城台山日記

 城台山の麓で生まれ、毎日この山に登り、野菜・花づくり、読書、山登りをこよなく愛する年寄りの感動と失敗の生活日記です。

百名山の花(北海道編③) 21.6.2

2021-06-02 19:40:07 | 過去の山登り記録
 庭の花の紹介に忙しくて、百名山の花が東北編2回、北海道編2回で中断していた。そこでこの梅雨の時期を利用して、残りの全部を紹介することとしたい。実は何回になるのかまだ整理できていないので、わからないのである。それとお断りであるが、同じ花が何回も登場するけれどもお許しいただきたい。また、ピントが合っていないのもかなり見受けられるのもご容赦をお願いする。

 道東三山の羅臼岳(1661m)、斜里岳(1547m)、雌阿寒岳(1499m)はとにかく花の山で参加者誰もが写真を撮るのに本当に忙しい。ツアーという大勢で皆さんパチパチ撮っているから時間もかかる。

◯羅臼岳 学生時代10月に岩尾別ユースホステルに泊まり、そこから登ったが、山頂付近で自衛隊の一群と遭遇した。眼下には国後島が横たわっていた。その43年後の2014年7月17日に大人数のツアーで登った。



 ウメガサソウ 6:22

 ナデシコ 6:52

 キソチドリ 7:59

 ヤマブキショウマ 8:43

 ウコンウツギ 9:33

 大沢の雪渓 雪渓沿いはお花畑が広がる 9:40 大変な人数、このためかツアー料金が一番安かった!!

 エゾコザクラ 9:55

 エゾヒメクワガタ 9:59

 チングルマ 10:02

 エゾツガザクラ 10:11

 エゾツツジ 10:14

 チシマキンバイ 10:15

 羅臼平を行く 正面の岩山が山頂 10:46

 イワブクロ 10:54

 クママグサ 11:01

 メアカンフスマ 11:11 雌阿寒岳で最初に発見されたのでこの名か?

 エゾツガザクラ 11:20

 ウコンウツギ

 メアカンフスマ〔右)とメアカンキンバイ〔左)

◯斜里岳 7月18日 この山は下二股から沢沿いの道(別に新道コースがある)をたどるので、増水時には難儀すると聞いた。



 沢に沿った道 写真を撮る余裕はない 8:53

 馬の背に達するとお花畑が広がる ニッコウキスゲと山頂を望む 10:55

 少し変わったゴゼンタチバナ 11:35

 チシマノキンンバイ 11:03

 エンレイソウ 12:48

 リンネソウ 13:12

◯雌阿寒岳 7月19日雌阿寒温泉からガスの濃く立ちこめる中山頂に達し、帰りはオンネトーに下った。この日、山とものEさん(彼らは
硫黄岳から羅臼岳まで縦走し、斜里岳の後ここに登りに来ていた。)に6合目付近で遭遇した。

 ヒメイワタデ 8:06

 メアカンキンバイ ここが本籍地?

 メアカンフスマ これもここが本籍地?

 イワブクロ群生 9:13 

 なお、羅臼岳は知床世界遺産の核心地域であるため、自然を守るためのルールが厳格で大小便は持ち帰りしなければならない(麓で処理する)。斜里岳は遺産から外れているが、同じようなルールが適用されている。
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百名山の花(北海道編②) 21.4.19

2021-04-19 17:49:01 | 過去の山登り記録
 北海道編の⒉回目は、日高の山の幌尻岳(2052m)を紹介したい。既に山友のEさんがブログ「奥揖斐山荘」の幌尻岳で紹介しているが、私が参加するツアーは最もポピュラーな額平川を十数回徒渉するコースで3泊4日の日程だった。この徒渉コースは、話に聞くと雨が降ると、川が増水し、そして登山口までのバスが運行休止となるし、帰りに増水すると山荘に足止めをくらうことになるそうだ。このため、新冠(にいかっぷ)からのロングコースで登るツアーもあるそうだ。さて私の沢歩きの経験だが、ブログでも書いた黒部赤木沢を登ったほか、若干の経験はあったが、いずれも若い頃のことなので、事前の鈴鹿での沢歩きの講習を受けたうえで参加した。幌尻岳は山の両側にカールがある。氷河時代に氷河が山肌を削り、スプーン状にカールが広がっている。

◯幌尻岳(2052m) 2012年8月21日~23日 豊糠山荘に前日から泊まり、翌日早朝マイクロバスで登山口まで。そして林道歩きの後、いよいよ額平川を何回も徒渉(時には股付近までの深さ、比較的晴天が続いていたのでこのくらいで済んだ)の後、幌尻山荘に到着。各自持参のレトルト食品〔買い出しの時リクエストできた)で夕食。隣のツアーはガイド兼料理人がいて、タマネギ等を切っていた(献立はカレーか)。翌日、命の水付近を通り、カールの縁を登って行く。すると、カールの底には遠くヒグマの姿が見えた。幌尻岳山頂に至り、日高の山々が見渡せた(七ッ沼は山頂からは見えない。)。山荘まで戻り、翌日再び額平川を徒渉し、登山口まで戻った。天候に恵まれ、徒渉に苦労することなく、ツアー参加者の会話も弾み、楽しい山行となった。

 額平川コース


 登山口 この後林道歩き 林道沿いに結構花が見られた

 ウメバチソウ

 カライトソウ

 ダイモンジソウ

 ここから徒渉が始まる

 徒渉中 最後尾は添乗員

 幌尻山荘 ここで1055m
<2日目>

 命の水 1550m付近 この上は高山帯

 快適な尾根の道 このあたりは残雪が多く残るか、雪崩頻発地帯かでお花畑が広がる 上の方にはハイマツ地帯も見える

 アキノキリンソウ 8月下旬ともなると夏の花は少なくなる

 ゴゼンタチバナの実

 ヒダカオトギリソウ?

 イワギキョウ

 ウサギギク

 新冠湖

 ミネズオウ 実も見られる 図鑑には北極圏を故郷に持つと書いてある 北極圏では花色は赤、北海道はピンク、本州は白

 新冠コース分岐

 ガイド、添乗員、おじさん

 日高の山々 どれがどれだかおじさんには不明

 以下下りで見つけた花

 イワヒゲ

 エゾヒメクワガタ

 アズマギク

 ウメバチソウとタカネヒゴタイ

 ミヤマリンドウ

<3日目>

 先行するのは別のツアーグループ

 豊額山荘 昔の学校建物を利用



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百名山の花(北海道編①) 21.4.14

2021-04-14 17:40:38 | 過去の山登り記録
 北海道の山を登ったのは学生時代の1971年9月から10月。東京駅まで新幹線だったが、あとは夜行列車で青森へ、青函連絡船で函館、各地のユースホステルや民宿を利用した。百名山では後方羊蹄山、利尻山に登ったが、大雪山は降雪のため登ることが出来なかった。その後知床に向かい、岩尾別ユースホステルから羅臼岳に登った。北方領土がすぐそこに見えた記憶がある。そして雌阿寒岳に登り、2週間の旅を終えた。それから40年の後、十勝岳とトムラウシ山にツアーに参加し登った。トムラウシと言えば思い出されるのが、2009年7月ツアーガイドを含む登山者8名が悪天候により低体温症で死亡した事故である。このツアーは旭岳方面から縦走してきて、最終日に強い風と雨によりトムラウシ山に至る前に遭難した。私が参加したツアーのガイドの話によるとこの日日帰りコースで登っていたツアーは途中で悪天のため引き返したそうだ。事故報告書を読むと、ツアー参加者の生死に一定の影響を与えたのが、着ていた服装〔雨具、下着等)であると書いたあったのが印象的であった。3000m級の山であれば夏でも低体温症になる可能性はあることを今一度心に留めておくべきだろう。 

◯十勝岳(2077m) 2011年7月26日
 私たちは、宿泊した凌雲閣から上富良野岳にまず登り、上ホロカメトック山から十勝岳まで縦走し、望岳台に下山。前半の縦走路にはお花畑が多くあったが、十勝岳周辺は火山活動が盛んなため、お花畑は少ない。



 白チングルマ 黄ミヤマキンバイ
 
 ウサギギク

 イワブクロ

 ツシマツガザクラ

◯トムラウシ山(2141m) 2011年7月27日
 短縮登山口からカムイ天上、前トム平から山頂に達し、下山も同じ。行動時間は約12時間に達した。



 トムラウシ公園 ピンクはエゾコザクラ

 エゾコザクラ

 バイケイソウとチシマフウロ

 イワイチョウの群生

 キバナシャクナゲ

 コマクサ
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日本百名山のお花(2) 21.4.9

2021-04-09 10:13:03 | 過去の山登り記録
 ⒉回目は、1回目と同じく東北の山、鳥海山と月山を紹介する。雪が多いと高山植物はよりバラエティに富んだものになるし、雪どけのあとすぐに花を咲かせる。雪どけが遅くなると花の咲く時期も遅くなる。飯豊山に登った時、9月初旬であるにもかかわらず、雪どけが遅くなり(豪雪で7月でも小屋が雪で埋まっていたと聞いた)7月のような花が咲いていた。豪雪地帯(秋田と山形の県境)にあることから7月多様な花が咲きそろう。「チョウカイ」と名の付く花もある。東北地方で今一度行ってみたい山のナンバーワンである。

◯鳥海山(2236m) 2012年7月31日
 私たちは、秋田側の矢島口(祓川駐車場)から七高山を経て、頂上小屋、新山〔山頂)に至り、下りは御浜から象潟口に下山。



 次々と雪渓が現れる

 ベニバナイチゴ

 ハクサンボウフウ

 ヨツバシオガマ

 チョウカイアザミ

 チョウカイフスマ

 同上

 鳥海山新山(山頂)

 ハクサンシャジン

 ハクサンイチゲとチングルマ

 ヤマハハコ

 カライトソウ

 鳥海山を望む

 鳥海湖

◯月山(1984m) 2012年8月1日
 月山は、出羽三山の一つ(他に羽黒山、湯殿山)であり、古くから山岳信仰の対象として登られてきた山である。私たちは御田ヶ原参籠所(月山8合目)から仏生池を経て山頂、下りは牛首からリフト上駅まで歩く。



 鳥居をくぐって登山道は続く

 仏生池 ハクサンフウロが群生

 月山神社のご神体となっているため、この本当の山頂には足を踏み入れることはできない
 
3回目からは北海道の百名山〔9山のうち6山)を紹介する。
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日本百名山のお花(1) 21.4.7

2021-04-06 19:32:38 | 過去の山登り記録
 高山植物が楽しめる夏には少し早いが、日本百名山で撮った写真をこれから何回かに分けて紹介する。百名山を既に全部登ってしまった人、あるいは目指そうとする人、全く考えていない人全ての人を含めて楽しめるようなブログシリーズを今日から始める。といっても、過去に登った百名山はもちろんフィルム写真だから、2010年からの写真に限定し、さらに花を中心にブログを書くことにしたい。高山植物が楽しめるのは九州だと5月だが、それ以外はほぼ6月から8月に限られる。従って、その時期に登った百名山ということになる。

 まずは、第一回目は東北地方の八幡平、岩手山、早池峰山をとりあげる。これらの山はツアーを利用した初めての山ということになる。

◯八幡平(1613m) 2010年7月1日
 八幡平は1613mの最高点を中心に緩やかに広がる高層湿原に咲く多くの花が魅力的であり、アスピーテラインを利用すれば容易にその魅力に触れることができる。

 写真右下の①茶臼岳登山口から源太森、八幡平、1493m地点までの歩き


 源太森から八幡沼方面を望む

 高層湿原

 シナノキンバイ

 ミズバショウ

◯岩手山(2038m) 2010年7月2日
 盛岡市内からも秀麗な山姿を見ることができる。宮澤賢治も登っている。私たちは焼走り登山口から登り、途中噴出口付近を経由して登った。

 右上①焼走りから噴出口、避難小屋から山頂へ


 溶岩流地帯から山頂を望む

 岩手山に多いコマクサ

 コマクサがこのように群生している

 シラネアオイの群生

 ハクサンチドリ

 ミヤマハンショウヅル クレマチスの原種

 山頂付近の火口

◯早池峰山(1917m) 2010年7月3日
 「遠野物語」の遠野にも近く、麓の岳にある「早池峰神社」は有名。蛇紋岩地帯には早池峰ウスユキソウ(和製エーデルワイス)と言われ、この山だけは登りたいと思っていた。   

 河原坊から山頂、下りは小田越へ


 早池峰ウスユキソウ

 同上

 ミヤマオダマキ

 ミヤマアズマギク

 ミヤマシオガマ
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