大森望責任編集のSFアンソロジー『NOVA4』を読了。
大森望さんのツイートをフォローしており、そこで感想がリツイートされていて、読みたいと思いました。
はっきり言ってSFは苦手な分野です。中学生の頃、星新一を読んだくらいで、実は小松左京氏の本さえも必要に迫られるまでは読んだことがありませんでした(実際にお会いしたことまであるというのに…)。
今回の『NOVA』はコアなSFではないということで、とっつきやすいかなあとも思いました。
9作入っている中で、すでに読んだことのある作家は、京極夏彦だけでした。彼の「京極堂」シリーズを熱中して読んだ時期がありました。
さて、読んでみての感想ですが、短編というのが私はあまり好きではないのかも。いまひとつ、深く惹かれるものがなく、謎の種明かしも、何かトートツというか、いまひとつ「おおっ」という驚きがないものばかり。
読んでいてコミカルで面白いなと思ったのには、北野勇作「社員食堂の恐怖」や森深紅「マッドサイエンティストへの手紙」がありました。暇つぶしに読むには、楽しめると思います。
設定が良いと思ったのは、林譲治「警視庁吸血犯罪捜査班」です。最近、「トワイライト」シリーズの映画を見て、吸血鬼の物語に関心を持ったところだったので、興味深く読むことができました。
竹本健治「瑠璃と紅玉の女王」は、語り口が良く、独特の世界を構成していて、先を読みたいという衝動を強く持ちながら読みました。でも、最後は何かありがちな展開で、すっきりした気分になれませんでした。
物理学の難しいタームがたくさんでてきて、すべて理解することはできなかったけれど、読み応えがあって、すごいなと思ったのは、山田正紀の「バットランド」。宇宙物理学(?)やコウモリについての薀蓄がすごく、物語も壮大で、奥行きのある作品だなと思いました。
いちばん読みにくかった作品は、最果タヒ「宇宙以前」。こういう作品を読むには、自分がもう年をとり過ぎているのだと思います。
個々を見ていくと、それぞれの個性、世界があって、一本一本を楽しめるのかもしれませんが、わざわざ買って読みたいかというと、考えてしまいます。時間が膨大にあって、息抜きとして読むにはよいかも。
最近、『NOVA5』が発売になっています。すでに増刷もかかったそうで、人気が高いようです。この『NOVA5』に入っている、東浩紀「火星のプリンセス」に興味があるのですが、このために『NOVA5』を買うかはちょっと迷うところです。他にもいろいろ読みたいものがあるので…。
体調は良好です。
血圧低め。HBも低め。
大森望さんのツイートをフォローしており、そこで感想がリツイートされていて、読みたいと思いました。
はっきり言ってSFは苦手な分野です。中学生の頃、星新一を読んだくらいで、実は小松左京氏の本さえも必要に迫られるまでは読んだことがありませんでした(実際にお会いしたことまであるというのに…)。
今回の『NOVA』はコアなSFではないということで、とっつきやすいかなあとも思いました。
9作入っている中で、すでに読んだことのある作家は、京極夏彦だけでした。彼の「京極堂」シリーズを熱中して読んだ時期がありました。
さて、読んでみての感想ですが、短編というのが私はあまり好きではないのかも。いまひとつ、深く惹かれるものがなく、謎の種明かしも、何かトートツというか、いまひとつ「おおっ」という驚きがないものばかり。
読んでいてコミカルで面白いなと思ったのには、北野勇作「社員食堂の恐怖」や森深紅「マッドサイエンティストへの手紙」がありました。暇つぶしに読むには、楽しめると思います。
設定が良いと思ったのは、林譲治「警視庁吸血犯罪捜査班」です。最近、「トワイライト」シリーズの映画を見て、吸血鬼の物語に関心を持ったところだったので、興味深く読むことができました。
竹本健治「瑠璃と紅玉の女王」は、語り口が良く、独特の世界を構成していて、先を読みたいという衝動を強く持ちながら読みました。でも、最後は何かありがちな展開で、すっきりした気分になれませんでした。
物理学の難しいタームがたくさんでてきて、すべて理解することはできなかったけれど、読み応えがあって、すごいなと思ったのは、山田正紀の「バットランド」。宇宙物理学(?)やコウモリについての薀蓄がすごく、物語も壮大で、奥行きのある作品だなと思いました。
いちばん読みにくかった作品は、最果タヒ「宇宙以前」。こういう作品を読むには、自分がもう年をとり過ぎているのだと思います。
個々を見ていくと、それぞれの個性、世界があって、一本一本を楽しめるのかもしれませんが、わざわざ買って読みたいかというと、考えてしまいます。時間が膨大にあって、息抜きとして読むにはよいかも。
最近、『NOVA5』が発売になっています。すでに増刷もかかったそうで、人気が高いようです。この『NOVA5』に入っている、東浩紀「火星のプリンセス」に興味があるのですが、このために『NOVA5』を買うかはちょっと迷うところです。他にもいろいろ読みたいものがあるので…。
体調は良好です。
