試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ101-241+モハ100-234[ツヌ115F] 車両更新 (モハ101-215+モハ100-208[ツヌ118F] 改番) ※再生産品

2019-08-13 21:45:45 | 国鉄/JR101系
迂回。

KATO製国鉄101系モハ101-163,モハ100-230(ツヌ113F:Tc74)の車体更新からラプロス・消しゴム併用式印刷消去を採り入れた。
これはツヌ118F(Mc155:再生産品)で頻々と見掛ける車両番号標記偏位車への改番対策である。
物理的に車両番号標記印刷痕がインレタで覆えなくなるため擦過痕が目立ち易いラプロス式消去の弱点を補う作戦とした。


国鉄101系モハ100-234(ツヌ115F:動力ユニット搭載車)。
※旧製品。

印刷消去方式はクモハ101-180,クモハ100-144(ツヌ113F),クハ100-12(ツヌ115F:Mc144)の改番で結実したように思えた。
現在十六代目ツヌ118F(Mc155:再生産品)での車両番号標記偏位車はクハ101-75が残るのみになっている。
当初はクハ100-12(←クハ100-78:ツヌ118F)に続いてクハ101-75(→クハ101-10:ツヌ115F)を入場させる計画だった。
しかし[サハ]標記インレタやサハ101形200番代用床板残数が絡みサハ101-274,サハ101-101(ツヌ115F)へ変更となる。
種車のサハ101-108,サハ101-233(ツヌ118F)でもラプロス・消しゴム併用式印刷消去を踏襲した。
ところがサハ101-233にて成形色が伺える状態に陥り[サハ101-101]標記インレタでの誤魔化しを要している。


入工中のモハ100-208(ツヌ118F)。
※再生産品。

このままクハ101-75(ツヌ118F)を入場させると再び印刷消去に失敗する気がした。
そこでモハ101-215+モハ100-208(ツヌ118F)と順番を入れ替えラプロス・消しゴム併用式印刷消去の安定化を図る。
共に車両番号標記偏位車ではなく大失敗をしない限りインレタ転写で印刷消去痕の隠蔽が出来る。
しかもモハ101-215:薄色印刷標記車,モハ100-208:濃色印刷標記車と二段階で改番を行える利点があった。
クハ101-75での失策を回避すべく今一度モハ101-215+モハ100-208で感覚を掴み直す算段とした。
当然の如く先発入場は濃色印刷標記車であるモハ100-208に決定している。


[モハ100-208]:1-3位側。

サハ101-101に於ける失敗はラプロス#4000での[サハ101-233]標記印刷崩しが強過ぎだったと考えた。
車両番号標記印刷を掠れさせるだけのラプロス#4000だが黄色5号塗装への影響は少なくないはずである。
更に消去力の強い事務用消しゴムで擦ったため成形をが覗かせるほど塗装被膜が薄くなったと思われた。
ラプロス#4000の使用は変更しない代わりに押圧を下げて[モハ100-208]標記へ当てた。
事務用消しゴムも片側からの一方通行へと裁き方を改め極力黄色5号塗装に触れる機会を減らす。
ところがこの方法も不発に終わり[モハ100-208]標記跡はサハ101-233よりも悪化してしまった。


[[モハ101-][2][3][4]]:1-3位側。


[[サハ10][1][-][1][0][1]]:1-3位側。

サハ101-233の車両番号標記印刷消去痕は[サハ101-101]標記インレタで隠蔽可能な規模に留められた。
これに対しモハ100-208では全てを[モハ100-234]標記で覆わなければならない。
こういう時に限って新インレタにはモハ100形用組標記が残っており継ぎ接ぎ転写との選択に迫られる。
ここでモハ100形用組標記を使い逃すと劣化を待つだけになってしまうため[モハ100-]+[2]+[3]+[4]の組み合わせが決定した。
薄くなった塗装被膜の面積が広い1-3位側は[モハ100-234]を仮合わせした時点で誤魔化し出来ないと判ってしまった。
そのため[モハ100-208]印刷消去痕下部の乱れは諦め[モハ100-208]標記隠蔽を優先している。




モハ100-234(モハ100-208 改番:動力ユニット搭載車)。
※再生産品:車両更新。

2-4位側は1-3位側よりも悪化が抑えられており印刷消去痕を[モハ100-234]標記インレタで覆えたと思う。
ただ標記が全体的に2エンド側へ寄ってしまい[モハ100-234]の追加転写に苦しんでいる。
その結果[モハ100-234]と三方コック蓋の間隔が極端に狭くなってしまった。
もう少しだけ[モハ100-234]の間を詰めていれば窮屈な標記にはならなかっただろう。
[モハ100-234]への改番を終えたもののラプロス・消しゴム併用式印刷消去自体には課題が残されたままとなった。
クハ101-75(ツヌ118F)の入場を前にした印刷消去試行機会はモハ101-215(ツヌ118F)が控えるだけと厳しい状況に置かれた。


入工中のモハ101-215(ツヌ118F)。
※再生産品。

寄りによってモハ101-215(ツヌ118F)は薄色印刷標記車でありモハ100-234(ツヌ115F)での方法を採用し難くさせた。
全面的な消しゴム式印刷消去はモハ101-163での結果が示す通り半艶塗装に大きな影響を与えてしまう。
残された黄色5号塗装を守る手法はラプロス#4000から#6000へ変更するしか思い浮かばなかった。
何としても[モハ101-215]標記印刷の消去を成功させるべく見切り発車同然でラプロス#6000への切り替えに踏み切る。
ラプロスの番手を上げる事で車両番号標記印刷崩しと塗装被膜保全が両立出来るかもしれない。
標記印刷が薄いモハ101-215ならばラプロス#6000でも事務用消しゴムの消去力に耐えられる塗装を保てると考えた。


[モハ101-215]:1-3位側。

ラプロス#6000の当て方は従来までの直線状から円弧状に変更し押圧も更に下げた。
当然ラプロス#4000よりも掠れる速度は遅くなり比例して車体を擦る回数が増えている。
それでも事務用消しゴムに持ち替える直前の塗装被膜はモハ100-208より厚く見えた。
事務用消しゴムはモハ100-208に引き続き一方通行で車体へ当てたがこちらも円弧状の動きへと改めている。
先行した1-3位側はラプロス#6000の角度が浅かったらしく[モハ101-215]標記印刷跡が浮き上がる仕上がりになった。
1-3位側の答を基にした2-4位側は[モハ101-215]標記印刷が殆ど見えなくなるまでラプロス#6000を当て続けている。


[[モハ101-][2][4][1]]:1-3位側。

この小変更が奏功し2-4位側はクハ100-12(ツヌ115F)と同水準にまで押し戻せた。
何となく[モハ101-215]標記跡が覗かせる1-3位側も車両番号標記インレタ転写で補える状態であった。
よってモハ101-215ではモハ101形用組標記インレタが十分に活かせる。
ただ転写力が大幅に落ちている新インレタでの転写は[モハ101-241]以降から難航を極めた。
組み合わせは1-3位側,2-4位側ともに[モハ101-]+[2]+[4]+[1]であるが[モハ101-241]の再転写を繰り返した。
特にバラ標記インレタが壊滅した[モハ101-241]には103系用組標記を多用して乗り切っている。




モハ101-241(ツヌ115F:モハ101-215 改番)。
※再生産品:車両更新。

103系用組標記を転用したため新インレタはクハ101-75(ツヌ118F)の入場を以て用途不要となる確率が高まった。
標記配置こそ今一つであるが旧モハ101-241+旧モハ100-234(元ツヌ115F:旧製品)からの格下げは防げたと思う。
新インレタ削減とラプロス・消しゴム併用式印刷消去の手応えを得てモハ101-241+モハ100-234(ツヌ115F)が竣工した。
モハ100-234への改番を終えた時点ではさすがにクハ101-75の車両番号標記印刷消去に不安を抱いた。
ラプロス#6000に変更したモハ101-241で持ち直しの兆しが伺え何とかクハ101-10へ繋げられる雰囲気を感じ取れている。
限られた試行回数だったが最後の最後で切っ掛けを掴めただけでも合格だろう。


旧モハ101-241(元ツヌ115F:車体清掃施工)。
※旧製品。

モハ101-241+モハ100-234は部品交換を必要とせず車両更新扱いになった。
従って編成から離脱した旧モハ101-241+旧モハ100-234(元ツヌ115F)は旧製品仕様を保つ。
ここまで旧ツヌ113F及びツヌ115Fから捻出された旧製品車両は比較的状態が良かった。
しかし旧モハ100-234は例外で2-4位側の汚れが目立ち車体清掃を行っている。
更に1-3位側の側面窓セル窓サッシ印刷も劣化が生じており旧製品編成組成時は改修が必要となる。
取り敢えず車体だけは復元出来たためクハ101-75(ツヌ118F)の改番工程に集中する。
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