試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3600形モハ3628[3668F] 現行色 VVVF制御車 種別表示器交換 ※失敗記録:通過標識灯レンズ紛失

2016-02-24 21:25:24 | 京成線:3600形
悲劇。

マイクロエース製京成3600形3668F現行色VVVF制御編成はモハ3628の入場で中間車化改造車の整備を終える。
サハ3601は種別表示器点灯試験の分だけ竣工が延びた。
仮に試験が無ければ30分程度で仕上げられただろう。


京成3600形モハ3628 現行色 VVVF制御車(3668F)。

モハ3628竣工への壁は低いと読んで作業に入った。
種別幕用のプラ板を先に切り出しておいた。
こうすれば各所色挿し後にプラ板を貼り付けるだけで工程が捗るはずである。
分解→色挿し→種別幕取付→組立の流れで一気に進める。


入工中のモハ3628。

側面窓セル撤去は流し込み接着剤が殆ど役に立っておらず容易に取り外せた。
ところがプリズムケースが脱落しない。
捩って取り外せたが外れない原因は流し込み接着剤だった。
モハ3628は防護無線アンテナが存置されている。
アンテナを固定する接着剤が大量に盛られておりプリズムケースまで接着されていた。


接着剤痕の残るプリズムケース。

先頭車のモハ3668,モハ3661は運行番号ステッカー貼付のためプリズムケースを取り外す。
同時に減光対策も施すため取り外せないと非常に困る。
防護無線アンテナを持つ先頭車は同様に接着剤が流れている可能性がある。
気を付けなければならない点だろう。
また天井から接着剤が流れ込んだせいで前面窓セルの一部が溶着していた。
これに気付かず窓セルを引き出そうとしたため折損寸前の歪んだ形になってしまった。
個体差が頭から完全に抜け落ちていた。
幸い組込に大きな影響は見られなかったが油断は禁物である。


組立準備を終えたモハ3628。

種別幕取付を済ませ組立工程に入った。
前面窓セルは歪みがあるものの嵌込みだけで固定はできた。
ただ三平面折妻の角度に合わなくなったため行先表示器窓が若干斜めになる。
それでも3300形ほどの傾斜ではなく我慢できる。
更に中間車化改造車という事も有利な点だった。
不運は続くものでピンセットで通過標識灯レンズを摘まんだ瞬間に弾き飛ばしてしまった。
瞬時のことで何処に飛んだかも判らなかった。
一度だけ接地した音が聞こえたがその方面にそれらしき部品は無い。
必死に探したが結局見つからないままだった。
室内でありいつか出てくることを信じたい。
このまま通過標識灯孔が残る状況は回避したい。
応急的にプラ棒で通過標識灯レンズの様なものを取り付けておく。
たまたま手元にあった0.56mmの角棒が一番簡便に孔埋めをしてくれそうだった。
ただ正方形で余白が出来てしまう。
それでも無いよりはましでこのプラ棒を用いる。


応急通過標識灯復旧中のモハ3628。

プラ棒の先端を整えた後に油性ペイントマーカーで銀色化した。
この作戦はグリーンマックス製京成3150形の通過標識灯擬似点灯化がヒントになった。
これに紙マッキーでオレンジ色を重ねれば擬似点灯化になる。
モハ3628は擬似点灯させる必要がなく銀色化だけに留めている。
プラ棒は10mm弱でやや長めに切断している。
これは通過標識灯レンズが見つかった時に備え固定を木工用ボンドに頼るためである。
もちろんこの長さでプリズムケースに接触しない事を先に確認した。


木工用ボンドで固定した通過標識灯レンズ擬。

ボンドの乾燥を待ってから組立に入った。
ここまで計算外の事が3度も生じたが組立は大丈夫だろう。
妻面窓セルは通過標識灯レンズ擬と同じく木工用ボンドを使用した。
これも次回の着脱を容易にするためである。
何とか窓セル類を嵌め終えた。
最後のカプラー交換を行えば工程終了である。
連結面側はKATOカプラーでカプラーアダプターをそのまま用いる。
アーノルトカプラーを撤去する際に再びトラブルが発生した。
湯口のバリ取りが殆どなされておらずカプラースプリングピンの様な形状になっていた。
ここに引っ掛かったカプラースプリングは伸びてしまい使い物にならなくなってしまった。
たまたまマイクロエース製京成3300形整備関連で発生品となった純正カプラースプリングが手元にありこれを再用している。


車体組立を終えたモハ3628。

何度もケチがついたがようやく全工程を終えた。
ピンセットで部品を吹き飛ばすのはよく有ることだが代替品の無い部品は厳しい。
通過標識灯レンズ擬はそれなりにカバーしてくれたが明らかに別物と判る。
中間車化改造車最後の入場でやらかすのは少々悔しい。




モハ3628(側面行先表示器基準幕化)。

自分の失策も加わり最長時間を要してモハ3628が竣工した。
通過標識灯セル紛失はかなり深手の傷を負ったが中間車化改造車だったことを幸いと思うしかない。
モハ3668,モハ3661は前面窓セルさえ外す必要が無くこの様な失敗は起こさないだろう。
なおこの後追加加工した点が1つだけある。
中間車化改造車の前面貫通幌は何故かスナップスパンが合っておらず上を向いてしまう。
指で押さえると垂直になるが反力ですぐに車体から浮き上がる。
全体が浮くのならまだしも上部が嵌合を保つため上向きになり側面見付が悪くなる。
この対策として貫通幌下部をゴム系接着剤で固定した。
3300形モハ3313新赤電色で効果を発揮している貫通幌のゴム系接着剤固定は2点止めだった。
3600形用貫通幌は上部がスナップで1点止めに変更した。
これによる脱落は無いと思う。
追ってモハ3621,サハ3608,サハ3601も貫通幌固定を施した。


モハ3621+サハ3608 (貫通幌固定前)。


サハ3601+モハ3628 (貫通幌固定)。

追加工程になった貫通幌固定は気になる傾斜を解消してくれた。
モハ3628で数少ない手応えを感じた部分になった。
貫通幌への負荷が軽減されているわけではなくこの裏では接着剤と反力が戦っていることになる。
仮にゴム系接着剤で耐えられなくなるようであれば下段のスナップを細工すると思う。
さすがに流し込み接着剤は怖くて使えない。


元3628F(モハ3621,モハ3628)。

モハ3621から本竣工に切り替え4両の整備を終えた。
編成都合もあり中間車化改造車グループの締めは3628Fで編成を組んでいたモハ3628だった。
動力車で種別窓が埋められたモハ3621と非動力車で種別窓が残る上に通過標識灯レンズ擬になったモハ3628は対照的に映る。
対照的な両車のうち1つは自分が付加したものであり工具の取扱いから見直さなければいけないだろう。

京成3600形サハ3601[3668F] 現行色 中間組込改造車 カプラー・種別表示器交換,側面行先表示器基準幕化

2016-02-23 21:46:16 | 京成線:3600形
分割。

マイクロエース製京成3600形3668F現行色VVVF制御編成(3668F)のサハ3601が入場した。
先頭に立たないトップナンバーは何処か勿体ない気がする。
運転台側のTNカプラーSP化は金型都合という結果で解決に至った。


京成3600形サハ3601 現行色 中間組込改造車(3668F)。

次は種別幕の掲示をどうするかである。
サハ3601はサハ3608と異なり前面種別表示器が存置されている。
部品構成次第では種別幕の内側掲示が可能かもしれない。
製品は車体と種別表示窓がほぼ面一になっている。
グリーンマックス製京成3400形,3700形は種別表示器部が引き込まれ押え金支持らしくなっている。
マイクロエース製3300形は種別表示器交換で押え金支持に仕上げた。
種別表示器を貫通扉に取付た元祖形式の3600形も押え金支持らしくしたい。
サハ3601では種別表示器対策を考えながら作業を進める。


入工中のサハ3601。

完全分解は3両目に入りかなり速度が向上した。
当初30分要した工程が10分で済んでいる。
但しサハ3601は側面窓セルの接着剤が各1箇所だけだったことが大きいと思う。
相変わらずS字部の接着剤剥離には神経を使うが要領を掴めてきた気がする。


分解を終えたサハ3601。

貫通扉窓を残し全部品を取り外した。
ここまではモハ3621,サハ3608(3668F)の工程と変わっていない。
車体に残る貫通扉,種別表示器窓セルは途中にスリットがあり一体か別体か判り難かった。
しかし綿棒で軽く押し出しただけで弾むように全てが吹き飛んでしまった。


一体化されている貫通扉,種別表示器窓セル。

確認するまでもなくセルは一体成形だった
そしてこのスリットは何の役割があるのだろう。
もし補強ならリブになるはずだがスリットのため理由が判らない。
単にモハ3621,サハ3608との部品共用で種別表示器部を切り落とす目安だと思いたい。
3600形の前面セル類は全て嵌込みに頼るマイクロエースでは珍しい構造である。
分解し易いのは非常に有り難く今後も継承してほしい。
ただ通過標識灯セルは非常に繊細でレンズ部を折損しないよう気を付ける必要がある。
内側から左右等間隔に引き出さないと折れそうな感じが漂う。




前面部品を撤去したサハ3601。

貫通扉窓支持のHゴムは車体印刷で意表を突かれた。
これまで貫通幌,貫通扉窓を取り外さなかったため気付かなかった。
てっきり3200形と同じ窓セル再現かと思っていたが違ったらしい。
貫通幌を取り外して作業する際は気を付ける必要があるだろう。
ここから種別表示器交換について考える。
プラ板による内側掲示が可能か吟味しなければならない。
先ず貫通扉窓セルのスリットを単なる目安と信じて切り落とした。
万が一違った場合に備えて種別表示器は油性ペイントマーカーで白幕化している。




分割したセルと白幕化した種別表示器。

サハ3601で試行するのは種別表示器内側掲示である。
他は先に竣工した中間車化改造車に倣っている。
行先表示器と運行番号表示器の白幕化はサハ3608と同様にした。
側面行先表示器基準幕化時に側面窓セル上辺のバリを除去している。
モハ3621,サハ3608でも施したが3600形系列の仕様らしい。
側面窓セル取付がやや面倒なため全て平滑化した。
組立は前面窓セル類から入ったが貫通扉窓が脱落するようになってしまった。
そのためゴム系接着剤で固定している。
妻面窓セル固定までは全て嵌込むだけで今の所は問題ない。
ライトレンズを一度組付け種別表示器の掲示位置を確認した。
かなり窮屈だが何とかなりそうな気がする。
切り落とした種別表示窓セルサイズに合わせてt0.5mmのプラ板を切り出した。
種別幕は白幕でプラ板の成形色をそのまま活用している。
ライトレンズが種別幕押えになり随時交換できそうな感じがする。
サハ3601は白幕固定のためゴム系接着剤で貼り付けた。
なお貫通扉窓支持Hゴムが車体印刷のため流し込み接着剤は用いなかった。




内側掲示とした種別幕。

車体を組み立てるとサハ3601はいい表情になっていた。
プラスチック厚で多少オーバーな表現になるが種別幕は引き込まれた位置になる。
3300形ほど引き込まないためバランスは良い。
地のまま貼り付けたプラ板でも雰囲気は守れていると思う。






車体組立を終えたサハ3601。

問題は点灯機構を持つモハ3668,モハ3661に通用するかである。
ぶっつけ本番では危険なためサハ3601で点灯試験を行うことにした。
床板一式はモハ3661から拝借し種別幕点灯度合いを確かめる。


モハ3601。

一時的にモハ3661の床板を履いたことでTNカプラー嵌合支障も改めて確認できた。
やはり原因は車体裾内側の欠き取りでサハ3601には何事もなく装着できた。
モハ3668,モハ3661はTNダミーカプラーの小細工がまだ必要らしい。
先に製品状態のモハ3661の点灯状態を確認した。
相変わらずの強力発光は3600形でも健在である。
特に種別表示器は眩しいほどの光量を誇る。


モハ3661 点灯試験[□ □ □]:製品原形。


モハ3601 点灯試験[■■■ ■ ■]。

床板を交換したモハ3601の種別表示器を点灯させる。
運行番号,行先表示器はプリズムが無いため導光されないが今回は試験対象外のため気にしない。
その結果は大成功だった。
種別表示器セル分割の影響は一切無い。
更に減光効果も高くプラ板による種別幕掲示が確定した。
ちなみにモハ3601の点灯試験はこれが最初で最後だろう。


嵌合を待つサハ3601。

再度床板を交換しサハ3601へ戻した。
運転台側はTNカプラーSP,連結面はKATOカプラーに変更している。
迷いのあった運転台側カプラーはTNカプラーSPに決定した。
KATOカプラーはジャンパケーブルこそ魅力的だが補助となる連結器部分が目立ってしまう。
構造上連結器部を撤去しても連結が可能なKATOカプラーではある。
しかし電連の様なものだけでは自然解結の危険性が否定できないため取り止めた。




サハ3601(側面行先表示器基準幕化)。

種別幕掲示に目処が付き手応えを得てサハ3601が竣工した。
ステッカー位置調節のためベースのプラ板は一回り小さくする必要があると思う。
ただ先に種別幕ステッカーを貼付してから車体へ取り付けるため採寸に苦労することは無いだろう。
※モハ3668,モハ3661は構造が異なり変更不要。


モハ3628,サハ3601。

次に入場するモハ3628もプラ板による種別表示器白幕化を要する。
付属ステッカーには白幕が印刷されているが上貼りすると出っ張る可能性が高い。
ステッカー切り出しも決して上手くなく角落としに苦労する。
思い切ってセルを分割して正解だったと思う。
他に試験項目が無いためモハ3628の竣工に時間は掛からないだろう。

京成3600形サハ3608[3668F] 現行色 中間組込改造車 カプラー交換,側面行先表示器基準幕化

2016-02-22 21:41:01 | 京成線:3600形
金型。

マイクロエース製京成3600形3668F現行色VVVF制御編成のサハ3608を入場させた。
モハ3621では不都合が無かったTNカプラーSP化だがサハ3608はどうなるだろうか。
非動力車で3658F整備時の予行演習にもなる。


京成3600形サハ3608 現行色 中間組込改造車(3668F)。

6両編成化時に中間車化改造されたサハ3608は運転台跡とパンタグラフ搭載が特徴的だ。
整備に当たり繊細なパンタグラフを破損しないよう気を付けた。
分解はモハ3621に準拠するため作業は速くなるだろう。


入工中のサハ3608。

先にカプラー交換を済ませて車体の分解に入った。
最初にライトレンズを撤去しようとしたが様子がおかしい。
本来種別表示器用プリズムを避けるため凹形に嵌まっているはず。
ところがサハ3608は凸形になっていた。


逆向きに取り付けられていたライトレンズ。

工場で天地を逆にしたようだ。
左右対象デザインのお陰で逆でも装着できるらしい。
しかし凸部が貫通扉窓に重なりレンズがやや奥まった位置になる。
接着部品ではないため大事には至らなかったがパーツを増やした事が裏目に出た点だと思う。

次に取り外すのは妻面窓セルだ。
サハ3608は妻面貫通扉を有するため窓セルが平板状になっていた。
貫通扉の有無に関わらず妻面窓セル取り外しは同一手法で良いようだ。


貫通扉窓と一体化されている妻面窓セル。

側面窓セルは海側のS字部に大量の接着剤が投入されていた。
山側に比べて量が多すぎる。
よくここまで流し込んで車体に影響しなかったものだ。
S字部へ直接ニードルを差し込むのは危険なため接着剤の無い乗務員室扉窓側からゆっくりと剥離させた。
全て溶着されているとデザインナイフを持ち出さないと取り外せない。
不幸中の幸いだと言えよう。
その代わりここでかなり時間を要し分解時間はモハ3621と変わらなくなってしまった。


分解したサハ3608。

行先表示器白幕化はタックラベルから油性ペイントマーカーに変更した。
タックラベルは寸法合わせが手間な上に糊をセル全面に貼り付けるのが難しい。
同じ斑が出来るなら油性ペイントマーカーの方が簡便である。
一度では透過するため三度塗で斑が目立たないようにした。


油性ペイントマーカーに変更した行先表示器白幕化。

運行番号表示器はモハ3621同様にプラ板を嵌込んだ。
プラスチック厚でどうしても効果が薄くなるのが欠点である。
やや下方からでないとその存在が判り難い。
導光プリズムが挿入されておらずプリズムケースを薄くするのも一手だが破損のリスクを考え見送っている。


プラ板で白幕化した運行番号表示器。

側面行先表示器基準幕化を終え組立に移る。
接着剤痕が邪魔でやや嵌込みに手こずったが破損することなく窓セルを取り付けた。
妻面窓セルは平板状ながら念のため微量のゴム系接着剤で固定している。
このやり方で側面窓セルのガタつきは現れないため標準化していいだろう。




正規の向きに取り付けたライトレンズ。

尾灯レンズを赤マッキーで塗り潰し車体へ戻す。
天地方向を合わせたところ分解前よりライトレンズが前進した。
先頭車では考えにくいエラーだが中間車化改造車では気を付けた方が良いだろう。

いよいよ車体と嵌合させる。
果たしてTNカプラーSPの支障は何が原因なのか。
ここからが勝負である。


無加工で嵌合できたTNカプラーSP付床板。

ところがあっさり組み立てられてしまった。
ストレスそのものが無く手を加える必要がない。
モハ3668,モハ3661のTNカプラーSP化を断念させた理由は何なのか。
ここでもう一度モハ3668を分解してみた。
サハ3608と比較し違いが明らかになった。
中間車化改造車は貫通幌取付用の孔が設けられている。
つまり先頭車用とは金型が違う。


サハ3608,モハ3668 前面車体裾比較。

サハ3608には前面車体裾に欠き取りがあるがモハ3668には存在しない。
先頭車がTNカプラーSPを受け付けない理由はこれだった。
モハ3621も欠き取りがあり動力ユニットのボススパンは全く関係無かった。
何故先頭車と同一にしなかったのか不可解だが漏光との兼ね合いがあるのかもしれない。
仕様という理由だったのは意外だった。
3600形先頭車はTNダミーカプラー化がベターと言うことだろう。
ややストレスが残る部分はマウントを更に削って対処したい。




サハ3608(側面行先表示器基準幕化)。

原因が判明したものの複雑な心境の下で竣工したサハ3608。
先頭車用に廻すTNカプラーの予備があるのは幸いだと言えよう。
取り敢えずモハ3621,サハ3608竣工で中間車化改造車同士の連結面が再現できる様になった。


モハ3621+サハ3608。

TNカプラーSP同士で連結面間隔に不満はない。
ただ実車に則すとKATOカプラーでジャンパケーブルが有った方がそれらしい。
側面見附からするとこの点は非常に迷うところだ。
カプラーアダプターは保管してあり一度比較しても良いかもしれない。


モハ3621,サハ3608。

サハ3608とモハ3621の前面はほぼ同一スタイルである。
行先表示器白幕化を油性ペイントマーカーに変更したが余り変化は無いように見える。
皮肉にも斑まで同じになってしまった。
この結果ならば速乾性があり時短に繋がる油性ペイントマーカーにアドバンテージがある。
妻面窓セル固定と油性ペイントマーカーによる行先表示器白幕化がサハ3608で決定した標準化項目になる。
モハ3668,モハ3661は先頭車のため白幕化の必要は無いが減光に苦しんだ際の手段として頭に入れておく。
※モハ3668で行先表示器減光不要と判明。
次の入場はサハ3601で種別表示器をどう細工するか決めるつもりだ。

完全分解という手間でかなり整備進行速度が遅い3668F。
思うように進まないが3658F,芝山鉄道3600形3618Fのデータ採りを兼ねているため仕方がない。
実質2両しか竣工していないが焦らず作業をしていきたい。

京成3600形モハ3621[3668F] 現行色 VVVF制御車 カプラー交換,側面行先表示器基準幕化

2016-02-21 21:28:12 | 京成線:3600形
本整備。

マイクロエース製京成3600形3668F現行色VVVF制御編成入場3両目は動力車のモハ3621である。
3668FはVVVF制御改造に際し3000系列の発生品も使用している。
車体と床下のミスマッチ感が面白い車両だと思う。


京成3600形モハ3621 現行色 VVVF制御車(3668F:動力車)。

運転台側のTNカプラーSP化が壁になりこれの解消を図らなければならない。
ところがモハ3621は動力車で床下構成が異なる。
仮にTNカプラーSP化が成功しても非動力車の解決には至らない。
単に上野寄から入場させただけだったが順番を誤ったかもしれない。


入工中のモハ3621。

モハ3621も補強梁が作業効率を下げる車体裾を持つ。
動力ユニットを取り外そうとしたところモーターカバーが撓んでしまった。
以前よりプラスチック厚が薄くなった気がする。
万が一を考えモーターカバーを外してから動力ユニットを分離した。
床板はTNカプラーSP化,KATOカプラー化で完了するため車体から手を入れる。
構造確認のため完全分解に挑む。


車体から分離した動力ユニット。

ところが意外に複雑な構造で簡単には部品を取り出せない。
もちろん側面窓セルには流し込み接着剤が使用されているため慎重に作業を進めた。
側面窓セルは妻面窓セルに抑えられ取り外せない。
またライトレンズも支障しそうな感じがする。
先ず妻面窓セルを取り外した。
U形の妻面窓セルには流し込み接着剤が投入されており剥離にはニードルを用いた。
ライトレンズはそのまま押し出して撤去している。
側窓セルはS字部に接着剤が使われており折損させないよう丁寧に車体から浮かせた。
そして後位側から少しずつ上方に引き抜いてようやく取り外せた。


窓セル類を撤去したモハ3621。

プリズムケースは側窓セルに支えられているだけだった。
前尾灯非点灯都合で固定されていないのかもしれない。
ただ運行番号表示器へステッカーを内貼りするには完全分解が必要だと判明した。
前面窓セルも複雑な取付がなされている。
ライトレンズも含めて各々が重なり合う様になっていた。


運転台側室内とプリズムケース。

前面セル類は4pcs構成である。
前面窓セル,貫通扉窓セル,通過標識灯レンズ,前尾灯レンズとなかなか手が込んでいる。
京成3300形と同じ様に考えていたため面食らった。
前面窓セルより先に通過標識灯レンズを取り外す必要がある。
新ギミックの通過標識灯点灯切換のためこの様な組合わせになったと思われる。
モハ3621は中間車化改造車でプリズムケース内は空だった。
この構造からすると3600形の減光はプリズム後端塗潰式が通用するかもしれない。


取り外した前面窓セルと通過標識灯プリズム。

行先表示窓は前面窓セルと一体成形で3300形で悩まされた傾斜は心配ない。
行先方向幕ステッカーを内貼りされるオーナーさんは大変だろう。
ここまで分解するのに約30分を要した。
自分は行先方向幕こそ外貼りながら運行番号表示は内貼りとする。
よって手間のかかり具合は変わらない。


唯一車体に残った貫通扉窓。

ここまでの構造を見ると種別表示器窓セルは貫通扉窓と一体かもしれない。
一体成形かと思いきやかなりばらばらに組み合わせてある。
種別幕が内貼り出来るかはサハ3601で判明するだろう。
せっかくここまで分解したのでこのまま本整備に入った。
行先表示器の白幕は前面窓セル内側にタックラベルを貼付しそれらしくしてみる。
中間組込車のため目立ちにくい部分であり京成形式では初の内貼りを試用した。
モハ3621は運行番号表示器も前桁白幕である。
ここもプリズムケース内にプラ板を設置し再現している。


タックラベルで白幕化した行先表示器。


プラ板で白幕化した運行番号表示器。

種別表示器の白幕化はプラスチック厚のせいで殆ど効果が無かった。
ただ白幕化した事実は残るのでこれで納得させる。
製品付属ステッカーはLED式の先頭車用しか印刷されておらず中間車化改造車は考慮されていない。
新たに3600形用運行番号表示器ステッカーを製作しても良かったが再分解の手間と釣り合いが取れない。
残る中間車化改造車もプラ板方式で統一する予定である。


基準幕化された側面行先表示器。

続いて側面行先表示器の基準幕化を行った。
3600形は側面窓セル表面にHゴムモールドがなされている。
そのため表面の塗り潰しは見合わせ裏面だけ青マッキーで塗り潰し基準幕化した。
凹部だけでは端部がクリアのまま残り見附が良くない。
側面行先表示器用の突き出た部分全てを青色化している。
ライトレンズは尾灯の色挿しが無く赤マッキーで表面を塗り潰した。
側面もクリアだが前面から見える部分だけに留めている。


マッキーで赤色化を施した尾灯レンズ。

分解時とは逆の順番で組み上げていく。
側面窓セルはプリズムケースと妻面窓セルに抑えられるため接着剤は使用していない。
妻面窓セルだけは側面窓セル抑えに重要な役割を持つため微量のゴム系接着剤で固定した。




車体が組み上がったモハ3621。

前面見附は一応雰囲気が出せたと思う。
運行番号表示器は奥まった位置にあるせいで白幕化が余計に判り難くなった。
一方尾灯への色挿しは効果的だった。
モハ3668,モハ3661への波及は未定である。
一度ライトレンズだけ交換し点灯試験を行っても良いだろう。


動力ユニット嵌合前のモハ3621。

いよいよ床板と嵌合させる。
動力ユニットのカプラー交換は終えており車体への支障部を確認を残すだけだ。
ところが何のストレスもなく嵌合出来てしまった。
非動力車では受け入れなかったTNカプラーSPだが動力車では問題なかった。


嵌合したTNカプラーSP化済動力ユニット。

やや拍子抜けしたと同時に非動力車の原因解明には至らなかったのが引っ掛かる。
車体は同一だと思われTNカプラー用ボス位置に違いがあるのかもしれない。
TNカプラーSP化の追究はサハ3608に持ち越された。




モハ3621(側面行先表示器基準幕化)。

側面見附は行先表示器が基準幕化されただけに見える。
しかしここまで来るのにかなり時間を使った。
中間電動車も含め3600形の整備はかなり手こずりそうな予感がする。
つい雑にならないよう気を付けたい。


サハ3608,モハ3621。

次に入場するサハ3608はまだ原形である。
比較するとそれなりに手を費やした甲斐があったと思う。
実際に分割することは無いだろうがTNカプラーSP化が出来るようしたい。
※サハ3608にて原因解明。

京成3600形モハ3661[3668F] 現行色 VVVF制御車 運転台側TNダミーカプラー化

2016-02-20 21:37:08 | 京成線:3600形
突破。

マイクロエース製京成3600形3668FVVVF制御編成仕様(3668F)はモハ3668で運転台側こTNカプラーSP採用を諦めた。
成田寄先頭車のモハ3661もTNダミーカプラーで対応し一次避難的な措置を取る。


京成3600形モハ3661 現行色 VVVF制御車(3668F)。

モハ3668では散々遠回りをした。
新品ながら強引な点も露わになったため予防策を併せて施す。
モハ3661も東急車輌製で補強梁が効率を下げるが焦らず後位側から床板を引き抜いた。


入工中のモハ3661。

モハ3668で嵌合に苦労した種別表示器用プリズムは接着剤止めになっていた。
床板嵌合時にいつもの感覚で嵌込もうとしてプリズムが抜けてしまったらしい。
着脱のコツこそ掴んだものの今後のためにより強化した方が得策だと思われる。
そのため床板も分解しプリズムの完全固定を探る。


雑な接着剤痕が残るプリズム。

プリズムは2pcs使用されており各々が小さな取付孔に嵌まる構造とされている。
モハ3668は接着剤使用量のせいか共に外れる有様だったがモハ3661はしっかり固定されていた。
ただどれだけマイクロエースの接着剤を信用して良いか分からない。
そのため座席部品裏側の孔から流し込み接着剤を投入した。


完全固定を狙った流し込み接着剤。

素では裏側から接着剤を流した痕が無い。
表側からの流入が甘いとモハ3668の様に外れる。
マイクロエース製品らしいと言えばそれまでだがフォローする事も必要である。
接着剤投入後のプリズムは微動だにしなくなり床板嵌合時の心配は薄れたと思う。


再用品のTNダミーカプラー。

モハ3661に使用するTNダミーカプラーは保管品に埋もれていたものだった。
ほぼ原形を保ち線バネまで存置されていながらも連結器が固定されていた。
何故この様なダミーカプラーを製作したか記憶に無い。
その代わり連結器固定の手間が省けている。
線バネだけを予備に廻してTNカプラー後端をカットした。
車体裾に支障していると思われるマウント前端もモハ3668より大幅に削った。
これで嵌合させたがそれでもマッチングのスムーズさに欠ける。
軽く押し込み正規の位置としたがカプラー交換の壁は他にもありそうな気がする。




モハ3661,モハ3668 (TNダミーカプラー化)。

何とかモハ3668,モハ3661の第一次入線整備を終えた。
結果純正ダミーカプラーより連結器の存在感が増している。
TNカプラーはややオーバースケールで好き嫌いが有るとは思う。
マイクロエース製品でダミーカプラーを継続使用しているのは京成新3000形だけで自分には見慣れたスタイルだ。
モールドが甘い上にモハ3668,モハ3661で位置が違うとなればTNダミーカプラー化の意義はあったと思う。

以降の第一次入線整備は全て中間車化改造車になる。
運転台側のTNカプラーSP化に拘るかKATOカプラーAタイプにするか考えどころである。
実車は棒連結器でありTNカプラーSPに固執する必要は無い。
ただこれまで運転台付車両は中間組込でもTNカプラーSPに統一してきた。
先ずはTNカプラーSP化に挑んでみる。
取付不能と判明した際にKATOカプラーへ切り替える作戦としたい。
※中間車化改造車はTNカプラーSP取付可能。

京成3600形モハ3668[3668F] 現行色 VVVF制御車 運転台側TNダミーカプラー化

2016-02-19 21:22:54 | 京成線:3600形
経験値。

マイクロエース製京成3600形3668F現行色の第一次入線整備は入口で躓いた。
モハ3668で採用する予定のTNカプラーSPが前面車体裾に当たるとは思いもしなかった。
ただ純正ダミーカプラーに戻すのは避けたい。


京成3600形3668F 現行色 VVVF制御編成。
3668F:3668-3621+3608-3601+3628-3661。

仮に戻すとしてもモハ3668とモハ3661でカプラー位置が異なり修正が必要になる。
モハ3668は先頭に立つため他車両との併結を考えなくていい。
牽引車仕様は当初から考えておらず営業運転仕様とする。
ただTNカプラーSPの接着剤固定は単価都合を考えると採用したくない。


モハ3668。

ここでグリーンマックス製京成3150形に採用したTNカプラーSP擬を思い出した。
TNカプラーSP擬製作時の余剰パーツを組合せたTNダミーカプラーという存在があった。
マイクロエース製3300形先頭車の一部で継続使用しているが全く不都合は無い。
これを起用して何とか乗り切れるか挑んでみる。

今回は2コ1ではなくTNカプラーの後端部を切り落としたものとした。
かつて全車TNカプラー化していた名残で線バネ仕様は未だに大量の予備がある。
TNカプラーSP不足時に備えて保管していたが殆ど出番が無かった。
よってTNカプラーをダミー化しても十分に余裕があるため加工に踏み切った。
なお連結器部は接着剤で固定されており連結機能は殺されている。
後端部は線バネステーごと撤去したため全長はTNカプラーSPとほぼ同じになる。
これで台車旋回半径を小さくすることも防げるだろう。
取り敢えず先頭車はこれで凌ぎたい。


急遽製作したTNダミーカプラー。

TNカプラー線バネ仕様はSPタイプに比べてマウントが薄い。
これなら車体裾に当たる面積も減らせると考えた。
TNカプラーのボス孔はTNカプラーSPに較べやや大きいため取付には微量のゴム系接着剤を併用する。
先ずは素組で車体と嵌合させた。
それでも車体裾と接触する。
今度はTNダミーカプラーのマウント前端を斜めに削り取った。
そうしたところようやく嵌め込めた。
やや接触するが軽く押し込むとそのまま固定される。




TNダミーカプラー化したモハ3668。

作例が無く試行錯誤の末に辿り着いた答がTNダミーカプラー化だった。
取り敢えずモハ3668,モハ3661はこれで良いだろう。
連結機会の無い先頭車はダミーカプラーでも差し障りない。
わざわざコスト高になるTNカプラーSP採用は勿体ない部分もある。
TNカプラーの欠点である連結器下垂はTNダミーカプラー化によって防げる。
さすがに予備目的も薄れてきたため路線変更する時期に来ているのかも知れない。
次の入場はモハ3661でモハ3668同様にTNダミーカプラーを採用する。
今入場の反省点を抑えながら作業したい。

京成3600形3668F 現行色 VVVF制御編成 回着 ※失敗記録:第一次整備中断

2016-02-18 21:43:01 | 京成線:3600形
難航。

2016年2月はマイクロエースから京成形式が一挙リリースされた。
全編成が同日中に回着しどの編成から着手するか悩む。
各種検討の上完成品では初登場になる京成3600形系列とした。


京成3600形3668F 現行色 VVVF制御編成。
3668F:3668-3621+3608-3601+3628-3661。

どの様に整備を進めるか考えなければならない。
特に先頭車は点灯関連の部品構成が改まったため新たな減光対策が必要となる。
そのため中間車化改造車を含む3668Fが入場一番手に選ばれた。
製品はモハ3621,サハ3608,サハ3601の防護無線アンテナが撤去されている。
またモハ3621,サハ3608の前面種別表示窓が埋め込まれており2011年6月以降がプロトタイプになる。
そのため[K'SEI]CIマークを剥離し登場時仕様を再現するには敷居が高くなる。
登場時の暫定4両編成対応も念頭にあったが仕様の前に断念した。


モハ3668(3668F)。


モハ3621(3668F:動力車)。


サハ3601(3668F)。


サハ3608(3668F)。


モハ3628(3668F)。


モハ3661(3668F)。

動力車は補器類を搭載するモハ3621である。
所有する6両編成は極力2号車に動力ユニットを振り替えてきた。
モハ3628とは機器構成が異なるため3668Fは5号車で動力車が固定される。
試作品で気になっていた点も明らかになった。
3300形現行LOTで廃止されたMG抵抗器の色挿しが復活した。
その一方で側面行先表示器は基準幕化されていない。
MG抵抗器はともかく側面行先表示器がクリアに戻ったのは痛い。
分解して色挿しを行う必要がある。
3658F(8両編成:3658F),芝山鉄道3600形3618F(3618F)は楽に整備を終えられるかと思っていたが計算が狂っている。


入工中のモハ3668。

さっそく第一次入線整備に取り掛かった。
分解は東急車輌製の特徴である車体裾の補強梁が影響し床板の取り外しに一癖ある構造だった。
しかも種別表示器用プリズム位置が曲者で嵌合爪から浮かせた後に連結面側から引き抜かなければならない。
これに気付いたのは組立時だった。
種別表示器用プリズムがずれて嵌合出来なくなった。
まさか分解に労するとは思ってもいなかった。


モハ3668運転台側室内。

部品構成は前尾灯プリズム以外一体成形に見える。
よって種別幕は表貼りの確率が高くなった。
貫通扉も成形によるもので中間車化改造車の貫通扉開放も不可能と判明している。


TNカプラーSP化した運転台側。

ダミーカプラーは相変わらず頼りなく得意の遠近法も採用されていない簡素なものだった。
慣例に従いTNカプラーSPに交換する。
連結面側はKATOカプラーAタイプ化を施した。
なお3600形系列ではBタイプ用アダプターが廃止されている。


車体裾に支障するTNカプラーSP。

ここまでは比較的順調に推移していた。
ところが嵌合に苦労した。
前途の通り種別表示器用プリズムがずれたため床板が全く嵌まらなくなった。
やや強引に嵌込んだが今度はTNカプラーSPが車体裾に当たり床板が反ってしまう。
第一次整備を終わらせ中間車化改造車でプリズム,ライトレンズ構成を確認しようと考えていたが先に進めなくなった。
既に種別・行先方向幕の絞り込みを済ませていたがその前に壁が立ちはだかった。
編成単位での第一次整備は断念し1両ずつ作業を進める。
カプラー交換問題解決を優先するため3668F出場は遅くなるだろう。
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