久しぶりの更新です。
今定例会開会日の8日に町長より行われました、行政報告を今日から数回に分けお知らせします。
〇避難指示解除に関する有識者検証委員会について、ご報告いたします。
平成29年3月の帰還開始目標に向け、除染やインフラ復旧、生活環境整備などの進捗状況を客観的に検証・評価し、必要な措置についての提言をいただき、町としての判断材料とするため、昨年9月より避難指示解除に関する有識者検証委員会を設置し、これまで5回にわたる委員会の開催をいただき、国・県など関係機関からの報告や、町民の皆様からのご意見を基に、検証作業が進められております。
今後、提言を今月中に取りまとめていただくこととなっており、それを踏まえて町としても必要な措置をとるとともに、帰還についての考え方や方向性をお示ししたいと考えております。
〇次に、震災アーカイブ事業について、ご報告いたします。
東北大学や福島県立博物館のご協力をいただきながら、震災がれきとなってしまった、請戸・中浜・両竹・棚塩地区の道路標識や施設看板などの収集を実施しており、震災から5年を機に、現在、福島県立博物館での特別展覧が実施されております。
また、請戸小学校やマリンパークなど、津波の被害を受けた施設内にあった備品等の収集・保存事業も進めております。
町内の復旧作業が進む中、津波の被害を受けた請戸小学校やマリンパークなど、大震災と原子力災害の記憶を残しておくことは、私たちの経験を日本国内はもとより、世界の多くの方々と共有していただくために、貴重な記録になるものと考えております。
今後も、県が進めている震災アーカイブ拠点との連携や、周辺町村との連携を推進し、震災の教訓の伝承に努めてまいりたいと考えております。
〇次に、復興祈念公園について、ご報告いたします。
現在、基本構想を策定するため、県が有識者会議を開催しております。
私も委員として参加しており、年度内に提言がまとめられる予定となっております。
有識者会議ではこれまで、浪江町の被災状況、町民の皆様の思いなどを訴えてきましたが、この公園も含め、私たちの被災経験をいかに伝えていくかが重要であると考えております。
引き続き、そうした私たちの思いを訴えながら、県が進めるアーカイブ拠点施設の併設なども含め、多くの方々に訪れてもらえる公園となるよう関係機関にしっかりと働きかけてまいります。
今日はここまで。