1年ぶりの重賞2勝目

4歳1月に中山金杯で初重賞勝利を飾った馬が、今度は5歳1月のAJC杯で久々の重賞2勝目を飾った。と書くと結構地味な話なのだが、もしかしてそこそこ強い馬かもしれん。このオークス3着馬。

ま、昨年(この馬の4歳時ね)は中山の金杯で初重賞勝ちを飾って、1番人気でむかえた京都牝馬Sを伸びを欠いて4着に終わったのがシャクで強気に日経賞に出走し惨敗。相手が弱くなって勝てるだろうを思ったオーストラリアトロフィーが案外の3着、再度強気に金鯱賞に出走し印は軽かったが2着に追込。秋は朝日CCを「◎◎◎◎◎」で臨んで4着、京都大賞典が3度目の古馬G2でちゃんと印がつくようになってきて先行して2着に粘る。

で迎えたエリザベス女王杯はあいにくの重馬場ながら見事1番人気。実はここには中館鞍上の大逃げ馬も出走させていて、しかもこの馬があと1勝で殿堂入りなので逃げさせないわけにもいかない。で、レースの方は案の定、重馬場を利して中館が逃げきってしまった。期待のオークス3着馬は直線よく差を詰めるが2着まで。勝った大逃げ馬はこれで殿堂入りで、それはそれで目出度いのだけれど…。

で、せっかくなので2頭まとめて有馬記念にだしました。もっとも大逃げ馬の方はさすがに家賃が高くて逃げることすら出来ず14着惨敗。肝心のオークス3着馬も調子を落としていて、先行して良く粘ったが3着に終わった。ちなみに勝ったのは、現在ウチの牧場で最強かな…、と見ている馬だったので、無論素直に喜びました。

で、明けて5歳になったオークス3着馬は、今度こそ、の決意を胸にこれまで3回跳ね返されている、古馬の牡馬混合戦突破を目指してAJC杯に出走した。ところが、ローテーションの都合で2月1週目から放牧に入る予定の、上で書いたばかりの天皇賞(秋)＆有馬記念馬をこのレースに出さざるを得なくなった。60キロも背負うのにね。

ところがフタを開けたらオークス3着馬の方が印が重かった(◎◎○◎○ね。ちなみに60キロ背負ってる方は○▲▲○◎でした)。レースの方も60キロを背負って追走に苦しむ同僚のグランプリホースを尻目に、オークス3着馬が楽々と抜出して快勝してしまいました。たしかに有馬記念3着と力のあるところを見せていたのでそこそこ強いとは思っていたけど、レースっぷりはそれ以上のものでした。でも、ただ今G1を2勝の天皇賞(秋)＆有馬記念馬もあとG1を1勝で殿堂入りだけに、今後も出走レースがかち合いそうでまいったものだ。