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jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

はじめての冷蔵庫 エピローグ

2004年05月08日 | 家族
買ってしまった。
生まれてはじめての冷蔵庫。
138,000円!
十三万八千円!
じゅうさんまんはっせんえんですよー!

しかし高くないっすかね?(笑)
10万円以上のものを買ったのは4年前に中古で今の車買って以来。
いいのかなぁ…
いくら必要とはいえ10万円以上もするものを
ポンと買っちゃったよ。
ちょっとした誇らしさと後悔が交錯する。

貧乏人根性がしみついている…というか実際貧乏なんだけど(笑)
僕にとって138,000円というのはものすごい金額なのだ。

例えば
僕の散髪代は1,800円。
平均して1ヶ月に一回くらい行くとして
138,000円÷1,800円 76.666…ヶ月分という事になる
細かいのは切り上げて77ヶ月。
一年は12ヶ月なので 77ヶ月÷12ヶ月で6.41666…年
およそ6年半もの間僕は髪を伸ばしっぱなしにしなければならないのだ!
あぁ、考えただけでも首筋や背中がかゆくなるではないか(笑)

例えば
僕の大好きなポテトチップス。
カルビーのポテトチップス(うすしお)安売りの時で一袋105円。
僕は一袋買うと娘と2人で分けて食べるのだけれど
だいたい1週間に1袋くらいの割合で食べる。
138,000円÷105円 1,314袋買う事ができる。
1週間に一袋なので 1,314袋×7日…9,198日
1年365日なので 9,198日÷365日…25.2年!

僕は61歳、長女は33歳になるまでポテチを口に出来ない計算だ(泣)
あぁ、なんてこったい。

138,000円というのはものすごい金額なのだ。
ボサボサに伸びきった髪でスーパーのポテチ安売りの棚をうらめしく眺める61歳のjumpさん。
あぁ…なんて悲しい姿なのだ。
そんな思いまでして買った(実際にするわけじゃないけど 笑)冷蔵庫。

「あー!また豆腐が凍ってる!」
台所から聞こえる嫁さんの叫びを聞きながら僕は誓うのだった。

一生大事に使うからね。

はじめての冷蔵庫 激闘篇

2004年05月08日 | 家族
前回までのあらすじ

18歳で大阪に出てきて何となく生きて18年
嫁さんと長女(8)次女(7ヶ月)に囲まれ平和に暮らすjumpさん36歳。
そんな彼が生まれて初めて自分で冷蔵庫を買う事になった。
「今日は見るだけ」と電気屋さんに乗り込むjumpさん夫婦
そんな2人の前に店員さんが立ちはだかった!
さぁ、このピンチ、jumpさんはどう立ち向かうのか!
手に汗握…らない!
クライマックスもあるかどうか…

「冷蔵庫お選びですか?」
笑顔で怪獣「テンインサン」が近づいてきた。
「こんだけ冷蔵庫に囲まれてる場所でテレビは選びにくいやろ!」と
思ったがもちろん口にすることはできない(笑)

僕はとっさに一歩下がった。
するとテンインサンは嫁さんにその営業スマイルビームを浴びせて
店「最近の売れ筋はですね…」と攻撃を開始した(笑)
嫁さんの
「何で下がるねん!待て!コラ!」という視線を背中に感じつつ
僕はひとまずその場を離れる事に成功した(爆)
「すまん…嫁さん!貴女の尊い自己犠牲の精神は一生忘れないよ!」と
心の中で詫びながらちょっとスキップしながら冷蔵庫コーナーを離れた(笑)

他の家電を眺めるフリをして冷蔵庫コーナーに目を配る。
テンインサンの優しくも熱心な説明と必死なまなざしに嫁さんはたじたじの様子
やはりここは僕が助けなきゃ…
僕は静かにテンインサンの背後に回りこむことに成功した。

店「…で、こちらの商品が今セール中でしてね、メーカーさんで選ばれるお客様も多いんですけれども、今はどのメーカーさんも品質はよろしいですし、違いといえば野菜室の位置だとか、きれいな氷ができるとかですね、そういったちょっとした違いくらいでしてね、後はもうデザインとかそういう部分ですので、奥様にそういうこだわりがないようでしたらこちらなんか大変お買い得になってると思うんですよね」
テンインサンのマシンガントークに嫁さんの心がぐっと傾くのがわかった。
そこでいよいよウルトラマンの登場だ。
j「野菜室の大きさどうなん?」あえて嫁さんに語りかける。

知らない間に背後に回られていたテンインサンはちょっと驚いて振り向いた(笑)
店「あ、ご主人さまでいらっしゃいますか? 野菜室の大きさですか?」
j「ええ、実家から野菜が大量に届くんでかなり広めの野菜室が欲しいんですよ」

ホッとしたように嫁さんは微笑みながら頷いた。

「ウルトラ背後からチャチャ入れ作戦」は成功したかに思えた。
テンインサンはあきらかに動揺しており他の製品の野菜室の容量をチラチラと見ている。
ここで追い討ちをかける。
j「これからの季節子供が飲み物入れたりするのに氷だけが取り出せるようになってる方がいいし」
嫁さん大きく頷く。
同じ容量でも安い機種は野菜室の形が使いにくかったり
製氷機能だけ別扉になっている機種は高めだという事も事前調査であきらかになっており
これでこのピンチから抜け出せると思ったその時だった。

テンインサンはお奨めの冷蔵庫の前に立ち僕の方に向き直ってニヤリと笑った(ように見えた 爆)
店「えーっと、野菜室はこちらの機種が一番大きいですね」そう言って野菜室を引き出す
店「ね?奥様いかがです?これなら大き目のお野菜もたっぷり入りますし」
嫁「ええ…」
あきらかに嫁さんの目が怒りの色に変わっている(笑)
店「氷のほうも製氷機能は別扉で位置もお子様の手の届く位置ですし」といって製氷皿を引き出す

一気に形勢逆転である。
僕の「ウルトラ背後からチャチャ入れ混乱作戦」は失敗に終わった。
店「で、これ今日限りのセールで他の同機能の製品に比べても4万円ほどお安くなっておりますし、野菜室も製氷機能もこれなら十分ご納得いただけるんじゃないかと思うんですね、それからこれ色も選べるんですよ、このねステンレスって色なんかね最近流行ってるんですよ、ちょっと高級に見えますでしょ?ご近所の方なんかが来られても高級感があってよろしいと思いますよ。それから今お使いの冷蔵庫も引き取りさせていただきますし、あ、もちろんこのお値段にリサイクル料も引き取りも運搬料も全て含まさせていただいておりますし、お届けの方もいつでもご希望にあわさせていただきます」
テンインサンを再び勢いに乗せてしまった(笑)
嫁「うん、確かに安いし、いいよねぇ」
マズイ…今日は見るだけだって言ってた本人が揺らいでいる!

しかたがない。
これだけは使いたくなかったのだが最後の切り札を使うしかあるまい。
僕は嫁さんに向かってこう言った。
「でも今日お金持ってこなかったよね?」
嫁さんの目がちょっと輝きを取り戻す(笑)
しかしテンインサンには何の効果もなかった。
店「あ、それでしたら配達の時のお支払いで結構ですよ。今日は一部だけお預かりできればこのお値段でさせていただきますよ」

完敗である。

嫁さんも敗北を認識したようで
嫁「うーん、jumpくんどうする?」
あぁ…嫁さんよ…結論をこっちに投げてくるなよぉ(泣)
j「そうだねぇ、○○(嫁さんの名前)が良ければいいと思うよ」
テンインサンの行動は素早かった
店「でしたらお届けはいつ頃がよろしいですか?5年間の保証はつけますか?色は?扉は右開き、左開き選べますけども…」
抜け殻状態の嫁さんにテンインサンは次々と質問をぶつけてきた。

初めて買った冷蔵庫 138,000円
5年間の保証      3,940円
言いようのない敗北感 Priceless

カードで払ったわけじゃないけれどこんな気持ちだった(笑)

はじめての冷蔵庫 「テンインサン」登場

2004年05月08日 | 家族
そんなわけで
5月5日のこどもの日。
貴重な休日をどうやって過ごそうか
前の晩から悩んでいたのだけれど
結局目覚めたら8時30分を回っていた(汗)
連休最終日である。
ちょっと離れた行楽地などにこの時間からお出かけする勇気は
残念ながら持ち合わせていない…
長女には泣いてもらうことにした(爆)

いつものようにコーヒーを入れて朝食を作る。
今日は珍しく嫁さんも起きてきたので3人で食卓を囲む。
赤ちゃんはまだ寝ている。

休日を優雅に過ごし、かつ長女も喜ぶ何かいい案はないかと
とりあえずPCを立ち上げた。
あった(笑)

PCの中に入れっぱなしになっていた映画を見る事にした。
幸い子供が見ても大丈夫なのもいくつか入っている(爆)
PCの小さな液晶モニタで長女と映画鑑賞。
嫁さんはテレビでお気に入りの海外ドラマを見ていた。

その動物が主人公の映画は1時間半で終了。
まだ11時をまわったところ、
これからどうしようかと困っているところに正義の味方の登場だ!
義母が訪ねてきてくれた(笑)
これ幸いと長女と赤ちゃんを見てもらうようお願いし
僕は嫁さんと買い物に出かける事にした(笑)

目的は「冷蔵庫」
どういうワケか最近我が家の冷蔵庫の機嫌が悪い。
冷凍室のアイスクリームは柔らかいままなのに
チルド室の豆腐はカチカチに凍っている(笑)

やわらかいバニラアイスとカチカチの豆腐を見比べて
「そろそろ買い替え時だなぁ…」と言う話になっていた。

嫁さんと2人車に乗り込み電気屋さんに向かう。
「今日はイロイロ見て回ろな。じっくり選びたいから」
助手席の嫁さんはいつもよりちょっとだけ楽しそうに笑った。

僕が高校卒業後大阪に出てきて1人暮らしを始め
何度かの引越の後結婚、長女ができて今の家に移り
2年間の単身赴任生活などあったりして18年経つが
実は冷蔵庫を買うのは初体験なのだ(笑)

最初の部屋は四畳半一間の木造アパート。
大家さんがいい人で家財道具のほとんどを貸してくれた。
もちろんその中に冷蔵庫もあって
飲み物と少しの食品を入れたらいっぱいになる小さなものだったけれど
時間はあるが金はないという貧乏学生には十分だった。
ずっと自炊生活をしているとその冷蔵庫では物足りなくなり
大きな冷蔵庫が欲しくなるのが人情ってもんだ(笑)
ところが僕には金がない。

月に1度僕は夜中に近所を巡回する事にした。
そう、粗大ゴミ狙いである(笑)
近所の友人と2人軍手を手に深夜のゴミ捨て場を歩く光景は
相当異常に映っただろう(爆)
程なくして僕は大きな冷蔵庫を手にする事ができた。
年式は古いがキレイで十分使用できる200リットルの冷蔵庫。
階段で5階まで友人と運んだ。
死ぬかと思った(笑)

その拾った冷蔵庫はとても働き者で
結婚後もずっと使い続け
2年前に今の冷蔵庫を嫁さんの友達から貰うまで活躍した。
単身赴任を命じられた時も上司が自宅にあった小型の冷蔵庫を譲ってくれた。

僕も嫁さんも「冷蔵庫を買う」という行為は初体験なのだった。
何にせよ初体験というのは期待と緊張と不安に満ちている(笑)
まるで新婚さんのようにアレコレ生活を想像しながら
あっちの扉こっちの扉と冷蔵庫の作るミニチュアの街をウルトラマン気分で歩く。

そんなウルトラ夫婦の前に怪獣が現れた
派手なはっぴ姿にメガネをかけ電卓を片手に持った怪獣「テンインサン」だ!
冷蔵庫の街の空気は一気に緊張度を増す。
押しに弱いウルトラ夫婦にとって「テンインサン」は天敵に近い存在なのだ(爆)

「冷蔵庫お選びですか?」
笑顔で怪獣「テンインサン」が近づいてきた。
ウルトラ夫婦危うし!
次回に続く(オイオイ 爆)

はじめての冷蔵庫

2004年05月06日 | 家族
5月1日、4日と出社したため連休気分一切なしだった今年のGW。
その分休日出勤の手当てだとか代休だとかくれるのならまだしも
有給休暇すら消化できない職場じゃぁね、
そりゃ嫁さんや娘も不満爆発するわけで。

僕だって長女の不満は理解できるから
4日に仕事終えて帰宅後に
「明日どうしようか?」と話しかけてみたりしたんですが
長女の返事は
「え?明日も仕事ちゃうの?」だと(笑)

僕はどう見ても仕事一筋って人間じゃない。
そうなりたくもないけれどそれ以前にそうはなれない(爆)
今の仕事が好きか嫌いかと問われれば好きだと答えられるが
「仕事は仕事」それ以上でも以下でもない。

転職や倒産などを経験して実感している事は
「どんな仕事しようと食べていくことはできる。」
「会社は辞めればリセットできるが、家族はリセットできない。」
「個人が会社を思うほど会社は個人の事など考えてもいない。」
だから仕事は仕事と割り切る。

嫁さんは早く転職先を探せと言う。
給料は下がってもかまわないから
きちんと就業規則を守ってくれる会社に行けと…
いまどきそんな会社があったらお目にかかりたいものだが(笑)
最低限、時間外手当とちゃんと休日取れる会社って意味なんだろうけど。

ウチの会社は土日週休2日で9:30~5:30が定時。
時間外は一ヶ月24時間までは出る。
5:30で帰れる会社の方が怖いから残業はいいとして(笑)
本社はおおむね休みも勤務時間も守られているのだが
大阪の事務所は治外法権らしく…
毎週土曜日出社の週休1日、たまにその1日も怪しいが(笑)
朝は7:30出社で平均すると退社は20:00を回る。
そんなに忙しいわけではなく、単純に拘束時間が長いだけ(爆)

月24時間の時間外手当など最初の一週間も勤務しない間に使い切ってるし
休日出勤は年に60日は軽く越えるであろうから
約2ヶ月も余分に出社している事になる(笑)

一日平均4時間として時間外も計算すると
一ヶ月では25日出社×4時間で100時間。
内、24時間は手当てがつくから除外して76時間。
1年だと76時間×12ヶ月で912時間。
1日24時間なので38日。

休日出勤と合わせておよそ100日はタダ働きしてる計算になるのかぁ…
改めて考えるとすごい数字だな(笑)
時間外に至っては24時間で割ってるけど
本来の拘束時間12時間くらいで計算しなきゃだから
そうすると僕は1年の1/3以上を会社に無料奉仕している事になる(笑)

働いた分金くれ!>会社(爆)

え?だったらお前は給料分の働きをしているのかって?
いや、ほら、今は拘束時間の話してるんであって…
仕事の中身については…ま、いいじゃないっすか(爆)

そんなわけで本題に入ろうと思ったのだけれど
ついつい前置きが長くなってしまったので
本題は明日以降ということで(笑)



山菜を採りに

2004年05月01日 | 家族
比較的貧乏だった我が家(笑)
両親と僕、弟、妹の5人家族。
どこかに出かけるといってもお金のかかるところには行けない。
当然外食なんて年に何回かしかできなかったし
喫茶店に入るなんて小学生の頃は大事件だった(笑)

そんな我が家のレジャーはもっぱらドライブ。
特に目的地もなくお弁当持って車に乗り込み
父の気分に合わせて山や川やたまに海まで足を伸ばしたり。
そういう時の父のセンスは抜群だった。

特に春のドライブはとてもわくわくさせてくれた。
ドライブといいつつ真の目的は山菜採りなのだ!

快晴の日曜日、早朝から家族総出で山に入るのが楽しくてしかたなかった。
山道を父がゆっくりと車を走らせる。
父以外は全員窓の外の崖を見つめている。
様々な雑草や雑木の間にたらの木を見つけるのが僕らの仕事。
「あった!」
その言葉を合図に父が車を停めると同時に3枚のドアがいっせいに開き
母と僕ら兄弟3人が脱兎のごとく飛び出し
「たらの木」目掛けてガードレールを飛び越え崖を下って行くのだ(笑)

トゲに注意しながらたらの芽をポキリと手折ると周囲に春の香りが広がる。
1本の木があればその周辺にも何本かあるはず。
遅れて合流した父も加わり大捜索がはじまる(笑)

大きな木の高いところにある芽は落ちている木の枝などを使って
芽のある枝を引き寄せて採る。
せっかく木を見つけても誰かに採られた後だったりするとものすごく悔しい。
またその採った後が新鮮な緑色だったりすると悔しさ倍増である。
まだ、誰も入ってない群生している場所などを見つけると
もう嬉しくて飛び上がりそうになるし、
収穫の喜びを腰につけた”びく”で感じられるのはとても幸せな瞬間なのだ。

毎年この時期になると母が送ってくれる山菜が楽しみなのだが
中でも『たらの芽』は山菜の王様という風格と気品に満ちている。
ただ年々その数が減っているのが気にかかる。

山はどんどん切り開かれ
都会から来た山菜採りは『たらの木』を切ってしまう。
崖を駆け下りた先に切られて朽ちた『たらの木』を見ると悲しくなる。
芽だけを丁寧に摘み取ればその年にもう一度くらいは採れるし
翌年も採る事ができるのだけれど木を切られたらそれで終わり。

もちろんそんな人ばかりじゃないんだけれど
山菜採りをする人が増えているのは事実のようで
年々競争は激しくなっているようだ。

その日も早朝からずっと山を駆けまわって
『わらび』や『ぜんまい』や『たらの芽』などの収穫を抱える帰り道。
車の心地良い揺れに誘われて僕ら兄弟は疲れて眠ってしまう。

ふもとに下りてきた辺りで父の提案で
「どこかで一休みしていこう」という事になった。

一件の喫茶店の駐車場に車を停めると父はこう叫んだ
「あ!たらの芽!」

その瞬間僕らは一気に目覚めると勢い良くドアを開け
車を飛び出し喫茶店の駐車場のアスファルトの上を駆け抜けた(笑)

もちろんそこに『たらの芽』などあるはずもなく
キョトンとしている僕らを尻目に
両親は大笑いしながら喫茶店に入って行くのだった。

そこで僕は生まれて初めてクリームソーダを飲んだ。

週末は盛りだくさん ~5~

2004年05月01日 | 家族
いかん…もう次の週末がやってきてしまった…
先週の土日の出来事を書くのに一週間も費やしてしまった。
おまけにその間には「少年隊」の活躍もあるわけで…(笑)
うーん。

さて、寝ぼけ眼を擦りながらも優雅な朝食を取った後は
とりあえずゴロゴロした週末を過ごす事にする。

嫁さんは赤ちゃんと一緒に昼前に起きてきた(笑)
僕は早起きしたせいかやたらと眠い。

長女は「遊ぼう」とせがむが「今日はちょっとゆっくりさせてくれ~」
と適当にあしらっていると機嫌を損ねてしまったようで
階段をドンドンと大きな足音を立てて上がっていく
「階段は静かに上りなさいって言うてるやろ!」
嫁さんに怒鳴られながら2階に上がって行く。

テレビではお笑い芸人と最近見かけなくなった女優さんが
海外のお店を紹介する旅番組を映している。
どうでもいい番組の定番だ(笑)

そんな喧騒の中でも僕は睡魔に勝てず
心地よい休日のうたた寝へと吸い込まれるように落ちていった。

「天ぷらできたよ~」
嫁さんの一言で目覚めると2時を回っていた。
テーブルの上にはお皿の上に緑色の物体。

「お!『こんてつ』やん!」
一気に目が覚める(笑)

毎年この時期になると田舎の母から荷物が届く。
米や野菜、漬物や娘達へのお菓子などと一緒に
山菜を入れて送ってくれる。
今年は『わらび』と『ぜんまい』それに『こんてつ』。
残念ながら『たらの芽』は入ってなかった。

山菜採りの思い出は語ると長くなるので別に書くとしよう。
うんうん、これでネタひとつできたな(笑)

テーブルの上にあったのは『こんてつ』のてんぷらだった。
『こんてつ』は『コシアブラ』ともいいポピュラーな植物なのだけれど
僕の田舎(長野県南部)では数年前までほとんど食べられる事はなかった。
だから父の実家で『こんてつ』を知った時は衝撃的で
帰宅後早速山に入ると『こんてつ』は手付かずのまま群生しており
おもしろいように採れた。
後半は飽きてしまうほどだった。

『こんてつ』はまだ若い木の芽を摘んで食べるのだけれど
『うるし』とそっくりなので注意が必要だ。
『こんてつ』は『うど』に似た香りがするのからそれで見分けるんだと教えられた。

その『こんてつ』に軽く片栗粉をまぶしてさっと揚げる。
塩をパラパラと振って食べるのだが
葉の部分のパリパリした食感と茎部分の鮮烈な香りと程よい苦味。
これぞ春の味。
『たらの芽』ほどのアクの強さがないので
山菜初心者には『こんてつ』の方が食べやすいかもしれない。

『こんてつ』のてんぷらの他に
同じく『こんてつ』の和え物(これも田舎のくるみ味噌で!)
『わらび』とあぶらげの炊いたん
茹でた『わらび』に鰹節とおしょうゆかけただけのシンプルなのもいい

春の食卓は色合いは地味なれど
味と香りが最高に華やかになった。

これ見たらもちろん昼ビールしかないでしょ!
ってことでいそいそと冷蔵庫に向かう。
すねていた娘も呼んでちょっとした宴会モード(笑)
春の味を満喫した日曜の午後でした。

冷蔵庫に入っていたのがビールじゃなくて
発泡酒だったといのが唯一の心残り(笑)

週末は盛りだくさん ~3~

2004年04月27日 | 家族
まるで冬に戻ったような日曜日の朝だった。
週に一度の貴重な休日。
世の中の企業戦士の真似して日曜だけは寝坊しようと思ったのだが
うつらと目を覚まし、時計を見てもう一度眠ろうとすると
長女が僕の布団にもぐりこんできた。

「ん?一緒に寝るか?」
「ううん、一緒に起きるねん(笑)」
長女の無邪気な笑顔によって
僕の「素敵な寝ぼすけプラン」はあっけなく却下された(笑)

しぶしぶ起き上がって居間に下りると
今度は長女の「腹減った」コール。
「パパの作ったスクランブルエッグ食べたいねん♪(微笑)」と
オトコゴコロをがっちり掴む将来有望な我が娘(苦笑)

とりあえずコーヒーを入れながら食パン2枚をトースターに放り込み
スクランブルエッグjumpさんスペシャル(笑)にとりかかる。


これっきりクッキング 第1回

◇◆本日のメニュー:スクランブルエッグjumpさんスペシャル◇◆


●用意するもの
  卵2個(スーパーの特売品で十分)
  ウインナー2本(これも2パック398円のやつ)
  牛乳
  チキンコンソメ(顆粒が便利)
  塩、コショウ
  マヨネーズ

●クッキング開始!
・ボウルに卵2個をカッコつけて片手でポンポンと割り入れる。
・チキンコンソメ、塩、コショウを適当に入れてかき混ぜる。
・更に牛乳少々とマヨネーズを適当に入れてよくかき混ぜる。
・フライパンに薄く油を敷きよぉ~く熱しておく。
・まな板出すのめんどくさいので果物ナイフでウインナーを削ぎ切りしながら直接フライパンに落としていく。
・ウインナーに焦げ目がつくくらいまで炒める。
・フライパンに卵を注ぎ、一気にかき混ぜる。
・最後に塩コショウで味を整えて出来上がり!

point-1
 カッコつけて卵を片手で割り入れると殻が入ったりするのでちゃんと取り除いておこう!
point-2
 牛乳でふわふわ感、マヨネーズは味付けと油代わりなので最初の油は少量でOK!
point-3
 ウインナーの削ぎ切りは下の皮が切れにくいので注意(んなことするヤツいないって 笑)
point-4
 タレに日本酒2、だし2、砂糖1を追加すると、お惣菜としても美味しく出来ますよぉ(面倒くさがりさん以外にお勧め)。

あ…(笑)

お好みでチーズやミックスベジタブルなんかを入れるのもいいかも。我が家ではトリュフやフォアグラなんかもたまに入れ…うぐ
香り高い入れたてのコーヒーとトーストにバター、トマトなどの野菜も一緒に素敵な朝食をどうぞ!

食べる時には、いつもの愛言葉「美味しいよぉ」と、笑顔を忘れずにね♪


すんません…mookeiさん、パクッちゃいました(事後報告)


そんなわけで
日曜の朝はたいがい長女と2人でぷちクレイマークレイマーしているわけです(笑)

え?嫁さん?
もちろん嫁さんは毎週しっかりと日曜の寝ぼすけプランを実践していらっしゃいます。

さよなら春の日

2004年04月12日 | 家族
昨日の日曜日、ようやく休みがとれた。
約20日ぶりのちゃんとした休日。

朝から嫁さんはお弁当をこさえていて
僕と長女はスケッチブックやら絵の具やらを探すために部屋をひっくり返し
それぞれがお出かけに向けて準備を進める。

ミルクを飲んで眠っている次女の隣で
僕は久しぶりに使う2Bの鉛筆をカッターで削り
長女は持って行くお菓子を何にしようか悩んでいる(笑)
嫁さんは洋服に合う帽子をあれこれ試してはこちらに問いかける。
「正直言ってどれでもいいよ(笑)」そう言って笑う僕に
嫁さんはほっぺた膨らめて次の帽子を選ぶ。
あなたは帽子似合うから何かぶってもサマになるんだよ。

お弁当に赤ちゃんのミルクにベビーカー、
僕と長女のお絵かき道具一式を車に詰め込み出発。

  春のうららの僕の旅路は
  とても陽射しが暖かでした

BGMはくるりのさよなら春の日
ただし最初だけ(笑)
すぐに長女のお気に入りの曲を集めたCDに入れ替えられる…
くずから始まり歴代のコナンくん主題歌から大塚愛のさくらんぼを経由してYUME日和(笑)
車は長女の歌声に乗って幹線道路を南下する。

目的地は花の文化園。
もうツツジも桜も終わってしまっていたけれど
色も形もさまざまなチューリップがそこここに植えてある。

気温はぐんぐん上昇している。

最後まで枝に残った桜の花が風邪に煽られ舞い散る中
ベンチにお弁当を広げて食べる。
長女の頭にお弁当の上に淡いピンクの花弁のトッピング。
次女は熱心にお茶のボトルで遊んでいる。
吹き抜ける風がうっすらと汗ばんだ背中に心地よい。

午後から嫁さんは遊歩道を散歩
僕と長女はスケッチブックを広げる。
モチーフを探して園内を探索する。

老若男女のアマチュアカメラマンたちが
花に群がってシャッターを切っている。

熟年カップルは花に溢れたベンチを見つけると
旦那さんがファインダーを覗き
奥さんはモデル気取りでポーズ。

よちよち歩きの男の子は
咲いてる花に手を伸ばしお母さんに怒られては走って逃げる。
足元はおぼつかずパタリと倒れる
心配そうにかけよる両親を欺くように
すぐに起き上がると満面の笑みでまた走り出す。

  どこへ消えよか迷う日でした
  今は思えば穏やかでした

ようやく僕ら親子は黄色いチューリップの前に陣取り
スケッチブックを広げる。
後はもう音も風もない世界。

僕は無言で鉛筆を走らせ
長女は歌いながら笑いながらにぎやかに鉛筆を躍らせる。

どれほど時間が経ったのだろうか
ふいにポケットから現実に引き戻す赤いゴーカートのメロディ
嫁さんからのメールだった。
「そろそろ帰ろうよ」

顔を上げて周囲を見ると
あんなに賑やかだった芝生の広場は閑散としていて
肩や背中に感じる風も冷たくなっていた。
「ママに怒られる!(笑)」長女と顔を見合わせ
大急ぎで片付けるとダッシュで出口に向かった。

帰宅後、義母に絵を見せる
娘の絵は本当に楽しそうな絵だった。
チューリップの周りに絵を描く僕の姿、
遠くにはお弁当を食べる家族連れや
ボールで遊ぶ子供達
青空をバックに風になびく木立まで
イキイキと描かれていた。

比べて僕の絵は細かく写実的ではあるがそれだけで
見ていてわくわくしたり思わず笑みが漏れるような
ココロが動くのは娘の絵だった。
僕も昔はこんな絵を描いていたんだっけ?

夜、娘達が寝静まり
嫁さんは疲れた足を投げ出して横になり
僕はその足をマッサージ。

「今日は暑かったねぇ…日傘でも持って行けばよかった」
嫁さんがポツリとそう言って
僕の春の日は終わりを迎えた。

  くるくる回る日傘
  虹が出ました

アイコンタクト

2004年04月10日 | 家族
一個前にも書いたとおり
長女(8)はお笑い好きで「エンタの神様」大好きなのであるが
僕もその時間は会社にいるので良く見ていて
日曜日には親子で前日のネタを批評しあっている(笑)

先日、春の特番で芸能人がカラオケを歌う番組があり
たまたま早く帰った僕は
ひさびさに家族水入らずで一緒に歌いながらテレビを見ていた。

カラオケを歌う芸能人と一緒に画面の下に歌詞が出るその番組。
僕と長女は争うように大声で歌う。
芸能人が途中で歌詞を間違えるとそこで終わってしまうので
お気に入りの曲で間違える芸能人がいると
二人して「何でそこで間違えんねん!」とツッコミを入れる(爆)

そうこうしているうちに番組も後半に差し掛かる。
するとテレビ朝日定番のCM引っ張り乱れ打ち大作戦が始まる。
この局のバラエティは後半になると番組細切れにして
その間にCMをバンバン挟むという手法を取っている。

ロンブーの番組など彼女の登場までに3回もCM入ったりして
もう結末見なくてもいいや…って気になったりもする(笑)

さて、そのカラオケ番組はカウントダウン形式だったので
ランキング上位になったあたりからCM乱れ打ちに突入した(笑)

それまでのノリでいい気持ちで歌い笑い
テンションも最高潮に達している僕と長女。
嫁さんは次女(6ヶ月)を抱きながら歌を口ずさむ。

次の曲は直太郎の「さくら(独唱)」だった。

そこでエンタ好きの僕と長女の目が合った。
お互いに瞳がキランと輝き
口元には不適な笑みを浮かべる(笑)

♪テントンテントン~ イントロが流れる
僕と長女は目を合わせて頷きあう。
もちろん頭の中には
だいたひかるのネタがうずまいている(笑)

さぁ、歌に入る瞬間が来た
僕らは思い切り息を吸い
唇を閉じ腹のそこから声を吐き出す準備をする。
今だ!
「ぶぉ~くぅらはぁ…」

その瞬間…テレビはCMに入っていた。
激しく肩透かしをくらい
放心状態の僕と長女(笑)
その姿に呆れる嫁
驚いて泣き出す次女

我が家の団欒は崩壊した(爆)

大阪で生まれた女

2004年04月09日 | 家族
僕が大阪に出てきて18年。
1人の女性と出会って16年。
その女性と結婚して10年。
長女が生まれて8年。
桃、栗3年。
柿8年。
次女が生まれて半年ちょっと
これが僕の大阪での歴史。

関西に生まれ育つとお笑い好きになるのは必然なのか
昨日から小学3年生になった長女が
今、一番好きなテレビ番組は「エンタの神様」。

長女のイチオシは陣内智則。
今小学生の間では異常な人気ぶりらしい。

しかし、昔の陣内を知る僕らにしてみれば
「いやぁ…まさかあの陣内がねぇ」
というのが正直な感想である(爆)

関西の深夜番組は若手お笑い芸人の主戦場なのだが
陣内はいつも取り残されていたような(笑)
というか正直何やってもおもんなかったし…
まだケンコバや次長課長の方が笑えたし(爆)

情報番組のレポーターみたいなことやってても
どうもスタジオと噛み合わず
1人で空回りしてる印象ばかりが残る存在だったのに(笑)

その陣内が大ブレークっすよ。
確かに面白い。
ネタもだけど映像と音を効果的に使って
3次元的にネタを展開させる手法は最近の流行だけども
陣内のネタは最も洗練されていて
ビジュアルとサウンドが見事に融合されていて
流れもテンポもスタイルが確立している。
裏方さんとの打ち合せとか大変そうだけどね。

この手法はとてもテレビ的なのだけれど
舞台でも十分通用するだろうし
今後似たような手法を用いる芸人も増えてくるだろう。

しかしここまで練り上げたネタだと
ハプニングやアドリブの要素の入る余地は少なそうだ。
ま、もともと陣内はアドリブ弱かったからその方がいいかもしれないが(爆)

さて
そんな陣内イチオシの長女が「エンタの神様」に一つだけ文句があるという。

「はなわ、そろそろガッツネタ限界ちゃうかな?」

大阪生まれの少女の視線は的確で厳しい(爆)