中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

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『コミュニティ経営のすすめ』発刊記念!~これからの中小企業が歩む道を考えるトークセッションVol.1

2023-08-29 18:17:50 | 組織開発・社風改革

皆さん、こんにちは!(有)人事・労務の白川です。

弊社出演・毎月放送中の地域ラジオ「鳥越アズーリFM」
第33回目の放送は、「コミュニティ経営のすすめ~これからの中小企業が歩む道を考えるトークセッションVol.1」と題して、“はたらく”に関わる専門家たちの座談会をお送りいたしました。

弊社が今秋に発刊予定の書籍『コミュニティ経営のすすめーあいだのある組織の作りかた』の出版を記念し、“はたらく”に関わる専門家たちが語り合いながら、これからの中小企業の職場の未来像を描いていく時間となっています。

今回の第一弾の放送では、「はじめに&序章」を取り上げ、社会保険労務士兼ライター 三原明日香さん、社会保険労務士 岩野麻子さん、弊社パートナー行政書士 矢尾板の3名が語り合いました。

葛飾の町工場をフィールドに社労士業を行いつつ、この新刊原稿にも携わって頂いた三原さん。
独自の地域性を持つ築地に事務所を構え、働く人たちのQOL向上を大切に企業をサポートされている岩野さん。
お二人は、弊社のESコモンズメンバーでもあります。
そして、ワーカーズコープやコミュニティカンパニーなど多様な働き方・組織運営を行政書士としてサポートしつつ、㈲人事・労務コミュニティの一つ・903シティファーム推進協議会 委員長を担う矢尾板さん。

"ゆる座談会"と称され、異なる切り口からの様々なお話が飛び交いながらも、共通した感覚が流れている、そんな対談を私自身も楽しく聞かせて頂きました。

それぞれに書籍の感想を述べた後、3つの問いが投げかけられました。

①コミュニティという言葉をどのように捉えているか?

「家庭や自身の活動エリアも含めて、色々なコミュニティがある」という、三原さんのお話から、岩野さんのエリア・築地のお話へ。
市場が豊洲に移転したことで、メンバーは変わらずとも場の雰囲気が変わったという言葉が印象的でした。
コミュニティという視点では、"共にいる"ことが目的と言われますが、何をするかよりもその人・仲間といるために何をするかという視点が大切になってきます。
しかし、人だけでなく、土地だけでもなく、両者やモノの混じりあいによって、その場がつくられていく。
そして、それは留まることなく、常に変化していく、流れのようなものなのだと思います。

②「本質観取」という方法が出てくるが、私たちが向き合う職場で、どのような場面で「共通了解をとったほうがいいな」と思うか?

三原さんから、「社長さんと社員の"自由な職場"の認識が異なっていた」という、事例が出されました。
自由という言葉は意味がとても広いですが、多様な人が集まる場でどのように共通了解を取っていくのか。
多様性を尊重する傾向の中で、その分価値観や思いの相違が生まれていくわけですが、その時に、自分たちなりの解釈や共通認識を持つこと、そのために、対話のプロセスを踏むことが重要なのです。
遠回りに見える過程ですが、その中で相手の考えや、その裏側にある意図や背景に気づけたり、自分たちの意味づけができたりするのだと思います。
そもそもで対等に対話ができる、安心して自分自身をさらけ出せる場であることが、コミュニティとなる職場にとって大切なのだと感じます。

③「コミュニティ経営」という視点が生まれるために、どのような取り組みができるか?

三原さんが担当された町工場の方は、騒音のクレームが入ったことで、「嫌われる町工場」ではなく、「ここにいて嬉しいと思われる町工場」になろうと、ゴミ拾いや防災活動を始めたところ、知らない人から声をかけられるようになったと言います。また、自分の仕事だけをしていた職人さんも、「地域の人に誇れるような仕事がしたい」と、意識の変化が訪れたそうです。
三原さんが仰っていたように、自社や自分の仕事だけでなく、所属するコミュニティに目を向ける、ソトに視点を広げていくことで、地域における会社の存在が変化していったのだと思います。

岩野さんからは、社内の雇用契約を結ぶ社員と、外注の方の異なりについて、お話がありました。何となく「ソトの人には口出しされたくない」と線を引いてしまいがちですが、外注の方も社員も、どちらも会社の仕事を担い、貢献してくれていることには変わりありません。
そして、書籍に出てくる、"創発"を生み出すイノベーターとなりうるのは、むしろ同質化されていないソトの人なのではないかと。

ウチとソトの視点。
弊社や903シティファーム推進協議会の活動においても、よく議論に上がるのですが、このバランスをどのように取っていくのかが、コミュニティ経営に向かっていく上で重要なのではないかと思います。
はっきりと線を引くのではなく、幅を持ちながら、創造性豊かに、しなやかに歩んでいくこと、改めて大切にしたい感覚だと思いました。

書籍冒頭でも言及されていますが、コロナウイルスの流行を経て、人々の価値観は大きく変容し、リモートワークを始めとした新たな働き方も生まれました。
一人ひとりが自分の生き方や幸福観を模索する中、働くことの意味も変わってきています。

私も自分自身に問いかけながら、着実に歩みを進めていきたいと思いました。

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今回の放送は、下記サイトよりいつでもご覧いただけます▼
https://esr-j.com/shimauma-radio-202308/

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