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中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

社員の幸せ、職場の幸せを基準に経営を、社風を変えたいと本気で思っている社長さん・人事担当者の方へのエールをあなたへ!

新年会開催報告 その2 NPOとのオープンイノベーションで人材育成

2015-01-29 16:55:25 | ES
いよいよ影山先生の講義です。
影山先生の講義で印象に残ったのは、まさに、弊社が掲げる「組織の社会性を高める」という、
コミュニティ経営のあり方をわかりやすく説明してくださいました。


 これからの時代は、その1で述べたように、マネタリーと
ボランタリーの融合した状態です。そのためには、影山先生いわく、
社会性戦略が必要だということです。ここにコミュニティ経営の
あり方があります。




 その社会性戦略の方法として、NPOとの連携、NPOに社員を出向させたり
プロボノの考え方を社員に体験と気付きを与えるということです。
 私も、十数年にわたり非営利団体に所属していましたが、私が、
お金で人が動くという考えから、情熱、大義で人が動く素晴らしさを
知ったのは、所属して5年を過ぎたくらいからです。
 その後、自分でこうして団体を立ち上げ、今では、ボランタリー経済の
必要性を皆さんにお話するという立場になったのですが、
多くの社員さんが感じているように、お金にならないボランタリーな感覚
で仕事をするということそのものは本人が大きな気付きを得ることなしには
なかなか進まないです。


 影山先生は、コミュニティ経営の背景として、これからの企業戦略は、
差別化戦略はもう旧いとおっしゃっています。いままでの経済は、
製品の品質、機能の良しあしで競合と勝負をしていましたが、
これからは、絶対的価値の創造が大切だといいます。

 つまり、あなたの企業のサービス、商品いがい欲しくないという
価値です。つまり、東京マラソンなら参加するけど、他の地域のマラソンには
出たいわけではないんだというブランディングが大切だということです。
 まさに、モノからコトの時代、そして時代は進み、なにもないところから
コトを創りだし、コトを売る時代へと大きく変化しているのです。
 それは、ファン化、コミュニティ化の時代なのです。
 そこには、商品によるプロダクトブランディングから、
企業の姿勢そのものがブランドになるという「コーポレートブランディング」
へと大きくブランドの意味合いが変化しているといえるでしょう。
 社員、ロゴ、職場の雰囲気、空間、だれと組むかなど含めて360度
企業のあり方が反映されているかということが大切になってくるのです。
 そこには、理念、ビジョンだけでなく会社の行動指針としてのクレド
の必要性、そしてそれらに基づいたわが社らしさの共有というものが
どうしても必要なのです。マニュアルを超えた、肚からの行動、あり方
が大切なのです。


 もう一つ影山先生の講義のなかで勉強になったことは、
ビジネスモデルのありかたです。
 影山先生は、大きくビジネスモデルが変化しているといいます。
今までの、工業化時代のことを理性主義と言っています。
それは、高度成長期が終わるまでの工業化時代のプロダクトアウトの時代
の発想です。これからの時代は、コンセプトアウトの時代、
お客さんと一緒に商品になる前のコンセプトのところから歩み寄って
お客さんと対等な立場でサービスを創造していくという感性主義の時代
だといっています。
 そのような時代は、現場の社員さんのお客さんのニーズを読み取る力、
そしてさらには、お客さんでさえも気が付いていない、潜在的ニーズ
を掘り起こす力つまり現場の社員たちの判断力が必要だということです。
 そこには、下図のような、共感、関わる価値そのものを生み出す、
新たなビジネスモデルという発想が必要なのです。そのためには、
社員の当事者意識つまり、熱意が必要になってくるのです。
まさに、ESなくしてCSなしですね。故に企業は、能力や経験よりも
燃え続ける社員をいかに処遇するかがこれからの大きな人材戦略になるのです。
 その3へ!
 

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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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すごい未来特殊鋼 (ベアリングエンジニア)
2025-06-27 11:46:41
最近はChatGPT(LLM)や生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術とは違った日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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