Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

漫画「ブラックジャックによろしく」

2012-11-30 10:13:15 | Book
佐藤秀峰の漫画「ブラックジャックによろしく」1~13巻を読了。
漫画を読むのは好きなんですが、オランダに住んでいるとあまり読む機会がありません。この「ブラックジャックによろしく」1~13巻は無料でipadでダウンロードできました。ちょうど発熱していたときに、ベッドの上で軽く読むのに最適でした。やはり本は小さな字を目で追う作業でなので、漫画を読むよりは疲れます。
でも反対に考えれば、漫画は内容が薄いんですよね。13巻読んで、ちゃんとした本一冊読むのと同じくらいの情報量なんじゃないかなと思います。
まあ、時間的にも13巻読むのと、本一冊読むのと同じくらいですしね。そして、漫画のほうが楽しく読めます(私の場合)。
日本ではドラマにもなったそうで、もうどういう話かというのは知っている人が多いと思います。大学を出たばかりの研修医のフレッシュな目から、日本の医療現場の矛盾や問題点を描いた作品です。
知らなかったこともいろいろあり、例えば、日本の抗がん剤とヨーロッパなどで使われている抗がん剤が違うということ。欧米で認可された薬が日本で認可されるまで長い年月がかかってしまっていて、また日本の製薬会社の製品が優先して使われていてガラパゴス状態のような部分があるということ。
それから、癌告知の問題も扱われていました。あと、病院数が多く、医師の数も多いので、病院あたりの医師の数が少なくなり、夜間病院に行ってもそこにいるのは研修医ばかりで緊急の場合困る。大きな病院に集約し、そこに多数の医師を勤める形だとローテーションも組めてよいはずなのに…、など。
さらに、外科医と手術数の問題。専門的な手術はその数をこなしているほうが熟練してよいわけです。実際にオランダでは、癌の難しい手術などでは、国内のいくつかの病院が指定され、そこで手術を受けるシステムになっています。年間の術数が調べられ、一定数をこなしている病院でしか手術ができないのです(最近、術数とその後の患者の予後のデータが明らかにされ、このシステムになりました)。
日本でも医療の分野はどんどん改良されていく機運があるので、そのなかでこういう漫画が問題点に光をあててくれるのはうれしいことです。
体調は良好です。

歯科定期受診

2012-11-28 11:29:50 | 医療・病気
水曜日は、歯科へ行ってきました。
3ヶ月ごとの歯石除去と、6ヶ月ごとの歯科検診です。どちらも歯科衛生士さんがやってくれます。
虫歯もなく歯茎の状態も良いということで歯科検診は終了。そして、歯石がつきやすいので、その歯石をとってもらいました。全部で30分くらいです。この歯科衛生士さんは、ていねいにきっちりやってくれるのでうれしいです。
1年ほど前に、この歯科医院が丸ごと持ち主が変わって、今の歯科医と歯科衛生士になりました。つまり、中の設備はそのままで人だけ変わったという形。医院の名前も変わっていません。
歯科衛生士さんの話によると、治療に使う器具台などが左利き用なのでやりにくいそうです。
さて、これで今年の病院での受診予定はすべて終わりました。今度の予約は、来年の2月です。
だんだんと年末ムードです。オランダもシンタクラースとクリスマスが近づいてきて、街ににぎわいが感じられるようになってきました。
体調は良好です。鼻はまだぐずぐず。


映画「Skyfall」

2012-11-25 12:17:17 | Movie
日曜日、映画「Skyfall(007 スカイフォール)」を観てきました。場所は、Pathe ArenaのImaxです。
午前の11時半スタートという早い時間だったのですが、大きなホールはほぼ満員。しかし事前に席を予約しておいたので、とても良い席で観ることができました。
007シリーズは子どもの頃にTVで放映されているのをよく見ていました。でも日本のTVで映画が放送されると時間の関係でかなり切られているので、オランダでTVで放映されている古い007を見ると、見たことがないシーンがあったりして、新たな発見があり、面白いです。
ダニエル・クレイグにボンドがなってからは、劇場で見ています。あまりこの俳優さん好きなタイプじゃないんですけど、ところどころああいいなと思う部分もあって、特にシルエットはいいと思うんですよね。最初のほうで、シルバーグレイのスーツを着ている姿など、素敵でした。
さて、「Skyfall」。前評判通り、とても良かったです。最初のアクションが目を見張るもので、あっという間に映画の世界に引き込まれていきます。今回はボンドの衰えが描かれており、また年老いたMが引退を強制されたり、Qが若い人になっていたりという新旧交代がひとつのテーマです。また、ボンドの子どもの頃の親との別れのエピソードもあります。以前の完全無敵のセクシーガイとは違うイメージのボンドが、今回のボンドです。
上海のすばらしい夜景や、スコットランドの幻想的ともいえる風景など、美しいショットも多く、とても見ごたえのある2時間40分でした。映画としてはかなり長いですが、長さはまったく感じさせませんでした。
今回の悪役ハビエル・バルデムは、とても異様な感じがよく出ていて、よかったです。コーエン兄弟の「ノーカントリー」で殺人鬼を演じた俳優です。
また、ハリー・ポッターシリーズでヴォルデモートを演じた俳優レイフ・ファインズが重要な役で出てきます。
この映画、はっきりいっておすすめです。とても楽しめました。
体調は良好。まだ鼻がぐずぐずですが、少し元気が戻ってきました。




Night of the Proms2012@ロッテルダム

2012-11-23 10:33:02 | Concert
また今年もNight of the Promsのシーズンがやって来ました。去年もこのショーへ行ったのですが、これを観に行くと、年末が始まった気がします。今回で28回目となるミュージックエンターテイメントです。軽いクラシックとポップミュージックがミックスされた誰でも楽しめるショーで、観客も若い人からお年寄りまで幅広いです。
場所はロッテルダムのAHOY。早めに出かけたのですが、事故渋滞に巻き込まれ、着いたのは予定より大幅に遅い時間でした。でも軽食をすばやくとる時間があったので、問題はなかったです。
今回の席は3階席ですが一番前で、スクリーンと舞台がよく見え、前回より良かったです。
出演は、
The Jacksons(ジャクソンズ)
Anastacia(アナスタシア)
Glennis Grace
Remy van Kesteren
Naturally 7(ナチュラリー7)
John Miles(ジョン・マイルズ)
Il Novecento
Robert Groslot
Electric Band
でした。
ジャクソンズは、マイケルに捧げる曲をいくつか披露しました。もういいおじさんたちですが、エネルギッシュに歌って踊って、エンターテイナーでなと思いました(写真)。
Remy van Kesterenは、オランダ人の若手ハープニストです。まず今年のヒット曲ゴティエの「Somebody That I Used To Know」をアレンジし演奏して、ハープの美しい音色を楽しむことができました。
ナチュラリー7は、ボーカルだけで楽器演奏の部分まで表現して、とても興味深いサウンドを聞かせてくれました。
アナスタシアの艶と迫力のあるボーカルもよかったです。
クラッシクオーケストラの演奏をバックに歌う豪華さも見逃せません。
三日公演の初日に行ったのですが、座席はほぼ埋まっていましたが、アレーナの立ち見部分はかなり空きスペースがありました。前回よりは入りは良くなかったように思います。
私はあまり洋楽には詳しくないので知らない曲が大半でしたが、ふつうの洋楽ファンなら知っているような一般受けする曲を選んでいるようなので、観客はとても楽しんでいるようでした。
もちろん、ステージのライティングも綺麗で、ショーとして私も楽しめました。8時に始まって、終わったのは11時頃。あっという間に時間が経ちました。
家に帰って早速、来年のチケットを予約しました。毎年出演者は変わるので、誰が出演するかはお楽しみなので、それもまた面白いなと思います。
体調は良好です。まだ鼻がぐずぐずしています。




血液内科定期受診

2012-11-22 12:26:48 | 医療・病気
三ヶ月ぶりの血液内科受診の日でした。
時間通りに診察が始まり、まずはコンピュータで血液検査の結果を確認。フリーライト血液検査のλの値は前回よりも微増で78くらい、κの値も微増しており、比率を見ると前回と同じなので、問題なしでした。MMはまだおとなしくしているみたいです。
これがいつまで続くのかと不安もあるのですが、現在の安定をまずはありがたく思って毎日を楽しく生きたいです。
私は腎臓疾患もあって透析も受けているのですが、このような状態で、再発後レナリドミド服用で4年近く安定した状態にあるのは、K医師によると珍しいそうです。ということは、この状態がいつ崩れてもおかしくないということでもあるのかなと思います。
それから、レナリドミドを2回分飲みすぎてしまった話をK医師にしました。「飲めば飲むほどよく効くのだから問題ないよ…」というような、あまり気に留めない感じの返答でした。でも骨髄抑制は???と、ちょっと腑に落ちなかったけど、まあいいか…、これからはもっと気をつけようと思います。
三ヶ月後に次の予約をとって病院をあとにしました。
体調は良好です。といってもまだ鼻の調子が悪いです。あと、朝が眠くて眠くてなかなか起きられません。抗生物質の使用で体力を消耗したのかなあ、体重も少し減りました。

ブルーベリーマフィンを焼きました+暖房修理顛末

2012-11-20 12:50:23 | cooking
日曜日にブルーベリーマフィンを焼きました。
以前に市販のマフィンミックスを使って作ったことはあったのですが、粉を自分で量って混ぜて作ったのははじめてです。
出来上がりはちょっと焼きがあまい感じで、もう少し長くオーブンに入れておいたほうがこんがりしてよかったと思います。でもちょっともっちりした食感も好きなので、これはこれでおいしかったです。生のブルーベリーをつかったので、その味もとてもリッチでよかったです。
さて、この日曜日のオーブンを使ったお菓子作りですが、発端は暖房がきかず、リビングルームが寒かったことです。セントラルヒーティングなのですが、ラジエーターが暖かくならないのです。いろいろ試した後、結局業者に連絡し、修理工の人がきて、変電圧器が壊れているということで、その部品を注文してもらって、部品が到着したら連絡が来るはずだったのですが、2週間くらいたっても連絡はなく、こちらから電話を入れたら、まだ部品がつかないとのこと。業を煮やした夫がその部品をインターネットで見つけ注文し、2日後に届いたので、交換してみたけれど、暖房は改善しませんでした。それで、また業者に電話し、問題はその部品じゃないからもう一度見て欲しいと言い、今度は別の修理工が来ました。そして、状況を話したら、原因はラジエーターのカランの調整だろうということで、あっという間に修理してくれました。彼によると、最初の修理工は、自分ではよくわかっているつもりだけど、実際はあまり知識がないとのこと。あれやこれやで、暖房が直るまでに一ヶ月くらいかかりました。その間も、修理工が病気で約束をキャンセルなどもありました。なんとか解決したので、やっと安心しました。
オランダでは一筋縄でいかないことがままあり、気をもむことが多いです。
体調はまだ鼻とノドの調子が悪いですが、それども少しずつ快方に向かっています。

クラシックコンサート:Orchestra of the Eighteenth Century

2012-11-18 12:27:45 | Concert
クラシックコンサートへ行ってきました。
2時15分に解説が始まり、3時からコンサートという日曜の午後に良いプログラムです。
アムステルダムのOrchestra of the Eighteenth Century(18世紀オーケストラ)という古楽器で当時の音にこだわっかたオーケストラで、指揮はこの楽団を創設したFrans Brüggen(フランス・ブリュッヘン)でした。
バイオリンのソリストには、Isabelle Faust(イザベル・ファウスト)。ドイツ人のバイオリニストです。
演目は、
ベートーベンのバイオリンコンチェルト
メンデルスゾーンの交響曲第三番
でした。
指揮者のフランス・ブリュッヘンはオランダでは有名で、会場は満員でした。もう高齢で、足元がおぼつかなくて、指揮も椅子に座ってでした。
イザベル・ファウストのバイオリンは音がとても透き通っていて、きれいでした。使っているバイオリンはストラリヴァリウスのSleeping Besauty。
私の席からはティンパニ奏者がよく見えたので、じっくりと観察していました。楽団の中で一人しかいず、音は大きく響くので、とても重要な役割の楽器ですね。
体調は少しずつよくなってきていますが、まだまだ鼻水と痰に悩まされています。咳はほとんどでないので、コンサート中も問題なく鑑賞できよかったです。

レナリドミド+デキサメタゾン 第35サイクル開始のはず

2012-11-16 11:40:04 | 医療・病気
レナリドミド10mgとデキサメタゾン0.5mg週3回服用、最後の1週はデキサメタゾンのみ週3回服用というサイクルの35回目のはずでしたが、実は先日の発熱入院で気がそぞろになっていたのか、レナリドミドを4週目も2回飲み続けてしまいました。
こんな失敗は以前に一度だけ、一回分多く飲んだことがあっただけです。今回は2回分多く飲んでしまったのでもしかしたら骨髄抑制に影響が出るかもとも思いますが、飲んでしまったものしかたがないです。
前回も医師には何も言わなかったし、今回も何も言わずに、自分で次のサイクルで2回分飲むのを減らすつもりです。
一応、来週にたまたま血液内科の診察が予定されていたので、そのときに気が向けば、こんなことあったんですけど問題ないですよねと、確認はしてみようかなとは思っています。
話は変わりますが、今回の発熱入院の時のCRP(炎症反応)の数値がわかりましたので、記録のため、書いておきます。
入院 10/8(木) 39
退院 10/9(金) 90
   10/13 (火) 12
今日もまだ鼻水などに悩まされていますが、そのうちに治ると思います。昨日で、錠剤の抗生物質(Doxycycline)は飲み終わりました。
あ、それから、インフルエンザの予防接種の日がこの発熱時にあったってしまい、受けることができませんでした。

本「心に訊く音楽、心に効く音楽」

2012-11-14 11:42:19 | Book
高橋幸宏著「心に訊く音楽、心に効く音楽」を読了。
著とありますが、インタビューした内容をライターがまとめて、それに著者が手を入れたという感じの本です。
新書なので、すいすい読めて、数時間で読み終えられます。
高橋幸宏といえば、YMOのメンバーとして有名なミュージシャンですよね。YMOは好きだったので、読んでみようと思いました。内容は、著者が子どもの頃に親しんだ音楽から、ドラマーとしてかかわった音楽、音楽に対する著者の姿勢など、わかりやすく書かれていました。
私は洋楽に詳しくなくて、名前だけは知っているけれど聞いたことがないものがほとんどです。また、聞いたことがあっても名前を知らないものも多いです。この本には、高橋幸宏の好きな音楽、影響を受けた音楽が紹介されており、いくつか私も聞いてみようかなあと思うものがありました。
すごく素直に書かれていて、真摯に音楽をやっている感じがよくでていて、よい本だと思いました。
音楽についての本をほかにも読んでみようという気になりました。
体調は熱は下がりましたが、疲労感がかなり残っていて、鼻水がでます。今週いっぱいは無理をせずに静養するつもりです。




おっと、突然の入院

2012-11-08 10:31:54 | 医療・病気
突然、かなりのノドの痛みでコトは始まりました。その後、発熱し、パラセタモールを飲んでいたのですが、熱が上がり気味。咳はあまり出なかったので、身体的にはラクだったのですが、2日くらいした木曜日に熱が38.5度になったので、一応38.5度を超える発熱の場合は医師に連絡をという取り決めのようなものがあったのを思い出し、診察を受けました。そのときには熱が39度を超え、血液検査をして結果を待っているうちに40.1度まで上がってしまい、CRPは39と高いことは高いですがすごく高いわけではない値ですが、「このまま家に帰すわけには行かない。すぐ、抗生物質を点滴で入れるから、入院」ということになってしまいました。
久しぶりの入院です。空きベッドを探すのに時間がかかり、結局夜近くになって点滴がはじまり、夜から明け方にかけてどんどん薬が効き始めたのか、熱は下がっていきました。
朝には、37度台まで下がり、気分もかなり良くなりました。
朝食をもらい、医師(若い研修医)が来て、「どうですか」と訊かれ、「熱も下がりましたし、ずいぶん良くなりましたので、家に帰りたいです」と答え、「じゃあ、担当医師と相談します」とのこと。病室で、昼食、夕食と食べ、そして、帰ってよいとの判断が出て、夜の6時頃、家に戻ってきました。
結局、たった一日の短期入院でした。
経口の抗生物質(Doxycycline)をもらい、一週間ほど毎日飲むことになりました。その後、熱は微熱程度で、鼻水の咳があります。原因はまだわかっていませんが、症状からして風邪かインフルエンザかという感じですね。
えっ入院…と、少しびっくりしてしまいましたが、長くならずにすみ、よかったです。
体調はそういうわけで、いまひとつ。