昨日の続きです。
〇質問:質問事項2、仮設津島診療所の今後の運営についてご質問いたします。
仮設津島診療所は、震災直後、混乱の中であっても二本松市東和にて診療を再開しました。当時は、着の身着のままで避難した町民の中には、風邪を引き体調を崩したり、健康不安に陥ったりした方々が多く、医療機関の必要性、重要性を再認識したものでありました。
その後、診療所は、岳温泉陽日の郷、安達運動場仮設住宅内と2カ所移転し、現在、石倉団地にて診療所を整備し、診療を行っています。患者数は、1日平均25.5人となっています。町内においては、一部地域の避難指示解除の4日前の平成29年3月27日に浪江診療所を開設し、これまで医療環境の充実に努め、現在は、1日平均17.4人の患者数となっています。
このように、1自治体2カ所の診療所運営の現状にある中、二本松市及びその周辺に避難している町民の皆さんを中心に、「引き続き仮設津島診療所を継続してほしいとの声」、また、町内に居住している帰町者を中心に、「一部地域を避難指示解除したのだから、仮設津島診療所を閉鎖し、浪江診療所の充実を図るべきとの声」と二分する声があります。
やはりここは、今後の診療所のあるべき姿、つまり計画的診療所運営について、町として示すべきだと思います。議会報告会でも、仮設津島診療所の今後についての質問がありました。
そこで、今後、仮設津島診療所の運営についてどのようにお考えかお伺いいたします。
〇町長答弁:仮設津島診療所の今後の運営について、答弁をさせていただきたいと存じます。
仮設津島診療所の施設は県有財産であり、県との契約による使用貸借の期間は、令和2年の末までとなっております。その運営につきましては、医師の高齢化や看護師を初めとする医療スタッフの確保、運営財源の確保など、さまざまな課題がありますが、避難先における保健、医療の拠点として、当面は現体制での運営を維持していく方向で県とも調整を行っていく方針であります。
なお、その後、その終了時期が来てといいますか、終了時期につきましては、今後、運営状況等を見据えながら、しかるべき時期に控え、あるいは町民の方々の意見を伺って、その上で今後の判断をしてまいりたいと考えております。
〇再質問:質問事項1及び2について、これ一括で再質問いたします。私なりに答弁を理解すると、「各施設の必要性は十分に認識しているので、今後、総合的に判断する」との答弁だったかと思います。
しかし、計画的行政運営の観点から申し上げれば、復興・創生期間後の閉所、閉鎖時期や、それらに対する対応策を早期に町民の皆さんに示すことが行政の責務だと思います。例えば、仮設津島診療所を閉所するならば、通院していた方々、また地元の方々になるべくご迷惑をおかけしないよう、二本松市及びその周辺地域の医師や看護師などの確保に向けて、二本松市及び安達医師会との連携を今以上に強化し、医療充実を図るための協力が必要だと思います。
今後、二本松事務所、3出張所、3交流館や仮設津島診療所の閉所、閉鎖となる場合も、不安解消に向けての対応策についてどのようにお考えかお伺いいたします。
〇町長再答弁:先ほどの再質問の中で、1番、2番が一緒ということでございますので、まず私からお答えをさせていただきます。
先ほどお答えしたとおり、当面は現体制で運営を維持していくという方向性でありますので、閉鎖時期における対応をしっかりしようということは当然でありますけれども、当面、現体制で町政執行を行っていくということでありますので、ご理解をいただきたいと思います。
そういった中で、もしそういった時期が来れば、議会、本町民の方々と相談をしながら、しっかりとその後の対応についてもご相談を申し上げたいと考えております。