中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

社員の幸せ、職場の幸せを基準に経営を、社風を変えたいと本気で思っている社長さん・人事担当者の方へのエールをあなたへ!

あおぞら図書館えいが会ー夏

2024-09-08 14:37:47 | 地域貢献
皆さん、こんにちは!

今日は、日光街道沿いの「進修館」で開催された「あおぞら図書館えいが会」に参加してきました。今回のテーマは「未来のはたらくを考える」。映画を観ながら、対話を通じて、これからの働き方や自分自身のキャリアについて考える、とても充実した一日でした。


風情ある宿場町で感じた特別な時間
会場となったのは、趣のある宿場町に位置する「進修館」。歴史を感じるこの場所で、未来について考えるという、まさに「過去と未来が交わる場」での開催でした。風情ある建物に入った瞬間から、非日常感が漂い、心がリフレッシュされていくのを感じました。

映画『一葉の桐』が教えてくれた、伝統と未来
イベントのメインは、短編映画『一葉の桐』の上映でした。26分の短編ながら、春日部の桐箪笥に出会った若者が、その伝統に魅了され、奮闘する姿が描かれていました。
若者が伝統工芸の世界に飛び込むその過程は、現代の働き方における「伝統と革新」の対立を乗り越えるヒントを与えてくれました。映画を観ながら、自分自身の働き方と重ね合わせ、深く考えることができました。


飯島勤さんとのトークセッション
映画鑑賞後は、桐箪笥職人の飯島勤さんを迎えてのトークセッションが行われました。飯島さんは伝統工芸を守りながら、現代に適応した新しいビジネスモデルを築いています。飯島さんの話を聞いて感じたのは、変化を恐れずに未来に向けて進む姿勢でした。
お話の中で仰られていた仕事を継続するコツについて、「仕事をして、対価をもらって生活するが、他人に感謝され、人にありがとうと言われるような言葉があれば長続きすると思う」という言葉は、「仕事」というものに向き合っていく中で、「楽しく働く」という面において、強く印象に残っています。
また、業界全体としての課題感に関しても触れられており、後継者不足の課題を解決するために、箪笥の技法を用いた商品(傘立て等)により、若年層への認知を広げる取り組みを行われるなど、精力的に動かれているとのことでした。


まとめ:未来の「はたらく」に向けての気づき
今回の「あおぞら図書館えいが会」は、単なる映画鑑賞ではなく、自分の働き方やこれからのキャリアについて深く考える機会となりました。映画『一葉の桐』で描かれた若者の挑戦、飯島さんの伝統と革新を繋ぐ姿勢等を通じて、私自身もこれからの働き方を再定義する大切なヒントを得ることができました。


今回の飯島さんとのトークセッションの模様は、ラジオ「ここ掘れワンワンスタジオ」で放送致します。
ぜひこちらをご覧ください。

るろうに剣心の魅力

2024-08-21 16:21:46 | 日記
 『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚』は和月伸宏先生による日本の漫画作品です。『少年週刊ジャンプ』にて1994年から1999年まで連載されていました。

また、漫画だけでなく、アニメ化・実写映画化・ゲーム化も行われています。2017年9月からは続編である『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編』が『ジャンプスクエア』にて連載中です。



あらすじは穏やかな風貌の優男だが、正体はかつて幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられた伝説の剣客、主人公の『緋村剣心』。明治維新後は『不殺』=殺さずという誓いをたて、逆刃刀を携えて流浪人として全国を旅していました。

ヒロインでもある神谷薫との出会いや、同じ激動の時代を生き抜いた宿敵たちとの戦いを通して、贖罪の答えと新たな時代での生き方を模索していくストーリーとなっています。

『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚』は東京編・京都編・人誅編の3編から構成されています。東京編では主人公の緋村剣心と神谷薫、弥彦、相楽左之助の出会いからストーリーが展開されていきます。

京都編では明治政府に恨みを持つ、志々雄真実『ししおまこと』一派の武力による明治政府転覆を阻止する物語が描かれています。自分は京都編のストーリーが一番好きです。

人誅編では剣心が人斬り抜刀斎として剣を揮っていた江戸幕末時代に、姉・雪代巴《抜刀斎の妻》を殺された雪代縁『ゆきしろえにし』を中心に抜刀斎への復讐を目的として集まった6人の同志たちとの私闘を描いたストーリーとなっています。

一旦は人誅編で連載は終了になりました。2016年より北海道編の準備が続き、ジャンプスクエアにて2017年10月号より『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-北海道編』は連載されており、現在も連載中です。『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-北海道編』は神谷薫の父親・越路郎の生存を知り北海道へ向かった剣心たちと北海道各地で実戦戦闘を標榜し破壊活動を行う剣客兵器を名乗る集団との戦いを描いています。

現在は深夜でアニメ版『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚』が放送されており、毎週楽しみに視聴しています。夏休みを利用して、漫画、実写映画を見てみるのはいかがでしょうか?

身体と心を開き、互いに引き出され、学び合った2日間―体感!ES合宿2024に参加して

2024-08-19 09:00:00 | 組織開発・社風改革
皆さん、こんにちは!
有限会社 人事・労務の白川です。

先日、弊社主催の研修の場「体感ES合宿」が行われました。
今回私は、一受講者として参加させてもらいました。

研修の舞台は、毎年お世話になっており、書籍『コミュニティ経営のすすめ』でも紹介させていただいているお宿「湯河原ご縁の杜 リトリート」さん。
ご縁=つながりを大切に、深い学びと変容の場をつくられているご縁の杜さんで、自然と身体と心が開かれながら、コミュニティ経営・ES組織開発について学び進めた2日間となりました。


「ライフ」視点、「ソース・プリンシプル」を織り込んでの、矢萩の講義。
身体性の伴ったコミュニティ、個の存在とそれらをつなぐ「あいだ≒場」の大切さ。

話を聞きながら、日頃の実践が思い出されました。
コミュニティそのものである903シティファーム推進協議会の活動でも、個と場の関係性がフォーカスされます。個の特性・輝きをいかに引き出し活かせるか、その人自身が安心できる場であることや、ともにいる人との信頼や高め合える関係値があることが必要です。場のあり方=環境づくりがとても大切であることを実感しながらの試行錯誤の取り組みを思い起こしながら、講義を聴いていました。

「ES(人間性尊重)」を軸においた、クレドづくりや組織づくりについて、実践を踏まえた金野の講義。
組織は個の集合体であり、個々の思いから共有ビジョンが生まれていく。

私自身も、業務や903の中で、例えばカフェに立つときや畑に立つとき、イベント開始前などの場面でクレドを行っています。クレドを介して、その人が今どのような状況で、何を考えているのか、どのようなビジョンを描いているのか、それらが垣間見えます。
こうして互いを知りながら、クレドを意識して動いてみることで、様々な物語が生まれ、またそれを皆でシェアしていくという流れが創造されていくのです。

日常の中にクレドがあることで、一人ひとりの思いにアクセスする媒体になること、またクレドづくりにおいても、こうした互いの思いを知るプロセスを体感できること自体に意味があるのではないかと感じました。

そんな弊社メンバーの講義を受けながら、初日には、「ご縁の杜」深澤代表より館内をご紹介いただき、"場の設定"や、これまでの経営・ご自身の変容についてお話いただきました。
館内のそれぞれの場に込められた意味、私(自身)の内面と向き合い自分を始めること、肚(はら)で感じることの本質性…
身体性の感覚が大事であるとわかっていながら、まだまだ頭が先行してしまう場面がある自分にとって、深澤さんのお話がぐっと刺さりました。

また、地域(土地)に関わることを始めたら、エネルギーがめぐり、豊かになったと。
深澤さん自身の変容とともに、このご縁の杜のあり方・姿があるのだなと感じながら、何よりもエネルギーに満ち溢れながら、イキイキと話されるお姿がとても印象的でした。

2日目には、田原真人さんに特別講義を行っていただきました。
chatGPTの創造的な可能性というテーマでしたが、より根源的な新たな角度からのお話でした。

自身の源から生まれるコミュニケーションのあり方、他者の源を知る=他者理解を経て、自己理解をしていくというプロセス。そして、お互いに「何がしたいのか?」を知ることがコミュニティ経営であると。

私も大学時代に教育を学んできたので、とても興味深く、今後学びの方法や教育が変わりゆく可能性を実感することができました。時代が変化していく中で、それに応じて教育も変わっていくことが、次世代を担う子どもたちの生きることやはたらくことへとつながっていくのだと思います。枠にとらわれず、多様な学びの機会をつくっていく必要があると、改めて感じたひとときでした。

今回ご一緒した皆さんは、これまで様々な場をともにしてきていたので、共通する感覚・空気感のようなものがあり、心地よく時間が流れていきました。

狭間での対話を含め、お互いに引き出されるものがありながら、学びを深めることができました。

そして、洗練された空間、お食事を通して、身体が喜びを感じながら、満ち足りた気持ちになりました。
お食事自体はもちろん、その環境を整えることの重要性は、田心カフェで提供する食事でも心がけていることですが、「どこまでそれを実践できているだろうか?」という問いかけをいただいた気がします。

また、今弊社で健康経営を推進していこうと取り組んでいますが、身体も心も心地よい状態であることこそが何よりの健康・健やかさであるということ。その視点を忘れぬように、弊社の健康経営を実践していきたいと思いました。

この場、タイミングだからこそ体感し得たことを、ここからの日々の歩みやチャレンジへとつなげていけたらと思います。

『対立の炎にとどまる』~対立を超え学び合う読書会

2024-07-30 11:24:06 | 組織開発・社風改革
「『対立の炎にとどまる』読書会」。
総勢20名のサムライ業の方々にご参加いただき、12月まで、アーノルド・ミンデルさんのプロセスワークに関する学びと気づきを深める場として、いよいよスタートです。



初回は、ゲストスピーカーとして横山十祉子さん(トコさん)にお越しいただき、基調講演を行なっていただきました。
6月10日にミンデルさんがお亡くなりになったというこの時期に、ミンデルさんのもとで学び日本のプロセスワークセンター長も務めたトコさんからじきじきにお話を伺う機会が生まれたのは、この複雑性の時代に”働く”に関わるさまざまな課題と向き合っていく私たちに、「いまこそ、対立から逃げず葛藤に蓋をせず渦中へ身を置いてみなさい」という大切なメッセージをいただいたということなのかなあ、等々考えながら、当日を迎えました。
一人ひとりのチェックインを経て、トコさんからのお話でお伝えいただいたのは大きく四つ。



一つは、ミンデルさんの生きざまとプロセスワークの歴史について。
二つ目は、私たちが日頃取り扱う「制度・法律・ルール」からのアプローチと、プロセスワークにおける人間関係へのアプローチが、二項対立ではなく補完し合う関係であるということ。
三つ目は、ミンデルさんの源流であるユングの深層心理学で捉える心の構造について。
四つ目は、私たちが向き合う”個や組織”を捉える視点として、ミンデルさんの「深層民主主義」とアダム・カヘン氏の「対話の四象限」から考える「変容の4象限」について。

そして最後に、対立・葛藤の渦中に身を置くわたしたちに対して、”対立の解決の仕方”といったHOWだけでなく、制度・ルールだけに偏らず、関係性にも着目して両面を踏まえながら、”自身と向き合い耕していこう”というメッセージをお伝えいただきました。

トコさんの講義と共に、グループ対話の時間も持ちましたが、「対立にまつわるエピソードの共有」というテーマにおいては、本当にさまざまな物語りが為されました。
事業承継の過程における親子の葛藤。新たなこころみを進めようとしたときの社長と社員の対立。問題社員と言われる社員と職場のメンバー間の溝。
その物語りには、その状況と向き合うそのひと自身が、エンパシー的な共感が働いてキュッと胸が痛んだり、その状況に何かが投影されて観ているのが苦しくなったりと、自身もその状況(システム)の一部として存在しているからこその”痛み”が生じているように感じました。



「誰が悪い」「どちらが良くない」という二項対立の捉え方ではなく、一円融合、相似の関係として全体を捉えようとするには、相当のエネルギーが必要となります。
また、日本の”和を重んじる文化”で生きてきたわたしたちが、緊張・葛藤のフェーズに身を置いて、薪を燃やし尽くすまで待つのも、相当のエネルギーを要すると思います。
例えば「ひとはコミュニケーションをしっかり取れば分かり合える」という前提があると、”相手の靴を履いて”みて、そこにずっと存在してきた溝に気づかないと、いくら対話・議論を重ねても解決せず、平行線をたどってしまうこともあるかもしれません。
そのような状況と向き合う上でも大切な、真のエネルギーが沸き起こるには、自身の「源」とつながっていくことが大切。
トコさんの講義で、「和を持って尊しとなす」という文化が根付いた日本の”対立への苦手感”がある一方で、「武士道」にあらわされるような「対立を受け入れる決闘文化」の存在も取り上げ、「個の精神性を高め、全体性に開いていく大切さ」のお話がありましたが、身体性ある経験・場の中でソトに開きながら、自身の源につながっていく機会を、わたしたち自身が意図的に作り出していくことが必要なのではと思いました。


終えてみて感じているのは、「対立や葛藤の渦中に身を置く」ということについて、一人でがんばろうとする必要はない、ということ。
少なくとも今回集まった方たちは、何かがアンテナにひっかかり何かおもいがあって参加してくださった顔ぶれなので、それぞれの現場でのサムライ業としての試行錯誤を時にはシェアしながら、対立・葛藤を受け入れてみるための研鑽を共に重ねていけると良いなあと思いました。




読書会で深まる『タダの箱庭』の魅力

2024-07-29 18:17:24 | 組織開発・社風改革
『タダの箱庭』。SNSでよく見かけ、そのインパクトある見た目とメッセージ性で気になっていたこの本を、JUNKANコミュニティのけいちょんこと石野慧太さんが読書会として取り上げているということを伺い、ぜひ弊社でも!ということで、先日初めて社内で開催しました。



📚『タダの箱庭』については、けいちょんがまとめてくださっているこちらの記事をご覧ください☆彡
https://note.com/lifetransit/n/n1819c8c589da


初回はリアルで。
一冊ずつ、大きな本をけいちょんから受け取り、まずはパラパラと開いて、それぞれに気になるページに目を通していきました。



この本には、「仮想未来世界を舞台にした社会実験」というメッセージが重ねられており、1059名もの支援者が集まり、1000万円を超えるクラウドファンディングによって一万冊が各地に配られました。

「市場規範(見返りを求めるコミュニケーション=金銭的インセンティブや損得勘定が関わる)」と「社会規範(見返りを求めないコミュニケーション=親切心や贈与に基づくコミュニケーション)」という、全くルールが異なる2つの世界を生きている一方で、この2つのルールが全く異なる世界をごちゃまぜにしてしまっており、その結果として日常に不調和が生じているため、両者の違いを理解し合うことで関係性を改善し、”人生という名の物語のクオリティを上げることができるはず”、と言います。

そして、それら2つの異なる世界の存在を認識・理解し、適切な選択をしやすくするために、この『タダの箱庭』を通して社会規範的世界を体感していこう、というメッセージを受けて、けいちょんが各所で読書会を開催しています。



『タダの箱庭』で取り扱われているのは「お金」というテーマ。
日本では、日頃なかなかオモテで話題にして話すことは控えようという風潮が強く、家族内ですら”直接は言いづらい””何か起きた時に初めて深く考える”という分野になりがちな「お金」。
生き方・働き方における「お金」との関わりエピソードを記事として読み進める中で、無意識に自身の中に装備している固定的なメガネ(捉われ)の存在に気づくことができる、というわけです。
そして、グループ内で対話をすることで、お互いのメガネを知り、その背景にあるできごとや気づきを知り、自身の視点や視野の広がりを体感することができるのです。



今回の弊社の読書会では、最初の章の2記事を取り上げて、時間を定めて「読み」、その後グループ内で「対話」、という形式で進めていきました。
同じ場・同じ時間の中で同じ記事を読んでいるのに、気になるポイント・解釈のしかた、そしてひもづくエピソードが異なっていることがおもしろく感じました。
そして、たった数十分の対話の中でも、「あの時こういう感覚で居たからあの言葉が出てきたんだなあ」「そういえば自分も同じように考えていたなあ」等々、”他者の言葉に触れながら自身の内省が深まっていく”という作用が生じることに、不思議な感覚を覚えました。

対話を重ねるごとに”異なり”が明確になるのだけれど、その重なり合いから、文脈や話題の軸があぶり出されてきて、新たな視点をもって物事の事象を捉えることができる-、そんな対話の効能を体感できたように思います。

社会人になると、「わたしたちは(We)」や「これは(It)」で語ることに慣れてしまい、「わたし」を主語に自身の違和感や小さな違いを言葉で伝え合うことから遠のいてしまいがちです。
しかし、この『タダの箱庭』という共通の題材を通して、「わたし」を主語に気づきを述べ合うことで、自身の真からの言葉をIメッセージで伝え合うトレーニングにもなるのではないかと感じました。
そして、”扱いにくいテーマ”でもある「お金」について、ひもづく物語りを掘り起こし、他者の視点に触れることで、少しずつ自身の中にある固定的な囚われが緩んでいく感覚も味わることができます。


この読書会を続けてみた時に何が起きるのか。どのように観える世界が変化するのか。
楽しみに次回も参加したいと思います。