ジョーの日記

米国での日々の生活を写真と言葉で綴ります。

カルガモ親子救出劇

2023-06-07 | 日記
久しぶりのブログ。
実はこの記事を書こうと思っていたのだけど
長い話なのでなかなか書けずにいたら10日も経ってしまった。

5月27日、土曜日の朝のことだった。
目が覚めてバスルームに行き、窓の外を見たら
なんとカルガモの親子がフェンスの下を右往左往しているではないか。
ここに住んでもう26年ほどになるけれど
ただの一度もカルガモ親子に遭遇したことはなかったのでほんとうに驚いた。
一体どうやって庭に入り込んだのか。





お母さん鴨と雛が8羽。
出口を探して右往左往している。
すぐに夫を呼んで相談した結果、右と左のゲートを開けようということになり
そーっと開けてから一瞬家に入った隙にどこにも見あたらなくなったので
確認しようと再び外に出たら
裏庭に通じる左側のゲートの内側にお母さん鴨と2羽の雛がいてびっくり。
残りの雛はどこに行った!?と見回すと
家の前の通りの真ん中であっちに3羽、こっちに2羽(もう1羽はわからない😭)、
ピーピーピーピー大騒ぎで走り回っている😱😱😱
ど、どーしよーーーーっ!!!
幸い車の通りは少ない道で、
お母さん鴨はなんとか走り回ってる3羽を集めて5羽になり、
そのまま別の道に向かって歩き始めてしまった。
2羽と1羽、合計3羽を見失い、おかあさん鴨と5羽の雛の後を追って角を曲がると、
えっ!お母さん鴨しか見えない!
お母さん鴨はグワーグワーと大パニックになっている。
近くに行くとストーム用排水溝の穴に5羽の雛が落ちてしまっていて
約50センチ下の水溜まりでピーピーピーピー言っている(泣)
わたしも夫もパニック状態。
そこへどこからともなく見失っていた3羽のうちの1羽がお母さん鴨に向かって突進してきて
どういうわけかお母さん鴨を振り切ってもう一つ先の排水溝の穴に落ちてしまった(泣)
なんということ!!!
排水溝の鉄の頑丈な蓋はかなり大きくて重くて、到底持ち上げられそうにもない。





自分たちだけでは助けられないとわかり、
アニマルサービスに電話をかけてみたら、数分で若いお兄さんが駆けつけてくれた。







驚いたことに同じケースでアニマルサービスのお兄さんが駆けつけたのは
その週に入って8回目だと言っていた。
でもこの蓋はかなり重く、
手持ちの道具では無理だということで、お兄さんはお店で別の道具を買ってきてくれ、
大人二人がかりでようやく持ち上げられた。
結局二つの排水溝の蓋を開けたが、
あとで落ちた1羽の雛が穴を通じてほかの5羽の雛と一緒になり、
無事6羽みんな助け出すことができた。







その後アニマルサービスのお兄さんが1羽の雛を手に持ち、あとの雛を籠に入れ、
お母さん鴨を誘導し、
池に近い小学校の芝生の上で雛を放し、お母さん鴨と一緒になった。
お兄さんと話し、おそらくこれで大丈夫だろうということで一件落着(のはずだった)。
家に戻る途中、お向かいのおじさんが外に出ていたので夫が事情を話し、
2羽がまだ行方不明なのでもし見かけたら教えてね、と言って家に入った。
数分後、ドアベルがピンポーン!と鳴り、
出るとお向かいのおじさんが1羽の雛を手に持っているではないか!
夫とわたしはすぐさま小さな段ボール箱に雛を入れ、
走って小学校の芝生に向かったけれど、お母さん鴨も6羽の雛も見えない!
次は池だ!とまた走り、そーっと池を覗くと茂みの中から鴨のクワッという声が聞こえたので
そちらの方に行き、お母さん鴨がちらっと見えたのでフェンスの穴から雛を放し、
「あれが雛のお母さんだったらいいけど」と夫と話しながら池を離れようとしたところで
クワーーーッと頭の上をあのお母さん鴨が池に飛んできた!
ということは!さっきの鴨はお母さんじゃなかったんだーーー(泣)
ふっと下を見るとあの雛たち、でも1羽少ない5羽がピーピーと池の方に走ってきた。
もう1羽はまたはぐれてしまったのか!?
あたりをまた一生懸命探したけれど見つからなかった(泣)
そして、あの放した1羽の雛はきっときっと本当のお母さんと一緒になれたと思うことにして
家路に着いた。

かれこれ3時間の救出劇だったけれど、
残念ながら2羽の雛はどこに行ってしまったのかわからずじまい(涙)
そうそう、わたしと夫の他にもう一人の小学校5年か6年生くらいの
自転車に乗った男の子も救出劇に加わっていた。
彼にとってもきっと心に残る出来事となったに違いない。
日本ではカルガモのお引越しというと
交通規制までされ、多くの人が見守る中、無事に川に辿り着くという映像を何度も観たことがある。
夫と話したのだが、
今度もし庭でお母さん鴨と雛を見つけたら、
ゲートを開けないですぐにアニマルサービスに電話をして捕まえてもらい、
池や川まで連れて行ってもらおうということに。
なぜなら我が家からでは池や川まで遠過ぎるし、辿り着くまでに数多くの危険があり過ぎるのだ。
初めての経験でいろいろ学ぶことも多かったが
ちょっとしたトラウマになったかもしれない。。。

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4 コメント

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Unknown (gosen-sugi-jun)
2023-06-08 16:52:58
我が家の前にも一度だけカルガモの親子が来たことがありました。
5年前の今頃でしたが、同じように排水溝に入り、見えなくなりました。
この排水溝は家庭排水が少し流れる程度ですが、蓋は鉄板が乗っている
だけで、所々は蓋が無いので出ると思えば出れる深さですので、大丈夫と
思いそれ以上追いませんでした。
しかし、ジョーさんのブログを見て、やはり確認しておけば良かったと
反省しているところです。
返信する
Unknown (里の山河)
2023-06-08 18:33:08
ご苦労様でした。
おいおい、しっかり 子供達を見ておくれ。 ゆっくり 後ろを振り返って 数確認して歩いておくれ。 よちよち歩きなんだから、 危なくない道を選んでくれ。またかよ!、勘弁してくれよ!。ですよね!。でも、可愛いですねよ!。

数ヶ月前側溝に猫が入り込み、一人で金属の蓋を持ち上げる事が出来たので、救出したことがあるが、難しい時は、我が町にアニマルサ~ビス?あるのかなあ?。お疲れ様でした。
返信する
Unknown (ジョー)
2023-06-09 03:52:50
Gosenさん、ありがとうございます。
日本の排水溝は深くないものもありますよね。
きっと大丈夫だったのではないでしょうか。
自然界は厳しいものなので、
人間が関わらない方がいいことも多々あると思いますが、判断は難しいところです。
今回は我が家の庭が始まりでしたので、ついつい追いかけてしまいました。
それにしてももう少し池や川に近いところで雛を産んでくれないものかと思ってしまいます。
あまりにも危険箇所が多過ぎて、お母さん鴨だけでは8羽の雛を導くのはほぼ不可能だと思うのです。
返信する
Unknown (ジョー)
2023-06-09 04:07:45
里の山河さん、ありがとうございます。
本当に、このお母さん鴨大丈夫かしら?と思ってしまいましたが、
アニマルサービスのお兄さんによると、
このお母さん鴨は「責任感がある」ということでした。
というのも、普通あのように排水溝に雛が落ちてしまうと
諦めていなくなってしまうお母さん鴨も多いのだそうです。
このお母さん鴨は救出作業中もそばでグワーグワーと騒ぎ、
途中お父さん鴨も連れてきてずっと地上や空から一部始終を見守っていたのです。
残念ながら雛の導き方は下手でしたが、雛に対する愛情は“鴨一倍“あったと思われます。

側溝に入り込んだ猫を救出されたんですね。
ほんとうにその猫ちゃんラッキーでしたね。
日本でもこちらにあるアニマルサービスのようなのはあるのでしょうか。
今回制服を着たアニマルサービスの方がすぐに来てくれてほんとうに助かりました。
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