノイースタールーラーシップ/母父ゼンノロブロイ(サンデー系)
 
 
4)JRAホームページのデータ分析
 JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
  ①馬体重510㌔以上の馬が優勢
  ②前走も同距離1200の重賞出走馬の方が優位
  ③前年以降1200戦(3勝クラス以上)での勝利必須
  ④近年は7歳以上の年長馬は割引きが必要
 
 条件をすべて満たして浮上するのはビッグシーザー、次点は馬体重がちょい足りませんが、シュヴァルツカイザーでしょうか。
 

5)宮田式バイオリズム

 最後に、宮田式バイオリズムが◎の馬を挙げておきます。

 ・オタルエバー    5・2・2・5
 ・ショウナンハクラク 4・0・2・14
 ・ジュビリーヘッド  5・7・4・13
 ・バースクライ    4・1・1・3
 ・ビッグシーザー   5・1・2・3
 

6)結 論  

 構図としてはトウシンマカオ vs ビッグシーザーで、データ的には後者の方が優勢と見るのが妥当なようです。ただ、個人的な好みで言うと、両馬ともビッグアーサー産駒で、中山の坂にやや不安な面があります。実際、競馬ラボの血統データからは、中山芝1200でビッグアーサー産駒の成績は、2022年以降、2・0・1・27で複勝率10%ですんでね(ロードカナロア産駒は27%)。人気にはなるでしょうから、消しというわけにはいきませんが、血統的にはミスプロの血脈のある馬か、ノーザンダンサー系の底力のある馬の方がいい感じはします。となると、重賞実績を考えて、今回2㌔減のシナモンスティックや、距離実績がイマイチですがダディーズビビッドのほか、中山得意のシュヴァルツカイザーを上位にとった方が妙味があるかも知れません。あとはキミワクイーンあたりでしょうか。まあ、1頭くらい見逃していた人気薄が突っ込んで来ても驚けないレースだと思います。
 
 明日は、この前の日曜阪神で嵌まったミニ馬券術のことを取り上げようと思います。本日もお読みいただきありがとうございました。もうすぐ3月。だんだんと陽光がまぶしくなってきました。今日も一日がんばりましょう。
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2/27(火) チューリップ賞の展望

2024-02-27 | 分析

 

 既得権とか男女差とか、日本の競馬の世界もまだまだな部分はありますが、政治に比べればまともな方だと思います。いくら川田やルメールがトップジョッキーだと言っても、走行妨害をすれば騎乗停止の裁定が下るでしょうし、基本的に「特別扱い」はしてません。それにひきかえ、自民党の国会議員の「特別扱い」と言ったら、これはもう恥ずかしいばかりです。例の裏金議員の政倫審を非公開にしてくれとか、国民をバカにしてんですかね。岸田さんも「国会でお決めになること」とか繰り返してますけど、あんた、自民党のトップだろって。財務大臣に至っては、(裏金議員が)納税するかどうかは当人が判断するべき(という趣旨)ですからね。それでいいんなら、こっちも確定申告なんかしねえよって(もうしちゃいましたけど 笑)。

 で、今日の本題です。昨日は3歳牡馬クラシックの注目の一戦、弥生賞を検討してみましたが、今日は3歳牝馬の桜花賞の前哨戦、チューリップ賞を見てみます。例年桜花賞と最も関連性の深い一戦で、去年も2・3着馬がそのまま本番の桜花賞で2・3着でした。今年は牝馬ながら朝日杯FSで3着だったタガノエルピーダが出て来ます。桜花賞につながるレースができるかどうか注目です。

1)持ち時計

 過去10年で良馬場施行は8回でしたが、良馬場での勝ち時計の平均は、全体時計で1分33秒5、上がり脚の平均が33.7です。去年2着のコナコーストが、1分34秒0、33.7秒、クビ差3着のペリファーニアが同タイムの上がり33.9秒です。芝マイルの目安時計として、1分33秒台、上がり33秒台であれば「当確」候補と見てよいのではと思います。今回のメンバーで持ち時計上位の馬は以下のとおりです(〇数字は人気順、は同じレース、ダノンエアズロックのみ1800mの時計です※新潟の時計は除外しました)。

・フルレゾン      09/18阪神・未勝利   1分33秒3 34.1 ②1着

・ミラビリスマジック  01/13中山・菜の花賞  1分33秒4 34.2 ②1着 

・タガノエルピーダ   12/17阪神・朝日杯FS 1分34秒0 35.2 ⑤3着

・スティールブルー   10/28東京・アルテミS 1分34秒0 33.8 ④3着

 参考までに、去年の上位3頭の前走時計も見てみます。

1⃣モズメイメイ     02/12阪神・こぶし賞  1分34秒7 34.2 ①1着

2⃣コナコースト     02/04中京・エルフィS 1分34秒6 33.6 ④2着

3⃣ペリファーニア    12/25中山・新馬    1分36秒0 35.0 ①1着   

 1分33秒台の時計がこちらも出ていませんが、タガノエルピーダはまずまずでしょう。ただ、数値上抜けているわけではありません。2連勝で臨むミラビリスマジックは前走直線でスムーズさを欠きながらの勝利でしたので、時計以上に評価していいかも知れません。ステールブルーも前走フェアリーSではまさかの①人気4着でしたが、十分巻き返せるでしょう。

 以下、過去10年のレースで3着以内に入った馬たちの傾向です。

2)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順

 〇阪神JF    14頭 ※該当馬なし

 〇エルフィンS 3頭 (スウィープフィート③2着 ブルーアイドガール④9着)

 〇新馬     3頭 ※該当馬なし

 〇クイーンC  2頭 ※該当馬なし

 ちなみに、レース間隔では中11週、3ヶ月が大半で、阪神JF組が占めています。今回、間隔が合うのは、阪神JF組ではありませんが、ヒヒーン(つわぶき賞③5着)とガルサブランカ(ベゴニア賞①2着)です。 

3)血統

 母系のノーザンダンサー系が大変強いレース傾向です。加えて父系がサンデー系ならベストでしょう。今回のメンバーで該当するのは、以下の馬です。

・エラトー:Saxon Warrior母父Siyouni

・ガルサブランカ:キズナ/母父キングヘイロー

・セキトバイースト:父デクラレーションオブウォー/母父Foot steps in the sand

・ブルーアイドガール:キタサンブラック母父Bluegrass Cat

・ラヴァンダ:シルバーステート/母父ベーカバド

・ラーンザロープス:キズナ母父Pure Prize
 

4)JRAホームページのデータ分析

 JRAのホームページのデータ分析で強調されているポイントは以下のとおりです。

 ①前走も芝1600

 ②前走6着以下はNG

 ③2勝以上馬の好走率上位も、3着には1勝馬も注意

 ④ノーザンダンサー系の馬は特注

 データ分析:チューリップ賞 今週の注目レース JRA

 ④の血統以外では、ミラビリスマジックです(父サンデー系/母父ロベルト系)。血統面込みで条件に近い馬として、ガルサブランカラヴァンダラーンザロープスあたりが浮上します。実績的に勝つまではどうかなあという感じはありますが、3着候補としては押さえておくべきかも知れません。

5)結  論 

 昨日検討した日曜の弥生賞に比べると、質的にはやや物足りないメンバー構成です。前走GⅠ3着のタガノエルピーダをはじめ、重賞レースを走って来た馬たちやop勝ちしているミラビリスマジックらが上位だろうと思いつつも、血統の傾向からすると、上位陣が意外にふるわず、伏兵が台頭してくるかもしれません。中でも前走シンザン記念4着のラーンザロープスは一番気になる存在です。前走は内を突いて早めに抜け出しましたが、外を差してきた馬の伸び脚に屈したかたちです。騎手の狙いもあったでしょうが、もう少し馬場のよいところを通れれば、2・3着に粘れたかも知れません。あとは、ショウナンマヌエラら先行馬が引っ張ってペースを上げてくれれば、ガルサブランカなど差し馬の決め脚がはまるかも知れません。今の段階では、GⅠの成績に敬意を表して、タガノエルピーダ、スウィープフィート、スティールブルーの3頭を上位にとり、ラーンザロープスとガルサブランカは△までとしますが、追い切りの状態次第では、もっと上に評価してもよいと考えています。

 明日はもう一つの土曜の重賞、オーシャンSを検討してみようと思います。高松宮記念の前哨戦で、これも楽しみなレースです。本日もお読みいただきありがとうございました。今日は風が強いようです。一日無事に終わることを祈ります。

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2/26(月) 弥生賞の展望

2024-02-26 | 分析

 昨日はねらいを外しまくりで大惨敗でした。小倉の「BA(ビッグアーサー)狙い」が嵌まった以外は、中山・阪神の両メインとも、「消し」にした馬が突っ込んで来てしまって、雨の影響はあるでしょうが、そもそも展開予想が的外れでした。あと今年の4歳馬の評価ですね。昨日まで、年明け後の芝の重賞レースは13ありましたが、3着以内に入った馬の年齢別の頭数は、

 4歳=10頭  ・5歳=19頭  ・6歳=5頭  ・7歳以上=5頭

です。特に、今回中山記念で皐月賞馬が4着に敗れたことは象徴的ですが、去年の有馬記念前に、3歳馬(現4歳馬)のレベルは高くないと断じたように、明けて4歳になっても、この世代はそれほど強くないのではと思います。今年の世代比較で、「最強世代」は4歳ではなく5歳というのは、頭の片隅に入れておくべきかなと思いました。

2023年12月18日のブログ記事一覧-Winning Ticket for All Vol.2 (goo.ne.jp)

  さて、そうこうしているうちに2月も終わりですが、今月は馬券成績が冴えなかったので、来月は巻き返さないといけません。今日は、3歳牡馬の皐月賞トライアル、弥生賞を検討してみます。皐月賞の前哨戦ですが、去年勝ったタスティエーラがダービー馬になったように、どちらかというと、皐月賞よりダービーと連関が強いイメージがあります。今年もそんなクラシック候補が出て来るでしょうか。

1)持ち時計

 時節柄雨の日が多くなるためか、過去10年で良馬場でレースが施行されたのは7回です。良馬場の勝ち時計の平均は、全体時計で2分01秒2、上がり脚の平均が34.6です。去年のタスティエーラが、2分00秒4、34.7秒ですから、クラシック級の馬ならば、良馬場で2分00秒台で33秒台の上がり脚が使えれば「決まり」という感じがします。今回のメンバーで持ち時計が上位の馬は以下のとおりです(〇数字は人気順、は同じレース、ダノンエアズロックのみ1800mの時計です)。

・ファビュラススター  01/08中山・1勝C  1分59秒8 35.0 ③1着*

・シンエンペラー    11/25京都・京都2歳 1分59秒8 35.3 ①1着 

・コスモキュランダ   01/08中山・1勝C  1分59秒9 34.9 ⑤2着*

・トロヴァトーレ    12/02中山・葉牡丹  2分00秒4 33.9 ①1着

・ダノンエアズロック  10/21東京・アイビー 1分48秒2 32.7 ②1着 

 参考までに、去年の上位3頭の前走時計も見てみます。

1⃣タスティエーラ    02/12東京・共同通信 1分47秒2 33.7 ②4着

2⃣トップナイフ     12/28中山・ホープS 2分01秒5 35.0 ⑦2着

3⃣ワンダイレクト    01/21京都・若駒S  1分45秒9 34.0 ③2着   

 距離は1800ですが、前走でレガレイラ(GⅠホープフルS勝ち)に勝っているダノンエアズロックの上がり脚にまず注目です。それから葉牡丹賞勝ちのトロヴァトーレの33秒台の末脚も特筆ものです。あとは、ホープフルS2着のシンエンペラーをはじめ、持ち時計が2分を切る3頭が有力どころです。

 以下、過去10年のレースで3着以内に入った馬たちの傾向です。

2)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順

 〇ホープフルS 8頭 (シンエンペラー②2着 シリウスコルト⑨6着)

 〇朝日杯FS  6頭 (※該当馬なし)

 〇若駒S    3頭 (サンライズジパング①1着)

 〇東スポ2歳S 2頭 (シュヴァルツクーゲル⑧2着)

 〇きさらぎ賞  2頭 (※該当馬なし)

 〇1勝クラス  2頭 (ファビュラススター③1着 コスモキュランダ⑤2着

              エコロレイズ④4着)

 ちなみに、レース間隔では中8~10週が半数以上を占めています。今回のメンバーで言えば、前走ホープフルS組の2頭です。 

3)血統

 去年は上位3頭とも父系がノーザンダンサー系でしたが、母系を含め、例年この血統の馬が上位の様相です。今回のメンバーで該当するのは、以下の馬です。

・エコロレイズ:アメリカンペイトリオット/母父ディープインパクト

・シンエンペラー:Siyouni/母父Galileo

・サンライズジパング:父キズナ/母父Zoffany

・ダノンエアズロック:父モーリス/母父Fastnet Rock
 

4)JRAホームページのデータ分析

 JRAのホームページのデータ分析で強調されているポイントは以下のとおりです。

 ①3勝馬の連対率50%超、複勝率70%超

 ②前走は1着か重賞5着以内

 ③前走GⅠだった馬の複勝率70%

 ④騎手が継続騎乗の馬

 ⑤連続して上位人気に支持された馬:連続④人気以内の馬が過去9勝

 データ分析:報知杯弥生賞ディープインパクト記念 今週の注目レース JRA

 一番条件に近いのは、シンエンペラー、次がファビュラススター、サンライズジパング、ダノンエアズロック、トロヴァトーレあたりでしょうか。

5)結  論 

 高素質馬がそろって、クラシックの前哨戦にふさわしいレースになりそうです。データ的には前走ホープフルS2着のシンエンペラーが格上ですが、レガレイラに勝っているダノンエアズロックも同等以上です。この二頭に続くのが、トロヴァトーレファビュラススターで、勝ち馬はこの4頭のどれかではないかと思います。あと、挙げるとすれば、上のファビュラススターの新馬戦で2着に迫ったコスモキュランダと実績を評価してのサンライズジパングくらいで、昨日のように雨で馬場が悪くなることでもないかぎり、人気上位の馬で決着するのではないかと思います。どの馬が来ても、次の皐月賞だけでなく、ダービーの行方をも占う重要な一戦であることは間違いありません。

 明日は土曜の重賞レースを検討してみようと思います。本日もお読みいただきありがとうございました。寒暖差が大きいので、体調を崩さないよう祈ります。

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2/25(日) 本日のねらい

2024-02-25 | 朝予想

 今朝起きてサウジカップの結果を見ましたが、日本馬のウシュバテソーロは惜しかったですねぇ。後ろから行って正解でしたが、同じく後ろから進んだセニョールバスカドールの方が末脚が強靱でした。サウジクラウンが3着に粘ったので、三連はけっこういい配当になりました。狙っていたナショナルトレジャーは4着!で、思わず舌打ちしてしまいましたが(ちぇっ 笑)、まあ、こんなもんでしょう。また、3月のドバイでがんばります。
 
 ということで、今日は中山と阪神の重賞レースの当日予想をしてみます。天候が心配ですが、昨日の開幕日が平穏だったので、もしかして今日は荒れるのでは、という感じもしますね。まずは、中山記念から、今朝の前売オッズを見ながら、枠人気とねらいの馬を並べてみます(〇数字は単勝人気順)。
 
 2/25(日) 中山11R 中山記念 GⅡ 芝1800 
 〇1番人気枠=5  エルトンバローズ②   ラーグルフ⑫
 〇2番人気枠=2枠  ソールオリエンス①   ジオグリフ⑤ 
 〇3番人気枠=3枠  ヒシイグアス③     イルーシヴパンサー⑥
 〇4番人気枠=1枠  ソーヴァリアント④   レッドモンレーヴ⑦
 〇5番人気枠=4枠  マテンロウスカイ⑧      ドーブネ⑨
 〇6番人気枠=7枠  エエヤン⑪       マイネルクリソーラ⑬
 〇7番人気枠=6  ボーンディスウェイ⑩
 〇8番人気枠=8枠  
 
 人気の4歳馬2頭では、57㌔で出られるエルトンバローズの方を有利と見ます。中山は初ですが、稍重の阪神で勝っているので、急坂があっても何とかしてくれるでしょう。実績からして、ソールオリエンスヒシイグアスが強敵ですが、馬場が悪化すれば、意外な馬が浮上してくるかも知れません。特に、前走で大敗して人気を下げているドーブネの前残りと、中山3・0・0・0のエエヤンには警戒が必要と思っています。3着にヒモ荒れを期待したいレースです。
 

 つづいて、高松宮記念の重要な前哨戦、阪神の阪急杯です。
 
 2/25(日) 阪神11R 阪急杯 GⅢ 芝1400 
 〇1番人気枠=1枠  ウインマーベル①    サンライズロナウド⑨
 〇2番人気枠=4  スマートクラージュ⑤  カルロヴェローチェ⑦
 〇3番人気枠=7枠  ダノンティンパニー②     
 〇4番人気枠=8枠  アサカラキング③    メイショウホシアイ⑪     
 〇5番人気枠=5  サトノレーヴ④ 
 〇6番人気枠=3枠  タマモブラックタイ⑧  メイショウチタン⑫             
 〇7番人気枠=6枠  ボルザコフスキー⑥    
 〇8番人気枠=2枠  ルプリュフォール⑩  
 
 前走阪神Cの走りを見ると、ウインマーベル強しの印象もありますが、147枠が枠人気上位5つ内に収まるパターンですので、最も人気のない7枠ダノンティンパニーに狙いを立てる方が妙味があると思います。単勝②人気はちょっと想定外に人気になってしまって、やや心配ですが、前走のニューイヤーSの敗戦を酌量の余地ありととらえているファンがそれだけ多いということでしょう。相手は、むろん3連勝中の上がり馬2頭ですが、馬場の悪化で浮上するのは3歳時、重のファルコンSで好走したタマモブラックタイカルロヴェローチェあたりでしょか。あと、穴で人気薄のメイショウの2頭も念のため加えておきましょう。差し脚を警戒すべきルプリュフォールは、重不良の馬場になりそうですので、狙いを下げます。
 

 最後に、小倉の芝1200戦のビッグアーサー狙いにも触れておきます。
 
小倉6R 未勝利
 6⃣枠11番 ワイドジャイキリ  ⑦人気 ★51㌔小林美駒騎乗
 
小倉11R 下関S(3勝クラス)
 8⃣枠16番 カンチェンジュンガ ⑥人気 3・0・0・6
 
 関東は今朝のところはまだ雨が降っていませんが、昼前あたりから降雨との予報です。雨中のレースは避けられそうにありません。さて、どうなるでしょうか。本日もお読みいただきありがとうございました。今日もがんばりましょう。
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