まさかと云う事をやってくれますね。 ロシアがウクライナ南部に軍事介入し、
クリミア自治共和国とセパストポリ特別市を編入すると表明した事です。
露が自警団と言い張ったロシア軍
プーチン大統領は、クリミアは常にロシアの一部、クリミアの住民投票は公正に
行われた、クリミアがウクライナに移管されたことが明らかな憲法違反、等と身勝
手な理屈を並べ立てている。
しかし、これは明らかに軍事力による介入で軍隊による制圧もともなった国連憲
章違反である事は明白で、欧米諸国が猛反発するのは当たり前である。
ウクライナ海軍本部門を撤去する親ロシア派住民、側にロシア軍兵士
今回の事でハッキリと見えて来た事が幾つかある。
✍ 国家間の紛争や衝突の際は、国連の安全保障理事会はまったく機能しない。
理由は、ロシアと中国の両覇権国家が常任理事国として存在し、拒否権発動で何
も決められないから。
✍ 欧米諸国は、国連憲章違反には良く経済制裁を発動するが効果は薄い。
言うまでもなく、経済制裁で自らの遣り方や主張を変更した例は知らない。
✍ 最近のアメリカの弱腰外交が見透かされている。
シリア問題でまったく有効な手を打てず、中国識別圏設定でも日本よりもっと弱腰
の態度を取ったオバマ・アメリカ政権は、今回の問題でも弱腰で有れば一挙に信
頼を失う事になる。
他人事ではない、こんな遣り方が罷り通れば、北方領土や竹島は還ってくる可能性
は零であり、尖閣等もよっぽど注意しなければ危ないことになる。