<北海道新聞より>
浪江町長「除染決め手ない」 函館市長、大間差し止め提訴時の証言を期待 原発被災地訪問終える
(07/04 20:03)
福島第1原発事故被災地を訪れた函館市の工藤寿樹市長は2日、放射能被害で役場を二本松市に移した浪江町の事務所を訪問した。馬場有(たもつ)町長は「放射性物質を除染したいが、決め手がなく町に戻れない。事故が収束したというが、とんでもない」と述べた。工藤市長は町長との懇談後、取材に対し「世論が盛り上がる時期に大間原発のあり方を司法に問いたい」と語った。
浪江町は、福島第1原発から最短7キロにあり、震災時は人口約2万1千人。放射能汚染のため、全町避難が続いている。
馬場町長は事故発生時について「原発がある立地自治体と違い、私たちには国、県、東電から一切の連絡がなかった」とし、「原発事故で死亡者がいなかったというが、仮設住宅などでの町民の関連死は273人もいる」と指摘。「事故の風化が見受けられる」と述べた。工藤市長は「東京にいると実感がないのだろうか。こういうときに原発を造って良いのか」と話した。
被災地訪問は同日で終了。工藤市長は報道陣に対し「原発事故が起きれば立地自治体だけでなく、周辺自治体も壊滅的な状況になるということをこの目とお話で確認した」と語り、大間原発の建設差し止め訴訟に関し「裁判になった時には、福島第1原発の周辺自治体の首長さんや、そういう人たちに証言していただければ」と語った。(津野慶)
*2日は委員会でしたので、函館市長はじめご一行さんが、バス1台で来てたのは分かっていました。
民間・政府・国会とそれぞれの原発事故調査委員会は、異なった調査結果報告でした。まずは国として、しっかり事故原因に対しての統一した見解を私たちに報告すべきで、新設、再稼働、海外輸出などを優先させることではないと思いますが・・・。
参考までに、函館市の大間原発の対応です。
http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/soumu/ohmagenpatsu/