試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3600形クハ3618[3618F-2] 芝山色 種別表示器交換,側面行先表示器基準幕化

2016-04-27 21:39:20 | 京成線:3600形
復籍。

マイクロエース製元芝山3600形クハ3618へのインレタ転写を終えた。
ひとまず京成3600形クハ3618芝山色(3618F-2)に半歩前進している。
本竣工へ向け車体を分解した。


入工中の京成3600形クハ3618 芝山色(元芝山3618F)。

芝山3600形3618Fは側面窓セルが1pcs,ライトレンズが凸形で組まれているらしい。
二代目も京成3600形3658F,3668Fとは違う構成だった。
側面窓セルは1点止めで容易に撤去できた。
海側は嫌な場所に接着剤が投入されていたが無難に剥離出来ている。
中間車とはモールドが違う側面行先表示器で分解しないと基準幕化が行えない。
何故構造が異なるのか不思議な点である。
裏面だけを青マッキーで塗り潰し基準幕化するのは京成3600形系列共通仕様としている。


基準幕化した側面行先表示器。

側面窓セルを撤去したためプリズムケースも同時に脱落してくれる。
行先表示器用プリズム先端を青色化し減光対策とした。
運行番号は[A01],[81K]のどちらにするか迷った。
結局3658Fから捻出された[A01]を選択した。


[A01]:富士川車輌工業製ステッカー(再用品)。

貫通扉窓セルは接着されておらずあっさり取り外せた。
種別窓部を切り落とし切断面を黒色化している。
芝山3600形3618F(3618F-1),京成3600形3658F中期仕様(3658F)共に貫通扉窓セル固定に用いたゴム系接着剤が多すぎた。
種別幕交換時にはみ出した接着剤が作業の邪魔をしたため使用量を減らしている。


固定した貫通扉窓セル。

ここから組立に戻る。
妻面窓セルを外していないため後位側から妻窓の隙間へ差し込むように側面窓セルを嵌込んでいく。
運転台側はプリズムケース位置に気を付け嵌合させた。
3618F-1,3658F,3668Fで何度も分解してきており注意点はしっかり抑えられている。
種別幕は色地[快速]幕でもちろん再用である。
プロトタイプ都合で色地種別幕しか選べない。
せっかく切り出した色地[快速]種別幕であり迷う事なく復活させた。
ライトレンズは凹形へ逆転させ嵌込んでいる。


種別幕,ライトレンズを組み込んだクハ3618。

最後に京成3600形用TNカプラーSPを再加工した。
3600形は連結を考慮しないためジャンパ連結器が不要である。
既に京成3600形専用に加工しており使い回しは考えなくていい。
運転台側は警笛擬として残しても良かったがバランスが悪く見えたため両側とも切除した。
TNカプラーSPはカバーの刻印から前端を切り落とすだけで嵌込みが可能になる。
作業性が上がり今後現物合わせは不要になった。
他編成もTNカプラーSP擬製作時に交換する方向である。


ジャンパ連結器モールドを切除したTNカプラーSP。

芝山3600形3618Fから撤去した色地[快速]種別幕を再用した関係で見覚えのある表情が帰ってきた。
[A01]も再用でステッカーに関しては無駄遣いを押さえられたと思う。
TNカプラーSPのジャンパ連結器撤去も前面見附を狂わせていない。


表示類を整備したクハ3618。

行先方向幕はダイヤデータから[成田]を選択した。
3600形は運用に制限があり上り方面の行先選択が限られる。
再び下り方面行が増加したが3600形に限っては止むを得ないだろう。
[成田]は1000形1037F+1029F前期仕様(1037F-2),3300形3320F現行色暫定8両貫通編成仕様(3320F-2)と特殊な編成に採用している。
※臨時列車:リバイバル開運号,特急成田山号。
3618F-2も特殊な部類に入り妙な共通項がある。


クハ3618 点灯試験[A01 快速 成田]:通過標識灯点灯。

クハ3658では[A01]がややずれてしまい[A01]が暗くなったが位置合わせを何度も行なった結果綺麗に点灯した。
再用した[A01]がクハ3658,クハ3651(3658F)のどちらで使用していたかは判らない。
ステッカー断面を塗り潰すのを忘れたのはクハ3658だった。
もしかするとステッカー裏側にインクが染みたことも考えられクハ3611竣工までは油断できない。




京成クハ3611芝山色(3618F-2:[K'SEI]CIマーク・[Keisei]社名板転写,側面行先表示器基準幕化)。

芝山3600形3618Fの京成車復籍第一号のクハ3618は無難に竣工した。
[K'SEI]CIマークインレタの転写が今後の課題だろう。
数に余裕が無く余り失敗できない。
よりによって苦手なインレタ転写が最大の壁になっている。
あと7両,都合14箇所も残っておりかなり不安である。
多少転写ボーダーを下げる必要があるかもしれない。

京成3600形クハ3618[3618F-2] 芝山色 (元芝山クハ3618 種別表示器交換,[K'SEI]CIマーク・[Keisei]社名板転写)

2016-04-26 21:15:02 | 京成線:3600形
先行。

まだマイクロエース製元芝山3600形3618Fはプロトタイプが定っていない。
各種準備も整っておらず行けるところまで作業を進める。
芝山3600形3618F(初代)とは順番を変えクハ3618から入場させた。


元芝山3600形3618F。
3618F-2:3618-3617-3616+3607-3606+3613-3612-3611。
※前面[SR]マーク剥離済。

クハ3618の前面[SR]マークは爪楊枝で剥離できた。
今回は側面の京成仕様化である。
3618Fは京成車復籍に当たり[芝山鉄道]ステッカーが剥がされ[K'SEI]CIマークが転写された。
帯色は検査期限まで変更無く緑帯のままだった。


入工中のクハ3618 (クハ3658,クハ3618)。

京成車復籍工程は[Keisei]社名板と[K'SEI]CIマーク転写で共にジオマトリックス製インレタを起用する。
[芝山鉄道]ステッカー印刷は剥離せずそのまま上から[Keisei]社名板を転写し作業を簡略化した。
存置したのは目安にもなり作業効率が高まると考えた結果である。


転写した[Keisei]社名板:ジオマトリックス製。

[Keisei]社名板はヒューマンレッドではなくファイアーオレンジだが緑帯のインパクトで誤魔化せる。
とにかく[Keisei]と標記されていることが一番重要である。
[芝山鉄道]ステッカーは完全に隠れており自分にしては上手く行ったと思う。


転写位置が高過ぎた[K'SEI]CIマーク。

一方[K'SEI]CIマークは目安が全く無い。
そこで[K'SEI]CIマークが印刷済のクハ3658現行色中期仕様(3658F)を参考に大凡の位置へ転写する。
銀色塗装のせいかインレタの定着度が低くいつも通りに擦ってもなかなか綺麗に転写されない。
幸いインレタは8両以上が用意されているが早くも3回失敗している。
ようやく転写出来たと思ったが何かがおかしい。
平行を気にするあまり転写位置自体がずれていた。
歪みは計算内だったが高さまでは考えていなかった。
せっかく転写したCIマークを剥がし再転写している。
やり直しの際に転写部を消しゴムで均してみた。
これが奏功したかは不明だが再転写は一発で終えられた。




クハ3658,クハ3618 (3658F,3618F-2)。

ここまでかなりの時間を要した。
[K'SEI]CIマークの平行合わせがなかなか取れずに苦労した上失敗を重ねてしまった。
慎重に行った結果予想以上に時間をロスしている。
更に時間を掛けて先頭部のTNカプラーSP化を図る。
これまで京成3600形系列はTNダミーカプラーでお茶を濁してきた。
しかしグリーンマックス製3400形,3700形のTNカプラーSP化計画が浮上した。
TNカプラーSP擬作成用のTNカプラーを確保しておきたい。
そのためクハ3618でTNカプラーSP化に挑む。


準備した破損品のTNカプラーSP。

購入時から破損しており使い物にならなかったTNカプラーSPを保管しておいた。
実験台にするにはちょうど良く処分しなくて正解だった。
破損したTNカプラーSPのカバーを外しTNダミーカプラーと同じ間隔で前端をカットしていく。
ちょうど品番刻印のある辺りまで切り落とすとTNダミーカプラーに近くなる。


TNカプラーSPフレーム (カバーカット,原形)。

この時点でフレームと組み合わせる。
TNカプラーSPのカバーは嵌合爪が後端部にあり簡単には外れない。
使用される機会は殆ど無い筈で負荷は心配しなくて良いだろう。
車体に組み込んだところややジャンパ連結器モールドが支障してしまった。
切り欠きの無い車体は意外な場所まで当たるらしい。
この部分を慎重に薄くし再度装着した。


嵌合したTNカプラーSP破損品。

適当に切り落とし現物合わせを行った結果見事に嵌ってくれた。
これでTNカプラーSP化に目処が立った。
現物合わせをしたカバーをTNカプラーSPと交換し京成3600形用TNカプラーSPが完成した。


京成3600形用TNカプラーSPを装着した床板。

カバー以外には手を加えておらず装着には何の問題もない。
当然連結器の復心機構も機能する。
見た目が酷いのは自分の腕都合で普通のオーナーさんなら綺麗に仕上げられるのだろう。


問題無く嵌合した運転台側。

3668Fで躓いて運転台側はTNダミーカプラー化という道を選択した。
ところがTNカプラー確保のためにTNカプラーSP化を迫られる事態に陥った。
3400形3401登場時仕様(3408F)のセンターピン破損が3600形まで影響を及ぼすとは思いもしなかった。


TNダミーカプラー,京成3600形用TNカプラーSP。

TNダミーカプラーは線バネステーをカットしており全長はTNカプラーSPと殆ど同じである。
造形は近いが構造が大幅に異なり京成3600形用TNカプラーSPはカバー前端部をかなり切り落とした。
ジャンパ連結器モールドの細工に気を使ったが他はかなり雑な方法になっている。


クハ3618 (芝山3600形,京成3600形芝山色)。

前面見附はTNダミーカプラーより胴受が骨太に見える。
京成車はもっとコンパクトな胴受だが汎用品を使用する以上見切らざるを得ない。
純正ダミーカプラーに不満を抱かなければ手を加えずに済むのだがこれは余り期待できないと思う。

インレタ転写,京成3600形用TNカプラーSP製作で時間切れになった。
まだ行先表示類が決まらず分解したところで作業は止まってしまう。
ダイヤデータを参照しプロトタイプが決定次第再開する。
芝山色は2013年4月~12月までの存在で絞込には苦労しないと思う。

芝山3600形3618F:二代目 回着 (クハ3618,クハ3611 [SR]マーク剥離) ※京成3600形3618F芝山色種車

2016-04-25 21:10:52 | 京成線:3600形
衝動。

やや帯色の濃いマイクロエース製芝山3600形3618Fを発見した。
気のせいかと思ったが所有する3618Fより明らかに濃い。
初代と比較できなかったが色温度差を確信して導入してしまった。


芝山3600形3618F(二代目)。
3618F-2:3618-3617-3616-3607-3606-3613-3612-3611

今回リリースされた京成3600形系列で一番人気度が低いらしい。
在庫も多数残っており初代より安く手に入れられたのは幸いだった。
本当に色温度が違うか早速確かめてみた。


芝山3600形3618F (初代,二代目)。

やはり二代目の方が帯色が濃かった。
前後期程の差は無いが緑帯は後期色に近いイメージである。
どういう理由で色温度が違ったのかは分からない。
側面帯も若干濃くLOT差なのか個体差なのかも掴めない。
展示品が無ければ違いに気付くことなく増備されなかっただろう。
予想外な展開で当初計画の2編成導入が叶ってしまった。
初代3618Fは緑帯色温度都合で前期仕様に変更した。
二代目は後期仕様か京成3600形3618F芝山色かの二択になった。
京成3600形3618F芝山色とするには前面幕板の[SR]マーク消去が必要となる。
剥離出来れば京成3600形3618F芝山色,難しいなら芝山3600形後期仕様とする。
印刷剥離は爪楊枝式で行う。
3300形3304F現行色の[K'SEI]CIマーク消去で苦労した後だけに無理はしない。
印刷が浮かなければ即中止する。
早速クハ3618の[SR]マーク部に爪楊枝を当てた。
予想外にあっさり剥がれたのには驚いた。
[K'SEI]CIマークとは異なり捲れるように[SR]マークが無くなった。




僅かに[SR]マーク消去痕が残るクハ3618。

若干の消去痕が残っているが無理には仕上げない。
実車もステッカーを剥がした跡が暫く残っていたため深追いしなくても問題ないだろう。
ステンレスの擦過痕と考えこのまま進行する。
続いてクハ3611も[SR]マークを消去した。


[SR]マークを消去したクハ3611。

クハ3618と同じく簡単に剥がれたのは3300形と対照的である。
3300形3304F現行色も車両番号だけは簡単に除去できており車体の銀色塗料が関係したと思う。




元芝山3600形3618F ([SR]マーク剥離)。

[SR]マークが容易に消去出来たのは好都合だった。
中途半端になると前にも後ろにも動けなくなる。
しかし先に剥離してしまったため京成3600形3618F芝山色のプロトタイプ設定が出来ていなかった。
運行番号は[A01],[81K]からの再用優先二択となる。
種別幕は色地種別幕限定のため[快速]幕を再用したい。
一方行先表示は白紙でこれからダイヤデータを参照する。
[K'SEI]CIマークインレタは何とか確保できた。
残るは[Keisei]社名板で京成仕様にできる。
ファイアーオレンジ地になるがTOMYTEC製京成1000形に転用したインレタが一応残ってはいる。
しかし8両分も賄えるほど持ち合わせていない。
準備を整えながら京成3600形3618F芝山色(3618F-2)化を進めたい。

京成3600形モハ3628[3668F] 現行色 VVVF制御車 通過標識灯レンズ復旧 ※紛失品回収

2016-04-16 21:30:35 | 京成線:3600形
執念。

マイクロエース製京成3600形3668F現行色VVVF制御編成現行仕様(3668F)の整備は試行錯誤を繰り返した。
その中で大失敗したのはモハ3628の通過標識灯レンズを紛失したことだった。


京成3600形3668F 現行色 VVVF制御編成 現行仕様。
3668F:3668-3621+3608-3601-3628-3661。

通過標識灯レンズはピンセットで摘まんだ際に何処かへ吹き飛んでいった。
孔が開いたままにするわけには行かず0.56mmの角プラ棒の先端を銀色化し誤魔化していた。
幸い中間組込車で目立たなかったがレンズが無い事実が引っ掛かり続けていた。


応急措置中のモハ3628。

その後諦めることなくレンズを探した。
しかし小さな透明部品はなかなか見付からない。
自室の床色と同化している可能性が高く紛失後は掃除機の使用を見合わせていた。
そしてやっと見付けた通過標識灯レンズは作業位置から離れた場所にあった。
ピンセットの威力は怖い。
少なくとも1mは飛んだらしい。
何はともあれ見つかって良かった。
因みに通過標識灯レンズ捜索中に過去吹き飛ばしたTOMIX製信号炎管まで回収している。


回収した通過標識灯レンズ。

モハ3628を取り出したところカラカラと音がする。
何かと思ったら貫通扉窓セルが脱落していた。
サハ3601に続く窓セル分割車両で接着剤量が不足していたらしい。
当時はみ出しを恐れて使用量を控えた記憶がある。
実際に窓セルには2mm程しか塗布されていなかった。
モハ3668からは全面塗布に変更しており初期竣工車ならではの失敗点だろう。


いんちき通過標識灯を持つモハ3628。

通過標識灯孔を埋めていたプラ棒は撤去を考慮して木工用ボンドで固定してあった。
これだけは先読み出来ていたと言える。
いんちき通過標識灯撤去は完全分解が必要になる。
復旧のためモハ3628が入場した。


入工中のモハ3628。

通過標識灯レンズ復旧の他に貫通扉窓セル接着とプリズムケース塗料剥離が作業項目になる。
プリズムケースの塗料剥離は前面行先表示器白幕化で用いた油性ペイントが垂れてしまったものである。
塗料が乾く時間を考えずに組立に入るほど余裕が無かったらしい。
いんちき通過標識灯はプリズムケース内部まで引き込まれている。
そのため側窓セルを撤去した。
取付時に木工用ボンドがプリズムケースに付着したようでスライドが出来なかった。
引き剥がす様にケースを撤去することになり側窓セル取り外しは正解だった。
復旧は固着時間を考え貫通扉窓セルからとした。
モハ3668以降に揃えセル下端の全面にゴム系接着剤を塗布している。
これで今後脱落する可能性は低くなるだろう。
今のところサハ3601を含み貫通扉窓セルが脱落した車両は他に無い。
ただ事例が生じた以上は気を付けなければならない。
次にいんちき通過標識灯を撤去する。
木工用ボンドは時間経過と共に強度を増す。
しかし横厚には弱いためプラ棒を一度横にスライドさせてから引き抜いた。
プラ棒と共にボンドが除去でき車体清掃の必要は無い。


接着した貫通扉窓セルと撤去中のいんちき通過標識灯。

ボンドごと撤去できたためそのまま通過標識灯レンズを嵌め込んだ。
プラ棒の銀色化に用いた油性ペイントの影響もなくスムーズに装着できている。
通過標識灯レンズ復旧により用途を失ったいんちき通過標識灯は破棄した。
今後の出番は考えにくく不要と判断している。
プリズムケースの塗料剥離は溶剤ではなく爪で行った。
溶剤は変色を招く危険性があり前面見附に影響を及ぼす事を嫌った。
中間車であるものの見附には拘りたい。
油性塗料は塊になるため簡単に落とせている。


各部を修正したモハ3628。

ライトレンズはクハ3658現行色前期仕様(3658F)の入場中に折損させたため破損品に交換されていた。
交換時も通過標識灯レンズ復旧に備え嵌込むだけにしていた。
亀裂が折損に進み凸部で段違いになったが流し込み接着剤で溶着し一体化している。
亀裂がはっきり判るが非点灯車両であり影響はない。
ライトレンズ予備の役目は果たせないためモハ3628専用になる事を忘れないようにしたい。




モハ3628 [■ ■ ■ ■ ■]:通過標識灯レンズ復旧。

側窓セルを取付け車体と嵌合させた。
竣工したモハ3628はようやく本来の顔を取り戻している。
いんちき通過標識灯は代役こそ務めてくれたが見栄えが全く異なる。
代替の利かないパーツは慎重に扱わないと痛い目に遭う。
下手なピンセット捌きもどうにかする必要があるだろう。
プリズムケースの塗料剥離で目立っていた2本の白線が消えている。
細かな部分だが黒地に白は対照色で目に付いていた。
これも解消でき意義のある入場だったと思う。

モハ3628の復旧で3668Fは本出場になった。
定期的に確認する部分は多いが粗のようなものは無くなった。
小パーツ紛失は繁くやらかしているが捜索打ち切りは早い方だった。
通過標識灯レンズほどむきになって探すケースは珍しい。
余程いんちき通過標識灯が気に食わなかったのかもしれない。
諦めずに探し続けた甲斐があったと言えるだろう。

芝山3600形クハ3611[3618F] 後期仕様 種別表示器交換,側面行先表示器基準幕化 ※色地種別幕車

2016-03-18 21:37:05 | 京成線:3600形
長駆。

マイクロエース製芝山3600形3618Fの整備は最終入場となるクハ3611へ移る。
ようやく京成3600形系列全編成出場が見えてきた。


芝山3600形クハ3611。

クハ3611(3618F)も簡易分解方式として妻面窓セルを取り外さずに細工する。
成田寄Tc車は連結面側貫通扉を持たないため妻面窓セルがU字形になっており剛性が若干低い。
何度かやらかしたと思う機会があったため存置させるのは不安も払拭できる。


入工中のクハ3611。

床板を取り外すとライトレンズに目が行った。
クハ3611も凸形に嵌られておりクハ3618(3618F)と共に同一方向に嵌込まれていた。
3668F整備ではサハ3608以外凹形嵌合だったため凸形はその都度改めてきた。
こうなるとどれが正しいのかさっぱり分からない。
ただ種別幕内側掲示には凹形が適している。
そのため3600形は今後のリリースがあっても凹形で統一する。


入工中のクハ3611。

クハ3611の側面窓セルは1pcsだった。
しかも山側のS字形成形部には大量の接着剤が投入されており撤去は難航した。
最悪2pcsにしても構わないと思いニードルを挿し込んだところ上手く剥がれてくれた。
各部への色挿し,カプラー交換を行い種別幕交換を施す。
貫通扉窓・種別表示器窓セルはクハ3618と同じく嵌込みで済まされていた。
京成3600形クハ3658,クハ3651(現行色中期仕様:3658F)は接着剤の痕があったが製造ラインが異なるのかもしれない。
そう考えると側窓セルやライトレンズ方向の違いも納得がいく。
※除:サハ3608(京成3600形3668F現行色現行仕様:3668F)。
種別幕はベースのプラ板を幅広とした新仕様である。
表示器の位置合わせは色地種別幕が味方し平行が合わせ易い。
固着を待つ間にプリズムケースへ運行番号ステッカーを貼付した。
クハ3618ではやや斜めになってしまい後から修正した。
二の轍を踏まないよう何度もライトを当てて平行確認をしている。




凹形に嵌直したライトレンズ。

ここまで来れば組み立てるだけである。
妻面窓セルを存置したため側面窓セルの取付に一癖あったが無事復旧を終えた。
もちろんライトレンズは凹形に嵌め込んでいる。
最後は行先方向幕の貼付である。
組み立てた状態で行先方向幕を貼り付けるのは前面窓セルが固定されていないことに拠る。
位置合わせ中に前面窓がずれると通過標識灯レンズが脱落する可能性が高い。
モハ3628(3668F)でプリズムを紛失したため最終工程に廻した。


[高砂]:マイクロエース製京成3300形1stLOTステッカー。

行先方向幕ステッカーは3600形共通仕様のマイクロエース製3300形用とした。
[高砂]は3300形復活塗装色3仕様に含まれており十分に予備があった。
そのため失敗を気にすることなく切り出せている。
余り採用して来なかった[高砂]が余裕を生んでくれたと思う。


クハ3611 点灯試験[81K 快速 高砂]:前照灯(通過標識灯点灯)。


クハ3611 点灯試験[81K 快速 高砂]:尾灯。

点灯試験の結果は問題なかった。
何度も確認した運行番号表示器も平行を保てている。
記録の色地[快速]種別幕は飛んでいるが実際の視認性は非常に良い。
仮にマイクロエース製ステッカーを使用していたらまた雰囲気は違ったであろう。
なお[快速]の通過標識灯をどうするか迷ったが現時点では点灯を選択している。




クハ3611(3618F:側面行先表示器基準幕化)。

クハ3611の竣工を以て3618Fの整備が終了した。
と同時に3600形系列全編成が出場を迎える。
全て運行番号表示,種別幕は富士川車輌工業製ステッカー,行先方向幕はマイクロエース製ステッカーで統一された。
これには3300形用1stLOTステッカーの存在が大きかった。


クハ3658,クハ3618,モハ3668 (3658F,3618F,3668F)。

当初予定していた[快特 (東成田)芝山],[快速 東成田]こそ再現できなかったが何れも良い形に纏まったと思う。
新製品は車体構造の確認があるため整備に時間を要する。
3600形系列の整備は予想を超えた時間を要したが最終的には工程が固められた。
今後のバリエーション展開にも備えられる。
3600形は現行色6両編成,暫定帯色,朱帯色,東急車輌製,日本車輌製とプロトタイプ候補を挙げたら切りがない。
万全の体制で京成3600形の拡充を待ちたい。

芝山3600形クハ3618[3618F] 後期仕様 種別表示器交換,側面行先表示器基準幕化 ※色地種別幕車

2016-03-17 21:24:45 | 京成線:3600形
試験採用。

マイクロエース製芝山3600形3618Fは先頭車の整備に入った。
入場はクハ3618で部品構成は京成3600形クハ3658現行色中期仕様(3658F)と変わらない。


芝山3600形クハ3618。

運転台付車は3658F,3668F現行色VVVF制御編成現行仕様(3668F)共に完全分解を行ってきた。
側面窓セルの構造を見ると中間車同様妻面窓セルを外さなくても良い感じがする。
そこでクハ3618では側面窓セルのみを取り外せるか試行する。


1pcsだった山側側面窓セル。

これまで運転台付車は片側の側面窓セルが2pcsになっていた。
当初はエラーだと思ったが竣工全車が同一であり仕様だと考えた。
ところがクハ3618の山側側面窓セルは1pcsでS字部には接着剤がしっかり投入されている。
こうなると仕様なのかエラーなのか判らない。
組立人員の腕に依るのかもしれない。


サハ3608(3668F)と同じく凸形に嵌込まれていたライトレンズ。

更に驚いたことにライトレンズが凸形に嵌込まれていた。
サハ3608(3668F)も凸形に組み込まれていたが中間車化改造車で点灯には影響しない。
この時はただ単に組み立てミスかと思った。
しかしTc車のクハ3618も凸形となるとこれまた理解に苦しむ。
この部分は種別表示器用プリズムを避けるためにこの様な形状になっている。
もしかするとどちら向きでも構わない可能性がありそうである。
何れも作業そのものには影響しないため先に進む。
予想通り妻面窓セルは取り外さなくても良いらしい。
側面窓セルを取り外す際に斜め方向へ引き抜くのは中間車と同じ方式である。


入工中のクハ3618。

先に下廻りの整備を済ませる。
台車を取り外し座席部品と床板を分離させた。
そして座席部品裏側のプリズム孔に流し込み接着剤を投入しプリズムのずれを抑える。
運転台側のダミーカプラーはTNダミーカプラーへ交換し見栄えの向上を図った。
次に側面行先表示器と行先表示器用プリズム先端を青マッキーで塗り潰した。
中間車の整備途中でマッキーを新しくしたため若干の斑が生じてしまった。
但し室内灯は使用しないため殆ど目立たずに済んでいる。


標準化を図った床板,行先表示器用プリズム,側面窓セル。

ここから車体に側面窓セルを戻す予定だった。
しかしプリズムケース位置の調整中に貫通扉窓・種別表示器窓セルが脱落した。
車内側には赤色塗料がはみ出していたが接着剤のせいではない。
元々接着されておらず嵌め込んだだけだったらしい。
やはりマイクロエース製品は個体差が大きいと思う。


脱落した貫通扉窓・種別表示器窓セル。

せっかく外れてくれたのでこのまま種別表示器交換に移った。
クハ3651(3658F)では種別板ベースのプラ板を小さくし過ぎる失敗をした。
この反省として横方向に糊代を確保している。
車内側は三平面折妻になっておらず糊代分を確保しても影響が無さそうだった。
上手く行かなければカットすれば良いため試験的に広幅プラ板としている。
なお天地は従来通りとした。


広幅化した種別幕ベース。

糊代が出来たことで種別幕はしっかりと車体に固定された。
ライトレンズにも支障せず点灯に影響しなければ正式採用としたい。
ステッカーは富士川車輌工業製の色地[快速]種別幕を選択した。
色地[特急]種別幕は腰板赤帯に埋没し色地[快速特急]種別幕は緑帯に被ってしまう。
色地[普通]種別幕は3668Fで採用済のため[快速]に決定した。


種別幕を取り付けたクハ3618。

プリズムケースは運行番号表示ステッカーを貼るだけで良い。
クハ3618も富士川車輌工業製として3600形の見附統一を図った。
行先方向幕貼付は最後の工程とし車体を組み立てる。
先に片側の側面窓セルを嵌め込みプリズムケースを装着する。
そして撤去時とは逆順で斜め方向に反対側の側面窓セルを妻面窓セル部に差し込む。
後は折損に気を付け天井の引掛け爪へセルを差し込めば完了となる。




中間車方式を採用した側窓セル着脱。

最後に行先方向幕を選択する。
計画では[A15 東成田]だった。
しかし過去のマイクロエース製3300形用ステッカーに[東成田]が無く断念した。
[A03 成田],[XXK 佐倉]等の候補があったが[81K 高砂]に落ち着いた。
ちなみに[佐倉]幕もマイクロエース製3300形用ステッカーには存在しない。




[高砂]:マイクロエース製3300形1stLOTステッカー。

[高砂]は3300形3344F現行色後期仕様暫定4両通番編成(3344F-1)に次ぐ2編成目の登場で少数派となる。
今後の行先変更で増やしてもいい行先だろう。
一連の工程を終え点灯試験を行った。


クハ3618 点灯試験[81K 快速 高砂]:前照灯。


クハ3618 点灯試験[81K 快速 高砂]:尾灯。


モハ3668 点灯比較[B19 普通 上野]:3668F。

色地[普通]種別幕とは異なり色地[快速]種別幕はやや飛び気味に映る。
実際にはきれいにピンクの発色をしており良い雰囲気をしている。
赤帯に埋没せず色地[特急]種別幕にしなくて良かったと思えた瞬間でもあった。
非点灯ながらグリーンマックス製3400形3428F現行仕様(3428F)が色地[特急]種別幕で重複せずに済んでいる。




クハ3618(3618F:側面行先表示器基準幕化)。

細工を終えクハ3618が竣工した。
改めて見てみると[81K]がやや斜めに見える。
気になり出すと止まらないため再分解して貼り直した。
この際片側の側面窓セルだけを撤去してプリズムケースを取り出している。

クハ3618は側面窓セルの接着固定を取り止めており全てが良い方向に作用してくれた。
この接着固定見合わせは試験的に行ったもので3618Fと3658Fで比較を行っていく。
結果的に作業が簡略化された。
クハ3611も同様に細工するが長期耐久試験でどの様な結果になるか経過を見守りたい。
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芝山3600形モハ3617+モハ3616,モハ3607+モハ3606,モハ3613+モハ3612[3618F] 側面行先表示器基準幕化

2016-03-16 21:43:33 | 京成線:3600形
快調。

マイクロエース製芝山3600形3618Fの中間車整備を開始した。
側面行先表示器基準幕化のみで完全分解は必要ない。
ただ簡易検品で済ませていたため各部の状態を確認しながら進める。


芝山3600形モハ3617。

入場順は上野寄M2車のモハ3617からとした。
日本車輌製車体の床板取り外しは初である。
今では慣れたものの東急車輌製車体より楽に分離できた。
嵌合爪が補強梁部に近い東急車輌製車体と異なり車体裾が一直線で従来製品の感覚で作業できている。


入工中のモハ3617。

側面行先表示器基準幕化は窓セルを撤去しないため容易になった。
ただ途中で青マッキーのインクがなくなり新品へ交換したところ塗りにくくなった。
まだペン先が固く斜めからだと全面を塗り潰すのが難しい。
一部車両では天井にインクを付着させてしまった。
ペン先が馴染むまでは養生した方が得策だろう。


側面行先表示器を基準幕化したモハ3617。

モハ3617は古い青マッキーで無難に塗り潰せている。
裏側のみ塗布している関係で3200形に比べて効果度が若干下がるのが弱点かもしれない。
表側はHゴムモールドを避けながら均一に塗る技量が無く片面処理に終わっている。


組み直した床板。

第一次入線整備で横着をしたKATOカプラー化だったが弊害が出た。
床板を取り外さずに台車を取り外したせいで座席部品と床板が若干斜めになっていた。
これは横着をした代償だろう。
今後は床板を取り外してカプラー交換を行う。




モハ3617(3618F:側面行先表示器基準幕化)。

続いてモハ3616が入場した。
パンタグラフ搭載車は避雷器溶着を施す。
モハ3656現行色中期仕様(3658F)の様に傾いてはいなかった。
だがばらばらになったモハ3656のパンタグラフ修正中に何の抵抗もなく避雷器が脱落した。


避雷器を固定したモハ3616。

京成3600形系列では紛失予防策として流し込み接着剤を投入する。
モハ3616からはパンタグラフを取り外さずに溶着させた。
ランボード上をセロハンテープで養生しパンタグラフ台枠裏側から接着剤を挿している。




モハ3616(3618F:側面行先表示器基準幕化)。

モハ3607+モハ3606は東急車輌製車体に変わる。
京成3600形3668F現行色現行仕様(3668F),3658F現行色中期仕様(3658F)で何度も分解を重ね以前ほどストレスを感じなくなった。
竣工時まで気付かなかったが海側側面窓セルがしっかり嵌っていなかった。
行先表示器部が奥まっており側面窓が斜めになっている。
完全分解を止めたことが気付けない原因だった。
こういう場所こそ気を付けなければならないだろう。




モハ3607(3618F:側面行先表示器基準幕化)。
※側面窓セル嵌合修正済。

モハ3606は動力車である。
動力ユニット清掃が整備項目に加わる。
その前に上野寄ランボードが嵌まっていないことに気付いた。
ランボードはスナップが用いられているが全く機能していなかった。
何度押し込んでも直ぐに浮き上がってくるためやむを得ず流し込み接着剤で固定した。




接着固定したランボード。

動力ユニットはモハ3602(3658F)以上に良好な状態で意外だった。
台車のグリスも白塊が無く見た目は非常に良い。
ただ過去の信用度からクリーニングを行っている。


かなり状態の良かった動力ユニット(清掃前)。

清掃前の試走は動作確認目的だったため比較はし難いが挙動に不安な点は見られない。
導電板やグリスの信頼度が上がってくれればこの工程は不要になる。
その領域に達するまではしばらく時間を要すると思う。




モハ3606(3618F:側面行先表示器基準幕化)。

モハ3613+モハ3612は再び日本車輌製車体に戻る。
工程はモハ3617+モハ3616と同様で別途手を加えた点は無い。




モハ3613(3618F:側面行先表示器基準幕化)。




モハ3612(3618F側面行先表示器基準幕化)。

大きなトラブルもなくモハ3617以下6両の整備を終えた。
未入場車はクハ3600形2両だけで時間に大きな余裕が生まれた。
クハ3618,クハ3611はクハ3651(3658F)で失敗した点を踏まえて作業したい。

芝山3600形3618F 回着 (KATOカプラー交換施工) ※後期仕様種車

2016-03-15 21:41:57 | 京成線:3600形
第四陣。

マイクロエース製京成3600形系列3編成目の回着整備は芝山3600形3618F(3618F)である。
新3000形を含め4編成同時に回着したが純粋な京成形式ではないため後回しにされていた。
京成新3000形3026F現行仕様(8次車:3026F)が出場し漸く出番が回ってきた。


芝山3600形3618F。
3618F:3618-3617-3616-3607-3606-3613-3612-3611。

芝山3600形は京成3600形3618Fが8両編成に復帰して直ぐにリースされた。
塗装は独自のものとされたが青帯が緑帯に変わっただけだった。
この色違い方式は千葉急行晩年色の様である。
[Keisei]プレートの上に味気ない[芝山鉄道]ステッカーが貼られ社名をアピールしていた。
ただペラペラのステッカーで角度次第で[Keisei]プレートのエッチングが判るものだった。
前面幕板には取って付けたような[SR]マークが貼られたが緑帯のインパクトが勝り存在感が薄かったように思う。
製品は京成3600形3658F中期仕様(3658F)の色違いに近いが日本車輌製車体の登場が目新しい。
補強梁の露出が無く車体裾が一直線なのが特徴である。
3608Fから脱車されたモハ3607+モハ3606が組み込まれたため東急車輌製と日本車輌製が混結する。
芝山3600形3618Fは単なる色違いで終わらせていないところがマイクロエース製品らしい。
逆に日本車輌製車体の金型が存在するのは明白で今後のバリエーション展開を考えていると思われる。


3618F付属ステッカー(再掲)。

ステッカーは3658F共用で色地種別幕だけが印刷されている。
3618Fは一度緑帯が貼り直され若干色温度が変わりやや濃い緑帯になった。
製品の緑帯はどちらとも取れそうだが貼り直し前に近い気がする。
試作品から不安を抱いていた点で嫌な予感が当たってしまった。
3618Fは2003年5月頃に運行番号表示器がLED化された。
色地種別幕化は2010年5月からで自分の感覚ではプロトタイプが合わないと思う。
3668Fには専用ステッカーを興しながら3618Fでは3658F共用という点にはやや疑問を持つ。
会社名が違う時点で専用ステッカーでも良かったと思う。
この点はコスト都合が絡んだのかもしれない。
やや誤算な緑帯の色温度だが1編成しか存在しなかった芝山3600形だと納得させる。


モハ3616+モハ3607 (KATOカプラー化)。

3658Fで8両編成の整備工程がほぼ決まった。
先に中間車のカプラー交換を行い順次側面行先表示器基準幕化を施していく。
Tc車は入場時に全工程を済ませることにして行先方向幕ステッカー貼付は先送りとした。
車体裾の違いが見られるモハ3616+モハ3607,モハ3606+モハ3613がセールスポイントになる。
日本車輌製車体は東急車輌製車体よりも床板の着脱は楽だろう。
工程が決まっているだけに3618Fの出場は早くなると思われる。

京成3600形クハ3651[3658F] 現行色 8両編成 中期仕様 カプラー・種別表示器交換,側面行先表示器基準幕化

2016-03-07 21:31:41 | 京成線:3600形
快速。

遂にマイクロエース製京成3600形3658F現行色(3658F)の最終入場車を迎えた。
クハ3658で運行番号,種別が確定したため整備に集中できる環境になっている。
施工項目はクハ3658に倣うためクハ3651独自のポイントは無い。


京成3600形クハ3651 現行色 8両編成仕様(3658F)。

先頭車の分解も4両目で順調に作業が進む。
海側側面窓セルが2pcs構成なのはクハ3651も変わらなかった。
妻面窓セルは貫通扉の無いU字形で撤去時の折損に気を付けている。


入工中のクハ3651。

山側側面窓セルは2mm程度しか接着剤が流し込まれていなかった。
後位寄からセルを外していったがニードルに持ち替える間もなく撤去出来てしまった。
一応接着剤痕が残るものの殆ど意味が無い。
クハ3658の海側側面窓セルは接着しなかったが問題ないと言うことだろう。


接着剤痕が僅かに残る山側側面窓セル。

作業進行はクハ3658と同様とした。
側面行先表示器基準幕化を済ませ窓セル類を復旧させている。
これは貫通扉,種別表示器窓セルが溶着されているため車体剛性を高める狙いである。
溶着と言っても京成3300形3304F現行色,3344F現行色の種別表示器並にべた盛りではない。
あくまで破損予防の一手に留まる。


雑な仕事振りが判る貫通扉周り。

貫通扉,種別表示器窓セルは綿棒で押し出しただけで脱落してくれた。
予防策は空振りだったが個体差を考えると無駄ではないと思う。
セルを分割して貫通扉窓セルをゴム系接着剤で固定した。
プラ板に貼付した種別幕をその直下に設置する。
この時失敗したのは横着をし採寸せずにプラ板ベースを切り出したことだった。
種別表示器窓セルに比べて大幅に小さくしてしまった。
このため余り糊代が確保できず位置合わせと固定に苦労している。
このままでは安定度に欠けるため貫通扉窓セル下部と種別幕の間へゴム系接着剤を盛った。
更にライトレンズにもゴム系接着剤を塗布し種別幕が動かないようにしている。




ライトレンズで抑えた種別幕。

この方式であればずれないと思われる。
また随時種別変更も可能になる。
ただ運行番号,行先との都合があり適合する運行を探り当てるのは時間が掛かると思う。
一方下廻りはライトプリズム関連の溶着を施している。
なおクハ3658の溶着施工を忘れたため平行して行った。
最後に運転台側:TNダミーカプラー,連結面側:KATOカプラーへ交換し整備を終えた。


[特急]:富士川車輌工業製ステッカー。

床板嵌合時でも種別幕は動かなかった。
3点固定でありプラ板切り出しの失敗をカバーできたと思う。
種別幕の完全固着を待って点灯試験を行った。


クハ3651 点灯試験[A01 特急 (東成田)芝山]:前照灯。


クハ3651 点灯試験[A01 特急 (東成田)芝山]:尾灯。


クハ3658 点灯比較[A01 特急 (東成田)芝山]:尾灯。

3658Fは[特急]で通過標識灯を点灯させる。
[普通]の3668Fとは一味違った表情になるのが良い。
操作しにくい切替スイッチだが構わず点灯するグリーンマックス製3150形の上を行っている。
この点は3600形の工夫した箇所だろう。
新3000形と違い幕板に通過標識灯が設置されているためよく再現してくれたと思う。
クハ3658で僅かにずれた運行番号表示はしっかり修正出来た。
そのお陰で[A01]は全桁均等に発光している。
スケール上ではクハ3658も決して見劣りするわけではなく貼り直しは行わない。
仮に酷いずれであれば再度分解が必要になる。
作業度を考えると側面窓セルは全て撤去した方が良いかもしれない。




クハ3651現行色8両編成中期仕様(側面行先表示器基準幕化)。

3658F現行色は途中から中間車の分解を取り止めた。
クハ3658,クハ3651も窓セル撤去に手間取らなかったため思いの外早く竣工できた。
3668F現行色VVVF制御編成現行仕様ではかなり四苦八苦したがその経験が役に立っていると思う。

京成3600形クハ3658[3658F] 現行色 8両編成 中期仕様 カプラー・種別表示器交換,側面行先表示器基準幕化

2016-03-06 21:23:29 | 京成線:3600形
油断。

マイクロエース製京成3600形3658F現行色は中間車が全車竣工しTc車の入場を残すだけになった。
モハ3652竣工時に於いても運行番号,種別は絞り込めていなかった。
プロトタイプはクハ3658の整備を行いながら確定させる。


京成3600形クハ3658 現行色 8両編成仕様(3658F)。

形式がモハからクハに変わったとは言え3668F現行色現行仕様VVVF制御編成(3668F)と構造は同じだろう。
二度分解した車体であり障害は低いと思われた。
基本的な細工項目はモハ3668,モハ3661(3668F)に準ずる。


入工中のクハ3658。

Tc車はライトケースを取外すため側面窓セルの撤去が必要である。
従前の通り妻面窓セル→側面窓セルの順に取り外した。
しかしTc車だけは側面窓セルに流し込み接着剤が使用されており中間車の様に進まない。
ニードルで接着部を慎重に剥がしている。


仕様だった2pcs構成の側面窓セル。

クハ3658も海側の側面窓セルが2pcsだった。
Tc車はプリズムケースを装着し乗務員室扉窓セルを接着する工場工程だと思われる。
ここで気付いたのは分解に際して逆の手順を踏めばいいことである。
乗務員室扉窓セルを存置してもライトケースが取り外せる。
何故これまで全て分解していたのだろうか。
もっと早く機転が利いていれば乗務員室扉窓セルは撤去せずに済んでいた。


存置した乗務員室扉窓セルとスライドさせたプリズムケース。

案の定ストレス無くプリズムケースが取り外せた。
側面行先表示器基準幕化を行わなければ乗務員室扉窓セルさえ撤去すれば良い。
余計な拘りが遠回りさせる要因になっているらしい。
プリズムケースへ運行番号表示ステッカーを貼付し組立に戻る。
側面窓セルは乗務員室扉窓セルと妻面窓セルで押さられえている。
乗務員室扉窓セルを存置したため接着は海側側面窓セルと妻面窓セルだけにした。
プリズムケースは確実に支持されており山側側面窓セルは接着不要でも大丈夫だと思う。


接着を簡略化した側面窓セル。

ここまで済ませてから貫通扉窓,種別表示器窓セルを撤去した。
セル分割及び種別幕内側掲示は3668F同様である。
運行番号表示,種別幕は富士川車輌工業製ステッカーを採用している。
車体への細工を終えカプラー交換を行う。
運転台側はマウント短縮を施したTNダミーカプラー化しTNカプラーSPを温存している。
連結機会が皆無の3658Fはダミーカプラーで十分である。
外観はTNカプラーSP同等で見劣りすることはない。


TNダミーカプラー化した運転台側。

連結面側はKATOカプラーとして編成でのコストダウンを図る毎度の仕様である。
製品価格が大幅に上がり少しでも抑えられる所は抑えておきたい。
本来は京成3600形系列を5編成を導入したかったが価格の前に断念している。


内側表示とした[特急]種別幕:富士川車輌工業製ステッカー。

車体と床板はマウント短縮をしたTNダミーカプラーのお陰でストレスは無い。
この点はモハ3668,モハ3661で悪足掻きした事が幸いした。
なお運行番号は[A01],種別幕は白地[特急]種別幕を選択した。
[73K 快特]を第一候補としていたが白地[快特]種別幕が足りず[特急]へ格下げしている。
てっきり種別[快特]種別幕があると思い込んでいたが3300形3320F暫定8両貫通編成仕様分しか確保していなかったらしい。
なお[(飛行機)快特]種別幕は残っていたが飛行機マークは不要で絞り込みに苦労した。
時刻表データを参照し何とか[(東成田)芝山]に適合する運用を見つけ出している。
[快速]であれば簡単に決められたがこちらも白地種別幕が無く採用できなかった。
整備は順調に進んでいたが運行番号,種別の絞込にかなりの時間を割いてしまった。
芝山鉄道3600形3618Fは全て絞り込んだ上で整備したい。


クハ3658 点灯試験[A01 特急 (東成田)芝山]:前照灯。


クハ3658 点灯試験[A01 特急 (東成田)芝山]:尾灯。

[A01]は当然ながら富士川車輌工業製ステッカーである。
やや暗くなった[A01]はステッカー貼付位置が悪かったのだろう。
位置調整に使用したライトとLEDチップの発光に差があるために生じたずれだと思われる。
なお行先表示器用プリズムの先端青色化は減光対策として漏れなく施している点である。




クハ3658現行色8両編成中期仕様(側面行先表示器基準幕化)。

運行番号,種別の絞込に苦しみながらもクハ3658が竣工した。
ペースとしては2両竣工できる範囲だったが着手時間が遅く時間切れを迎えた。
クハ3651(3658F)は日を改めて入場させる。

京成3600形モハ3603+モハ3602,モハ3653+モハ3652[3658F] 現行色 8両編成 中期仕様 表示器基準幕化

2016-03-05 21:43:09 | 京成線:3600形
進捗率。

マイクロエース製京成3600形は側窓セル取り外しに時間を要する。
側面行先表示器を青く塗り潰すだけだがセルの取扱いに慎重さが要求されるためまだ効率が悪い。
モハ3657+モハ3656現行色8両編成仕様(3658F)はユニット単位で竣工したがその速度を更に上げられないか試行する。


京成3600形モハ3603 現行色 8両編成仕様(3658F)。

中間車の側面行先表示器は先頭車と異なりやや凸面になっている。
更に表面がダルフィニッシュで明らかに質感が違う。
屋根Rとの競合次第では分解せずに基準幕化が行えるかもしれない。
基準幕化は相変わらずの青マッキーを用いる。
念の為天井をセロハンテープで養生し塗り潰した。


入工中のモハ3603。

青マッキーは細字側を使用した。
ペン先の脇を当てて天井に触らないようセルを塗り潰していく。
ダルフィニッシュ仕上げのお陰で塗るべき部分がマッキーを通して感触で伝わってきた。
斑が出ないよう三度重ね塗りをして基準幕化に至った。


分解せずに基準幕化した側面行先表示器。

その結果ペン先が天井に当たることなく作業を終えられた。
これなら中間車の細工は一気に進む。
セロハンテープ養生も不要で早期竣工に光が射し込んできた。
車体側の細工は他に無くKATOカプラー化でモハ3603は竣工した。




モハ3603現行色8両編成中期仕様(側面行先表示器基準幕化)。

続いての入場は動力車のモハ3602である。
モハ3621現行色VVVF制御編成現行仕様(3668F)は竣工を急いだため動力ユニットの清掃を行わなかった。
時間的余裕が確保できそうでモハ3602は正規の手順を踏み動力ユニットも分解する。


入工中のモハ3602(3658F)。

モハ3621同様モーターカバーは剛性が低く感じる。
補強梁のある東急車輌製車体の取扱いも慣れてきたため先にカバーが脱落するようなことはなかった。
但し京成3300形よりも軟らかいのは間違いなくより丁寧に扱った方が良いと思う。


ユニットカバーを分離した動力ユニット。

ダイキャストとプラスチックを固定する嵌合爪はかなり固かった。
車体中央寄の2箇所へプラスチックドライバーを差し込んだまま両端の嵌合爪を外している。
導電板はマイクロエースらしくなく綺麗な状態だった。
それでも将来の酸化に備えクリーニングを行っている。


ややグリス量が減ったFS-513動力台車。

台車のグリスも思ったほど山盛りではなかった。
白い塊があるのは変わらないがグリスまみれという以前のイメージとは異なる。
グリスの質に変更は無いと思い清掃を行った。
KATOカプラー化は台車整備時に平行して施している。
なお台車の基本構造に変更は無い。




モハ3602現行色8両編成中期仕様(側面行先表示器基準幕化)。

モハ3602は動力ユニットの清掃が加わりながらも車体への細工に時間を要さなくなり速く竣工できた。
このままモハ3653+モハ3652(3658F)を入場させる余裕もあった。
側面行先表示器基準幕化とKATOカプラー化は両車共通である。
なおパンタグラフ避雷器溶着をモハ3602,モハ3652へ施している。




モハ3653現行色8両編成中期仕様(側面行先表示器基準幕化)。




モハ3652現行色8両編成中期仕様(側面行先表示器基準幕化)。

同日に2ユニットが竣工できたのは大きい。
残るクハ3658,クハ3651(3658F)はモハ3668,モハ3661(3668F)と同一工法で時間計算ができる。
運行番号,種別を決定させ3658F現行色の早期出場を目指したい。

京成3600形モハ3657+モハ3656[3658F] 現行色 8両編成 中期仕様 カプラー交換,側面行先表示器基準幕化

2016-03-04 21:47:57 | 京成線:3600形
ユニット単位。

マイクロエース製京成3600形3658F現行色(3658F)の回着整備を開始した。
先頭車はモハ3668,モハ3661現行色VVVF制御編成現行仕様(3668F)でポイントを抑えられた。
よって3658Fは中間車から整備を進めていく。


京成3600形モハ3657 現行色 8両編成仕様(3658F)。

側窓セルの装着に癖さえ無ければ余り時間を要さないと読めた。
限られた時間しか作業が出来ないため1日の入場数を増やしたい。
先頭車ほど苦戦しない可能性が高くユニット単位で入場させる。


入工中のモハ3657。

モハ3657はパンタグラフを持たないM2車である。
中間車入場の1両目には最適な車両だった。
相変わらず補強梁に神経を使う東急車輌製だが一気に床板を取り外さない事で対処している。
窓セル撤去は少々横着をした。
妻面窓セルで側窓セルを抑える構造は先頭車同様だった。
少しでも手間を省くため上野寄妻面窓セルを存置したまま側面窓セルを取り外す。
成田寄には貫通扉が設けられており妻面窓セルも貫通扉窓と一体成形部品化されていた。
この妻面窓セルだけを撤去して側面窓セルを撤去した。


車体に残る上野寄妻面窓セル。

側窓面セルが挟み込まれている上野寄妻面はセルを斜めにして引き抜いた。
グリーンマックス製京成3700形と同様の撤去方法である。
但し上野寄側面窓セルのS字部に負担を掛けないよう気を付ける必要があった。
側面窓セルには行先表示器基準幕化を施す。
先頭車とはモールドが違い凹面になっていないのが面白い。
これに気付かず行先表示器部を全て青マッキーで塗り潰したがその必要が無いと判明した。


側面窓セル行先表示器基準幕化:モハ3657(3658F:中間車)。


側面窓セル行先表示器基準幕化:モハ3621(3668F:中間車化改造車)。

中間車への細工は行先表示器基準幕化のみで組立に戻る。
分解時の逆を辿るだけだが側面窓セルの組み付けには一歩目が重要だった。
上野寄妻面窓セルを存置したため角へ斜めに側面窓セルを挿入する。
この際側面窓枠に合わせないと先に進めなくなるため注意点となる。
これさえ気を付ければ窓セル組付けは至って容易だった。


斜めに側窓セルを差し込んだ上野寄妻面。

成田寄妻面窓セルはゴム系接着剤で固定し側面窓セルはしっかり嵌め込めた。
なお中間車の側窓セルには流し込み接着剤が使用されておらず作業効率が高かった。
最後にカプラーをKATOカプラーAへ交換し整備を終えた。


KATOカプラー化したモハ3657。

なお3658Fも3668Fと同じくKATOカプラーBタイプ用アダプターが同梱されていない。
元々Aタイプを基本にしてきたため自分には影響がなかった。
価格が大幅に跳ね上がったが小さなコストダウンを狙っているのかもしれない。
ただBタイプを使用されるオーナーさんには残念な点だろう。




モハ3657現行色8両編成中期仕様(側面行先表示器基準幕化)。

特に難航する点もなくモハ3657は竣工できた。
この調子ならユニット単位での竣工も問題なさそうである。
続いてモハ3656を入場させた。


モハ3656 現行色 8両編成仕様(3658F)。

モハ3656は成田寄パンタグラフの調子が悪いためこれの修正も行う。
慣れない下枠交差式パンタグラフだが座屈する状態から脱出したい。
菱形パンタグラフの上枠[/]形圧縮だけでは解決しなかったため下枠を細工するしかなくなった。


入工中のモハ3656。

先に側面行先表示器基準幕化を済ませパンタグラフ修正に入った。
途中でばらばらになってしまいパンタグラフの形状に戻すことに苦労した。
何とか原形に復旧させ座屈対策を採る。
どの様な仕組みで上昇姿勢を保たせるのかいまいち理解できない。
そのため摺動分の負荷を増すという安直な手法とした。
内枠は外側へ,外枠は内側へ湾曲させて交差部で姿勢を保たせる。
やり過ぎると折り畳めなくなるため慎重に内枠,外枠の湾曲率を調整し復旧させた。


低位置でも座屈しなくなったパンタグラフ。

その結果有り得ない低さでも姿勢を維持できるようになった。
ここまで摩擦力が増加すれば暫くは大丈夫だろう。
劣化が進んだ際の対策を考えておいた方が良いと思う。
続けて上野寄パンタグラフを撤去した。
避雷器が差込か溶着か不明で紛失を防ぐための対策を施す。
パンタグラフ台枠裏側の小孔へ流し込み接着剤を投入した。
3668Fも含めパンタグラフ搭載車は同様の対策を採る予定である。


避雷器溶着のため撤去した上野寄パンタグラフ。

なおパンタグラフ取付脚へ微量の流し込み接着剤を投入し車体に固定した。
今後の撤去に苦労しないことは過去施工車両で証明できているため心配ない。
3658FのM1車はパンタグラフ着脱が必要になるが3668Fの整備に比べれば軽くて済む。
車体の組立に戻り側面窓セルを取り付けた。
手順はモハ3657と変わらない。
最後に成田寄妻面窓セルを固定した。
成田寄妻面窓セルは形状が幸いして糊代の様なものがある。
ここへゴム系接着剤を塗布している。


固定した成田寄妻面窓セル。

KATOカプラーへ交換しモハ3656も竣工した。
何より下枠交差式パンタグラフの復旧が大きな手応えだった。
強引な方策ながら一定の効果を得た。
所有車両の少ない下枠交差式パンタグラフ搭載車だけに不安が軽くなったと思う。




モハ3656現行色8両編成中期仕様(側窓行先表示器基準幕化,パンタグラフ修正)。


モハ3657+モハ3656 (KATOカプラー化)。

無事にモハ3657+モハ3656が竣工しユニット単位での整備も目処がついた。
3658Fの動力車はモハ3602だが基本構成は変わらないだろう。
取り敢えずモハ3603+モハ3602(3658F)での入場が確定した。
順調に進めばモハ3653+モハ3652(3658F)まで進めたい。

京成3600形3658F 現行色 8両編成仕様 回着 (行先方向幕貼付,避雷器固定化施工) ※中期仕様種車

2016-03-03 21:45:07 | 京成線:3600形
第二陣。

マイクロエース製京成3600形2編成目の入場は3658F現行色(3658F)とした。
3668F現行色VVVF制御編成現行仕様(3668F)は中間車化改造車が組み込まれ実質全車先頭車を整備したようなものだった。
3658Fは純粋な中間車が組成される編成である。


京成3600形3658F 現行色 8両編成。
3658F:3658-3657-3656+3603-3602+3653-3652-3651。

製品は6両編成の3658Fに3608Fから脱車させたモハ3603+モハ3602を組み込んだ8両編成化後がプロトタイプとされた。
運行番号表示器がLED化された2003年中盤以降が該当する。
動力車はモハ3602である。
モハ3656と床板を入れ替えれば6両編成にも対応できるが[K'SEI]CIマーク剥離が必要になる。
[K'SEI]CIマーク貼付車の暫定6両編成は3618Fで実績があるものの3658Fには該当しない。
3668F同様思ったより選択肢が限られるのが京成3600形系列の特徴かもしれない。
プロトタイプが被るため3668Fとの印象差は小さい。
中間車の登場が目新しい部分ではある。
モハ3602の成田寄パンタグラフ撤去跡を再現しており編成では目立つ存在になる。


クハ3658。


モハ3657。


モハ3656。


モハ3603。


モハ3602(動力車)。


モハ3653。


モハ3652。


クハ3651。

3600形系列では各車両とも本整備に突入する。
その前に検品時で気になった点を修正する。
モハ3656の避雷器が傾いていた。
PT-43形パンタグラフ台枠下に大きな差込口が設けられていたがこれが廃止された。
代わりに台枠に小さな取付孔が設けられそこへ避雷器を差し込むように変わった。
避雷器の傾斜が気になったのは成田寄パンタグラフだった。
しかし上野寄パンタグラフの避雷器もぐらつきがある。
接着剤使用かは不明だがここは補強しておいた方が良い。
下側から流し込み接着剤で溶着させている。
3668Fでは無かった症状で個体差によるものだろう。


避雷器とパンタグラフを修正したモハ3656。

また成田寄パンタグラフは全く上昇姿勢が保てなかった。
菱形パンタグラフの修正は手慣れているが下枠交差式は何処がポイントか判らない。
ひとまず上枠を[/]形に圧縮するいつもの手を使った。
手馴れた菱形パンタグラフとは違い思い通りにならなかったが一定位置までは上昇するようになった。
急場凌ぎであり原因追究までは至らず本整備時に調整する。


3658F付属ステッカー。

ステッカーは芝山3600形3618F(3618F)共用品だった。
3668Fも含めて行先方向幕の種類を増やしても良かったと思う。
3200形3264F新赤電色(3264F)の大判ステッカーは予備も多く色々と助かり今でも活躍している。
3658Fも行先方向幕の絞り込みを終えている。
まだ運行番号表示,種別は仮決定で竣工までに確定させる。
ひとまずクハ3658,クハ3651へ行先方向幕ステッカーを貼付した。


[(東成田)芝山]:マイクロエース製ステッカー。

東成田線系統はマイクロエース製3200形3216F試験塗装色ライトブルー編成(3216F-2)の[東成田]が唯一の存在だった。
3600形で増強を考えていたため[(東成田)芝山]を選択している。
製品付属ステッカーは用いず3668Fに揃え3300形用を使用した。
敢えて[芝山千代田]と表示しない幕は特徴的で面白い。

第一次整備は今までになく簡易な工程だった。
3600形の構造的仕方がないが手こずるよりは数段良いだろう。
今後は先ず中間車を入場させ部品構成を確認したい。

京成3600形モハ3661[3668F] 現行色 VVVF制御車 種別表示器交換,側面行先表示器基準幕化

2016-02-26 21:24:48 | 京成線:3600形
到達。

マイクロエース製京成3600形3668F現行色VVVF制御編成(3668F)は最終入場車のモハ3661を迎える。
モハ3668(3668F)で先頭車整備の必要箇所を抑えられた。
基本構造には変わりないはずで比較的楽な気持ちで作業に入った。


京成3600形モハ3661 現行色 VVVF制御車(3668F)。

モハ3661も山側側窓セル運転台側にS字部分が無かった。
反転するとモハ3668と同じ箇所でエラーではなく仕様という可能性があるかもしれない。
これは3658F現行色(3658F)の回着整備で判明するだろう。


入工中のモハ3661。

先ずTNダミーカプラーの細工を行う。
他オーナーさんからの助言を得られたためTNカプラーのマウント前面側を大幅に切除した。
2pcs構成だがダミーカプラーであり嵌合は接着剤に頼る。


分解されたモハ3661。

前面側のスナップは全く意味をなしていない。
しかし接合には影響無く問題ない。
マウントとの接触部全てに流し込み接着剤を投入し完全固定した。




マウントを短縮したTNダミーカプラー。

続いて貫通扉窓・種別表示窓セルをカットした。
モハ3668にも施したが切断面は念の為マッキーで黒色化している。
これを行わなくても導光しないのはモハ3601点灯試験で判っていたが製品仕様に倣った。


切断面を黒色化した貫通扉窓セル。

平行して種別幕取付を行う。
ベースのプラ板は先に用意しており富士川車輌工業製ステッカーの色地[普通]種別幕を貼り付けるだけである。
先頭車には種別表示窓下にリブが無くプラ板は大雑把な切り出しでも大丈夫そうだった。
その代わり種別幕ベースを支えるものが無く全面的に接着剤頼みになっている。
幸い貫通扉窓セルの固定は下部にゴム系接着剤を塗布しており上下で接着される構図になった。




貫通扉窓セル,種別幕を取り付けたモハ3661。

運行番号表示器,行先表示器の減光が不要でライトケースは運行番号表示ステッカーを貼付するだけで済む。
ステッカーは引き続き富士川車輌工業製を用いる。
モハ3668ではマイクロエース製ステッカーに合わせてカットしたがモハ3661ではやや大きめに切り出した。
これはステッカー脇からの漏光を防ぐための措置である。
モハ3668はたまたま上手く収まっただけだった。
大きくすれば余計な心配は不要になる。


位置調整中の[B19]:富士川車輌工業製ステッカー。

サイズが大きくなった分だけステッカー代が増えた。
ライトを当てながら正しく表示されるよう位置合わせを行った。
モハ3668で失念した直後だけに予めステッカー断面はマッキーで黒色化してある。
ある程度のずれはステッカーが採光してくれるため平行を重視し貼附した。
側面行先表示器の基準幕化を済ませ車体を組み立てる。
山側運転台側側面窓セルは接着剤を位置を変更した。
出来るだけ上部に塗布し分解時の作業性向上を狙っている。
最後に妻窓セルを接着し車体への加工を終えた。
TNダミーカプラーのマウントを短縮した効果を期待して床板を嵌合させた。


(モハ3668)。


ストレスが廃された床板嵌合。

見事に何処にも当たることなく車体に組み込めた。
他オーナーさんのサポートに感謝である。
これで残る3600形2編成も気にすることなく着手できる。


[上野]:マイクロエース製3300形1stLOTステッカー。

行先方向幕にはモハ3668同様マイクロエース製京成3300形1stLOT付属ステッカーを起用した。
1stLOTステッカーでは気にならなかった青地は3316F新赤電色クロスシート試作車→3304F,3344F現行色と進むに連れ薄くなっている。
3600形用ステッカーは2ndLOTに該当する3316F新赤電色クロスシート試作車用の色温度に近い。
製品毎にばらつく色温度にされるのは非常に困る。
マイクロエース製京成形式はHゴムがセルモールド表現で他社製ステッカーはそのままだと貼りにくい。
個人的には3300形1stLOT用の色温度が理想に近いと思う。


モハ3661 点灯試験[B19 普通 上野]。


モハ3668 点灯比較[B19 普通 上野]:3668F。

最後に点灯試験を行った。
モハ3668から何も変更を加えていないため全く不安は無かった。
運行番号表示位置も問題無い。
不思議なことに種別幕は表示器脇からの漏光が無くなっていた。
全く同じ切り出し方をしたと思っていたがモハ3668はやや狭幅だったらしい。
種別幕ステッカーも大きめにした方がちょうど良いかもしれない。
こういう所の不器用さは自分でも嫌になる。




モハ3661(側面行先表示器基準幕化)。

ようやくモハ3661が竣工し3668Fの出場を迎える。
正直ここまで手間が掛かるとは思わなかった。
側面行先表示器に色挿しがあればもっと速く進んでいただろう。
3編成回着した京成3600形系列だがある意味3668Fが入場第一編成で良かったと思う。


サハ3601+モハ3628 (KATOカプラー)。


サハ3601+モハ3628 (TNカプラーSP)。

最後にお遊びで中間車化改造車の運転台側をKATOカプラーへ交換してみた。
既にTNカプラーSP化で確定しているがKATOカプラーにするとどの様に見えるか確かめたかった。
自分にはTNカプラーSPの方がしっくり来る。
やはりKATOカプラーの連結器が目立ってしまう。
実車が棒連結器でなければ非常に迷ったことだろう。

自己ルールにより3668Fの整備は作業効率の悪さが際立った。
次は3658F現行色の入場が控える。
一休みしてから着手したい。

京成3600形モハ3668[3668F] 現行色 VVVF制御車 種別表示器交換,側面行先表示器基準幕化

2016-02-25 21:41:22 | 京成線:3600形
無駄骨。

中途半端に第一次整備を終えていたマイクロエース製京成3600形3668F現行色VVVF制御編成モハ3668。
3668Fはモハ3621から本整備に切り換えたがそれなりに得たものがあった。
予めパーツ構成を理解できたため先頭車のモハ3668は減光対策に大凡の見当がついていた。


京成3600形モハ3668 現行色 VVVF制御車(3668F)。

一度入場したモハ3668だがその際に分解は行わなかった。
先頭車は点灯機構を持つため前面は貫通扉・種別窓セルの取り外しだけで良い。
側面窓セル撤去時に異変に気付いた。
海側の運転台側にはS字部分が無い。
事実上の2pcs構成で無理矢理接着したらしい。


S字部の無い側面窓セル。

接着剤量を節約したためか各セルとも端だけ固定されていた。
取り外し自体は楽だったがまさか隠されたメーカーエラーが有るとは思わなかった。
以前はこの様な製品によく当たったが最近は安定していた。
ただ単に当たりを引いていただけかもしれない。
そもそもS字部を廃止する手を考えないのだろうか。


入工中のモハ3668。

無事に分解を終えたが2pcsの側面窓セル取付が面倒になる。
しかもライトケースを支える部分だけにやや不安が残る。
先に側面行先表示器基準幕化を施し減光対策に移った。
天井からの接着剤流入はなくライトケースは簡単に取り外せている。
ライトケースは前面窓同様パーツ構成数が多い。
プリズムは行先表示器用,運行番号表示器用,通過標識灯用の3種類。
ケースに加えて運行番号表示器用プリズム押えまで有している。


思ったより複雑な構造のライトケース。

行先表示器用プリズムはマイクロエース製京成3200形,3300形とほぼ同形状だった。
新たなプリズムの運行番号表示器用も基本的構造は変わらない。
モハ3661を試験点灯させた際に光量が強く感じた。


モハ3661 点灯試験[□ □ □]:製品仕様。

新京成8000形,8800形は後端部塗潰式で減光させている。
しかし3200形,3300形,新3000形は塗り潰していない。
3600形はどちらに振れるのだろう。
取り敢えず塗り潰して様子を見ることにした。


減光対策を施した行先表示器用プリズム。


減光対策を施した運行番号表示器用プリズム。

塗り潰す位置は採光部から最初に曲がる部分である。
上面が斜めにカットされておりここをマッキーで黒色化した。
別形式で既に定番化した減光方式でその効果は抜群である。
唯一3600形とのマッチングが心配なだけとなる。
プリズム減光対策の次は運行番号,行先方向幕の貼付に移った。
製品付属のステッカーは余り期待していなかった。
3300形現行LOTの酷さに呆れたためである。
ところがややまともな路線に回帰していた。


3668F専用ステッカー。

[A9988]と記載されており3668Fのために刷られたステッカーである。
3300形現行LOTの妙な色合いや印刷ずれは無くなっていた。
ただ行先方向幕が直角で切り出しに不安がある自分には改悪になっている。
運行番号表示はLED式で大分表現は良くなったがまだ判読性に劣る。
ステッカーの出来に左右されないよう手配しておいた富士川車輌工業製ステッカーの出番が来た。


[B19]:富士川車輌工業製ステッカー。

判読性が抜群の富士川車輌工業製ステッカーはLEDらしさを再現している。
失敗したのは貼付後にステッカー厚に気付いたことである。
新3000形の行先表示器で判っていたがすっかり失念していた。
マッキーで厚みを誤魔化したが光線角度次第で小細工した痕がばれてしまう。
しかし3600形のライトケースはやや引き込まれた位置に収まるため救われている。


中間車化改造車とは形状が異なる貫通扉・種別表示窓セル。

行先方向幕は後回しにして種別幕交換に入った。
内側掲示が確定しており貫通扉・種別表示窓セルを分割する。
窓セルを取り外して驚いたのはHゴムモールドがなされていたことである。
先頭車用と中間車化改造車用は別部品だった。
別金型のためこの様な違いが出たらしい。
ただコストを考えるとどちらが有利なのか微妙なところである。
そして貫通扉窓と種別表示器窓の中間には黒線が引かれていた。
間違いなく遮光のためだろう。
セルにスリットがあるのは中間車化改造車と変わらなかった。
この位置でセルを分割し貫通扉窓と別体化している。

黒地[普通]種別幕を内側に接着し車体を組み立てる。
貫通扉窓と2pcs構成になった側面窓セルはゴム系接着剤で固定した。
運転台側側面窓セルは乗務員室扉窓と第一客窓の中間に接着剤を乗せている。
ライトケースは片側の窓セルを撤去すれば取り外せるため今後このセルは手を着けない。
なおライトレンズは尾灯赤色化を検討するため一時的にモハ3628から拝借した。


仮組したモハ3668。

減光結果次第では再分解が必要になる。
そのため妻面窓セルを嵌込まずに仮組している。
なお黒地[普通]幕は富士川車輌工業製ステッカーを採用した。
一方行先方向幕はマイクロエース製だが3300形用1stLOTステッカーを起用している。
3600形用ステッカーと色温度を比べた上で3300形用がより良いと判断した。
いよいよ点灯試験である。
減光は吉と出るか凶と出るか。


モハ3668 点灯試験[B19 普通 上野]:前照灯→不合格(減光過多)。


モハ3668 点灯試験[B19 普通 上野]:尾灯→不合格(減光過多)。

答えは凶だった。
運行番号,行先表示器は点灯しているように見えない。
3600形は3200形,3300形と同じ考えで良かったらしい。
尾灯レンズ赤色化は前照灯点灯時の漏光によりバランスが崩れる。
先頭車は手を入れない方が良いと思う。

再び車体を分解してライトプリズムを原形復旧させる。
妻面窓を取り付けなかったのは正しかった。
プリズムの黒色化はマッキーのためペイントリムーバーにより簡単に除去できる。
運行番号表示器用プリズムは着脱が面倒で綿棒で拭き上げた。


手を加える必要のなかったライトプリズム。

再び車体を組み立てる。
ライトレンズは手を加えず製品状態のまま戻している。
今度は分解不要であり妻面窓セルを接着固定とした。
そして改めて点灯試験を行った。




モハ3668 点灯試験[B19 普通 上野]:前照灯(減光廃止)。




モハ3668 点灯試験[B19 普通 上野]:尾灯(減光廃止)。


モハ3333 点灯比較[B59 普通 (千葉) ちはら台]:前照灯(新ライト基板)。


モハ3265 点灯比較[B29 普通 上野]:前照灯。

その結果運行番号表示器,行先表示器共に視認可能な点灯状態を取り戻した。
光量は3300形現行LOTに劣っているがLEDチップとプリズムの位置関係が異なるためだと思う。
3300形より3200形の方が近い。
これで3600形の点灯関連は行先表示器用プリズムの先端青色化だけで良いことが判った。
なお種別が[普通]のため通過標識灯は消灯させている。

1つだけ失念した点がある。
黒地[普通]幕はベースとなるプラ板の周囲を塗り潰していたがこれを忘れてしまった。
3300形と異なり種別表示窓部に凹みが無く直接車体に種別窓を貼り付けた。
剥がす際にステッカーを傷めたくないためこのままとする。
救いは富士川車輌工業製ステッカーの幕サイズがマイクロエース製ステッカーより大きく漏光が激しくならない事だろう。




モハ3668(側面行先表示器基準幕化)。

減光対策で時間を要する事は分かり切っていた。
ところが結果的に何もしなくていいという答でやや拍子抜けした。
加工項目が減るため整備は楽になる。
モハ3661が最終入場になる3668Fはやっと出場が見えてきた。
変なメーカーエラーが無い限りモハ3661整備は順調に進むだろう。