中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

社員の幸せ、職場の幸せを基準に経営を、社風を変えたいと本気で思っている社長さん・人事担当者の方へのエールをあなたへ!

第6回 秋葉さまの田心マルシェ

2021-07-26 13:08:03 | 地域貢献

7月17日(土)、台東区浅草にある秋葉神社にて、

「農と食を通してローカルとつながり地域がつながる」をテーマに第6回 秋葉さまの田心マルシェを開催いたしました!

コロナの影響により2年越しの開催となった今回のマルシェは、例年以上に多くの社会人や高校生や大学生のボランティアメンバーに参画して頂き、一から作り上げた田心マルシェでした。

田心ファームでみんなで育てた玉ねぎ🧅やじゃがいも🥔の体験談をお客さんに楽しそうに写真を見せながら語るボランティアメンバーの姿は、本来のハタラクのカタチを実感致しました。

学生の頃は、社会に出てハタラクということは、40年間の地獄の始まりと言われてきました。

ですが、実際に目の前に写る光景はとても笑顔や活気に満ちていて、「遊び」と「働く」が融合しているように感じました。

この現実を昔の私のような社会に希望を持てていない子どもたちに伝えて行きたいと思いました。



メインの自然体験コーナーのブースでは、

野菜を身近に感じてもらえたらと一から作り上げた特別企画「野菜スタンプ&紙ヒコーキ大会」は、全体的なバランスをみて細部までこだわり、手ぬぐいにスタンプを押す女の子や、自分ならではの折り方で紙飛行機を作り、誇らしげに賞状を手にする男の子の笑顔が印象的でした!



コロナ禍で遠隔オンラインで準備を進めることが多く、みんな自宅での各々の活動とオンラインでのミィーティングで進めて参りました。中々リアルで会う機会が持てない分、ほとんどチラシ配りや、ポスター貼りが出来ず、例年と比べると不安な中での開催でした。

しかし、メンバーそれぞれのわくわくを持ち寄り、それを形にしていくのはとても楽しく、そのワクワクが地域の方々に伝わり、多くの方にお越し頂き、地域の子どもたちの笑顔が輝く場になったのだと思います。

それは、今までコツコツと田心カフェや田んぼプロジェクトを地域の方々に喜んでもらえるようにと真摯にコミュニティメンバーと取り組んできた結果だと思います。

当日来てくれた方々は、顔馴染みの方も多く、マルシェの場は居心地のいい我が家にいるような感覚でした。

反省点もたくさんありましたが、私たちが目指しているコミュニティの在り方を表現できた田心マルシェだったと思います。


三点というバランス感の気づき

2021-07-21 15:16:41 | 組織開発・社風改革

有限会社人事・労務の金野です。

わたしが通っていた小学校は、体操に力を入れていました。
カエル倒立からはじまり、ワンちゃん倒立、三点倒立、開脚三点倒立。ななめバランスやY字バランス、そして側転も。
学年が上がるごとに取り組む種目が変わり、年一回の運動会での”全校体操”のために、日々練習を重ねていく、というのが習わしでした。

ご存知の方がどれほどいるか分かりませんが、カエル倒立は、自身の体を二点(手)で支えてバランスをとるものです。低学年の小さな体と言えども、たった二本の腕で支えるのはなかなか難儀で、筋力だけでなく、体の柔らかさや体幹の強さなども試されます。
そこから学年が一つ上がると、次にチャレンジするのは「ワンちゃん倒立」。その名の通り、犬が逆立ちしているような格好でバランスをとる、というものです。
ここで、自分の体を支えるものは「三点」になります。三点=両手と頭、です。

「簡単じゃん」と思って取り組んだカエル倒立で、思いがけず壁にぶち当たり、体操が嫌いになりそうだった子どもたちも、ここで「三点」のバランスの良さに気づくと、「毎日練習してみよう」「もっとうまくなりたい」などと、俄然やる気が高まってくるのです。

わたしもその一人でした。
週末は部屋に敷かれたふとんの上で、ワンちゃん倒立の練習をし、支えられながら三点倒立にもチャレンジし、早いうちから開脚三点倒立までできるようになると、あんなに憂鬱だった体操が何だか好きになってきました。

そんな子どもたちが多かったのか、全校体操はみんなが本気で取り組む名物行事になっていったのでした。

この、何となく体でつかんできた「三点」というバランスについて考える機会が、最近増えて来ました。
例えば、自身が上司として部下をもつ立場になると、当然ですが「いかに部下と信頼関係を強固にするか」「いかに自律的に動く部下を育てるか」といった意識が高まります。すなわち、上司と部下という二者関係に注力する、という状態です。

この「二者関係」は、そこに厚い信頼感があって強固なものであれば、カエル倒立で体を支える腕のように、良いバランス感を作り出してくれますが、ひとたび崩れたり”共依存”と言われるような強過ぎる関係性になったりすると、ひずみが生じることもあります。

「せっかくここまで育ててあげたのに…(=上司側)」「こんなにがんばっているのに何もわかってくれていない…(=部下側)」等々の言葉が生まれる背景には、実は、エゴ、執着や依存心、あるいは所有の概念といった人間独特の感情が存在していることをまずは客観視(自己認識)することが重要です。

そして、そこから”程よくバランスがとれた”良い関係性に変容するには、「自律(自立)」という状態がカギになってきます。これがまさに「三点」のバランスから生まれると言えるのではないかと思うのです。

例えば、新卒社員が入社し、その社員の直属の上司に加えて、”斜め上”の先輩としてマインドや職場の文化を伝える役割を担う「メンター」の存在。
”管理職の相談役”として、現場で起きる人事労務面の案件への対応について、部下をもつ管理職を後押しする「人事部」の存在。
療養と就労の両立やメンタルヘルスの対策として、社員と人事部の関係性に加えて、外部の産業医やEAP(弊社ではCAPと呼んでいます)の存在。
持続的なキャリアの歩みかた、居場所としての職場づくりのために、「三点目」の存在は、職場のエネルギーを良い状態で循環させることができ、大切な役割を果たしてくれるのです。
よく「うちの社員でこれこれこういう人がいて、皆困っている」という相談をいただくことがあります。
大事なのはそこにどのような関係性が存在しているか、にフォーカスしていくことだと思います。
その社員の問題、というのが、どのような関係性のもとで生じていて、そこにどのような「三点目」を添えることで、良いバランスをつくることができるのか。

とかく問題が生じると、わたしたちは「当人そのもの」にフォーカスして、そこを起点とした関係性を改善しようとやっきになり(上司部下の関係性の改善、職場内の人間関係の改善、顧客との関係性の改善等)、それがうまくいかないために疲弊する、といったことも起きがちです。

しかし、「どのような三点目を据えるか」という視点で考えてみると、新たな解決策の道筋が見えてくるかもしれません。

 


ひよせ事業所に学ぶ農との協働

2021-07-09 19:19:18 | 地域貢献
皆さま、こんにちは。有限会社人事・労務 903シティファームの森脇と申します。

私たち903シティファームは、ワーカーズコープとのご縁から今回、越谷にある、ひよせ事業所へ訪問させていただきました。

 

ひよせ(特定非営利活動法人ワーカーズコープ)は、平成28年2月に開設された就労B型作業所で、現在は、職員7名利用者13名で活動をしている事業所です。

ひよせのメイン事業は農業で、利用される方の希望と需要に合わせ、利用者の「したい」を大切にする環境を目指しています。

到着した畑で、ワーカーズコープの職員で畑担当の佐藤さんにお話しをお伺いしました。

ひよせの畑では、農薬はほとんど使わず、肥料もほぼ一種類のものしか使っていないとのこと。

それは、自然の太陽光を使えば除草剤を撒かなくてもよく、マルチシートを張ると土の殺菌と共に雑草が生えなくなるそうです。佐藤さんからは自然のエネルギーを最大限に活かし、出来る限り人口のモノを使わずに育てるという情熱と愛情を感じました。

また、そこで働く利用者の方が、畑で育てているニンジンについて話してくれました。

そのニンジンは「恋にんじん」という品種のニンジンで、食べると恋をしてしてしまうほど甘くておいしいことからその名前がついたと嬉しそうに教えてくれました。

その利用者の方は、自然と共に生き農業を仕事にすることに誇りをもって働いていました。

その後、寄らせていただいたひよせ事業所では、多くの利用者の方と納品前のお野菜、そして素敵なスローガンがありました。

そのスローガンと共にホワイトボードには、皆の細かいタイムスケジュールや”皆の大切にしたいこと”という欄もありました。

今回私たちを招いてくれた理事長・専務の青柳さんが最後にここにきてくれているメンバーについて話してくれました。

「今活動しているメンバーは、他の場所では働くことができない人や合わないといわれている人たちだが、ひよせという場所を通して自らが周りに働きかけたり自ら行動してみるということを楽しんでくれる場所であれば良いな」とおっしゃっていました。

 

今回訪問したひよせの方々を見て、皆が本気で”ハタラク”を楽しんでいるように感じ、農業を通した働きに刺激を受けました。

私たち903シティファームの団体でもそれぞれが出資者として活動をしているからこそ、全員本気で一つ一つのことに対して向き合い、合意形成をとって活動しています。

ひよせでの活動を見て、私たちの団体もメンバーと、より一層話し合いそれぞれにとっての居場所づくりに励んでいければと思います。

 


高原社会時代の幸せな起業家の思考術 ~ハッピーイノベーションはコミュニティから生まれる~

2021-07-06 14:54:19 | 地域貢献

Seeds Postさんの起業家セミナー終了いたしました。

昨日まで工事中だった出来たてホヤホヤのインキュベーションオフィスのスタートイベントでお話しさせていただき光栄です。

私のセミナーの後はワーカーズコープの事業所の方の発表でした。
ワーカーズコープは、地域コミュニティから生まれる暮らしに直結した仕事をしています。介護関連や子供関連や障がい者支援など、
まさに地域の困りごとから生まれる

「くらしごと」

発表者の方は、ワーカーズコープ20年の「くらしごと」の達人の方でした。
発表者の方からはなかなか裏方の仕事で大変な仕事だけど、このコロナ禍、エッセンシャルワークといわれ暮らしの中では欠かせない仕事。

ここに皆といかにつながりを大切にしお互いを尊重しあい対話を重ねて皆で大変な仕事を意味あるやりがいのある仕事にして行くかのプロセスの話を伺いました。

なるほどワーカーズのこの出資と意志反映と働きの三位一体の経営のあり方が仕事に意味をもたせ、働く喜びが生きる歓びへとつながって行くんだなあと。

そんな話を伺いながら、
ハンナアーレントが述べた「人間の条件」が頭に浮かびました。
冒頭の図のように仕事に関して3つの在り方があるという。

そういえば私達、903シティファーム推進協議会も面白いこと言われたなあと。

彼が言うには、田んぼの草むしりや虫取りに何故、どちらかというと苦役にお金を払って903の活動に参加する人がいるのか不思議だと。

全く言われるまで思ってもみなかったが、確かにそうだ。堂々と募集に虫取り!草むしり!に参加しませんかと。しかし、これは手前味噌だがストーリ性がそこにあると活動になるのだ。
そして私達自身が楽しんで草むしりをやっている。

まさに、ハンナアーレントの言っている時代がやってきいる。市場性の枠から外れた社会的課題の中に共感をテコにして市場の枠組みも使いながらビジネスで解決するヒントがもしかしたらここにあるのかもしれない。

ハンナ・アーレントのいう労働、仕事の分野でのはたらきからはもはや開放されたいま。
私達が働く動機はまさに自己表現。活動なのだ!
Seeds Postの皆さんから気付きをいただきました。


協働の喜びを伝えられる人になりたい!園芸療法士中級編の勉強をしてまいりました。

2021-07-03 16:04:58 | 地域貢献

みなさん、こんにちは。(有)人事・労務の志村です。

今回は、人事労務が母体となっている903シティーファームの活動の一貫として、前回の初級に引き続き、園芸療法士養成講座 中級編を受講してまいりました。

園芸療法とは、障害のある方や高齢者が、主に野菜を育てるプロセスを通じて、運動能力の向上や認知の回復することを目的に用いられる療法の総称です。私たちはこの療法を通して、畑を誰かの居場所にしていくことを模索しています。そのために園芸療法を取り入れコミュニケーションが活発することによって、良い関係性を築くことができるのではないかと考えております。

浅草田んぼプロジェクトでは、地域に根ざした永続な文化を気づくためにパーマカルチャーを取り入れて活動を行っております。


改めて園芸療法士という職業が私たちが行おうとしている活動との親和性がとても高いと実感致しました。

弊社に入る前、私自身が精神的に弱くなっていた部分がありました。

私自身そのような体験を乗り越えてきたことから、園芸療法を通して、就労支援の活動もしております。

畑を通して、本来のはたらく楽しさや、精神的な健康が阻害されてしまっている人を少しでも減らしていければと思い、903シティーファームで活動しています。

今回とても心に残った言葉の一つに、

「心が動けば体も動く」という言葉がありました。

精神疾患を患っている時期は、家に引きこもりることが多くなり、毎日の同じ日常から意欲や関心が減退し、陽の光を浴びていないせいで、精神疾患がさらに加速するという負の連鎖に陥ります。



ここで私が重要だと思うことは、

まず外に出る理由(太陽を浴びる機会)を作ることだと思います。

それは、その人にとって日々の中での喜びとなって、やがて日常生活に戻るための大きな一助になると思います。

その一つの方法として、ガーデニングはとてもよく機能してくれます。

種を植え、水をやり、間引きなどのお世話をして、丹精込めて育てたお野菜を収穫したものを日々のお世話を通して、植物への愛着がわき、自分自身にその植物を育て守るという役割の意識が芽生えます。

しっかりと実ったときの驚きと達成感。それを食べた時の感動は何にも代え難いものがあります。

家いるだけでは感じづらい5感を刺激する体験が手軽に行えることが園芸の最大のメリットかと思います。

903が掲げている「ローカルと都市をつなぐ」というのは、ローカルならではの自然や地域とのつながりを感じる場を作っていこう。と解釈しています。

私たちが運営している浅草田んぼプロジェクトは、園芸療法を用いて地域の子どもたちや農に感心がある主婦さんと一緒に稲やお野菜を育てています。



浅草田んぼプロジェクトは、
人と自然が共に豊かに共存できるような関係を築いていくためにパーマカルチャーを実践しています。

パーマカルチャーとは、パーマネント(永続性)と農業(アグリカルチャー)、そして文化(カルチャー)を組み合わせた言葉です。

持続的な農業をもとに持続的な文化を育てる。つまり、人と自然が共に豊かになるような関係を築いていくためのデザイン手法です。

私たちの命を支えている自然の恵みである食べ物やエネルギー、水などがどこからきてどこへ行くのか、そして自分の毎日の生活がそれらにどのように関わっているのかを知ること。

例えば、孤独や孤立を感じやすいような生活している人でも、実は多くの人に支えられて生きているんだと気づくことで、私は精神的に少し健康になると思います。

食べ物を生産してくれる人がいて、それを配送している人、陳列してくれる人、販売してくれる人がいて、私は多くの人に支えられて生きているんだ。と実感するだけで日々に感謝が生まれて、自然に自分も何か人に返したくなってくる。

そんな恩送りが自然に生まれる社会になれば、とても素敵だと思います。

園芸療法を用いたイベントを、903シティーファームが運営する「浅草田圃プロジェクト」や、「田心ファーム」にて体現して参りますので、もしご興味がある方はホームページを覗いてご覧頂ければと思います。

https://hatarakuba.com/category/permaculture/