試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

芝山3600形クハ3618[3618F] 後期仕様 種別表示器交換,側面行先表示器基準幕化 ※色地種別幕車

2016-03-17 21:24:45 | 京成線:3600形
試験採用。

マイクロエース製芝山3600形3618Fは先頭車の整備に入った。
入場はクハ3618で部品構成は京成3600形クハ3658現行色中期仕様(3658F)と変わらない。


芝山3600形クハ3618。

運転台付車は3658F,3668F現行色VVVF制御編成現行仕様(3668F)共に完全分解を行ってきた。
側面窓セルの構造を見ると中間車同様妻面窓セルを外さなくても良い感じがする。
そこでクハ3618では側面窓セルのみを取り外せるか試行する。


1pcsだった山側側面窓セル。

これまで運転台付車は片側の側面窓セルが2pcsになっていた。
当初はエラーだと思ったが竣工全車が同一であり仕様だと考えた。
ところがクハ3618の山側側面窓セルは1pcsでS字部には接着剤がしっかり投入されている。
こうなると仕様なのかエラーなのか判らない。
組立人員の腕に依るのかもしれない。


サハ3608(3668F)と同じく凸形に嵌込まれていたライトレンズ。

更に驚いたことにライトレンズが凸形に嵌込まれていた。
サハ3608(3668F)も凸形に組み込まれていたが中間車化改造車で点灯には影響しない。
この時はただ単に組み立てミスかと思った。
しかしTc車のクハ3618も凸形となるとこれまた理解に苦しむ。
この部分は種別表示器用プリズムを避けるためにこの様な形状になっている。
もしかするとどちら向きでも構わない可能性がありそうである。
何れも作業そのものには影響しないため先に進む。
予想通り妻面窓セルは取り外さなくても良いらしい。
側面窓セルを取り外す際に斜め方向へ引き抜くのは中間車と同じ方式である。


入工中のクハ3618。

先に下廻りの整備を済ませる。
台車を取り外し座席部品と床板を分離させた。
そして座席部品裏側のプリズム孔に流し込み接着剤を投入しプリズムのずれを抑える。
運転台側のダミーカプラーはTNダミーカプラーへ交換し見栄えの向上を図った。
次に側面行先表示器と行先表示器用プリズム先端を青マッキーで塗り潰した。
中間車の整備途中でマッキーを新しくしたため若干の斑が生じてしまった。
但し室内灯は使用しないため殆ど目立たずに済んでいる。


標準化を図った床板,行先表示器用プリズム,側面窓セル。

ここから車体に側面窓セルを戻す予定だった。
しかしプリズムケース位置の調整中に貫通扉窓・種別表示器窓セルが脱落した。
車内側には赤色塗料がはみ出していたが接着剤のせいではない。
元々接着されておらず嵌め込んだだけだったらしい。
やはりマイクロエース製品は個体差が大きいと思う。


脱落した貫通扉窓・種別表示器窓セル。

せっかく外れてくれたのでこのまま種別表示器交換に移った。
クハ3651(3658F)では種別板ベースのプラ板を小さくし過ぎる失敗をした。
この反省として横方向に糊代を確保している。
車内側は三平面折妻になっておらず糊代分を確保しても影響が無さそうだった。
上手く行かなければカットすれば良いため試験的に広幅プラ板としている。
なお天地は従来通りとした。


広幅化した種別幕ベース。

糊代が出来たことで種別幕はしっかりと車体に固定された。
ライトレンズにも支障せず点灯に影響しなければ正式採用としたい。
ステッカーは富士川車輌工業製の色地[快速]種別幕を選択した。
色地[特急]種別幕は腰板赤帯に埋没し色地[快速特急]種別幕は緑帯に被ってしまう。
色地[普通]種別幕は3668Fで採用済のため[快速]に決定した。


種別幕を取り付けたクハ3618。

プリズムケースは運行番号表示ステッカーを貼るだけで良い。
クハ3618も富士川車輌工業製として3600形の見附統一を図った。
行先方向幕貼付は最後の工程とし車体を組み立てる。
先に片側の側面窓セルを嵌め込みプリズムケースを装着する。
そして撤去時とは逆順で斜め方向に反対側の側面窓セルを妻面窓セル部に差し込む。
後は折損に気を付け天井の引掛け爪へセルを差し込めば完了となる。




中間車方式を採用した側窓セル着脱。

最後に行先方向幕を選択する。
計画では[A15 東成田]だった。
しかし過去のマイクロエース製3300形用ステッカーに[東成田]が無く断念した。
[A03 成田],[XXK 佐倉]等の候補があったが[81K 高砂]に落ち着いた。
ちなみに[佐倉]幕もマイクロエース製3300形用ステッカーには存在しない。




[高砂]:マイクロエース製3300形1stLOTステッカー。

[高砂]は3300形3344F現行色後期仕様暫定4両通番編成(3344F-1)に次ぐ2編成目の登場で少数派となる。
今後の行先変更で増やしてもいい行先だろう。
一連の工程を終え点灯試験を行った。


クハ3618 点灯試験[81K 快速 高砂]:前照灯。


クハ3618 点灯試験[81K 快速 高砂]:尾灯。


モハ3668 点灯比較[B19 普通 上野]:3668F。

色地[普通]種別幕とは異なり色地[快速]種別幕はやや飛び気味に映る。
実際にはきれいにピンクの発色をしており良い雰囲気をしている。
赤帯に埋没せず色地[特急]種別幕にしなくて良かったと思えた瞬間でもあった。
非点灯ながらグリーンマックス製3400形3428F現行仕様(3428F)が色地[特急]種別幕で重複せずに済んでいる。




クハ3618(3618F:側面行先表示器基準幕化)。

細工を終えクハ3618が竣工した。
改めて見てみると[81K]がやや斜めに見える。
気になり出すと止まらないため再分解して貼り直した。
この際片側の側面窓セルだけを撤去してプリズムケースを取り出している。

クハ3618は側面窓セルの接着固定を取り止めており全てが良い方向に作用してくれた。
この接着固定見合わせは試験的に行ったもので3618Fと3658Fで比較を行っていく。
結果的に作業が簡略化された。
クハ3611も同様に細工するが長期耐久試験でどの様な結果になるか経過を見守りたい。

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4 Comments

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初めまして (8181お召し機)
2016-03-26 00:09:07
こんばんは。
たまたまこちらのブログを見つけてから何度かお邪魔しています。
マイクロ製の車輌は前面の種別幕や行き先箇所の光量が悩ましい問題ですよね。
実は種別幕のプラ板による塞ぎで減光ができるのはナイスアイデアと思い、ブログ主さんのやり方を私の京成3600形でも採用させてもらっています。

初投稿でいきなり質問するのは大変恐縮ですが、ブログ主さんでは何mm厚のプラ板を使っていらっしゃいますか??
返信する
プラ板厚 (快特(jnr101))
2016-03-26 11:01:31
8181お召し機様

ご閲覧ありがとうございます。

表題の件についてですが京成3600形系列ではt=0.5mmを用いています。
自分はライトレンズとの隙間に挟む必要があったので貫通扉窓セルより厚くならないようにしました。

マイクロエース製品の強力発光に苦労するのは同じようですね。
素人考えでプリズム減光とプラ板減光をその都度現物合わせで行っています。
少しでもご参考になれば幸いです。
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ありがとうございます (8181お召し機)
2016-03-26 22:18:56
ありがとうございます。
早速、0.5mm厚のプラ板でそれらしく作ってみました。
種別幕ステッカーが手元に用意できていないのでプラ板を付けて仮組みで点灯試験してみると、夜の帳に映える種別幕の灯りをかき立ててくれる感じが良い感じになりました。

ただ、ブログ主さんが「快速」幕で試された時は、色が飛んでしまっているとございましたが、減光処理がなかなか難しく私も感じました。

私の方でも何か良い案があればお知らせできればと思います。

ありがとうございました。
また機会あればお邪魔いたします。
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抑揚 (快特(jnr101))
2016-03-27 10:53:09
8181お召し機様

わざわざのご報告ありがとうございます。
種別幕貼附後の表情が楽しみですね。

自分は東京地下鉄5000系63Fで行先表示器を減光し過ぎると前尾灯とのバランスが狂うと感じました。
視認性は高めたいのですがその落とし処が難しいですね。
京成3600形系列では通過標識灯も強力発光で総合的に考えt=0.5mmで落ち着きました。

8181お召し機様がご納得出来るような結果を得られると良いですね。
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