シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

来てよとはいわないが …

2015年07月19日 | 分からな~い人生
写真は、火の妖精……ではありません!
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このところ雨模様で気温も低い日が続いていた今月9日 (木) 昼過ぎに母から電話がありました。「あぁ … わたし …」「声がひどいね。 どうしたの?」「うん … 1週間前から風邪を引いて治らないんだよ。 ずっと寝てるんだよね。 掛り付けの医者に2回も行ってきたんだけどね」

「今月行くかどうしようかと思ったけど、色々と予定が詰まっていてね、すぐ行けないんだ。 弟が今月行く予定じゃなかったの?」「弟が7月来なくて、8月になるっていうんだよね」弟とは私の弟、つまり母の子供の1人のことです。

「1週間前に風呂から上がった後 暑かったから扇風機を使ったんだよ。 寝てしまって気が付いたら1時間経っていて、それで体が冷えたんだねー」「うんうん 明日も私は胃カメラの検査があって直ぐに行けないし、色々とずうっと予定が詰まっているんだよな」「うん … 弟が来るのは8月になるっていうんだよ」「じゃあ20日に帰省しようか?」「うん 20日に来るんだね」「20日だよ、はつか」

といった繰り返し話しになり、いったん電話を切りました。 1人で昼食を済ませて少し考えました。 今月には93歳になる母です。 20日まで10日余りも子供の帰省を待たせ
るのは酷かもしれません。 詰まっている予定をキャンセルして行くことにしました。 午後1時前にこちらから電話します。

「あぁ … 今も寝ていたんだよ」「あさっての11日 (土) に帰省することにしたよ。 色々と調整したけど 明日10日 (金) は胃カメラの検査を予約してあるから、明日すぐには行けない。 あさっての朝出るから、いつものように昼過ぎには着くよ」「うん、あさってだね … 有り難う」

このやり取りで、親子だというのに 素直に子供に「頼むから 直ぐに帰省して病気の母の面倒を見て欲しい …」といえない “親のプライド” を感じました。 弟が来るのは8月だ、8月だと繰り返すことで “分かってよ” という親の意地らしさが伝わってくるのです。

翌10日 (金) 昼にも確認のため電話すると、少し風邪声が治っているように聞こえました。「今日の声は昨日よりも良くなっているようじゃない?」「ううん そうかい?」「今日はこれまでの雨模様と違って温かいから体にもいいんじゃないのかな。 じゃ 明日ね。 着くのは昼過ぎだよ」

「うん、明日だね。 もう1週間風呂に入ってないから今日入ろうかと思うんだけど …」「いや 風邪を引いている間は入らない方がいいよ。 体がかゆいというんなら別だけど、特にかゆくないのなら入らない方がいいと思うな」「そうだね … 止めておこうか …」

と、独り住まいの92歳の母の心細さが伝わってきます。
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帰省した当日 11日 (土) は朝から気温が上昇し、高速道わきにある気温表示が 30℃ を超えていました。 完治とはいえないまでも、子供が帰省したのを見て安心したことと、気温が上がったことで体調もよくなってきたらしい。 着いた11日の夜に風呂を立ててもらいました。 湯船につかってボイラーの温度計を見たら、落とし湯 42℃、保温 42℃ になっています。 これでは暑くて、風呂から上がると火照った体を冷やすために扇風機の風にあたりたくなるのが分かりました。

さっそく 風呂から上がって母に伝えました。「風呂温度が高いよ。 冬は 42℃ でいいけど、夏には 41℃ か 40℃ にした方がいいんじゃない? よくいうじゃない? “ぬるめの風呂” に入れって」「うん 医者も熱い風呂でなく低い温度にしろというね」「41℃ か 40℃ にするのは母の好みでやったらいいけど、42℃ は熱すぎる。 体にもよくない
よ。 それから温水便座も保温になってたから、切っておいたよ」

ついでに扇風機を使いすぎないようにアドバイスしました。「扇風機を使っているうちに寝ちゃうと、切らないまま風に当たり過ぎてしまうから、”うちわ” を使って。 2つ持ってきたから好きな方を使って。 うちわなら 急に冷やすこともないし、疲れてきたら扇ぐのを止めるから冷やしすぎることもない。 だから なるべく “うちわ” を使うようにして」「うん うん、うちわはここにも2つあるんだけどね」

あってもいわないと使わない、スイッチ1つで便利な扇風機を使ってしまう。 独り住まいの身だと、誰もアドバイスしない。 楽な方へと流れるのは致し方ありません。 なにせ92歳なのです。
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すっかり体が治ると、今度は繰り言です。 繰り返し話しが頭をもたげてくるらしい。 それ聞いたよと何度もいうと、”そのいい方は感じが悪い” となじります。 でも こちらにしてみれば、何度も聞かされた話しをまたまた繰り返されるのでウンザリしているのです。

「”それ聞いたよ” は夫婦間でもよくいうし、若い人だっていうよ。 そしたら感じが悪いというんじゃなく、『そうかい、じゃあ またいうよ』といえばいいんじゃないのー」と怒らないようにいい含めました。 しかし こういう家族間でしか分からない繰り言は、なくなることはないだろうな、とも思います。 家族以外にいっても理解できないから、やっぱり家族にいうしかないのです。

でも 繰り言を死ぬまで家族にいい続けるのも、(ある意味 哀れな) 女の本性なのかとも時々考えてしまいます。 いわなくてはいられないのかも知れません。 そんな繰り言を考えなくても済むよう、繰り言を忘れるくらい 世の中の色々なことに興味を持てばいいとも思うのですが、新聞を読み テレビを見るだけの毎日だと、思いつかないのかも知れません。

男が繰り言をいったらどういう反応が返ってくるか? 恐らく「そんな女みたいな 女々しいことをいうな」といわれるのがオチでしょう。 女だから繰り言も許される? 哀れなり、汝の名は …

今日はここまでです。

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