昨日の全員協議会での、私の質問と答弁は次の通りです。なお、私の要点筆記を基にしていますので、正確な議事録からではないことをご理解ください。
今日は分かりやすいように一問一答で報告します。会議では全ての質問を終了後、それぞれ答弁がありました。答弁に対する再質問をしたかったのですが、時間に限りがあるためできませんでした。
第一原発事故の現況について
質問:汚染水問題は、廃炉作業の一環として捉えて良いのか。それとも新たな課題なのか。
答弁:廃炉作業の一環としての問題です。
質問:現在示されている対策は、臨時応急対策であって、根本的な解決策ではない。今後、金銭的・労力的に負担が増す中、廃炉作業のロードマップに影響はないのか。
答弁:影響はないものと考えています。
質問:原子力学会の堀池会長は、「ALPSで汚染水からトリチウムは、現在の技術では除去できない。濃度を薄めて海洋放出すべき」
と発言しているが、東電の考え方は。
答弁:放出ありきではなく、今現在は蓄えることを考えています。
質問:技術者や作業員の不足が危惧されるが。
答弁:現在、3000人体制で作業にあったています。その範囲内で納まるものと考えています。
質問:地上タンクの汚染水を「フランジ型(ボルト閉め型)」から「溶接型」に移送した後の、空になったタンクはどうするのか。解体し保管となれば、がれきの保管場所は資料で示されているが、保管方法と線量の外部への影響はないのか。また、汚染土壌や建屋の高線量ガレキの保管方法と外部への影響は。
答弁:タンクのボルトや鉄板は除染します。汚染物の保管方法は、線量によって土嚢やコンテナに入れ半地下に埋めたり、敷地内の建物に保管しています。また、敷地境界で年間1ミリシーベルトを下回りますので、外部への影響はないものと考えています。
賠償について
まず、今回もですが、賠償の上積みや、期間の延長、スピード感など当然各議員から出たわけですが、「紛争審査会の指針を踏まえて」とか「個別事情をお伺いしなければ」、「個別に対応」などいつもの言葉が繰り返されるばかりでした。とは言え「暖簾に腕押し」と思いながらも、せっかくの機会なので終わりに近い頃、質問しました。
質問:東電の賠償基準は、紛争審査会の指針を踏まえて決定しているが、私たち議会は、しっかり文科省、あるいは紛争審査会に見直しを要望する。今日は一企業(加害者)として被害者である町民の代表である議会に来たのであるから、指針の見直しを待つのではなく、たとえば、精神的損害賠償は年間1ミリシーベルト以下になるまで、減額にはなりますが賠償し続けますとか、英断のもとやってみなさい。そうすれば、町民も少しはあなたたちの見る目が変わりますよ。
答弁:6月に紛争審査会の能見会長が浪江町の現地視察をし、賠償の見直しも必要ではないか等の発言がありました。やはりわたしども、紛争審査会の中間指針の見直しによって基準の見直しをさせていただきたいと思います。今日の意見は持ち帰らせていただきます。
質問:先ほど〇〇議員から、「要介護者への精神的損害賠償の増額について5月に発表があり、まだ申請受け付けになっていない理由は」との質問があり、「県と町村間で調整中で、介護認定履歴をおさえるのに時間がかかっています」という答弁であった。心身障害者は県がデータを持っているので、多少遅くなる理由にはなるが、介護認定のデータは町で持っている。情報はすぐ得られるはず。しっかり、そして速やかに対応するよう要望する。
答弁:スピード感を持って、しっかり対応したいと思います。
質問:先ほど△△議員から、「賠償の窓口、電話対応で、国民の税金が賠償に回っているので、と言う担当者がいる。賠償はあなた方がしているのであって、税金から出ているのではない。この発言はとんでもない」という意見があった。関連して、私も何人かの町民から「国の原子力損害賠償支援機構から資金提供があったので審査を厳しくしなければならなくなった」、あるいは「合意が出来なければ、どうぞADRに」と言われたと相談があった。許しがたい発言である。誠意ある対応を求める。
答弁:誠に申し訳ございません。しっかり、誠意ある対応するよう指導の徹底を行います。
最後に、今一度。質問答弁は、私の要点筆記からです。ご理解を
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