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中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

社員の幸せ、職場の幸せを基準に経営を、社風を変えたいと本気で思っている社長さん・人事担当者の方へのエールをあなたへ!

田心カフェ物語<脱穀作業編>〜自律分散型組織への旅路〜①

2020-10-20 18:45:14 | 地域貢献

田心カフェが始まって1ヶ月、準備から始めると7月からだから3ヶ月が経った。

この団体は、自律分散型組織を徹底して行うと決めてスタートした。

「次世代を担うこどもたちへ働く豊かさを!」

を掲げての活動。

優秀な学生や社会人が集まる。

つながりを求めて集まってくるのだ。

まさに時代はお金中心の無縁社会からつながりを求めてメンバーが集まってくる。

 

今日は浅草田んぼプロジェクトの脱穀。

5月より10月半ばまでの期間メンバーもお客さんも一緒になって秋葉神社で稲を育て今日おはその奉納。


私たちがこの活動で大切にしていることはコミュニティという発想。

お客さんから徐々に仲間にそして同じ志に共感するメンバーになっていく。

私たちには、お客さんという概念がない。そして、社長と社員というような上下関係もなく、コンセプトに対し共感する仲間同士であり役割なんだという思いを大切にやっている。

一緒に越谷の畑や秋葉神社で野菜や稲を育て、そして販売するメンバー、それを料理するメンバー、そして、美味しくいただくメンバーとそれぞれが役割が違うだけで、そのために必要な思いの循環の証としてお金を流通させていく。

まだまだ理想だけど、この903シティファーム推進協議会でやっていきたいことはそんな世界観。

 

見てください、この笑顔!

子供も大人も誰が指示することもなく勝手に役割が決まっていく。

脱穀という作業にも籾を稲穂からこき落とす作業。

こき落とした籾を玄米にする作業。

玄米と籾殻に選別する作業となかなかの工程があるが

子どもたちも私がやる!と進んで体を動かすのだ。

「お母さん、お米にして!おそいよ!」

「こっちこっち、籾をはずして!」

大人も子供も立場は同じ。この場では子供は親の言うことをに従うというという不文律はない。




この風景を見ているとはたらくとは、コミュニテイの中ではやらされるものでなく、場からの求めに応じて自然と役割が決まり、自らがなんとなくその方向性に向かって動いていくことだと諒解する。この感覚は言葉で説明するのが難しい。

先日、里山資本主義の藻谷さんのセミナーを受けていてある方がつながりの大切さは先生の話を聞いてわかりましたが、経営者に方や周りにそれを広めるためにはどうすればよいか、いくら言っても耳を傾けてくれないのだが、という質問が会場からありました。

 

藻谷さんは一言、それは、10%でも実際にやってみることだよと。

まさにそれなのだ。

 

お金で面倒なつながりを介さずに日常を送っていくのが悪いとは言わないが、いつも肉ばっかり食べていたら飽きてくるし第一、体に悪い。野菜も食べてみれば美味しいと気づく。それと同じでつながりの場も日常に取り入れると良いと。

確かに、コミュニティのつながりは時には面倒だ。そもそも有縁な世界を捨てて村落共同体から離れ無縁の世界を求めて都市を作ってきた。私も浅草に今は住んでいるが、以前はそれほどローカルでない郊外都市の相模原のハズレに住んでいたが、それでもそこそこの共同体として窮屈さを感じることがあるくらいだからローカルでは、なおさらだ。

だから、野菜ばかりとも言えない。

だから、村落共同体のつながりに頼ることをやめ、国や会社に依存しながら生活する日常を選択したのも感覚としては分かる。しかし、それも頼りにならない時代へとなってきた。それに追い打ちをかけるようにコロナ禍になりますます会社も国も頼りにならず不安は増すばかり。在宅、テレワークと日常が変化していく中、メンタル不全になる人たちも少なくない。

この活動を通して感じたことは、そんな有縁の場を都会の中で会社の中で感じられる場を作ることの大切さだ。

次回はそんな活動を通しての良い側面を書かせていただきましたが、次回は私達が経験した苦労話を綴りたいと思います。


ノマドワークをやってみた!  その② ウポポイ 民族共生象徴空間

2020-10-19 13:14:48 | 地域貢献

(有)人事・労務の畑中です。9月30日(水)から、10月4日(日)までの5日間、北海道をレンタカーで移動しながら、「ノマドワーク」なるものをやってきました。2回目は立ち寄ったところで一番印象に残ったウポポイについて書いてみようと思います。

前回レポート→
ノマドワークをやってみた! その① ノマドをやるために重要な3つのこと▼

 

ノマドワークということで、基本的には普段通り仕事をしようというつもりで準備をしていました。キャンピングカーでの移動は安心感があり、ネットさえつながっていれば訪問以外の仕事はすべてできました。さすがに町から遠く離れるとWi-Fiが入らない場所も多少ありましたが。とは言っても、せっかくノマドをしているので、まったくの業務的なことばかりしているのももったいないです。普段と違う環境だからこそできる仕事や、深く考えること・感じること、そんな仕事(?)にできるだけ多くの時間を当てられればなあと思っていました。

そういう意味で、3人で話し合いながら、行ってみたい場所にできるだけ行こうということになっていました。まあ、それが欲張りすぎて移動距離が長くなってしまい、移動距離としてはけっこうハードなものになってしまったのですが。

私がもっとも行ってみたかった場所が、今年7月にオープンした「ウポポイ 民族共生象徴空間」です。アイヌ文化と歴史が学べる施設で、千歳空港からは車で1時間くらいのところにあります。札幌に着いた翌日に見学に行く予定にしていたのですが、前日に調べてみるとなんと博物館の入場は予約制になっており、既にほぼ埋まっている状態でした。なんとか、最終日に朝一番の枠だけがあいており、ぎりぎりで予約をいれることができました。

入場すると、まず広場でアイヌの歓迎のおどりがありました。アイヌの言葉であいさつをして、歌、踊りがあったのですが、言葉はまったく日本語とは違います。東北の方言なども意味がわからないくらいのなまりがあることもありますが、それでも日本語という感じがします。しかしアイヌの言葉は全く別の言語に聞こえました。歌や踊りは決して派手なものではないのですが、自然と調和しているというか、全体の一体感がとても心地のいいものでした。見学者が多くいましたが、皆静かに聞き入っていました。普段「民族」ということをほとんど意識したことはないのですが、同じ日本に暮らしながら、やはり民族の違いはあるのだなと(知識としては知っていたのですが)実感しました。

 

ウポポイの中にある博物館は非常に見ごたえのあるものでした。展示の解説がアイヌの視点からの紹介になっており、その歴史は、侵略や迫害の連続だったことがわかります。このような歴史があったということが、アイヌの視点で紹介されているからこそ、心に刺さるものが多くありました。
そのような展示の中でも私がもっとも興味をもったのは、アイヌの神カムイと自然との考え方です。カムイは天(カント)から人間の世界に降りてきて、人間の前に現れるときは例えばクマの姿に身を変えます。そして、人間に肉や毛皮を与えます。ですから、クマはカムイの化身であり、その肉や毛皮に感謝して、捧げものをささげてカムイを神の世界に帰すということです。このようにして、カムイは善良な人間にはいろんなものを与えてくれ、そしてまた帰っていく。まさに自然の循環を神の仕業と考えて、共生していくことを大切にしています。

「共生」という言葉がとても自然に入ってきました。最近、多様な働き方とか、多様な価値観とか、そういったことを掲げて組織づくりをすることも多いです。でも、どうしても(特に私は法律を扱っているということもあるのかもしれませんが)どこかで区分や線を引きがちになってしまいます。本来の共生とか、多様性とかは、まさにこの絵のようにはっきりとした線などなく、それぞれがいろんな形をしながら行き来をしているものなのでしょう。全体としてはひとつで時間が流れているのであり、いい人間には同じようないい波長をもったカムイがいいタイミングで現れてくれるものなのでしょう。ちょっとスピリチュアルな感じですが、そのようなことを感じました。


さて、5日間のノマドワークを終えて東京に帰ってきた後、北海道出身の新入社員と話をしました。ウポポイやアイヌの話をしていたとき、アイヌの人たちについて「言葉も違うし、アイヌの人たちは姿でもわかる。『あ、アイヌの人だ』という感じです」ということを聞きました。ウポポイの博物館で「歴史の話」のように何となく感じていた私にとって、これが一番衝撃でした。彼女は決して差別的なニュアンスでそのように話したのではないです。ただ、今の時代でも、まだ完全なる共生ができていないのではと感じました。でも、もうすぐ本当の意味で共生できる時代がくるのではないかと思います。ウポポイで見た歓迎の踊りのメンバーはほとんどが若い方でした。その誇りに満ちた顔が印象的でした。多様性を受け入れつつ、いい融合が起きる時代になればいいなと思います。

おまけ: 1971年5月生まれの私としては、同年4月1日生まれの黒板純君が育った六郷に行かないわけにはいきません。おそらく、当時の黒板五郎よりも年上になった私は、「ゴローの帽子」を迷わず買いました。

 

 


ノマドワークをやってみた! その① ノマドをやるために重要な3つのこと

2020-10-08 15:16:51 | 組織開発・社風改革

 (有)人事・労務の畑中です。9月30日(水)から、10月4日(日)までの5日間、北海道をレンタカーで移動しながら、「ノマドワーク」なるものをやってきました。これを思い立ったのは、今年8月ころ。いつもお世話になっているeumoの新井社長が1か月にもわたるノマドワークをされており、「うちの会社でもできるのか?多様で自律的な働き方を推進しようとしている自分たちはどうなのか?」という思いが膨らんできたことがきっかけです。9月に入り、新井社長とお話したところ、キャンピンクカーの「ノマドレンタカー」さんをご紹介いただき「ぜひやってみたらいいよ」という言葉に後押しされて、中年オヤジ3人のノマドワークが実現しました。

 千歳空港近くのノマドレンタカーさんで、eumo号を借りて、初日は登別へ。その後、富良野⇒美瑛⇒大雪山⇒苫小牧 と移動しながら仕事をしました。今回、ノマドワークを体験するということなので、

「あくまでも観光でなく、通常の仕事をやりながら移動する」

「予定はなんとなく。状況に応じて臨機応変に対応する」

ということをコンセプトにやってみました。

 

さて、欲張って移動しすぎてしまい、やや体力的にきつかった日もあったのですが、非常に充実した5日間、そしてこれまでに体験したことのない5日間になりました。北海道の公園からのリモート新入社員入社式、キャンピングカーで移動しながらのお客様との打ち合わせ、野外のキャンプ場から参加する社内会議、社長を含めた男3人でのキャンピングカーでの宿泊、いろいろ印象深いものがあったのですが、個別の感想や体験談はまた書くとして、今回は「ノマドワーク」全体を通じて、これをやるためには重要だろうなと思ったことを3つお話したいと思います。

 

1.自律した働き方ができているかどうか?

 「ノマドワーク」といえば、自由で楽しそうなイメージがあります。私自身、なんとなくその響きにあこがれを感じていました。ただ、当たり前の話ですが、自由には自律がつきものです。働く時間も場所も内容もすべて自由になるのですから、すべてを自分で決めて仕事をしていかなければなりません。芸術家などのごく一部の特別な職業をのぞいて、これからの仕事はいろんなつながりの中でやらなければいけない仕事が増えていくと思います。誰かから(別に上司というだけでなく、クライアントや、時間など)管理されて仕事をしている人、指示されないとできない仕事をしている人にとってはハードルの高いものだと感じました。中途半端にノマドワークをやるくらいなら、しっかりと仕事に整理とつけて休暇をとったほうがよほどいいです。休暇でもないのに仕事が滞ったり、対応ができないとなると、クレームや社内からブーイングになってしまいます。そもそも、仕事とプライベートが融合してしまっている状態が「ノマドワーク」だと感じました。普段からこの感覚を持って仕事ができていないと、あこがれだけのノマドワークはトラブルしか生まないのではないでしょうか。

 

2.集合知で物事を決めていく

 これは、今回3人でノマドワークをしたので感じたことだと思うのですが、何も決めていないノマドワークでは参加メンバーの集合知が重要になります。今回の5日間について、当初は初日の宿しか予約しておらず、その後の移動先や宿泊先は状況を見ながら決めることにしていました。もちろん、せっかく北海道にきたのだから、この辺りは見てみたいな、といったものは3人がそれぞれもっていたのですが。結果として、3人の話し合いや雰囲気でなんとなく、食事する場所や泊まる場所が決まっていきました。5日間、ほぼ24時間も一緒にいるのですから、「誰かが管理して誰かが従う」という形だったら、息が詰まってくると思います。管理されるほうもそうですが、管理するほうも疲れます。少なくとも、新たな発想を生み出したり、自由で楽しい働き方をする「ノマドワーク」にはならないのではないでしょうか。

それなら単なる「業務出張」ですね。今回は、お互い仕事をしながら移動しているわけで、運転手は誰がするかと、しばらく集中して仕事したいとか、何時から1時間打ち合わせが入っているからヘッドセットで話しているとか、それぞれがやるべきことをもちつつ、同じ目的地へ向かわないといけません。でないと、今晩の寝床もおいしい晩御飯にも温泉にもありつけないわけなので。このような状況では、決まった誰かが管理するより、暗黙の了解も含めて3人のなかでもっともこうやりたいという意思を持つものがリーダーとなり、やるべきことを決めるのがいいと感じました。

ティール組織でいうアドバイスプロセスを機能させながら。ちなみに、今回参加したのは代表の矢萩、役員の私(畑中)、若手幹部社員のNの3人です。当然組織的には序列がありますが、私やNが矢萩に従って行動していたかといえばそうでなく、逆にその2人がほぼ決めて動いていたように思います。逆に言えば、抱えている仕事的には代表の矢萩が一番柔軟に対応できる立場であったともいえるのですが。

ちなみに、富良野であまり時間がないときに「黒板五郎」の家を見に行きたいと言い出したのはNです。私と矢萩にはその時にそれ以上に行きたい場所はなかったし、「黒板五郎」の家に行くことで仕事に支障がでることもなかったのでみんなで吾郎の家に行きました。こんな感じで、自分の都合ややりたいことを話しながら、なんとなくの集合知で行き先を決めていけたことが3人とも楽しく(多分そうだったのではと私は思っています)5日間を過ごせた要因かと思います。これは、単なる旅行や出張では感じることはできないものだと思います。

 

3.自分のミッションを感じてぶれずに「ノマド」ができるか

 今回、私たちは新しい働き方を自分たちで実践するためにノマドワークを実践してみました。もちろん、北海道に行っておいしいものを食べたり、温泉に入る楽しみもありました。しかし、あくまでもノマドワークを体験してみることが目的です。この経験は、社労士としての私たちの仕事に今後つなげていきます。私たちは、この多様で変化の激しい時代で、「どのように生き生きと幸せを感じなら働いていけるか」ということを考えながら仕事をしています。もし、ノマドワークをすることでそれに近づける人や会社があるなら、ぜひ提案をしてみたいと思います。

私の考えるノマドワークは「放浪」ではありません。私も学生時代にワーキングホリデイを利用した「自分探し」の旅に憧れました。実際にバイクをカナダにもっていって横断してみました。自分探しの旅をするなら、しっかりと旅をするべきです。中途半端にやりたくもない仕事をしながら旅をするくらいなら、ぎりぎりの貧乏旅行をしたほうがより早く自分がみつかるのではないでしょうか。ノマドワークはやはり、ミッションを持った職業人が、自分の仕事を軸に置きながらやるべきではないかと思うのです。最近はアドレスホッパーという強者も増えているようですが、おそらく多くの人は、会社以外の場所で仕事をしていると、どうしても「旅行気分」になります。その場がよければ「ああ、北海道いいなあ、仕事辞めて北海道に移住しようかな」と思ってしまうかもしれません。もちろん、それでその後豊かな人生があれば全く問題ないのですが。ただ、そこには多分に「旅行気分」に支配された一時的な感情があるように思うのです。要は、ノマドはいろんな意味で誘惑が多いということです。普段と違う環境になるのだから当然です。そのおかげで、普段では考えつかないような発想が生まれたり、新たな関係性をつくることができるのですから。ノマドワークのもっともよい活用法は、そこで見た異次元の世界を自分のミッションと統合して、新しいものを生み出すことにあると思います。

たった5日間の体験だけで、たいそう偉そうなことを書いてしまいました。興味のある方はぜひやってみることをお勧めします。ただ、会社全員で研修旅行のようにやるものではないかな、と思いますが。

冒頭にも書いた通り、個別にいろいろおもしろいことや、感じることもありました。また、個別の体験についても書いてみたいと思います。

 


業界破壊企業のその先〜ハッピーイノベーションを皆で考える

2020-10-07 12:00:00 | 組織開発・社風改革

初回に書籍『業界破壊企業』著者の斉藤徹先生にご登場いただいたTERAKOYAオンライン読書会 

今回は書籍『業界破壊企業』読書会の第3回目。

第2章から第4章までを担当させて頂き、●プラットフォーム型●ビジネスモデル型●テクノロジー型と多くの業界破壊企業の事例を整理してお伝えしましたが、参加者の皆さんから共有いただいた気づきから、持続的な経営のカタチについて、より考えを深める機会となりました。

 

需要と供給を“直接”つなぐビジネスの基盤「プラットフォーム型」

事例企業【Houzz(バロアルト・カリフォルニア)】は「家を建てたい人」「リフォームしたい人」と「住まいの専門家」をつなぐプラットフォームです。

自分が住む限られた地域で、こじんまり始めた。先ずはコミュニティを拡充させ、充分に情報が流通するようになってから、コマースの要素を付加していった。

 

この事例から企業の成功の要因を下記2点をあげています。

  • 小さく、早く、安く初めて、学び続けること
  • コミュニティ作りから着手

 

また「先輩が後輩にお金を貸すしくみ」を作った【Sofi(サンフランシスコ)】の事例から「誰と誰をマッチングするのか」「そこにはどんなストーリーを乗せるのか」を工夫することを成功の要因とあげています。

 

 

私からは、会員数900名・26社、資格取得者数2万名強、と広く食の専門家のプラットフォームを運営する【NPO日本フードコーディネーター協会】様の事例をご紹介しました。

「プラットフォーム責任はあるのか?」

数年前に、理事会にて、コンプライアンスの視点からSNS活用/個人情報の取り扱いに関する勉強会の講師を担当させて頂きました。

広くプラットフォームを構築された組織であるが故の運営上の留意点。

現在は、テクノロジー導入による経営のカタチの変容を図っています。

 

次に、ビジネスモデルを変えることで「新しい顧客体験」を生んでいる「ビジネスモデル型」

女性専用の投資顧問【Ellevest(ニューヨーク)】の事例から『イノベーションの起点は無消費にある』との学び。

クリステンセンの掲げた ①スキル ②お金 ③アクセス ④時間 の無消費に加え、斉藤先生は『価値観の無消費』と提議。

女性が公の場でお金の話をするのは下品な行為である…と世の中にあふれていたメッセージを「自分に向けられたものではない」とスルーしている状態から『価値観の無消費』が存在するとし、この無消費がイノベーションの起点となると述べています。

 

商品を一つに絞り選ぶストレスをなくし、オンライン購入を可能にし購入のストレスを最小化し、寝具でなく“質のよい眠り”を売っている【Casper(ニューヨーク)】の事例から

企業の成功の秘訣を「どんな顧客の、どんな状況における、どんなジョブを満たすのか」という発想で考える『ジョブ理論』、そして、コミュニティ作りをあげています。

 

他社がマネできないような技術による事業革新「テクノロジー型」

そのテクノロジー技術だけで業界を破壊するインパクト。

コストをかけた技術は、SDGs的な要素も強く見られ、広く社会の為に活かされている印象です。

 

私からは、テクノロジー型の事例として、しあわせになる あたらしいお金 【共感コミュニティ通貨eumo】様の事例をご紹介しました。

つながりの分断をもたらす いわゆるお金から つながりの可視化~お金に色をつけることができ社会をよくするお金 を提唱しています。

 

【UberEats“つけ麺事件”】から、「プラットフォーム責任はあるのか?」とプラットフォーム型の課題をあげていますが、コストをかけたテクノロジー技術も、組織・コミュニティメンバーの心構えに大きく影響を受ける。

ギグワーク等 多様な働くカタチ・価値観の多様化が確実にある中で、私は、コミュニティメンバーとしての自分たちの心構えを互いに確かめていくようなプロセスを丁寧に持つことを、大切にしてほしい。

ともにコミュニティを育てていこうとする仲間とつながり、そのコミュニティ意思から生まれた働きであることが、持続的に発展をしていく鍵だと思います。

 

自分ごと・自分たちごと。いかに共創していけるか。

 

「業界破壊企業のその先〜ハッピーイノベーションとは」の学びの場は残すところあと2回。

皆さんと最終回まで楽しんで行ければと思います。

次回は第5章「起業」土谷先生!よろしくお願いします!