Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

シルクロードSの展望

2023-01-24 | 予想

 来ました、芝1200mのハンデ戦。ここ2年は中京でレースが行われていますが、いずれも1番人気が着外に沈んでいます。京都で行われていた時期を含めた過去10年を見ても、勝ったのは2019年の明け4歳ダノンスマッシュのみで、3着以内に入ったのも2頭だけです。データ的には1番人気よりも2番人気の方が強いレースです(2番人気の3着以内は6/10回)。

特別レース登録馬 JRA

シルクロードステークスの過去10年データ、好走馬一覧(2023年1月29日中京11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 ハンデキャッパーの妙は、ゴール前で全ての馬が並ぶことだと言われますが、このシルクロードSもよくよく検討すればするほど、ハンデキャッパーの眼の鋭さを感じてしまいます。今回は、明け4歳馬、中でも秋のGⅠスプリンターSで上位に入選した2頭がまず注目されますが、同レース2着のウインマーベルは、前走が55㌔、今回はトップハンデの59㌔ですから負担重量が4㌔増。同レース5着だったナムラクレアは、前走53㌔で、今回は56.5㌔の3.5㌔増。タイム差は0.2、上がり脚の差は0.3です。他の馬を挙げて逐一比較するのも煩雑なので、もう一頭だけ、同じ4歳で、秋のオパールS、京阪杯を連勝中のトウシンマカオを比較対象に加えると、同馬はハンデ58.5㌔で前走から3.5㌔増です。確かにゴール前で横に揃ってしまいそうなハンデで、おそらく、実力だけ見れば、この3頭が抜けた存在と思えます。どの馬が当日1番人気という「ジョーカー」を引くことになるのでしょうか。

 データ上は、前走重賞レース5着以内の馬でかつ牝馬が活躍しているようですから、上に挙げた3頭の中ではナムラクレアが最も有力な軸馬候補でしょう。でも、ひとつ気になる材料があります。私の師匠(のつもりの)・宮田比呂志さんは馬の調子を戦績から見るテクニックというのを紹介されています。馬柱を見ると、その馬の入着(3着以内)を含めた全成績が数字で出ていますが、たとえば、1着が3回、2着が3回、3着が1回、4着以下8回という馬がいたとすると、この馬が迎える当該レースで1着に来ると(別に2・3着でもいいのですが)、宮田さんによれば、4+3+1=8 という等式が成り立ち、こういう馬は調子がいいから狙い目だというのです。逆に、1着3回、2着3回、3着2回、4着以下8回というような人気馬がいたとすると、当該レースでは1~3着どこに来ても、=8の等式が成り立たず、着外に沈む危険のある人気馬だというのです。ナムラクレアの場合、戦績を見ると、1着3回、2着2回、3着3回、4着以下2回、3・2・2・3で、どうにもこの等式にあてはまりません(数字的には「完結」してしまっています)。もちろん、こんな数字の「ジンクス」に関係なく、レースで勝つ馬の例はいくらでもありますから、変な呪縛を持ち出すなと叱られそうですが、私的には、もっと狙える次位人気の馬はいないかと考えたくなります。

 ちなみに、宮田式の等式によれば、ウインMは4・3・3・3で、次に3着に来れば、4+3=4+3で一応等式は成り立ちます。トウシンMも4・1・0・4で、次に1着に来ると、=の位置が変わりますが、5=1+0+4。2着だと、4=0+4 *2や偶数は=に読み替え可能だそうです、3着だと4+1=1+4 となり、これは最も適合していることになるようです。真面目に予想している人には、強引な辻褄合わせでバカバカしいと思われるかも知れませんが、宮田さんが経験的に導き出したテクニックのひとつで、これ、意外と当たります。

 私が今のところ狙っているのは、8歳のせん馬でハンデ58㌔のキルロードです。前走京阪杯では10番人気で2着に粘りましたが、1着馬のトウシンの末脚にあっさりかわされ、力量差は明白な印象もありますが、今回トウシンの重量が3.5㌔増に対し、キルロードは1㌔増ですから、これはひょっとすると逃げ粘るのではという気がしてきます。昨年のGⅠ高松宮記念を17番人気で3着し、大波乱を演じてから、急にレースが安定してきた同馬は、中京は馬場の悪い1200を2度走っただけですが、3着以内を外していません。ここも先行して、3着以内に粘るのではないかと期待しているところです。ちなみに、キルの戦績は6・7・3・11ですから、宮田式等式では、1着に来れば7+7=3+11、2着に来れば6+8=3+11で、一応等式は成り立ちます。

 その他では、スプリンターSを走った7歳牝馬の2頭、55.5㌔のマリアズハートと56㌔のエイティーンガールも気になっています。これもしつこく宮田式を当てはめますと(今度は同数ではなく1/2、1/3……ですが)、マリアズHが6・3・1・13ですので、2・3着だと、6=4+1+13(の1/3)、6=3+2+13(の1/3)、エイティーンGも6・4・1・18なので、同じく2・3着だと、6=5+1+18(の1/4)、6=4+2+18(の1/4)で、一応式が成り立つことになるようです(ちょっと強引すぎますが)。

 4連勝中の上がり馬で注目されるマッドクールもいますが、いきなり重賞の厳しいレースに臨むには、まだ経験不足ではないかなと思います。明け4歳ですから、いずれは、というところでしょうか。

 ということで、まだ追い切り前で、各馬の調子がわかりませんが、どの馬が波乱を演出してくれるか、楽しみにしているところです。明日は土曜に予定されているレースを検討してみます。今日は宮田さんの等式の説明ばかりになってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました。

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