中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

社員の幸せ、職場の幸せを基準に経営を、社風を変えたいと本気で思っている社長さん・人事担当者の方へのエールをあなたへ!

働き方改革は、休み方、生き方改革 ~ワークライフバランスでなくワークライフジェンガ~

2020-01-21 19:54:34 | 組織開発・社風改革
先日、BEシフトという書籍を出し、私自身、大きな影響を受けた学習院大学の斉藤先生から働き方改革についてユニークな表現をされ、これはおもしろい!と。

その言葉は、ワークライフバランスでなく、ワークライフジェンガ!?

その標語の説明のまえに私が斉藤先生との対話をちょっとみなさんと共有させてください。



ここ最近、働き方改革って休み方改革だよなあと最近つくづく思います。
働き方改革をすすめている様々な会社でおきているのは、休みを増やし、労働時間を減らしているのにもかかわらず、体調不良、メンタル不全の社員が増えているのはどういうことでしょうという相談が急上昇。

弊社がお世話になっているメンタルクリニックの先生に伺ってみました。
それは、働き方以上に休み方に問題があるとのこと。

働くと休むは表裏一体。片方だけを意識的に変えてもだめ。
トータルで意識的に変えないとかえって体調を崩してしまうというのです。

例えば、体を動かす職業の方は、休日は体を休息させて家でゆったりと過ごす。
または、ゆっくりとしながらも読書など頭を程よく動かすことも必要。



逆に、デスクワークの多い方は、体を程よくうごかす。ハードは運動は禁物ですが、体を動かすのが良いとのこと。

そして、感情労働についているような方は、美術館や音楽を聴いたりと芸術に触れたり、自然の中に身をおいてマインドフルな時間を設けるなど精神を開放することが良いとのこと。

普段使っている頭とは違うことをすることにより、心身ともにリカバリーするというわけです。

いま、働く人の多くは仕事の意味を見いだせない、生きる実感がわかないといって、メンタルをおかしくする人が増えているが、自分の内面に向ける時間が圧倒的に足りないという。外の情報や刺激にさらされすぎてそれに反応するばかりになっているということ。

それでは、自分の内面に、どんな真実の自分の思いがあるのかわからないと斉藤先生。



確か、陸上の為末大さんは、練習も大事だがそれ以上に大切なのは休んでいる時の過ごし方だと述べています。なるほど、プロであればある程、休み方は大切なんですね。

さて、冒頭のワークライフジェンガという標語の意味は以下の通り。

私達の働きがい、生きがいはまるでジェンガのようだと。
何層にもそれは積み重なっており、働き方が崩れるとライフも崩れ、ライフが充実していないと働き方も崩れる。つまりジェンガのように立体的に折り重なって一つになっているのだと。

つまりトータルでクリエイティブに、いかに全体で捉えていくのかまさに生き方改革が問われているのだなあと。複雑な時代なだけに私自身も意識して休み方に取り組みトータルで真善美を意思して毎日を過ごしていこうと再度考えさせられる、そんな素晴らしい斉藤先生との対話のひとときでした。


『ソーシャルシフト』著者・斉藤徹先生- 幸せを基点とした経営 -▼

最新の画像もっと見る

コメントを投稿