独り合点(ひとりがてん)

きもの業界をステージとした、ビジネスと生活スタイル、および近況。

自学自習塾(2)塾の志とカリキュラム

2010-11-20 | 自学自習塾

木曜日「カンブリア宮殿」を見ていたら、セシルマクビーの木村会長が出ていた。成功の秘訣を「お客様の声を聞き、素早く対応してゆく時代だ」とコメントしていた。昔と違い、いまはお客様がファッションをリードしている時代。だからこそお客様の声を聞くことが大事と。実際商品担当は、渋谷の街をウオッチングしていた。残念ながら、着物業界で街ウオッチングをしている人を私は知らない。大体が着物姿の人、街ウオッチングするほどいるの?という声が聞こえそうだ。しかし、業界の人が思うよりはるか多くの人が着物姿を楽しんでいる。この着る人の声を聞かずしては、どうにもならないだろうと思う。お客様の声を聞く。同じきもの体験をする。プロとして生きた知識や伝えられてきた知恵や文化を理解し、活かす。プロとして必要なことアレコレ学べるように、一緒に様々にトライしてゆく自学自習塾。コンサルティングたちと同じにならないよう、机上の議論にならないために、そのために自学自習塾では、自分の好みではなく、お客様の声やファッションの動き、ライフスタイルの動きなど様々に考え、生地を選び、デザイン、価格を決め、情報発信やPR、コーディネイト、接客など、自分たちで実際に商品を作ることを通して学ぶびます。

カリキュラムは、3つです。みんな凄いのですが、特に凄いのが『呉服屋力』の講義。実際の経営者が今の成功や失敗、これから先を忌憚なく話してくれます。成功を自分のモノとして囲い込まずに、若い人、特に同じ呉服屋の後継者に話すことによってお互いに良くなって行こう。きものを着る人に役に立つお店が1軒でも増えるように惜しみなく教えてくれる。滅多にないですよ。こんな素晴らしい人たちと出会える、それだけでも凄いと思うでしょ。

 

 

講座テーマ

主旨

第1講座

呉服屋力

現役の呉服店主が今に至った軌跡、目指す理想の店のあり方、そのための実践や手法など、現場で生きる術を学びます。

第2講座

きもの力

呉服店が見失っているきものの魅力や勘違い等、着る人が本当に求めている呉服屋、きものとは何かを学びます。

第3講座

呉服屋のたしなみ

着る人と共有すべき、きもの文化、歌舞伎や茶道、ITなど呉服屋のたしなみを学びます。

 


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