Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

Restaurant:’t Amsterdammertje@Loenen aan de Vecht(オランダ)

2012-04-20 17:23:51 | Restaurant/Cafe
今月は夫の誕生日があり、お祝いということで、レストラン「't Amsterdammertje」へ行ってきました。このレストランのあるあたりは牧歌的な風景が広がる地域ですが、アムステルダムとユトレヒトの中間に位置しているせいか、3つの良いレストラン(ミシュランスター一つ星)があります。他の二つ「Tante Koosje」と「De Nederlanden」には行ったことがあり、今回は残り一つのレストランでした。
予約はいつも早すぎるので、7時15分にしました。時間きっかりにお店に入ると、窓際のテーブルはお客でうまっており、私たちのあとにも次々とお客が入ってきて、ちょうど良い時間だと思いました。
今回は、おすすめの5コースを注文しました。3コースからあり、7コースまであったと思います。
まず最初に出てきたフランスパンがとても美味しかったです。
一品目は、マグロの刺身をケーキのように形どったもので、見た目にとても美しく、トマトやトマト果汁のゼリーなども使用しており、インゲンなど野菜との味のバランスがとてもよかったです。
二品目は、ソフトシェルクラブのフライとビーフタルタルで、カニのうまみが詰まったフライが美味でした。
三品目は、魚で、白身魚のグリル、イカ墨ソース、アーティチョークで、しっかりとした味でした
四品目は、肉で、骨付きラム肉のローストでした。添えられている旬のホワイトアスパラが良いアクセントになっていました。
五品目は、デザートで、旬のイチゴをあしらった、アイスクリームやムースなどの盛り合わせでした。私は甘みが強いものは苦手で、このころにはお腹がいっぱいになっていることもあり、あまり美味しく食べることはできませんでした。
このあと、プチデザート(ミニマカロンやトリュフチョコなど)と紅茶をいただきました。
お店を出たのは、11時すぎでしたが、まだまだたくさんお客さんが残っていました。みんな話しが弾んでいるようで、とても良い雰囲気でした。
シェフが、テーブルに着いた時と、店を去る時に、挨拶に来てくれたのが、珍しいなと思いました。
この地区の3つのミシュランスター一つ星のレストランは、それぞれ特徴があって甲乙付けがたいです。今回のレストランもとても良かったので、また行きたいなと思いました。
体調は良好です。やっと血圧が正常値に落ち着いています。
いろいろ何故か立て込んでしまって、ブログの更新が遅れて、実はもう5月です。窓から見える新緑が鮮やかです。    


シルク・ドゥ・ソレイユ「Corteo」@アムステルダム

2012-04-18 07:39:31 | 演劇/ミュージカル
10年以上も前、東京でシルク・ドゥ・ソレイユのサルティンバンコがとても話題になっていて、見てみたいなあと思いながら行けずじまいでした。
今年になって、アムステルダムでシルク・ドゥ・ソレイユの公演があると聞き、早速チケットを入手しました。
Corteo(コルテオ)はイタリア語で「行列」という意味で、主人公が亡くなって天国へ上って行くまでの葬列の空間を、道化師や天使など幻想的な登場人物がたくさん出てきて、祝祭的に楽しくおかしく表現しています。
日本ではもうすでにこの公演が2009年に行われているようですね。知りませんでした。
場所は、アムステルダムのアレーナ近くの特設テントです。サルティンバンコを見た人によると、今回のテントはかなり小さめだそうです。だからか、どの席からもステージがとてもよく見える距離だと思います。
テント内に入ると、ステージには幕(写真)が垂れているのですが、そこに映し出される光景が光の加減で時間とともに変化して美しく、独特の雰囲気があります。
古いヨーロッパを感じさせる衣装や道具類で、内容は、鉄棒やトランポリンを使った技や、綱渡りなどオーソドックスなものですが、音楽や照明などの舞台効果でとても素晴らしい芸術になっています。色遣いもファンタジックで、物語世界に吸い込まれる感じです。
コミカルな部分も多く、大声で笑っている人もいましたが、私はにやっとするぐらいでした。
夜7時半に開演して、途中30分の休憩があって、終了したのは10時すぎくらいでした。息をのむ演技で、とても集中して見ていて、時間を忘れて楽しむことができました。
客席はほぼ満員でしたが、2列くらい空いているところもありました。客層は老若男女さまざまで、英語やロシア語?なども聞こえ、アムステルダムの観光客も来ているのかなと思いました。
演者の言葉は、英語やイタリア語やオランダ語などを交えていました。言葉がわからなくても問題なく楽しめるという点で、誰でもが楽しめるエンターテインメントです。またこの種の芸術は生で見るしか良さがわからない類のものでしょう。
体調は良好です。

本「蒼穹の昴 1」

2012-04-17 08:45:28 | Book
浅田次郎著「蒼穹の昴」第1巻を読了。
この著者の本を読むのは初めて。良い本をたくさん書いている人だということは知っていたのですが、テーマが何か興味をひくものがこれまでなく、読む機会を逃していました。でも、壮大な物語が読みたくなり、どこかの書評ですすめていたこの本を手に取りました。
読み始めたら面白く、どんどんページをめくりました。中国の話なので、難しい漢字の名称がでてきたり、漢詩なども出てくるのですが、億劫にならずに読みすすめられます。物語自体がとても魅力的なのです。
また、中国のことは、学校の歴史の授業で習ったこと以外ほとんど知らなかったのですが、中国の清の帝の歴史とか、漢族と韃靼族の話とか、うまく話の中に織り込まれており、とても興味が沸きました。
それにしても科挙って、すさまじい試験だったのですね。それに、宦官という制度もすさまじいです。
まだ1巻目なので、この後、貧民の子である春児と、科挙に合格したエリート文秀がどうなるのか、続きを読むのが楽しみです。
しかし、まずは家にある他の本を読んでからネット注文しようと思うので、読むのはちょっと先になりそうです。第4巻まであるようなので、長く楽しめそうでうれしいです。
TVドラマ化もされたそうですね。本の中では、衣の藍の色や、科挙の試験場から出てきて大きな広場で陽に赤く染まった様子などが鮮やかに描かれ、また高官がかぶる珊瑚や鳥の羽のついた帽子のことなど、映像で見てみたいなあという気持ちになりました。
体調は良好です。

血液内科定期受診

2012-04-10 07:35:59 | 医療・病気
血液内科の定期受診に行ってきました。次回より、2ヶ月ぶりです。
待合室に着いたのは、受診時間の5分前。ちょうど良い時間だなと思っていたら、診察室のドアが開いて、前の患者が出てきました。そして、少ししてから、またドアが開いて、K医師が出てきて、あ、私の番かなと思ったら、別の患者の名を呼びました。いつも時間には遅れることなく診察が始まるのですが、今回は遅れ気味なのねと思いました。しかし、2分くらいでその患者が出てきて、結局、私は時間通りに名前を呼ばれ、診察室へ。
さて、まずはフリーライト(Freelite)血液検査の結果。λの値は、前回よりほんの少し下がりました。グラフを見せてくれましたが、ずっとプラトーの状態をキープしていることがわかります。つまり、良好です。
K医師は「今だから話すけど、3年前はかなり酷い状態で、とても心配したんですよ」。私が「移植のときですか?」と聞くと、「いや、そのあとですぐに再発したとき」とのこと。これはもう望みのないケースなのかもしれないと思ったそうです。当時、新薬だったレナリドミドは再発患者のみに使用可能で、私はちょうどその対象となって使用することになったのですが、腎臓疾患もあるために、量や頻度を決めるのが難しく、ユトレヒト大学病院のMMの権威の先生などにもアドバイスをもらったそうです。
「レナリドミドが効かなかったら、大問題でしたね」と私が言うと、「ああ、ほんとうに」とK医師。
奇跡的にといってもいいほど、薬が効果を発揮し、今に至るわけです。こういうことを考えると、最近ちょっと、同年代で活躍している人の姿などを見て自分の人生がいまひとつのように思え、しょんぼりすることもあるのですが、こうしてそこそこ元気に生きていることだけでも貴重でラッキーなことなんだと、思いを新たにしました。
K医師が言うには、こうやって少しでもプラトーな状態を維持して、悪化を先送りにすることが重要だそうです。最近は新しい薬もどんどん開発されてきていて、未来になればなるほど、確率の良い薬を複数試す機会が得られるから。でも、プラトーを保つって、私の努力ではなんともできないんですよね。薬がいつまで効力を発揮し続けるかというのは、私はコントロールできない。「頑張ればなんとかなる」とか「努力すれば報われる」とかいう教育を受けてきた私としては、なんか心もとないけれど、これが現実だったということなんですよね。
ま、一日一日を大切に、感謝しながら過ごそうと思います。
体調は良好です。

Teylers Museum@Haarlem(オランダ)

2012-04-08 08:56:56 | Wblog:お出かけMuseum
日曜日、オランダで最初かつ最古のミュージアムであるTeylers Museumに行ってきました。1778年の創設で、アムステルダム近郊の町Haarlemにあります。
Oval Roomという楕円形をした部屋は、中央に立派な展示台があり、2階部分にはぐるっと書棚があり、天井はガラス張りで光がよく降り注ぐようになっています。展示物は、19世紀の望遠鏡や電気関係の実験器具や測定器具など、当時は最新のもので、今から見ればアンティークなもの。19世紀には科学が飛躍的に発展したのですが、それを可能にした実験器具を見ることができます。それぞれ、金属製のしっかりとしたもので、見応えがあります。
また、当時はそういう科学の仕組みを使った奇術(イルージョン)が盛んで、その仕組みなどを解説したコーナーもありました。それから、電気を作る大きなマシーンもありました。
Oval Room(写真)の隣りには、絵画を展示した部屋があります。部屋の壁いっぱいに絵画を展示した様子は、以前、本で見たことがありました。18世紀は収集と分類の世紀と言われますが、収集したら展示して見せたいのはふつうの心理で、18世紀にはそういう流れで博物館(ミュージアム)が先進国のあちらこちらで出来始めました。その一連の例として、このTeylers MuseumのOval Roomやその隣の絵画室の写真がその本には載っていたのです。本を読んだのは20代の頃、そして、今こうして実際に見ているかと思うと、懐かしく感じました。
当時の収集物をそのまま保持し、博物館の建物もそのままなのは、このTeylers Museumだけだそうです。大英博物館も18世紀にできたものですが、当時の収集物をかなり手放しており、違ったものになっているそうです。
収集物の増加とともに、Teylers Museumも19世紀に大きな増築をしており、その部分にはたくさんの化石が展示されています。
また、最近も増築があり、コイン類の展示室やカフェなどがあります。
日曜日には2時から、ガイドツアー(オランダ語)があり、それに参加しました。1時間くらいのツアーで、博物館内のメインのものについてじっくりと説明してくれました。
とても興味深い展示で、4時間くらい、じっくりと楽しむことができました(途中、カフェで休憩しました)。
体調は良好です。

レナリドミド+デキサメタゾン 第27サイクル開始

2012-04-06 07:36:56 | 医療・病気
レナリドミド10mgとデキサメタゾン0.5mg服用の第27サイクルが始まりました。3週間、週3回服用し、4週目はデキサメタゾンのみ服用します。
最近また寝つきが悪くなりました。季節の変わり目は血圧が安定しないせいか、最近高めの時が多く、その影響かもしれません。寝ようと思うと2、3分で簡単に眠れてしまう人がいますが、ほんとうに羨ましいです。私は、子どもの頃から最低30分位はかかります。たいていは1時間くらいかかります。
今週末、オランダはイースター(復活祭)で3連休です。土、日、月と休みなんですが、ちょっと寒そうな天気です。キリスト教の祝日として有名ですが、卵などを食べて春が来たことをお祝いする祭りは古くからゲルマン人の土着の慣習にあったそうで、オランダではキリスト教徒でない人もふつうにイースター(オランダ語ではPasen)を楽しみます。
道端や公園には、水仙などの花が咲き、春を感じさせますが、夜には零下になったりして、まだまだ木々は葉をつけないままです。
夏時間になったので、夜も9時近くまで陽が残って明るく、うれしいです。
ちょっとしたメモとして、レナリドミド(Revlimid 10mg 21カプセル)の値段を書きとめておきます。オランダの薬局での値段です(保険で支払われるので薬局で自分で支払うことはありません)。
2010年7月 5,533.36ユーロ
2012年3月 5,645.25ユーロ
1年半以上開きがありますが、100ユーロ以上高くなっています。高額な薬なので、2%の値上げと考えれば普通なのか、それともイギリスの会社の製品で輸入しているので為替の関係かもしれません。いずれにしろ、景気は上昇していないのに、薬価が高くなっているのはあまり歓迎すべきことではないです。
さて、体調は特に変化はなく、良好です。

Comic「The Unforgiving」

2012-04-03 09:35:15 | Book
先日、Without Temputationのコンサートへ行ったことをブログに書きました。その時にグッズ売り場で売っていた「The Unforgiving」の小冊子をvol.1からvol.5まで買いました。
The Unforgivingというのは、Without TemputationのCDのタイトルと同じです。このCDコンセプトを元に、コミック冊子は作られています。
しっかりとした絵の本格的なコミックで、CDの中の歌とちゃんとリンクしていて、歌の世界を膨らませてくれるストーリーが展開されています。一冊の分量は約28ページで少ないですが、一冊3ユーロくらいなので、気軽に読めます。
またCDですが、アメリカのAmazonで買いました。というのは、アメリカ版のCDにはDVDが付いていたからです。そのDVDには、コミックからインスピレーションを受けたフィルムクリップなどがつ入っていました。
CD、DVD、コミックとマルチに楽しめて、それにより世界観がわかりやすくなり、面白いエンタメの形だなと思いました。
コミックはvol.6が最終回だそうですが、まだ発売されていないようです。発売されたら、ネットで買えるようなので、読みたいと思います。
体調は良好です。気温差のせいか、血圧のせいか、ちょっと疲れ気味です。