試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ101-236[ツヌ115F] 車体改修 (再生産品LOT相当屋根板,再生産品LOT側面窓セル交換施工) ※再生産品

2019-08-16 21:52:27 | 国鉄/JR101系
氷解。

車体改修を終えたKATO製国鉄101系モハ100-120(ツヌ115F:Mc144)に続く入場車はモハ101-236(ツヌ115F:再生産品)とした。
モハ101-236もモハ100-120と同じくツヌ115Fでは2018年3月に車体更新が行われた車両である。
再生産品仕様へ復帰させる工程も同一だがDT21非動力台車は再生産品LOTを履いているため交換対象には含まれない。


モハ101-236(ツヌ115F:旧製品LOT側面窓セル装着車)。
※再生産品。

狭幅Hゴム支持再現側面窓セル供出車はサハ101-262(ツヌ108F:Mc133)とした。
ただ旧モハ101-163(元ツヌ113F:旧製品)はサハ101-88(ツヌ113F:Tc74)との屋根板交換を終えていた。
そのためツヌ113Fから離脱した旧製品車両からの再生産品LOT屋根板捻出は行えない。
廃車車両も旧製品LOT屋根板装着車が多く3両同時入場は断念に追い込まれた。
モハ101-120とは勝手が違い先にモハ101-236,サハ101-262を入場させるしかなくなった。
よって作業の合間に再生産品LOT屋根板装着車の捜索を行う作戦へと切り替えている。


入工中のサハ101-262,モハ101-236 (ツヌ108F,ツヌ115F)。
※再生産品。

旧製品LOT屋根板を用意できない限りモハ101-236は組み立てにすら手が出せない状態となる。
モハ100-120と共に入場した旧モハ100-230(旧ツヌ113F:旧製品)は交換部品の少なさが有利に働き作業を優先させた。
今入場では物理的にサハ101-262(ツヌ108F:再生産品)用側面窓セル交換を進めるしか手段が無かった。
事情は全く異なるが再び入場の軸に据えた車両が部品供出車の後塵を拝する工程順になっている。
しかも作業開始直前まで再生産品LOT屋根板装着車を探し続けていたため入場自体も最初から押し気味となった。


異様に嵌合が固かった側面窓セル(サハ101-262)。

サハ101-262(ツヌ108F)はモハ101-236に取り付けられている旧製品LOT側面窓セルを移設すれば作業が完了する。
早速サハ101-262の分解に取り掛かったが側面窓セルが固く嵌まっておりなかなか取り外せない。
101系800番代LOT(ムコ10F:Mc194)側面窓セル装着車で多々見られる症状だが再生産品では余り例が無く面食らっている。
両妻面を外側へ湾曲させて側面窓セルを引き抜く方式もサハ101-262には通用しなかった。
仕方なく側面窓セルへ捻りを加え車体中央部の嵌合を解いた後に撤去するかつての手法が採用された。
この方法は側面窓セルを凹形に撓ませなければならず折損防止のため中止された経緯がある。


側面窓セルの装着が不安視されたサハ101-262。

久し振りに強引な撤去方法となったが原因が車体か側面窓セルにあるか識別出来ない。
サハ101-262(ツヌ108F)は当然ながらモハ101-236への移設時も嵌合が固くなる恐れがあった。
続けて分解したモハ101-236用側面窓セルは旧製品LOT品のためか容易く取り外せた。
だが嵌合精度の切り分けには打ってつけと言えサハ101-262へ旧製品LOT側面窓セルを取り付ける。
車体はモハ101-236と同じ再生産品LOTであるが何が起きるか分からず慎重に組み付けを行った。
万が一の備えは空振りに終わりサハ101-262はあっさりと旧製品LOT側面窓セル装着車への変更を終えている。




サハ101-262(ツヌ108F:旧製品LOT側面窓セル交換施工)。
※再生産品。


モハ100-107(ツヌ108F:旧製品LOT側面窓セル装着車)。
※再生産品。

サハ101-262(ツヌ108F)は呆気なく竣工を迎えモハ101-107(ツヌ108F:再生産品)と同一の側面見附に改められた。
側面窓セルは車体と面一で収まっており嵌合精度も旧製品車両と変わらなく見える。
取り外し時に手を焼かされたサハ101-262だったが車体は全く問題無かったらしい。
だがサハ101-262から撤去した側面窓セルはモハ101-236へと組み込まれる。
従って嵌合精度問題はモハ101-236の竣工まで解決が持ち越しとなった。
思わぬ障害が発生してしまいモハ101-236へ取り付ける再生産品LOT屋根板を探す時間は無かった。


元サハ101-290に装着されていた再生産品LOT相当屋根板。

モハ101形,サハ101形用屋根板の単独保管品は全て旧製品LOT品で占められていた。
そのため廃車された8両から再生産品LOT屋根板装着車を引き当てる必要が生じている。
廃車間では再用に備え都度部品交換を行っており単独保管品の状況から捻出可能だと思われた。
しかし5両の確認を終えた時点でも再生産品LOT屋根板装着車は現れず最終手段である他編成との屋根板振替えが過る。
その矢先に再生産品LOT相当屋根板装着車の元サハ101-290(元ラシ107F:Mc202)を探し当てた。
色温度に不満は無いが屋根板裏面を見ると一面が濃灰色で覆われており101系800番代LOT屋根板の可能性も否定できない。


再生産品と同等に見えるモハ101-236。

だが残る2両は旧製品LOT屋根板装着車だったため強制的に元サハ101-290からの屋根板転用が確定した。
101系800番代LOT屋根板,再生産品LOT屋根板は色温度が近くサハ101-101(ツヌ115F)と較べてもその差を感じ取れなかった。
仮に101系800番代LOT品だったとしても再生産品LOT相当屋根板として扱える。
ツヌ113Fではサハ100-88だけ屋根板色温度が異なっており屋根上見附を崩す事態は防げると考えた。
続く再生産品LOT側面窓セルの取り付けは予想に反し何処にも引き掛かる事無く終えられている。
サハ101-262(ツヌ108F)で発生していた異常なまでの固い嵌合は単に車体との相性が悪かっただけかもしれない。




[モハ101-[2][3][6]]:2-4位側。

モハ101-236も車体更新は2018年3月の施工でありモハ100-120に倣ったラプロス式改番車だった。
車両番号標記印刷痕はまずまずの仕上がりと言え周囲を囲む枠のようなものは伺えない。
その代わり2-4位側の[モハ101-236]には埃が紛れ込み[モハ101-236]も何処か間が抜けて見える。
引き抜きで対処しようとした[モハ101-236]の埃は[モハ101-236]を引き裂いてしまった。
[モハ101-236]は形状を保ってくれたため[モハ101-]+[2]+[3]+[6]とする節約式転写で修正した。
この追加転写によりモハ100-120でも使用した古インレタは役目を終えている。




モハ101-236(再生産品LOT相当屋根板・再生産品LOT側面窓セル交換,車両番号標記修正転写施工)。
※再生産品:車体改修。


モハ101-241(ツヌ115F:2019年8月度更新車)。
※再生産品:車両更新車。

全工程が無事完了し再生産品同等に仕上がったモハ101-236(ツヌ115F)の竣工を迎えられた。
モハ101形,サハ101形用屋根板は再生産品LOT品でも裏面の処理に違いがある。
最後まで101系800番代LOT屋根板,再生産品LOT屋根板の識別が行えないまま作業を終えている。
ただ側面見附及び屋根上見附はクハ100-12以下6両(ツヌ115F)の車体更新車と同一に見える。
しかもクハ100-12はクハ100-22(ムコ10F:Mc194)用屋根板を用いてクハ100形電装準備工事車へ改装した車両だった。
厳密な再生産品仕様ではないかもしれないがツヌ115Fに合致する改修を施せたと思う。
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