Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

クラシックコンサート:Concertgebouworkest en Kavakos(バイオリン)

2012-08-29 22:26:26 | Concert
またまたクラシックコンサートで、コンセルトへバウへ。
今回は、Koninklijk Concertgebouworkest(ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団)がマーラーを演奏するということで、チケットは売り切れ。俄然、期待は高まります。
指揮は、常任指揮者のマリス・ヤンソンス。
バイオリニストは、レオニダス・カヴァコス。名前からわかるようにギリシャ人です。
演目は、
バルトーク - ヴァイオリン協奏曲第2番
マーラー - 交響曲第1番ニ長調「巨人」
カヴァコスは、長髪で、かなり変わった感じ。しかしすごくテクニシャンでした。この協奏曲は、バルトークが友人のバイオリニストSzékely Zoltánのために書いた曲なんですね。
アンコールも彼のテクニックが際だったものでした。
休憩後は、マーラーです。
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団はマーラーで有名なだけに、素晴らしい演奏でした。滑らかさと艶やかさと荘厳さがありました。第三楽章では、ダブルベースが奏でる有名な童謡の一部から始まるのですが、叙情的でありながら抑えた感じのいい音でした。
楽器の音が、シンフォニーの中に溶け込んでいて、一つだけ際だった音とか、目だった音とかがないんですよね。美しい音でとてもよかったです。
指揮者は体が大きく、ダイナミックながら、指揮棒を使ったり、ときには手だけで指揮をするのですが、その動きの滑らかなこと、ついつい彼の手の動きに見とれてしまいました。
今年の夏は、夫の休みがかなりあったので、色んなところへ出かけました。9月からは通常通りあまり予定もなく、ゆっくりとした日々になるはずです。読書に精を出そうかなと思っています。
体調は良好です。






Paleis Amsterdam@アムステルダム

2012-08-29 17:52:41 | Wblog:お出かけMuseum
アムステルダムにある王宮(Paleis)に行ってきました。ダム広場に面しています。広場にはたくさん観光客が行きかっていますが、この王宮の内部が見られることはあまり知られていないみたいで、内部はそれほど混んではいませんでした。
17世紀半ばに市庁舎として建てられたもので、当時オランダは黄金時代で、大航海時代の勝者だったので、世界の中心であるかのような装飾が施されています。中央のホール(写真)の大理石の床面には、東半球と西半球の地図が画かれています。また豪華なシャンデリアが目をひきました。
ホールをかこむように部屋が四方八方にあります。19世紀初めにナポレオンが侵攻し、皇帝ナポレオンの弟ルイ・ボナパルト(Lodewijk Napoleon)が王としてオランダを治めることになります。そして、ここを王宮とし、インテリアなどを一新したそうです。その後、オランダ王室へと引き継がれたのですが、現在は王室ファミリーは住んでいません。アムステルダムの中心街に近くて、ちょっと騒がしすぎる場所ですよね。
ダム広場に面するバルコニーは、時折王室ファミリーが姿を現す場所です。
英語のオーディオガイドがあります。1時間くらいで見て回れます。豪華な感じはしますが、王宮といってもなんか小ぶりな感じ。
体調は良好です。


レナリドミド+デキサメタゾン 第32サイクル開始

2012-08-24 12:10:49 | 医療・病気
レナリドミド10mgとデキサメタゾン0.5mg週3回服用、最後の1週はデキサメタゾンのみ週3回服用というサイクルの32回目が始まりました。
この日のエントリーが抜けていたために、サイクルの回数の記録が以降違ってしまっていたことに気づきました。
追加して、回数を訂正します。


血液内科定期受診+オランダ医療ニュース

2012-08-21 13:47:29 | 医療・病気
今日は、血液内科の診察の日でした。
いつものようにK医師に時間通りに呼ばれ、診察室に入り、「どうですか?」「いいです」との会話で始まり、コンピュータで、フリーライト血液検査の値をチェックしています。λが70くらいで、κが40くらい。前回よりどちらも微増していますが、特に問題ないとのこと。悪化したときはλの値は1000以上あったそうですから。
レナリドミドの処方箋をもらい、次の診察日を「2ヵ月後ですか?」と尋ねたら、「3ヵ月後でもいいですよ」とのこと。それで、受付で3ヶ月後に予約をとりました。

さて、1ヶ月ほど前にオランダでトップニュースになった医療関係の話題は、医療保険会社協会がひじょうに高価な医薬品に対して補填を行わないようにしたいという方針を出したことでした。
この対象となったのは、遺伝性のひじょうに珍しい病気のファブリー病やポンペ病の薬で、患者は薬を使用することで病気の進行を遅らせることができますが、薬をずっと使い続けなくてはいけません。この薬の年額が、患者一人あたり、ファブリー病で約20万ユーロ(約2000万円)、ポンペ病で40万から70万ユーロ(約4000万から7000万円)かかるそうです。
オランダは、国による保険制度ではなく、個々人が保険会社を選び、保険に加入します。保険会社によって、微妙に内容が変わったりしていますが、基本は同じで、金額もだいたい同じです。また、保険会社は保険に入りたい人を拒否することはできません。よって、皆保険制度の形になっています。ほとんどの医療及び薬が保険でまかなわれます。一部の日常的な薬、例えばパラセタモルや、整腸剤として使われるマグネシウム、睡眠薬など、私費負担のものもあります。
話が少しそれましたが、ファブリー病やポンペ病の薬は、費用対効果があまりよくなく、高すぎるというのが理由のようなのですが、患者にとっては薬がないと病気が進行して、寝たきりになったり、様々な障害があらわれ、死期が近くなってしまうのです。かといって、ふつうの個人が払える額ではありません。
このことについて議論が巻き起こり、様々な団体やキリスト教系の政治団体など、この方針は人権侵害であると強く抗議して、結果、最終的には医療保険会社協会はこの方針を撤回しました。
また同時に、この薬が、国によって値段が違うこともわかってきました。例えば、ポンペ病の薬はオランダでは40万から70万ユーロですが、アメリカでは24.5万ユーロです。オランダ国民健康大臣のSchippersは、薬の値段をもう少し下げるように薬品会社と交渉する予定のようです。
私の使っている薬は、この薬とは桁が違うとはいえ高価なものです。ちょっと他人事だとは思えず、とても気になったニュースでした。
体調は良好です。

クラシックコンサート:Orquestra Sinfonica do Estado de Sao Paulo、A.Meneses(チェロ)

2012-08-19 22:22:27 | Concert
日曜日、最後のしめは、コンセルトヘバウでのクラシックコンサートです。
ブラジルのオーケストラOrquestra Sinfônica do Estado de São Paulo、ブラジル人のチェリストAntonio Meneses(アントニオ・メネセス)、指揮者はMarin Alsop(マリン・オールソップ)。
マリン・オールソップは、アメリカ人の女性指揮者です。オーケストラの女性指揮者を生で見るのははじめてでした。詰襟型の黒のスーツを着て、ダイナミックな指揮でした。服の裏地が赤だったのが、女性を感じさせたところかな。
演目は、
グアルニエリ Abertura Festiva
ドボルザーク Celloconcert in b, op. 104
チャイコフスキー Vierde symfonie in f, op. 36
でした。
グアルニエリは、ブラジルの作曲家。はじめて聞いた曲でした。
アントニオ・メネセスのチェロは、正統派な感じで、重厚な音でした。
チャイコフスキーのシンフォニーは、はでやかでした。ところどころ、音がいまひとつな部分もありましたが、元気のよさでバーンとまとまった感じ。ブラジルのオーケストラ、どこかヨーロッパのオーケストラとはひと味違う感じがしました。なんか、パーンと弾けていて、感情表現が濃い明るいというような感じ。観客受けはよかったです。アンコールを2回もやってくれました。
さて、一日観光気分の日曜日が終わりました。とっても疲れました。
家にゆっくりしているほうがずっと楽だけれど、病気が悪化すると、外へ出にくくなることがわかっているので、できるうちになるべく外での楽しい体験をしておこうと思っています。
体調は良好でした。


Het Concertgebouwガイドツアー@アムステルダム

2012-08-19 19:37:06 | Wblog:お出かけMuseum
クラシックコンサートを聞きによく訪れるアムステルダムのコンセルトヘバウを見て回るガイドツアーに参加しました。6時半の開始です。全部で10人くらいでした。英語を望む人は観光客の2人だけだったので、その人たちには英語の説明が書かれたファイルを渡して、ガイドはオランダ語のみ。これって、英語のガイドツアーがあると思って申し込んだ人にはちょっと不親切な感じがしました。まあ、英語を望む人が大半だったら英語でガイドツアーをしてくれるのでしょうけど。
ガイドの人は若い女性で、ちょっと早口だったので、私には聞き取れないところもありました。
まずは、正面玄関へ。そして、1888年にコンセルトヘバウが建てられたときの様子についての説明がありました。この頃は、この場所はアムステルダムの郊外で、何も建物がない牧草地のようなところだったそうです。確かにその頃の絵を見ると、コンセルトヘバウ以外は何もなく、トラムもありません。馬車で45分くらいかけて、観客はやってきたそうです。
そして、王室ファミリーがコンセルトヘバウを訪れたときに使う部屋へ。ただの会議室のようなシンプルな部屋でした。照明がきらびやかでした。壁には、歴代の常任指揮者や出演したスターの写真が飾ってありました。
それから、屋根裏のほうの舞台裏へ。たくさんのエアコン機械や照明機械がありました。エアコンは、その音がホール内に聞こえないように、天井近くへ冷気を送り込んで、自然な形で、場内に入るような工夫がされているそうです。
大ホールはリハーサル中なので入れませんでした。大ホールを一目みたいと思ってツアーに参加した人は残念でした。小ホールのほうへは抜け道があって、ドア一枚で、小ホールのホワイエへ行くことができました。小ホールでは演者の控え室を見せてくれました。小ホールを見た後は、地下のほうへ。グランドピアノを上げるリフトや、出演者用の食堂や、指揮者やソリストの部屋(中は見れませんでした)など。迷路のようでした。
コンセルトヘバウの設計者は、音響のことなどほとんど知識がなく作ったのに、結果的には、ミュンヘン、ボストンと並ぶ世界でも指折りの音響のよいホールになっているそうです。
小ホールは450人くらい、大ホールは2000人くらい入るそうです。
1980年代に大改修と増築を施されたコンセルトヘバウですが、その様子についても説明がありました。
一時間くらいのガイドツアーでした。いつもは見られない場所が見られて、興味深かったです。

Het Scheepvaart Museum@アムステルダム

2012-08-19 16:54:27 | Wblog:お出かけMuseum
ランチを終えたあと、トラムでHet Scheepvaart Museumへ。海洋博物館です。新装されたとニュースできいていて、一度行ってみたいと思っていました。
とても大きな博物館で、入場料は15ユーロもしますが、ミュージアムカードだと無料です。
入り口を入ると大きな中庭があって、その中庭はガラス張りの天井で覆われています。中庭を中心にして東西南北に入り口があり、それぞれのテーマに沿った展示がされています。
また、水辺に面しており、そこには写真に船が展示されており、中を見て回ることができます。オランダ黄金期の木造船で、とてもしっかりとした造りでした。もう一つ別の船もあり、それも見ることができますが、外がこの日かなり暑く、気分が悪くなってきたので、冷房の効いている建物内に入りました。
海や船に関する展示で、航海を体験するアトラクションもあります。これは、視覚的に自分が船に乗っているような錯覚をさせながら、短いストーリーを体験できるものです。子どもならもっと楽しめるでしょうけど、私には今ひとるでした。でも、映像が動くので、船に乗っているような地面が揺れるような感覚はありました。
その他、東インド会社の頃の船の話とか、港湾の話とか、航海に貢献したオランダ人の話とか、展示はメディアをよく使っていて、飽きさせないものでした。
次の予定があって、時間が1時間半強しかなかったので、時間切れとなってしまい、全部は見切れませんでした。また訪れて、見れなかった部分を見たいです。
ボタンを押して解説を聞いたり、簡単なゲームがあったりと、すべてをくまなく楽しむと丸一日かかるんじゃないかなあと思いました。教育的な要素が強く、子ども向けのような感じもしました。社会見学に良さそうです。
外国からの観光客と思われる人々もかなりいました。
博物館を出たのが4時半すぎ。この頃には、私はかなり疲れ気味でした。さて、トラムで次の目的地へ。





Restaurant: Yamazato@アムステルダム

2012-08-19 12:03:55 | Restaurant/Cafe
お昼はホテルオークラのYamazatoでゆっくりと和食をいただきました。
外はとても暑かったので、ほどよく冷房の効いた店内で落ち着いてお食事できて良かったです。あまり混んではいませんでした。
季節の昼膳というメニューを注文。これは、5コースです。
まずは、前菜は、胡麻豆腐、夏鴨竜田揚げ、鮭はらす南蛮漬け。夏らしいさっぱりとした献立です。
次の造りは、まぐろ、ぶり、甘エビのお刺身です。写真のように、氷の上に盛られており、涼しげな一品です。甘エビがもちもちとしてとても美味しかったです。
メインは、魚介天婦羅を選択。牛フィレ生姜焼きを選ぶこともできました。ホタテが味がよくたっていて、美味しかったです。またこちらではなかなか見かけないレンコンの天ぷらも歯ごたえがよく、よかったです。
そして、にぎり寿司と鶏つくねスープ煮。お寿司は、4品あったとおもいますが、しめ鯖や炙ったまぐろなどどれも美味しかったです。
デザートは、小倉プリン、抹茶アイス、季節の果物。好みの甘さで、あとくちよく食べられました。
テンポよく料理がでてきました。1時間半くらいのランチで、エネルギーを充電することができました。
季節ごとにメニューが変わるので、またその頃には訪れたいなと思いましたが、前回ここに来たのは冬だったので、またその頃かなあと思います。



Chino Otuka展@Huis Marselle(アムステルダム)

2012-08-19 11:02:40 | Wblog:お出かけMuseum
オランダで32度という暑い日となった日曜日、この暑さもこの夏最後かなと思い、夏休みを満喫しようとアムステルダムへ。Museumを二つと、コンサートへバウのガイドツアー、クラシックコンサートを楽しみました。
まずは、午前11時のオープンとともに、アムステルダムのHuis Marselleという小さな写真美術館で開催されている展覧会「Chino Otsuka A World of Memories」を観に行きました。Chino Otsukaさんは、名前からわかるように日本人で、1972年生まれ。ティンエージャーのときにイギリスへ渡り、教育を受けます。そして、写真家となりました。
記憶と現在との物語性を感じさせる作品で、子どもの頃の写真に今の自分を写しこんだ、二重のセルフポートレイト写真が新鮮でした。懐かしい日本の風景も数々あり、ふつうのよくある日本の風景なのですが、それが日本人の私にはすごくノスタルジックに感じられました。
鎌倉の海で撮った写真があって、彼女が7歳くらいの時に撮られた写真で、その少女の横に大人になった彼女の姿が自然な形で(おそらく)フォトショップされています。砂浜にうつる二人の影が、平行に並んでいて、とても良い写真になっています。
オランダの古い建物を使った個展で、落ち着いて鑑賞することができました。9月9日までの展覧会です。
体調は良好。


歯科定期受診

2012-08-15 15:58:28 | 医療・病気
今日は歯科衛生士さんによるチェックの日です。
歯に歯石が付きやすいので、定期的に歯石をとってもらっています。女性の歯科衛生士さんで、丁寧にやってくれます。以前の衛生士さんもよかったですが、歯石が多いとのことで、上と下の2回に分けてしかやってくれなかったので、2度行かなくてはいけないのが面倒でした。今の衛生士さんは一度に全部やってくれるので、手間がかからずよいです。約20分くらいかかります。
前回はかなり歯茎から出血したので、今回は毎朝飲んでいる血のめぐりをよくする薬アスカル100mgを飲まずにいきました。予約時間が8時半だったので、飲むとちょうど効いているときかなと思ったので。出血は前回よりはかなり少なかったように思います。薬はお昼に飲みました。
口腔衛生に良い歯磨き粉とのことで、Vitisという見たことのない歯磨き粉の小さなチューブをもらい、3ヵ月後に次の予約をとって、歯科医院をあとにしました。
体調は良好。