Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

Cafe:Bijenkorf Kitchen@ユトレヒト

2017-11-26 15:37:50 | Restaurant/Cafe
買い物の途中で疲れたのでカフェで一休み。
デパートBijenkorfの中にあるカフェですが、少し前にリニューアルされて、広くなりました。
ケーキの種類が多くなったのがうれしいです。
モンドリアンケーキ(写真)は、クリームとスポンジケーキが重なっており、わたしの好みの味でした。
紅茶によく合いました。

本「流」

2017-11-22 10:20:51 | Book
東山彰良著「流」を読了。
第153回直木賞受賞作です。台湾が舞台で、主人公も台湾人(外省人)です。台湾の歴史に少し興味があったのでずっと読みたいと思っていました。
主人公は最初は高校生で、最後は二十代です。成長の物語と、祖父の殺人の謎、家族の物語、中国と台湾の歴史などなど、多くのことが詰め込まれた、とても読み応えのある小説でした。
独特のリズムの文体で、こんなのを読んだのははじめてでした。
お行儀のよい話ではなくて、もっとドロドロとして血と汗を感じる小説です。台湾の町のアツさを感じます。
外国の話だけれど、日本になじみの小道具も出てきて、近さというか親しみを覚えます。なんか懐かしい感じ。
著者の自伝的な小説なのかなと思ったのですが、著者は5歳から日本に住んでいるとのことで、架空の主人公のようです。
久しぶりに没頭して読みました。
この著者の他の作品も読んでみようかなあ。と思ったのですが、他の本のテーマがアウトローとかドラッグとか、あまり興味をひかないので、どうしようか迷い中です。

Live:Paceshifters@De Helling(ユトレヒト)

2017-11-17 13:31:11 | Concert
久しぶりにライブハウスでのロックコンサートへ。
場所はユトレヒトのDe Hellingというライブハウス。小さいところで、グランドフロアのみ。
Paceshiftersというバンドは、ギターとベースが兄弟で、それにドラムという構成のオランダのバンドです。ティーンテージャーのころから活躍していて将来有望だったんだけど、今はもう26歳くらいで、でもなかなか大きなブレイクはない感じで続けているバンドです。
音はグルーブがとてもよくて、がんがんくるけど、気持ちよい感じで、わたしは好きです。
20:15開始で、まずは前座のKITTY KITTY TUNA。ドラムのビートが気持ちよく、自然に体が動いちゃう感じです。よかったです。
30分くらいの演奏で、20:45分終了。
30分休憩で、Paceshiftersは21:15に始まりました。短いMCがたまにあるけれど、どんどん曲をやっていきます。
22:30前に終了。これくらいに終わってくれると帰りがラクです。
オランダのライブハウスって、みんなすごくビールを飲みながら聞くんですけど、床に空いたコップを捨てたりするから、床がとても汚い。でもこのライブハウス、壁際に置くスペースがあって、定期的に空きコップや瓶をかなりの頻度で回収してくれているので、汚くならず、よかったです。
初めていったライブハウスですが、駅にも近いし、いいなと思いました。
チケットも安くて、12ユーロ。
たまにまた気に入ったバンドが出るときは見に行きたいです。

ランチ:Guts&Glory@アムステルダム

2017-11-10 13:31:05 | Restaurant/Cafe
Guts&Gloryのテーマが新しくなったので、さっそく行ってきました。
今回のテーマは、「Dutch Cuisine」です。オランダ料理、うーんどんなものがでてくるのか興味津々です。
4コースにしました。
まずは、黒パンとチキンレバーパテ、バターミルクのバターです。どちらもおいしかったです。
アミューズは、マスタードスープ、えんどう豆のスープの一口コロッケ、ニシンの人栗一口コロッケ(写真)。どれもオランダを代表する味ですね。
コースの一つ目は、塩漬け生ニシン、マスタードマヨ、キュウリなどの一品。これがとてもおいしかった。ピリッとしたソースとニシンの相性が抜群で、キュウリのさわやかさが口直しにぴったりでした。
二つ目は、芽キャベツとクリームソースの一品。芽キャベツは二通りに調理されているとのことでしたが、いかんせん、わたしは芽キャベツがあまり好きではないので、この一品はいまひとつでした。クリームソースはおいしいんだけれどね。まあ芽キャベツはオランダではよく食される野菜。好きな人も多いんでしょうね。
三つ目は、メインで、野ウサギの肉。ナイフもよく切れるステーキナイフに交換されたので、どんな肉の塊が出てくるのかと思ったら、一切れだけでした……。ソースと、甘いキャラメルのような味のピューレはおいしかったです。ただ赤かぶは、酸味が強くて、これもわたしは苦手。野ウサギの肉はおいしかったです。小さなオーブン皿のジャガイモと肉の一品が添えられてて、とてもおいしかったので、もっと量欲しかったです。
ここでまたアミューズ。小さな揚げドーナッツ。ディップのクリームがおいしかった。
デザートはココア味のクランブルとアイスクリーム。ココア味のクランブルがとても口にあいました。
全体として、いつもよりは少しがっかり系ですが、オランダ料理を楽しんでみたいツーリストにはよいメニューかも。
二つ目の芽キャベツはいまひとつなので、芽キャベツ好きでない人は、3コースにして、エクストラのPaling(ウナギの燻製)を注文するといいと思います。オランダ名物のウナギの燻製はおいしいです。
オランダはワインはまったく有名ではないんですが、南のほうで作られているそうで、このコースに合ったオランダワインを飲むことができます。
またテーマが変わったら行くつもりです。来年になるかなあ。


本「ゲンロン6」

2017-11-07 08:53:25 | Book
東浩紀編「ゲンロン6」を読了。雑誌です。
今回は、ロシア現代思想Iの特集です。わたしにはまあいつものことですが、難しかった。でもまあ一応読んだので少しは頭の中に何かが残っていくといいなあと思います。
巻頭言の「ネットでは、人々は無限の情報を集めることができる。けれどもなにも受信しない。人々はかつて自分が読んだものと同じものしか読まないし、かつて自分が聴いたものと似たものしか聴かない。そして呟きを一方的に垂れ流し、世界中が注目することを夢見る」って、ほんとうにそうだなあ。
ふつうなら読まないタイプのSF小説がこの「ゲンロン6」に載っていたので読んでみました。第一回ゲンロンSF新人賞受賞作「ガルシア・デ・マローネスによって救済された大地」(高木刑)です。見たこともないような世界に連れていってくれる楽しさは感じましたが、最後のほうは面倒くさくて飛ばし読みしてしまいました。
今回、雑誌は手元にありましたが、Ebook版をダウンロードして読みました。
次の「ゲンロン7」もロシア現代思想の特集。難しいけれど、読むつもりです。

クラシックコンサート:Maisky (Cello)+Musikkollegium Winterthur@Concertgebouw(アムステルダム)

2017-11-05 12:44:09 | Concert
日曜午前のコンサートを聞きにアムステルダムのコンセルトヘバウへ。
Mischa Maisky(ミッシャ・マイスキー)のチェロが聴きたくてチケットを買いました。
プログラムは、
Saint-Saëns - チェロ協奏曲第一番 in a, op. 33
Beethoven - 交響曲第六番 in F, op. 68 'Pastorale'
でした。
この日曜午前のコンサートは11時からはじまり、途中の休憩はなくて、1時間強くらいの短めのコンサートです。
コンサート後にどこかでランチをして、午後まだアムステルダムを楽しめる、スケジュール的にお気に入りのコンサートです。
オーケストラはMusikkollegium Winterthurで、スイスの歴史のあるオーケストラです。
指揮者は、Thomas Zehetmair。バイオリニストとしても有名です。
さて、サン=サーンス、20分くらいの短い協奏曲です。途中で休憩をはさむことなく、一気に演奏しました。とても集中した細かいところに注意が行き届いた格好のよい演奏でした。白髪の長髪で、白いふわっとした光沢のあるシャツ姿で、やはりマイスキーは、独特の存在感があります。
オーケストラとの相性もよいようでした。
ベートーベンの第六番もよかったです。抑えた感じの演奏で、まとまりがある美しさがありました。
気持ちよくコンサートホールをあとにして、次の目的地へ行くことができました。