goo blog サービス終了のお知らせ 

Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

クラシック:ジャン=イヴ・ティボーデ(ピアノ)&Antwerp Symphony Orchestra@Vredenburg(ユトレヒト)

2018-11-18 08:25:36 | Concert
久しぶりにクラシックコンサートへ。
ふと先週このコンサートが目について、チケットを買いました。
プログラムは、
Adams  The Chairman Dances
Saint-Saëns  ピアノ協奏曲第5番 ‘Egyptische’
Dvořák  交響曲第9番 「新世界から」
でした。
日曜午後のコンサートで、開演前に30分くらいの解説があり、それも聞きました。
お目当てはもちろん、ジャン=イヴ・ティボーデのサンサーンスのピアノ協奏曲第5番。
ジャン=イヴ・ティボーデ(Jean-Yves Thibaudet)はフランス出身のピアニスト。オランダでよく演奏するのか、よく名前を見かけます。PRの写真がカジュアルで若々しく、まだ30代かと思っていました。舞台に恰幅の良い初老の男性が登場したときは、わたしにはこの人誰?って思いました。あとでプロフィールを調べるともう50代後半でした。スタイリッシュなえんじ色のスーツでおしゃれな感じでした。
すごく弾きなれているのか、素晴らしかったです。色々な種類の音がピアノから聞こえて、力強さがいっぱいで、解説を聞いたせいか、第3楽章のボートに乗ってエジプトから戻る感じとか、すごくよく聞こえました。
アンコールもやってくれて、ラベルでした。こちらはとても繊細に美しかったです。
ドボルザークは、華やかな9番でしたが、いまひとつわたしの好みではなかったというか、でも第一楽章がとてもスピード感があり第二楽章はとてもゆっくりで、全体的にアクセントがつきすぎているように思いました。
遅くチケットを買ったわりには良い席で、生の音を楽しみました。たまにはやはり生演奏を聞きたいですね。
ジャン=イヴ・ティボーデはかなり好きになりました。これからもチェックしていきたいと思います。

ユトレヒト国際室内楽フェスティバル オープニングコンサート@Vredenburg(ユトレヒト)

2018-06-27 08:31:18 | Concert
ユトレヒトで開催中の国際室内楽フェスティバル(Internationaal Kamermuziek Festival Utrecht)のオープニングコンサートへ行ってきました。今週の日曜日までいろいろな室内楽がたくさん演奏されます。
ユトレヒト出身のチェリストHarriet Krijghがホスト(ホステス?)役です。
行ってはじめて知ったのですが、やはりオープニングだったので、ふつうのコンサートとは違って、プレゼンターのアナウンサーがいて、その人がいろいろはじめに話し、ハリエットへインタビューなどもありました。また同時でラジオでも放送されていました。
今回のフェスティバルでは、ハープ奏者のRemy van Kesterenも関わっており、彼はハリエットと同じユトレヒトの地区で育った縁があるそうです。
さて、プログラムは、
Beethoven Piano Trio in D major, Op. 70 No.1 ‘Geister’
Bartók Romanian Folk Dances, Sz. 68 (arr. voor mandolin and accordion)
休憩
Brahms String Sextet No. 2 in G major, Op. 36
でした。
演奏者は、
Simone Lamsma Violin
Candida Thompson Violin
Emmanuel Tjeknavorian Violin
Lise Berthaud Viola
Iris Juda Viola
Victor Julien-Laferrière Cello
Harriet Krijgh Cello
Magda Amara Piano
Avi Avital Mandolin
Martynas Levickis Acordion
Ab Nieuwdorp Presenter
でした。
このプログラムでもわかるように、マンドリンやアコーディオンなど、従来のクラシックの曲をアレンジして、いろいろな楽器での演奏も楽しめます。
またミュージシャンも世界各地からきています。
室内楽を楽しみたい人、夏の良い季節を音楽とともに楽しみたい人にはよいコンサートです。

クラシックコンサート:Gatti meets Kavakos@Concertgebouw(アムステルダム)

2018-04-13 13:02:28 | Concert
久しぶりのアムステルダムのコンセルトヘバウへ。
「Gatti meets Kavako」というタイトルの夜のコンサートです。ロイヤル・コンセルトヘバウ管弦楽団とその首席指揮者ダエレ・ガッティ、そしてソロでバイオリニストのレオニダス・カヴァコスが演奏します。
プログラムは、
Escher – Musique pour l'esprit en deuil op.6 1943
Connesson – Eiréné, poème nocturne pour orchestre 2017(ロイヤル・コンセルトヘバウ管弦楽団の依頼作) (世界初演奏)
K.A. Hartmann – Concerto funebre 1939, 1959
休憩
Connesson – Eiréné, poème nocturne pour orchestre 2017 (ロイヤル・コンセルトヘバウ管弦楽団の依頼作) (世界初演奏)
Honegger – 交響曲第三番 'Liturgique' 1945-46
でした。
ガッティの希望で、ワールドプレミアのConnessonの作品を二回演奏しました。
今回のプログラムのテーマは「戦争と平和」とのこと。
どれもわたしは聞いたことのない曲ばかりでした。
やはりいちばんよかったのは、カヴァコスのHartmannのコンチェルト。彼のバイオリンの響きがとても好きです。最初の何でもない簡単そうなメロディを聞くだけでも、何か心に響いてくるものを感じます。
ロイヤル・コンセルトヘバウ管弦楽団の音は、やはりコンセルトヘバウにとても馴染むというか、きれいに音が空間を満たすというか、すてきです。
今だに細かいことはわからず、ときどき音に集中できず、関係ないことばかり考えてしまってもったいないんですが、それでも時折、音の世界にふわっと連れていかれるときがあり、それがとても良い気持ちなんです。
良い夜でした。

クラシックコンサート:Baiba Skride(Violin)他+Radio Filharmonisch Orchest@Vredenburg(ユトレヒト)

2018-03-23 13:42:05 | Concert
クラシックコンサートへ。金曜夜のVredenburgのコンサートはRadio 4でも放送されます。
プログラムは、
Goebaidoelina Tripelconcert 2016
Sjostakovitsj 交響曲第七番 in C レニングラード
でした。
19時半からの解説も聞きました。
開演は20時15分です。
まずは、ショスタコービチからも認められていた女性作曲家Goebaidoelinaの作品です。オランダ初演です。ソリストとして、ヴァイオリンにBaiba Skride、チェロにHarriet Krijgh、BayanにElsebeth Moserでした。
Harriet Krijghはオランダの若手チェリストですが、ここ数年で演奏にすごく貫録が出てきました。
Bayan(バヤン)というのはロシアのアコーディオンで、このGoebaidoelina(グバイドゥーリナ)という作曲家がオーケストラの曲のなかで好んで使う楽器だそうです。
ショスタコービチの交響曲第七番は長い曲です。とても素晴らしい演奏でした。
指揮は、Dima Slobodenioukでした。とても格好いい、わかりやすい指揮でした。
椅子がちょっと座り心地がよくなくて、それがちょっと難点でした。
でもそれ以外は良い晩を過ごすことができました。


クラシックコンサート:Alisa Weilerstein(チェロ)+Ulster Orchestra@Concertgebouw(アムステルダム)

2018-03-04 13:34:20 | Concert
日曜日朝のコンサートへ。11時開演です。
プログラムは、
Elgar - Celloconcert in e, op. 85
Sjostakovitsj - 交響曲第一番 in f, op. 10
でした。
お目当ては、Alisa Weilerstein(アリサ・ウェイラーズテイン)のエルガーです。彼女の演奏は、過去に何度も聞いており、大好きなんです。堂々とした深みのある音色です。Elgarはお得意の曲だけあって、とてもよかったです。
オーケストラはUlster Orchestra。北アイルランドのオーケストラです。
指揮者は、Rafael Payare。ベネズエラ出身です。最初は少し硬い指揮だなあと思ったのですが、最後まで見ているとすごく明確でわかりやすい指揮でした。今回少しネットで調べていて知ったのですが、彼とアリサ・ウェイラーズテインは2013年に結婚しているそうです。びっくり!
ショスタコーヴィチ、この曲を19歳で作ったとは…、すごいですね。
コンサートは12時15分ころ終了。
よい日曜日の始まりでした。

クラシックコンサート:Isabelle Faust(Violin)+Rotterdams Philharmonisch Orchest@Vredenburg(ユトレヒト)

2018-02-23 08:50:52 | Concert
ユトレヒトのVredenburgへクラシックコンサートに行ってきました。
ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団(Rotterdams Philharmonisch Orchest)の演奏でプログラムは、
Florian Maier   Rotterdam (ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団100周年を記念して)
Beethoven     Vioolconcert
R. Strauss     Ein Heldenleben
でした。
Florian Maierはヘビーメタル系のバンドのギタリスト&シンガーとして活躍していますが、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団100周年を記念して15分ほどのロッテルダムをテーマにした曲を作曲しました。とても工夫に満ちた面白い曲でした。
ベートーベンのヴァイオリン協奏曲、熟練の技のIsabelle Faustがバイオリンですが、よかったです。カデンツァのティンパニと共演するところはユニークで楽しめます。
休憩のあとは、リヒャルト・シュトラウスの『英雄の生涯』(Ein Heldenleben)。6つの部分からなりますが、このコンサートの始まる前の解説(約30分)を聞いていたので、よく理解できました。すごく重層な音で、これこそ生で聞くだいご味だなあと思いました。
指揮のSir Mark Elder 、『英雄の生涯』での主席バイオリニストのIgor Gruppmanもよかったです。
とても寒い日で、満員の客席ではなかったですが、行ってよかったです。


Jazz at Lincoln Center Orchestra with Wynton Marsalis@コンセルトヘバウ(アムステルダム)

2018-02-21 08:39:45 | Concert
アムステルダムのコンセルトヘバウへ。今回はクラシックではなくて、ジャズ。Wynton Marsalis(ウィントン・マルサリス)のトランペットが聴きたくてチケットをとりました。
プログラムには、Jazz at Lincoln Center Orchestraとトランペット&リーダーWynton Marsalisとあったのですが、メインは15人編成のジャズオーケストラで、その団員の一人にウィントン・マルサリスがいるといった構成でした。
MCを担当したクラリネットの人が一曲一曲紹介しながらBenny Goodmanの曲ばかりを演奏しました。
休憩をはさんで、夜の8時15分ころから、10時15分ころまで。アンコールは二回でした。
クラリネットもピアノも他のホーン系の人もみんなテクニシャンで楽しめたのですが、マルサリスのソロは二回だけで、マルサリスを見に来たわたしとしては少し物足りなかったです。でも、マルサリスのトランペットの音色というか、なんか「わびさび」を感じるよいものでした。
ホールは満席で、要所要所で拍手がすごくおこり、雰囲気はよかったです。でもあまり観客にはスイング感はなかったです。やはり「Sing Sing Sing」がいちばん盛り上がりました。
わたしはジャズのことはほとんど知識がなく、ミーハーな関心でコンサートへ行ったのですが、たまにはいつもは聞かない音楽もいいなあと思いました。

クラシックコンサート:Mischa Maisky 70! With Martha Argerich&Janine Jansen@Concertgebouw(アムステルダム)

2018-01-29 08:32:13 | Concert
ミッシャ・マイスキーが今年70歳になった記念コンサート。アルゲリッチとジャニーヌ・ヤンセンが共演するとあっては足を運ばないわけにはいけません。
アムステルダムのコンセルトヘバウはもちろん満員でした。
プログラムは、チケット発売時はチャイコフスキーのPiano Trioを演奏する予定でしたが、アルゲリッチの希望で変わり、
Beethoven - Sonate in g, op. 5, nr. 2
Sjostakovitsj - pianotrio第二番 in e, op. 67
R. Schumann - sonate第一番 in a, op. 105
Mendelssohn - pianotrio第一番 in d, op. 49
でした。
夜8時15分開演で、11時頃までたっぷり素晴らしい演奏を楽しむことができました。
ショスタコーヴィチが特に心に響きました。
最初のベートーベンは、アルゲリッチのピアノの音がとても何というかほんとうに珠のようにホールを飛び回るのを聴いてうっとりとしました。
休憩に入る前も、プログラムが終わったあとも、鳴りやまない拍手。これほどの観客の熱狂的な拍手を聞いたのは初めてなくらい。
アンコールを1曲やってくれて、そのあとも拍手は鳴りやまず、そこらへんでわたしたちは会場を出ました。
マイスキーもアルゲリッチも肩くらいまでの長さの白髪で、身長も同じくらいでした。ジャニーヌ・ヤンセンは、すらっと頭一つ背が高かったです。
2月にロンドンとパリでも同じプログラムのコンサートが行われます。おすすめです。

Live:Soulwax(ソウルワックス)@Ronda(ユトレヒト)

2017-12-20 13:34:41 | Concert
ユトレヒトのTivolivredenburgの中のRondaというホールへ「Soulwax(ソウルワックス)」のライブを見に行ってきました。
Soulwaxはベルギーのゲント出身の兄弟が中心メンバーのエレクトロニカ系のバンドです。
1992年結成で長いキャリアがあるだけに客層も年配の人から若者までさまざまでした。
かなり人気でこの日はソールドアウト、明日も公演があります。
ライブは写真にあるようにドラムが三人いて、すごくビートがパワフルなものでした。
わたしは二階の正面にいましたが、一階は熱狂的に踊る人がたくさんいました。
この日のプログラムは、8時に開演後、前座がかなり長かったです。
20:00 Future Sound Of Antwerp
20:45 Paranoid London
21:45 Phillipi & Rodrigo
22:30 SOULWAX
23:45 Bolis Pupul
というラインナップで9時くらいから10時半のSoulwaxが始まるまではちょっと単調で飽きました。
やはりSoulwaxが出てくるとガツンと場の雰囲気が変わりました。
残念ながら終電などの関係で11時半くらいまでしか会場にいれなくて、全部は見れませんでした。

クラシックコンサート:Arthur & Lucas Jussen(ピアノ)+Philharmonie Zuidnederland@Vredenburg(ユトレヒト)

2017-12-17 11:17:30 | Concert
日曜の午後、ユトレヒトのVredenburgへクラシックコンサートを聞きに行ってきました。
プログラムが、
Reich Music for pieces of Wood
Glass Dubbelconcert voor twee piano's en orkest (Nederlandse première)
Tsjaikovski Symfonie nr 4
でした。
スティーブ・ライヒとフィリップ・グラスが面白そうだなと思ったので、チケットを購入しました。これが当たりでした。
ライヒは、音程が異なる木をコンコンと叩く音だけで成る曲です。まず一人目が舞台に出てきて、コンコンと叩きはじめます。しばらくすると二人目が出てきて、またコンコンと叩きだします。少しテンポが違っていて、でも三人目が出てくると、さきの二人の音はバックグラウンドの伴奏のように聞こえてきます。それが、四人目、五人目と続きます。とても興味深い曲でした。
この曲は家で音だけで聞いているよりも、直に演奏されるのを見るほうが楽しめるものでした。
そして、グラス。
ピアノは、Arthur & Lucas Jussenというオランダで有名な若手の兄弟ピアニスト。以前にArthur Jussenの演奏を聞いたことがあります。今回は曲目もあっているようで、デュオの演奏はとても良かったです。特に第三楽章が変な言い方だけどグルーブがあって良かったです。
オーケストラは、オランダ南部を拠点とするPhilharmonie Zuidnederland。指揮は、Dmitri Liss。常任指揮者だけあって、息が合ってて、まとまりと元気さがある感じがしました。
とても楽しめた良いコンサートでした。良いコンサートのあとはリフレッシュした気分になれます。
このコンサートの前に30分の解説があり、それも聞きました。