安倍政権の下に教育、経済、外交・安全保障等の政策課題を
審議するための会議が続々設置されている。 経済関係は「経済財政諮問会
議」と「日本経済再生本部・産業競争力会議」の二本立てで当たる。
簡単に言えば国の財政や予算を決めるのは前者で、経済戦略・政策を論議す
るのが後者と云うことだろう。
気になるのは、「日本経済再生本部」の諮問機関として設置される「産業競争力会
議」の主要メンバーとして竹中平蔵氏が入っていることです。
この人は新自由主義(グローバル資本主義)の論客で、御存知のとおり小泉構造
改革を中心になってけん引した張本人である。
小泉構造改革は純一郎氏本人の人気も有ってあまり批判されていませんが、その
後の日本の経済社会はどうなりましたか
● 国鉄(小泉以前)も、郵政も電電も民営化した為に地域格差はどうなりました?
● タクシー認可の規制を緩和した為に業界はどうなりましたか?
● グローバル経済に対応するため企業が内部留保を高める為、従業員の給与は
どうなりましたか?
新自由主義は、一見世界にまったく規制の無い自由な社会、自由な市場が与えられ
魅力的な考えに見えるが、反面人間の全ての社会活動を自由にすれば必ず勝者と
敗者に分かれ、経済情勢の振幅も大きくなるでしょう。
つまり、 新自由主義には ① 世界経済の不安定化を招く ② 格差拡大機能を内
包し、社会の二極化を生み出す ③ 地球環境汚染を加速させる 欠陥を有してい
ると言われている。
それに竹中氏は饒舌で理論家、速射砲のように言葉を繋ぎ、この人を論破するのは
まず無理です。 麻生副総理とは、小泉政権時代から犬猿の仲。 心配です。
私は、これ以上の地域格差・貧富の格差が広がることを望みません。
これらの会議が片方に引っ張られない様
に、しっかり運営される事を心から願っています