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jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

そういう言い回し

2005年02月24日 | 家族
田舎の母からの頼まれごとがあって
それが完了した事を電話で報告した。

孫の声が聞きたそうだったけれど
残念ながら二人とも寝た後だった。

お互いの近況を報告して受話器を置こうとしたら
父に代わるから待てと言われた。

父と電話で話すのはずいぶん久しぶりで
決して無口というわけでもないのだけれど
何か用事のある時くらいしか電話口に出ない。

案の定
電話を代わると
「ちょっと頼みたい事があるんだけどな」
いきなり本題かよ(笑)

叔母がやっている仕事の関係で
チラシを作るらしいのだが
それに使う建物のイラストを描いて欲しいとのことだった。

父の会社がその物件に関わっているらしく
話がこっちに回ってきたようだ。

「パースなんてできんよ」
「あ、イメージで使うだけだでちゃんとしたのでなくていいんな」
「あ、そう。んじゃ資料送ってくれたら描くわ」

以前、友人の工務店のチラシを頼まれた時にも
似たようなものを描いた事があったのでとりあえず受けた。

「で?」
「で?って何?」
「タダで仕事させるん?(笑)」
「あ、そういうことか」

冗談半分でギャラを請求してみた(爆)

「じゃぁ、イラスト採用されたらでいいか?」
お!貰えるの?ラッキー♪
「うんいいよ。」
「オッケー、1カット100円で買ってやるでな」
「100円かよっ!(爆)」

アンタいい性格してるな(笑)
でも、他にもそういう言い回しする人知ってるような気がする
すごく身近な人物で…

軽く雑談しながら
父の健康状態などをチェックして
受話器を置いてハタと気付いた。

そういう言い回しするのは他でもない僕だった。
軽くめまいがした(笑)

大阪に春一番が吹いた夜の出来事。

今日も明日もあさっても

2005年02月21日 | 家族
土曜日は嫁さんの誕生日だった。

深夜当番を終えて車に乗り込んだのが23:00すぎ
日付が変わるまでには帰宅したいと少し多めにアクセルを踏んだ。

何とか当日中に帰宅して
「ただいま」より先に「おめでとう」を言った。
「何もしてあげられなくてごめん」と謝ると
「こんなもの送りつけて何言ってんの?」と怒っている様子。
嫁さんの手には嫁さん宛ての茶封筒
中身は健康診断のセットと案内が入っていた。

確かにドラマ「87%」見てて健康診断受けてとお願いをしてはいたが
僕にそんな手配をした覚えはなく、
封筒の会社名も全く知らないものだった。
それに僕の会社関係なら健保組合の名前で来るはずだ。

嫁さんは誤解だと理解してくれたが
一体何故そんなものが届いたのかわからない。

そうでなくとも申し訳なく思っているのに
そんな疑いまでかけられて
僕は大きく凹んだ気持ちで風呂に入った。
情けなくて泣きそうになって
いつもよりも長く風呂に浸かった。

その後はその話題に触れることもなく
いつもの土曜の夜だった。

嫁さんが寝室に向かったのは2時を回っていた。
「やっと寝てくれたか」思わず口に出してため息をついた。
そう、僕はここからやらねばならない事があるのだ。
いや、そういう方面の事じゃないですから(笑)

基本の画像は会社で深夜当番中に作っていたので
背景とレイアウトと文字を入れるだけ。
何度もレイアウトや色合いをやり直したりしながら
「それ」はようやく4時前に完成した。
仕掛けをほどこして寝室に向かい軽い安堵感で僕はすんなりと眠りについた。


我が家では1台のPCを
チーちゃんと嫁さんと僕で共有している。
ユーザー切り替えでそれぞれの設定画面で立ち上がるようになっていて
僕と嫁さんの画面を開くにはパスワードが必要になっている。
やっぱ娘に見られちゃマズイものだってあるからね(爆)

僕と嫁さんはお互いのパスワードを知っているのだけれど
黙って相手の画面を開く事はしない。
ま、する必要がないってことなんだけども(笑)

日曜の朝はいつものようにドタバタだった。
チーちゃんはご飯食べてくれないし
ニパちゃんは朝から食欲旺盛
僕は入れたてのコーヒーとトーストで朝食。

晩飯は嫁さんのリクエストで焼肉を食べに行く事になっている。
昼間は特に予定はないのだけれど
嫁さんの買い物に付き合う予定。

チーちゃんが友達のところへ遊びに出かけて一息ついた頃
例の健康診断の封筒の話になった。
朝からどうやって嫁さんにPCを開かせようかと考えていた僕は
チャンス到来!とばかりに
「とりあえずネットでその会社調べてみたら?何か出てるかもしれないし」と言う。
「うん、そうだね。 ちょっと調べてみるわ」

そう言って嫁さんはPCの前に座り電源を入れる。
ユーザー切り替えの画面で自分の名前を選択してパスワードを入力する。
僕はニパちゃんとオモチャで遊びながら様子を伺う。

ドキドキドキ(僕の鼓動)
カリカリカリ(HDの音)
ドキドキドキ(僕の鼓動)
ウマウマウマ(ニパちゃんがオモチャを噛む音)
カリカリカリ(HDの音)

にこやかにニパちゃんと遊びながらも
僕の全神経は嫁さんとPCに向いている(笑)

待つこと数秒、立ち上がった画面を見た嫁さんは
一瞬イキを飲んだ後大声を出した。
「うーわっ!びっくりしたー!何これ?!」

むふふふ。
内心飛び上がりたくなるほど嬉しいのをこらえて
あくまでも冷静を装いながら
「ん?一体どうしたというんだい?」と嫁さんを見る。

「あぁ~っ!そういう事かぁ~!うわぁ~ありがとう!」
「ごめんね、一日遅くなっちゃったけど」
「ううん、ありがとう!嬉しい!」

そんなわけで
深夜こっそりとこの画像を嫁さんの壁紙に設定していたのでした。

想像以上に驚いてくれて僕も睡眠時間削った甲斐があったというもの。

「あ、でも…」
「ん?」
「背景の色、白じゃない方がいいんだけど…」
早速のダメ出しをいただいたのでした(笑)

白いばらの花言葉は「尊敬」
出会ってからもう19年。
人生の半分をこんな僕と一緒に過ごしてきたなんて…
まさに尊敬に値する。
僕だったら絶対こんな男と一緒に暮らしたくないもの(爆)


午後から買い物の後
夕飯は家族で焼肉。
珍しく嫁さんはカクテルを頼み
食べたいものを遠慮なく注文していた。
「もうお腹いっぱいだぁ~」とお腹をポンポン叩く嫁さんの笑顔に
僕はしばらく見とれていたのでした。

幸せな気分のまま会計をしている最中に唯一のミスに気付いた…
あ! 『黒毛和牛上塩タン焼』頼むの忘れてた!(爆)

BIRTHDAY

2005年02月19日 | 家族
2/23リリースのくるりの新曲。
昨日テレビでチラリとPV見た(おは朝ってどうよ 笑)
あまりにも突然だったので動揺してよく覚えてないけど(笑)
とても春らしいイメージの曲だったような…
この時期誕生日を迎える方にプレゼントしたい一曲。

そんなわけで(どんなわけだ)
今日は嫁さんのBIRTHDAYなわけですが
先日、こちらとBLOGと両方で
「嫁さんの誕生日に何しよう」と呼びかけたところ
皆様から心温まるご意見の数々をいただきました。
本当にありがとうございます。

その結果
圧倒的多数の支持を得て
「花」を贈ろうと思いました。
女性のために花を買うなんてのは
高校の時以来です。
緊張します。

しかし肝心の今日は仕事でしかも深夜当番
お花屋さんから届けてもらうのもいいんだけど
ここはやっぱり直接渡したいし。

昨夜帰宅してからどうしたものかと思案していると
何かを察したのか嫁さんが
PCの前に座る僕にコーヒーを持ってきて
「あ、誕生日何もいらんからな」と先制攻撃。

もちろんそう言うだろう事はこっちも読んでいる。
「はいはい、わかってますよ~」
「ホントに何もいらないから!」
「だからわかってるってばぁ」
「いや、あんたの事やから絶対何か企んでるはずやわ」
う…うげ!見透かされてる!
「あはは、な、な、何言ってるんだい」
わかりやすすぎる動転ぶり(笑)
そしてトドメの一言。
「花とかやめてよね」
「は?」
こ、こいつはエスパーかっ!
「広くてきれいな家やったらええけど、飾るとこないからもったいないもん。そうでなくても花粉症やし…」
「い、いや…別に花なんて…」
「んじゃ、何で花屋さんなんか検索してるんよ」

モニタには「花屋 深夜 大阪」の検索画面が…
大失態でした!(爆)

あぁ、僕は何てバカなんだぁ…

しかし、ここでひるむわけには行かない。
もう一つのプラン
娘を義母に預けて二人で食事大作戦に変更する。
「日曜になっちゃうけど、どこかご飯食べに行こうか」
「うん、そうやね」
「イタリアン?フレンチ?それとも和食にする?」
「んーっと」
「何でもいいよ~おごるし(笑)」
「んじゃ、焼肉!」

や、焼肉っすか(笑)

ということで…
嫁さんに捧げる誕生日の一曲

「黒毛和牛上塩タン焼680円」大塚愛

お味はいかが♪



※嫁さんには花束の絵を描いて贈ることにしました。
 皆様のアドバイス本当に感謝です!

甘い時間

2005年02月17日 | 家族
昨夜は早く帰れるはずだったのに
クライアントが居座っていて解放されたのは22時前だった。
やっとの思いで帰宅して
半分だけ87%を見られた。
夏川さまは相変わらず美しくていらっしゃる(笑)

風呂と夕飯を終えてだらだらとテレビを見る。
最近ハマっているのが「サードウォッチ」
「ER」もそうだけれどリアルな人間臭さがたまらない。
決してヒーローが主役ではない展開が
どこぞの医療ドラマとは格の違いを見せ付けてくれる(笑)

珍しく僕がお願いして
嫁さんにコーヒーを入れてもらった。

普段は朝、嫁さんが入れて残ったコーヒーをレンジでチンして飲むんだけれど
昨夜はどうしても新しいのが飲みたくなった。
恐る恐るお願いしてみると
「濃い目がええやんな」と快く受けてくれた(爆)
はぁぁ…
やっぱコーヒーは入れたてだよねぇ♪

しみじみと美味しい。
こわばってとげの生えてたココロが
ホロホロと溶かされていく。

「これ、そろそろ食べちゃわないと」
嫁さんが冷蔵庫から生チョコを持ってくる
今年いただいた唯一の生チョコ。

コーヒーを飲みながら
ひとつ、ふたつと口に運ぶと
自然と笑みがこぼれる(笑)

ひとつ取り上げて嫁さんの口元に持っていく
「あーん」
普段は僕が「これ美味しいから」と勧めても滅多に食べてくれないのだけれど
昨夜は素直に口を開けてくれた(爆)
やっぱり笑みがこぼれる。

最後の一個を自分の口に放り込む
ゆっくりと口の中で溶かしていく。

コーヒーを口に含むと
チョコレートの甘い香りとコーヒーの香ばしさが
口中から鼻腔にまでぱぁっと広がり
そのまま脳の真ん中まで幸福感で満たされる。

いつまでも味わっていたかったけれど
二つの幸福の素は確実に喉を転げ落ちて行った。

「ごちそうさまでした」

「じゃ、次はコレね」
嫁さんは生チョコの余韻に浸る間を与えず
次なるチョコを持ってきた…(爆)
会社関係で貰ったチョコにはまだ手がつけられていなかったのだ

「あ、明日でもいい?」

体重計に乗る恐怖感と戦いながらも
甘い時間はまだまだ続く。

うわぁ!

2005年02月15日 | 家族
やっべー!
忘れてたよぅ…
今、仕事しててふいに思い出しちゃったよぅ

もうすぐ嫁さんの誕生日やん!(爆)
どうしようどうしよう
何も考えてなかったぞ。

困った困った
もう準備期間ないやん。
オマケにお金もないやん(笑)

お金かけなくて
短期間で準備できて
喜んでもらえそうなもの…

何かいいアイデアありませんか?(爆)

親子の証明

2005年02月12日 | 家族
いつものように
家族を起こさないように
そっと布団を抜け出して着替えていると
階段を下りる足音。

嫁さんがニパちゃん(1歳4ヶ月)を抱えて下りてきた。

「あ、ごめん。起こしちゃった?」
「ううん、この子起きてたから」

ニパちゃんは激しい夜泣きをするわけではないが
夜中にちょこちょこ起きるらしく
嫁さんはいつでも寝不足気味。
だったら早く寝ればいいのに…(笑)

チーちゃんは小さい頃から僕を追い掛け回してくれた。
今でも朝出かける時に起きていると
玄関先まで見送ってくれて
「がんばってねー!気をつけてねー!」と
朝の空気を切り裂く高音で見送ってくれる。

で、今朝
出かける時間になり玄関に向かう。
チーちゃんなら走って追いかけてくるのだが…
しばらく玄関で待ってみるが何の音沙汰もない。

靴を履いたまま上がり口に膝をついて部屋の中を覗く。
「んじゃ、行ってくるね~」と声をかけると
嫁さんとニパちゃんは二人並んで
ホットカーペットにゴロンと寝転んでいた…
そして上半身だけこちらに向けて手を振ってくれた(笑)

この二人、まぎれもなく親子やわぁ(笑)

お見通し

2005年02月11日 | 家族
おそらくそうではないかと思ってはいたのだけれど
こうもまざまざとその証拠をつきつけられると
「やはりそうだったのか…」と納得せざるを得ない。

会社からの帰宅が遅い日は
もちろん一人だけの食卓につくわけだが
ご飯終わって流しに食器を持っていって
流しの中がきれいに片付いていると
そこに食器を置いて戻るのが申し訳ないような気になり
そのまま自分の食器を洗って片付ける事が多い。

もちろん食後のコーヒーを入れたりしていて
待ち時間のヒマつぶしという面もあるのだけれど(笑)

昨夜は久しぶりに早く帰った。
ニパちゃんと一緒にお風呂にも入れた♪
しばらく会わない間に(爆)
すっかり成長しているニパちゃん。
でも、まだ「パパ」と呼んでくれない(泣)

風呂から出ると交代して嫁さんとチーちゃんが風呂に入る。
家族はみんな食事を済ませていたので自分の夕飯の支度をする。
メニューは親子丼。
丼用の鍋にもうセットしてあって
後は温めて玉子を溶きいれるだけになっていた。
アサリの味噌汁と一緒に温める。
「換気扇回しておいてねー」
風呂場のドアを少し開けて嫁さんが叫んだ。

カチと紐をひっぱり換気扇をまわす。
静かに回るプロペラが温かい湯気を吸い込んでゆく
何で換気扇回してない事がわかったんだろ?

できあがった親子丼と味噌汁を机に置くと
早速ニパちゃんが寄ってきて「あーん」と口をあける。
「今日はダメ!ニパちゃんはもうご飯食べたでしょ?」と一喝(笑)

ニパちゃんはちょっと寂しげな表情で一旦机から離れて玩具で遊びだした。
そうされるとこっちは逆に気になる(笑)
チラチラとニパちゃんの様子を観察しながら親子丼を口に運ぶ。

半分ほど食べ終えた頃、
玩具で遊んでいたニパちゃんと目が合う。
「ニパッ」と天使の微笑みで近付いてきて
親子丼を指差して「あうーあうー」と何か言っている。

負けた(爆)

次の瞬間僕は少し卵を絡めたご飯をニパちゃんの口に運んでいた(笑)
どうやらニパちゃんは「どうしたらパパから一口もらえるか」を知っている。


そうこうしているうちに嫁さんとチーちゃんが風呂から上がってくる。
「またニパちゃんにご飯あげたんでしょ?」と嫁さん。
こちらもお見通しかよ…(笑)

食べ終わって食器を流しに運んでいくと
家族全員分の食器がそのまま残っていて
狭い我が家のシンクは許容量いっぱいで僕の食器の置き場所がない(笑)

どうせコーヒーも入れるんだから。

僕は腕まくりをするとコーヒーをセットして
洗い物の山に取り掛かる。
日本の流し台は低すぎるといつも思う。
僕は身長178センチなのだけれどかなり腰を曲げないと洗いづらい。
たまに背筋を伸ばしながら腰を叩かないとまた腰痛になりそうだ。
腰痛はいつでもそのチャンスをうかがっているのだ…
しかしそれを許すマジと僕は伸びをして腰を叩く…
これぞまさに「腰タンタン」

…ごほん。

そうして洗い物をしていると嫁さんが
「あ、洗ってくれてるの?その辺に置いといてくれたらいいのに」と声をかけてきた。
「いや、ついでだから」と僕が答えると
それにかぶせるようにチーちゃんの高音がうなる
「ちゃうねん!パパの洗い物はコーヒー入るまでのひまつぶしやねん!」

あははは…

何でそんなことまでわかるんだぁ?
チーちゃんおそるべし!(爆)


ちょうど洗い物を終えたころ
コーヒーが入った。
髪をかわかしている嫁さんに「コーヒーいる?」と聞くと
「うん…あ、でも半分くらいでいいよ」

「了解、でも何で?」
「パパの入れたコーヒーは濃いから後はお湯で薄めるから」


どうやら僕のやることなすこと全て家族にはお見通しのようだ。
確かに単純でわかりやすい性格だとは思うけど
ここまでまるっとすっかりお見通しだったとは…(苦笑)

嫁さんのコーヒーカップにお湯を注いで薄めていると
チーちゃんとニパちゃんの熱い視線…

「はいはい、わかりましたよ」

ニパちゃんとチーちゃんのマグにはオレンジジュースを注いで
家族全員の飲み物を持って居間に向かった。

換気扇が風にあおられて「ぶうん」と変な音をたてた。


あなたは『何鬼』?

2005年02月04日 | 家族
節分の日の夕方。
「今日こそ早く帰って豆まきせねば」と仕事していると
後輩くんが「jumpさんお腹空いてません?」と
微妙な笑顔で近付いてきた。

「何で?」
「コレ、お客さんに貰ったんですけど食べます?」
後輩くんの手には有名寿司店の円筒形の包みが…
「後輩くんは食べへんの?」
「いや、こんなに食べきれないかと…」

ってことで半分こすることに

「今年は西南西だったよな」
「え?何のことっすか?」

どうやら後輩くん、何故太巻き貰ったのかわかってないようだった(笑)

「恵方やん」
「あ!そういうことかぁ!」

半分に切った有名寿司店の太巻きを持ち
西南西を探る。

「太陽ってどっちから出るっけ?」
「生駒山の方だから…」
「んじゃ、こっちが東で、西、南…っとこの辺かな?」
ロッカーかよ(爆)

僕37歳、後輩くん30歳
半分に切った海苔巻きを右手に持ち
無機質なロッカーに向かって左手を腰に当て
無言で海苔巻きを口に放り込むスーツ姿のオジサン2名。
もくもくもく…ごくん
もくもくもく…ごくん
この姿の間抜けな事といったらもう…
食べ終わって二人で苦笑い

ま、これで福が来るならそれで良し。

会社で恵方巻きを済ませ帰宅する。
家でもやっぱり巻き寿司だった(笑)

さぁて!
テーブルの上に並んだ巻き寿司は
「干瓢、玉子、胡瓜などのベーシックな太巻き」
「マグロ、サーモン、エビなどが入った海鮮巻き」
「エビフライの入ったエビフライ巻き」
の3本です。
んがくっく

と、サザエさん風に紹介したくなる豪華な布陣(笑)

さらにテーブルの上には
豪華巻き寿司陣営に協力助っ人が登場!
「鰯の塩焼き」
これがまるまると太って脂が乗って美味い!

僕が食卓につくと
すかさずニパちゃんが近寄ってきて
黙って膝に座り、鰯を指差して
「あーん、まんま、あーん」と横取りしようとする(笑)

珍しく嫁さんがビールを出してくれた。
「チーちゃんが学校の授業で空き缶使うから」なのだそうだ(苦笑)
そりゃ可愛い娘のため喜んで空き缶製造いたします!
可愛い娘のために一生懸命飲ませていただきます(笑)
プシュ!コポコポコポ
「おっと泡がこぼれる」
ずずずーっ
ではいただきます。

ごきゅごきゅごきゅごきゅ…
ぷはぁ!
ニパちゃんも真似して「ぷはー」(笑)
あぁ、娘のために頑張るパパって偉いなぁ~♪

「もしご入用でしたらもう一つ二つ空き缶作ってさしあげましょうか?」と聞くと
「空き缶は一つでいいんだって」と冷たいお返事(爆)

ご飯の後は豆まき大会。

大豆のオマケの鬼のお面を巡って
今年は誰が鬼役やるかを決めねばならない。
毎年僕がやっていたのだけれど今年は話し合いで決めることにした。

家族それぞれ鬼の要素を出してみようという事になった。
議長はチーちゃん。
「パパはいじわるばっか言うから『いじわる鬼』」
「えー?」
「ママはテレビ大好きやから『テレビ鬼』」
「うんうん」
「ニパちゃんはパパのご飯食べるから『食いしん坊鬼』」
「なるほど」
「ワタシはいっぱいしゃべるから『おしゃべり鬼』」
一同爆笑。

僕の『いじわる鬼』だけはどうしても納得いかなかったが
家族それぞれの鬼を追い出すべく交代でお面をつけることになった。

「鬼はーそとー、福はーうちー」
チーちゃんのカン高い声が響く。

「ぽいってしてごらん?」と
ニパちゃんの手に豆を握らせると
投げるより先に口に放り込む。
さすが『食いしん坊鬼』(笑)

鬼の面をつけた嫁さんにここぞとばかりにちょっと強く豆をぶつけてやれ!
すると面の奥からギラリと鋭い眼光!
ひるむ僕(爆)
面を外しても鬼の形相(比喩ですからねー 笑)

最後に全員で玄関から「鬼はーそとー!」

部屋に戻ると
「年齢の数だけ豆食べるんやで」と
チーちゃんがみんなの豆を数えはじめる。

ニパちゃんは1個
チーちゃんは9個
僕は37個
嫁さんはもうすぐ誕生日なので38個(爆)

嫁さんは台所で洗い物中だったため
その事実に気付いていない(笑)

「ママの豆、テーブルの上に置いておくからねー」
チーちゃんはそう言って寝室に上がって行った。

なんとテーブルの上には
38個の豆を器用に並べて「38こ」と書いてあった!
嫁さんと二人大爆笑!

今年も笑いの絶えない1年になりそうだ(笑)

細く小さな手

2005年01月29日 | 家族
深夜仕事を終えて帰宅すると嫁さんはまだ台所で洗い物をしていて
背中をこちらに向けたまま「おかえり」と言った。

「風呂いける?」背中に話しかける。
「うん、最後に入ったのチーちゃんだからお湯少ないかも」
嫁さんは今度はこちらに向き直って答えた。
「ん。了解」
ネクタイを緩めながら風呂場の電灯を点けた。

お風呂に水を加えながら追い炊きするのは無駄だよなといつも思う。
するといつも嫁さんとチーちゃんは「お湯が少ないんだからしゃーないやん」と言う。
おっしゃる通りなのだけれど
それでも何だか無駄な気がして少ないお湯をケチケチ使って風呂に入った。

狭い湯船に浸かってもまだ肩が少し水面から出てしまう。
ま、いいか半身浴だと思えば。
普段よりちょっと長めにお湯に浸かった。

脱衣所であらためて自分の体を見た。
太ったのはわかっているのだけれど
あまりの惨状に「マジでダイエットしなきゃヤバイ」と思った。

部屋着兼寝間着の Dickies のツナギに着替えて一息ついた。
昔、引越屋さんに2週間監禁されて(笑)
働いた時に一日中ツナギを着ていたのだけれどそれがとても楽だった。
それから家の中でもツナギを愛用している。
楽なのはもちろんだけれど汚れても平気だから家仕事やお絵描きにも便利なのだ。

テレビのチャンネルをぽちぽち押していたら
「はい、お疲れ様」と嫁さんが熱燗を1本つけてくれた。
いつもながらこの人のこういう行動のタイミングは絶妙。
アテは冷蔵庫に眠っていたさつま揚げと明太子。
これで惚れない男がいたら嘘だと思う。

ほろ酔い気分はこのところの会議でこわばった心を少しほぐしてくれた。

PC立ち上げてメールなどちょこっとチェックして
描きかけの絵をちょっとだけしようとファイルを開く
が、すぐに飽きる。

ホットカーペットにゴロンと横になったが最後
嫁さんの話を子守唄代わりにして眠ってしまった。


トン トン トン

階段の足音で目が覚めた。
小さく細い足音はチーちゃんだ。
「パパ、怖い夢見た」半泣きで抱きついてきた。
「一緒に寝るからトイレ行っておいで」
僕は起き上がってチーちゃんをトイレに誘導して
点けっぱなしだったPCの電源を落とした。

チーちゃんがトイレから出てくると
二人で二階に上がって布団に潜り込んだ。
チーちゃんの布団にゴソゴソと手を伸ばすと
同じようにチーちゃんも僕の布団に手を伸ばしていた。

冷たくて細くて小さな手をぎゅっと握った。
「ちょっと痛い」チーちゃんが笑った。
そのまま僕らは眠りの森に引き込まれて行った。


朝、けたたましい目覚ましを左手で制すると
目を開き意を決して起き上がり
家族を起こさないようにそっと階段を下りようとすると
「パパいってらっしゃい」チーちゃんが寝ぼけた声で小さく言った。
「ありがと」僕は背中を向けたまま答えた。
「気をつけてね。頑張ってね。」
「うん、いってきます」
今度は向き直って僕は小声で答えた。

飛行機を見に行きました。

2005年01月24日 | 家族
まずは個人的な伝言。
「毎度お馴染みのほのぼのネタで申し訳ないがお付き合い下さい(笑)」

さて、日曜日。
前日かなりの深酒したと思ったのだけれど
珍しく二日酔いもなくスッキリ目覚めた午前10時。

親戚のお葬式で出かけていた義母から電話があって
お昼ごろ大阪に着くから迎えに来て欲しいとのこと。
もともと娘達を連れて遊びがてら行くのもいいねと話していたので
大阪空港まで義母を迎えに行く事にした。

ところがまだ家族全員寝間着状態、
大慌てで着替えに歯磨きにと狭い我が家で洗面台とトイレは大渋滞(笑)

ドタバタと支度をして家を出たのは11時半を回ってからだった。
義母の乗った飛行機の到着予定は12時半。
高速も渋滞はないようだったし、通常なら余裕で間に合う時間なのだが
高速に乗ってしばらく走っていると案内板に環状線で事故の文字が…

「一体どうやったらこんなとこでコケるんだ?」
事故なんてそんなもんかもしれないがこっちとしては呆れるより他ない(笑)
渋滞は思ったほどでもなく空港に到着したのは12時10分頃。

大阪空港は出張や送迎で何度か来ていたので駐車場まではスムーズにたどり着いた。
しかしである、上司がJALに乗る事が多かったため、
いつものクセで駐車場に入って車を停めたのはJAL側。
義母の飛行機がANAだった事をすっかり忘れていたのだった…

空港のターミナルは無駄に広い(爆)
嫁さんとチーちゃんは小走りで
僕はニパちゃんを荷物のように方に担いで
大阪空港を駆け抜けるjumpさん一家(爆)

ANAの到着ゲートに着いた時には義母の飛行機は既に到着していて
ものの数分のうちに義母に会うことができた。

とりあえず荷物を車に置いてきたいのだけれど駐車場が遠い…
しかしこのまま重い荷物を持ったままうろつくのもしんどいだろう。
もちろん、しんどい思いをするのは僕一人で十分なわけで…

両手に義母の荷物を抱えてまたもや無駄に広い(ここ強調ね 笑)ターミナルを横断して
駐車場で車に荷物を放り込み
すたこらさっさと無駄に広いターミナルを駆け抜けるjumpさん(笑)

よく考えたら
レストランも展望デッキも別にANA側に拘る必要はなくて
別にJAL側でもどこでもいいんだからみんなにはゆっくりJAL側に『移動してもらえば良かったのだけれど
そこは無駄に広い空港ターミナル(もういいってば 笑)
もし迷ったら困るからとその場にいるように指示を出してしまった愚かなjumpさん。

そんなわけで無駄に広いターミナル往復マラソンから無事に帰還し
とりあえずお昼ごはんを食べる事にした。
そーいえば起きてすぐに電話があったから朝ごはんも食べてなかったのだった。
どうりで腹ペコだったわけだ(笑)

レストランの飛行機の見える窓側に咳を確保してお昼を食べる。
チーちゃんはすでに興奮気味で窓の外ばかりを見ていて食が進まない。
当然僕に怒られてちょっとスネる(笑)

お腹が満たされたらいよいよ展望デッキへ。
寒さなんて気にならない様子でチーちゃんとニパちゃんにくわえ
嫁さんまでもが興奮気味にデッキに飛び出して行った(笑)

ニパちゃんは「きーーーーー」とか「ごぉぉ」とか言いながら
掌を空に向かって突き上げるような仕草をする。
チーちゃんは手すりから落ちそうなほど身を乗り出して
離着陸瞬間を見逃すまいと頑張っている。

娘達をちょっと義母に任せて
僕は嫁さんと一つ下のフロアまでコーヒーを買いに。
嫁さんはスタバ初体験だったようで鼻息も荒く「キャラメルマキアート!」(笑)
全面禁煙のスタイルに納得のいかない僕は
それまでスタバのコーヒーが美味しいと思った事はなかったのだけれど(笑)
展望デッキで娘達と飛行機を眺めながら飲むコーヒーはなんだかとても美味しく感じて
「スタバもなかなかのもんやな」と思ったりしたのだった(爆)

離陸したジャンボ機は
まるで空中で止まってしまうのではないかと思うほどに
ゆっくりゆっくり冷たい空気を押さえつけて飛んでいく。

その光景と暖かいコーヒーと娘達の笑顔で僕の気持ちもゆったりとしていく
コーヒーで暖まったカラダが冷え切ってから僕らは空港を後にした。