試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ100-204[ツヌ106F] 旧製品LOT窓セル交換施工 (広幅Hゴム支持車化:廃車発生品転用) ※'再生産品

2019-05-02 21:53:07 | 国鉄/JR101系
美品。

十五代目KATO製国鉄101系ツヌ118F(Mc155:再生産品)はツヌ106F(Mc160:再生産品+旧製品)の編成見附統一にも駆り出された。
広幅Hゴム支持車での統一を目指していたツヌ106Fだったがクモハ101-160用狭幅Hゴム支持再現窓セルが壁になっていた。
都合良くクモハ100-108(ツヌ118F)が広幅Hゴム支持車で回着しクモハ101-160との相互交換で双方の問題は解決している。


国鉄101系ツヌ106F (1984/10)。
[ツヌ106F]:Mc160-M'204-T269-M217-M'210-T'c50+Tc81-M199-M'193-T'c64。
※再生産品+旧製品。

サハ101-269以下8両(ツヌ106F)の広幅Hゴム支持車改装後もクモハ101-160+モハ100-204は狭幅Hゴム車支持車で残った。
塗装変更車の廃車発生により保管品へ廻った中間車両用広幅Hゴム支持再現窓セルは数多く有している。
何時でも交換が行えたモハ100-204だが敢えて再生産品LOT狭幅Hゴム支持印刷再現車のままとし入場を先送りした。
これはユニット間で側面見附が揃わない事態を回避する名目である。
そのクモハ101-160(再生産品)が遂に再生産品LOT広幅Hゴム支持印刷再現窓セルへと置き換えられた。
ツヌ106Fで最後まで残存した狭幅Hゴム支持車はモハ100-204(再生産品)の竣工を以て廃止される。


入工中の元モハ101-231,モハ100-204 (廃車,ツヌ106F)。
※塗装変更車,再生産品。

廃車となったKATO製101系中間車両(塗装変更車)は全て旧製品LOT側面窓セルが廻された。
これまでツヌ118F(再生産品)では広幅Hゴム支持印刷再現窓セルを装着する中間車両は見た事が無い。
そのためクモハ101-160用再生産品LOT側面窓セルとはLOTが異なるもののHゴム再現は似通って見える。
他編成には再生産品LOT側面窓セル装着車と旧製品LOT窓セル側面装着車を組み合わせたユニットが既に存在する。
従って混結には差し障り無いと言えモハ100-204にも旧製品LOT側面窓セルを取り付ける。
入場に先立ち広幅Hゴム支持印刷再現側面窓セル供出車両の選定を行ってから作業へと取り掛かった。


最良の状態に見えた側面窓セル(元モハ101-231)。

廃車の中で元モハ101-231(元ツヌ122F:Mc155)は一際状態の良い側面窓セルを装着していた。
元モハ101-231は旧ツヌ122F(M'c170)の車両更新,組成変更で間接的に廃車となった車両だった。
ツヌ122Fに関わる入場車両は101系800番代LOT側面窓セル装着車で統一した都合により窓セル交換を要する。
モハ100-91(ツヌ122F:旧製品)へ101系800番代LOT側面窓セルを譲った元モハ101-231は旧製品LOT側面窓セル装着車となった。
そのモハ100-91(ツヌ122F)は車両更新に用途変更された十四代目ツヌ118F(Mc155旧製品←旧ツヌ118F)が出自である。
暫定出場から程なくして編成異動を迎えており元モハ101-231用側面窓セル窓サッシ印刷には全く劣化が生じていなかった。


再整形を要した側面窓セル(2-4位側)。

その代わり2-4位側用側面窓セルは車体側板よりも引き込んだ位置で止まっていた。
モハ101-91(ツヌ122F←モハ101-91:ツヌ118F)の作業記録を確認すると湯口痕が原因で車体に収まらないとの記載があった。
しかも元モハ101-91用側面窓セルへの対応は簡易補修で済まされ元モハ101-231に割り当てられていた。
よって単にモハ100-204と元モハ101-231での側面窓セル相互交換だけに留まらなくなった。
戸袋窓と側扉窓の間に残っていた湯口痕は切除を終えていたが両エンド幕板側嵌合部には成形乱れが残る。
これが車体との嵌合を窮屈にさせる要因だと考えクラフトナイフにて平滑化した。


側面窓セルと面一化を果たした側板(2-4位側)。

幸い1-3位側用側面窓セルの幕板嵌合部は綺麗に整えられた形状をしていた。
よって修正は1-3位側用側面窓セルを基準に据えほぼ同等の仕上がりへと持ち込んでいる。
なお2エンド側車端寄側扉窓上部に白濁部を抱えており必要以上の負荷を与えないよう気を付けた。
整形を終えた2-4位側用側面窓セルだがまだモハ100-204への取り付けには移れない。
塗装変更車体に装着していた影響を受け窓セル断面には黄色5号塗料が付着していた。
1-3位側用側面窓セル,妻面窓セルと共に細綿棒で塗料除去を施した。
中途半端に時間を要したものの2-4位側用側面窓セルの嵌合精度は製品原形並まで戻せている。


今更車体断面清掃を行った元モハ101-231。

モハ100-204に取り付けられていた再生産品LOT側面窓セルは元モハ101-231にて保管する。
絶対数の少ない狭幅Hゴム支持印刷再現側面窓セルだけに再用機会が来ると思われた。
但し現状のまま元モハ101-231へ装着すると再び黄色5号塗料が窓セル断面に付着しかねない。
粉末状の黄色5号塗料は取り除き難くモハ100-204での二の舞を防ぐ手段を採った。
廃車以降車体に全く手を着けて来なかった元モハ101-231は今入場で車体断面の清掃が行われている。
窓セルへの塗料付着を完全に抑制するのは難しいと予想されるが除去は楽になると思われる。


側面窓セルが入れ替えられた元モハ101-231,モハ100-204。

元モハ101-231での側面窓セル修正は廃車予定が組まれていたため簡易補修が選択された。
しかし再整形の時間は然程要しておらず交換時に復旧させるべきだった。
以後同様のメーカーエラーを発見した際はその後の処遇に関わらず適正な対応を採りたい。
側面窓セルはモハ100-204,元モハ101-231共に車体と面一になった。
特にモハ100-204用側面窓セルはモハ101-91(ツヌ118F→ツヌ122F)時代から続いた嵌合の固さが廃されている。
今になって車体断面清掃に踏み切った元モハ101-231も軋む事無く側面窓セルを組み付けられるよう変わった。




モハ100-204(ツヌ106F:旧製品LOT側面窓セル交換施工)。
※再生産品。

竣工したモハ100-204(ツヌ106F)は再生産品車体を持つ広幅Hゴム支持車に変更された。
種車は当時101系800番代LOT側面窓セル装着車だったモハ100-208(旧ツヌ122F:M215)である。
ところが旧クモハ100-108(旧ツヌ122F:第一次動力ユニット搭載試作車→クモハ100-166:ツヌ109F)が竣工し保留車に廻った。
旧ツヌ122Fから離脱した直後のモハ100-208には一旦旧製品LOT側面窓セルが取り付けられた。
その後転用計画の変更でクモハ101-160がユニット相手に決定し再生産品LOT側面窓セルへ再交換となった。
今入場でもクモハ101-160の仕様変更と連動して再度旧製品LOT側面窓セル装着車へと装いを改めている。




クモハ101-160+モハ100-204 (再生産品LOT広幅Hゴム支持印刷再現側面窓セル装着車+旧製品LOT側面窓セル装着車)。
※再生産品。

前途の通りクモハ101-160の広幅Hゴム支持車改装は再生産品LOT側面窓セルに頼った。
旧製品LOT側面窓セル装着車のモハ100-204であるがHゴム再現に大きな違いは感じられない。
ツヌ106Fは再生産品+旧製品編成こそ引き継がれた一方側面見附の統一感を醸し出せた。
在籍中のKATO製101系津田沼~習志野区仕様には新旧LOT混結編成が多数存在する。
そのためHゴム支持再現が揃う編成は珍しく均整の取れたツヌ106Fは貴重な存在になると思う。
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