中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

社員の幸せ、職場の幸せを基準に経営を、社風を変えたいと本気で思っている社長さん・人事担当者の方へのエールをあなたへ!

ザ・コミュニティ経営 行動変容合宿 2日目

2014-12-18 13:53:16 | ES
2日目は、360度評価や、自己人生の振り返りのなかで、一体、自分の
人生の目的といまの仕事はどこにつながっていくのか?


 まさに、肚で経営に参画するという視点から、初日にデザインした、
キャリアプランを書き直し、皆の前で発表していただきました。
 私も、大川社長の行動変容ブランにいろいろと刺激をいただきました。
 大川社長の、つながりを大切にする姿勢、社員こそが自分にとって一番大切な
お客様であるということなど、私自身沢山の気づきをいただきました。


 今回の研修は、まさに、ふかざわ旅館さんの、「命が喜ぶ」という
コンセプトの場ですばらしい仲間、同志とともに学びあうだけでなく、
自分を変えていくという勇気をいただいたすばらしい合宿研修でした。


年末にふさわしい、新たな、1年をスタートするためにも、
私自身、大川印刷さん、そして、大川社長、深澤社長とのご縁に感謝です。

肚から出ないものは、本当じゃない!湯河原おもてなしNO.1旅館深沢社長の講義

2014-12-18 12:33:25 | ES
さて、長時間の講義も終わって、さあ宴会です。
美味しさだけでなく、見ているだけで、ワクワクする美しい料理の数々。
お酒も進みます。


窯で炊いたご飯、地の食材を使った数々の料理、美味しくいただきました。
さて、美味しいお食事の後も、講義は続きます。
夜の講義は、深澤社長の講義です。


ぜひ、ふかざわ旅館さんに、読者の皆さんも来てほしく、
体感してほしいのですが、深澤社長は、26歳で旅館を
次ます。私も、26歳で開業でしたので、その時の苦労など、
なぜか、共感。旅館業らしくない旅館をめざす。ふかざわ旅館は、宿泊すると
わかるのですが、そこかしこに、そこに宿泊した方、ご縁ができた方
を元気にする様々な空間、環境ををつくりだすことをコンセプトにしています。

コンセプトは、「命がよろこぶ旅館」です。旅館に泊まることだけを目的に
するのでなく、映画上映会をやったり、さまざまなセミナーをやったりと、
人が集まるという視点で、旅館業のカテゴリーを超えた、試みに挑戦しているのです。
旅館だから宿泊という固定概念を捨ててのチャレンジし続ける姿勢は、大切ですね。


そして、なによりも印象に残ったのは、肚で経営をするということです。
前回のブログにも書かせていただきましたが、私が7時間をかけて説明するところを、
一言で語ってくれました。さすが、深澤社長!

 これからの経営は社長自身、そして社員自身が肚で経営に参画するという感覚が必要です。
経営にもっと身体性が必要になってくるのです。
 人間は、会社のなかで、コストでもモノでもない。単なる経営資源でもない。
人の人間性としての意志こそがこれからの経営に大切なのです。

 私個人、空手のなかで、よく師範から、肚から稽古をしなさい。肚で
稽古をしないと何べんやっても、うまくならなよ。相手が、そこにいることを
想定して稽古をしないとね。といわれますが、正に、肚というのが、とても
大切なのですね。同じ、演武でも、同じように見えて全然違うのです。


 深澤社長の夜の講義は、ここでおしまいですが、
番外編で、大川社長と、深澤社長と弊社のスタッフを交えての
贅沢な、特別講義が続きます。

 特別講義で、カエルをいただく、瀬戸山君。贅沢な場に連れていってもらってよかったね。
2日目の講義へと続く

組織のパフォーマンス向上を社員の行動変容を通して実現・合宿報告湯河原おもてなしNO.1旅館ふかざわにて

2014-12-18 12:00:02 | ES
先週末は、湯河原のおもてなしNO.1旅館にて、合宿研修です。組織の社会性を社員自らの行動変容を通して
実現し、組織のパフォーマンスを向上していこうというねらいでの研修です。


 今回の研修は、横浜の地域貢献企業として定評ある大川印刷さんのお招きで研修をさせていただきました。
 初日の研修では、ますます複雑で不確実性の高い社会環境になるなかで、経営上におこる問題は、
より複雑で矛盾をはらんでいる、ややこしい状態であるという話をさせていただきました。
 そこで重要なのは、現場力。現場のメンバーが当事者意識をもって、複雑な問題に対処する。
そこには、社員1人で解決できる問題は少なく、多様性に富んだメンバーが、協働で問題を解決するという、
自律と協働がキーワードになります。
 第一部では、新しい時代の新しい働き方について話し合いました。


モノを大量に安く提供するというプロダクトアウトの時代から、
1人で、モノを販売したり、お客さんから欲しいといわれたものを、
ニーズに合わせスピーディに創りだしていくという、マーケットインの時代。
そこで、活躍していた人は、売る・生産するのが得意な人。


 しかし、時代は、「欲しいものがわからない」、「なにか、社会に貢献できることをしたい」
など、ニーズが見えていない段階から、お客さんと関わりなが、一緒になって新しい何かをつくりだす
力、または、社会とのつながりを感じ、作り出す力といった「関わる価値」という資産をもたらす人材が活躍する時代なのだということを
皆で、共有させていただきました。

 そして、皆さん自身が当事者意識をもって本来の、あなた自身の個性・人間性を活かして、あなたが、
会社を人生の目的への舞台として会社を利用するための3つのアプローチについて解説させていただきました。

 まずは、瀬戸山君のビジネスモデルYOUの講義です。


今回は、彼自身が、大川印刷さんの素晴らしいスタッフから学ぶという
ことを主眼に講義を進めさせていただきました。私自身も皆さんの
発表を聴きながら、家族のことや地域のこと、自分が本当にこの仕事を通して
実現したいことなどを改めて見直す良い機会をいただきました。
 
 次は、金野のパートです。金野のパートの第一弾は、360度評価です。


さすが大川印刷さんのスタッフ。他社から評価されるのを受け入れていくことは、
とても苦しいものです。そこに踏み出す勇気は、内省を常とする心を持った人でなければ、
なかなかむつかしいものです。大川印刷さんは、常に厳しくも温かい目で、地域への貢献
という大きな視点から自己を顧みる習慣があるからなのでしょうか?平気で笑いながら、
自分たちの個性をそれぞれがそれぞれを指摘しあえる文化というのは、素晴らしいと思いました。

 一日目最後のパートは、金野より、行動変容メンター制度です。
金野自身も、若くして、リーダーを任せられ、葛藤の中で、年上の部下に指示したり、
リーダーとして頼るべきものがない中、自分自身が囚われから、抜け出すために
いかに向き合ってきたかを語りながら、行動変容シートをみなで埋めていきました。
 私自身、メンバーの方が、深い自己開示をしていく中で、自分自身の行動を顧みて、
いまの自分の安定した大切なモノを手放す勇気をいただきました。

 1日目の弊社のプログラムは、終了。7時間近くにおよぶ研修、みなさんお疲れ様でした。
この後は、お待ちかね、ふかざわのお料理、大宴会、そして、ふかざわ社長の講義と続きます。



以下、行動変容3つのアプローチ
 第1の行動変容を促すアプローチは、組織のメタ認知を高めるための360度評価についてです。
サッカーでも、味方にパスをまわし、ゴールを決めるには、自分がボールを、蹴った際に、
味方の選手が、必ずそこに移動してパスを受け取れる状態でなければいけません。
 そこには、自分を認識すると同時に、自分以外のチームのメンバーがどんな行動をするか
、という自己認識と他社認識の両方を共有してている状態を作ることが大切ですね。
 この360度評価では、自己・他社認識の食い違いを各々が認識し、そのギャップの原因を明らかにするという
もの。サッカーでも、パス回しがうまいチームのほうが強いですよね。


 第2のアプローチは、最近、キャリアの分野でベストセラーになっている、ビジネスモデルYOUを使っての
当事者意識を醸成するプログラムです。
 さまざまな会社で、社員のやりたいことを尊重した経営を目指そう!ということで会社の仕組みを変えていこうとしている
企業が増えています。しかし、社員のやる気が長続きしない、社員が、自分でやりたい!と言ったのに最後までやり通さず、
結局何のために社内体制を変えたのかわからない!かえって業績が落ちた。これなら、社長である私の言う通りいままでどおり、ワンマンで
仕事をしていったほうがいい!なんてことに。実は、そこには、ビジネスモデル思考全体で、自分のキャリアを考える。そのプロセス
全部を含めて本当に自分がやりたいことかをしっかり考えさせることが必要です。そこには、必ず、自分の人生の目的と
自分がやりたいことが結びつていなくてはならないのです。強い会社は、社員のやりたいことを尊重して会社の組織風土を作っていますが、
その内情は、もっと奥深いものであり、表面だけ施策を真似しても逆効果になってしまう。本気で思ったこと以外、実現しない!

 第3のアプローチは、行動変容メンター制度です。
 これからの会社は大家族主義、お金儲けをするだけのために集まっている集団では、会社そのものが成り立たない時代になってきます。
社員が会社に求めるものは、金銭やポストというものから、徐々に変化してきています。NPO法人などのボランティア経済が新たな、
雇用の受け皿として注目を浴びている中、会社に求めるものは大きな変化をしています。それは、つながりや、感謝といった社会とのつながりや、
社会に貢献しているといった実感です。これからの人材のとらえ方は、「コスト」から、現在の「資源」としての人材から、そして将来に
向かっては、「人間性」そのものを会社は、発揮しても環境を作り上げることが大切です。
 世界的に業績を伸ばしている、グーグルには、8つのクレドがありますが、その基準は、ベストセラー「7つの習慣」
で有名なコビー先生の「良い人間として人生で欠かせない習慣」とほぼ一緒だといいます。
 会社だから、特別な行動が必用なのでなく、会社という集団も、地域や家族、学校などのコミュニティと一緒という発想が
必要なのです。優れた人材=良い人間性をもっている社員というビジネススキルと生きていくためのスキルは、別物でなく一緒だということです。
このプログラムでは、会社は、自己成長の場、自分の人生の目的を実現するための場ということを第一に置いて、成長を促してくれる
仲間との関係から、自己変容を促すプログラムによる、人間性尊重経営を実現します。

企業の一番の社会貢献は、社員の社会貢献を応援すること!

2014-12-11 17:15:32 | ES
弊社がお世話になっている、鎌倉にある訪問医療マッサージ事業のアシスタンスが、神奈川の魅力ある社長として社長TVに出演しています。


⇒動画をみる


その中で、林社長が、次のような内容のことを話しておりました。
「会社の中で、何を喜びに感じ、今後どうしていくのかを自分たちで考え、答えをだす。
そっし、自分がどういう方向性で地域貢献をしていくのか?それを応援していくのが、
私の仕事だと思います。」
なるほどなあと。
先日、日本能率協会が出している、「ビジネスパーソン1000人調査」の資料を目にしました。
「仕事にやりがいを感じているか?」という質問に対し、モチベーション要因としての回答の
トップは、「収入が上がる」(70.6%)、よい評価を得る(48.8%)、目標を達成する(33.6%)」となってました。

*ESクレドをつくるためのワーク中の様子



そして、その次に来るのが「顧客から感謝される」となっていました。
 この統計を見てどう感じますか、確かに金銭的収入が一番大きいのですが、日本経済は
縮小経済になってきます。給与をあげられる会社は、わずか、そして、昇給をさせることが
できるとしても数%です。

*ESクレドをつくるためのワーク中の様子


 私は、こう考えます。今現在、モチベーション要因のトップの金銭的要因はこれから益々厳しくなってきます。
 そうなると、必然的に、「顧客から感謝される」という、モチベーション要因は、自然と相対的に高まってくるのではないでしょうか?これからの会社の存在意義自体が、10年後には、大きく変わっているのではないでしょうか?
 いまだに、社員に高い給与さえあげていればそれで大丈夫、どんどんポストを乱発してモチベーションを上げていくという
旧来型の組織では、限界が出てきているのです。
 企業の一番の社会貢献は、社員の社会貢献を応援すること!


*ESクレドをつくるためのワーク中の様子



ESを柱に、社員の自律性を高め、地域へ貢献していくクレド経営を実践。私自身、いつも林社長の経営姿勢を参考にさせていただいています。
介護事業の方を始め、ぜひ、多くの企業さんに紹介したい会社です。

戦略の数は、1955年当時の6倍、組織の繁雑性は、35倍へ!明日から今年最後の合宿です。

2014-12-11 16:42:41 | ES
さあ、明日から、今年最後の合宿研修です。地域に良いことを常に考え、
実行しようと頑張る、志の高い会社の方々と共に過ごす2日間。
とても楽しみです。


 明日は、
「部門の壁を取り壊し、組織の社会性を高める3つの歯車」
「組織の壁を破壊せよ!自律と協働を育む5つの要諦」
の2つのテーマについて皆で勉強です。

 ここ最近様々な会社からの質問で一番多いのが、
「なんだか、いつも仕事に追われていて将来にたいしてまったく行動をしていない。
また、そんな余裕もない。既存の商品の売り上げがジリジリ落ちてきているが、
何の手を打っていないしどうすればいいのかわからない」

というようなものです。

 ボストンコンサルタントグループの調査では、
1955年当時に比べて、戦略の数は、6倍にそれに伴い、
組織の繁雑性は、35倍になっているという調査が出ています。


 私たちの、いままでの経営手法は、戦略が1つ増えると
それに伴い、新しい組織をつくり、新しいリーダーを決めて、新しい人事制度を
つくり、戦略を達成すべく人材を評価し、キャリアプランを定めるというのが、
いままでのお決まりのパターンでした。そんな、ことをどんどん続けて、
ツギハギツギハギをしていったというのが55年の歴史ですね。
 それは、以前のように、作れば売れたというような、プロダクトアウトの
時代であれば、効率と生産性を求めて素晴らしい結果を導いてきました。
 その基本は、差別化戦略、SWOT分析などのPDCAのマネジメントサイクルを
回すという、アンゾフやポーターの経営手法かその応用です。

 そこには、常に、あるべき姿というのがあり、そこにより速く、たどりつくためには!
という、分業・効率を基本とした、ギャップアプローチが基本でした。

 でも、いまの経営環境は、調査のとおり、複雑性がどんどん増していきます。
・リアルとバーチャルなビジネスの対応
・ボランタリー経済と儲けを生み出すビジネスへの対応
・新興国と先進国への両面のマーケティング
等々経営そのものに矛盾が生じていたり、不確定要素が多い
ビジネス環境がますます加速するなか、
経営は、より現場へ、より個々の社員の人間性を重視した、
意志力、判断力に委ねられることになってきます。複雑性と
不確定性によって生じる現場の問題を解決していくには、
現場の当事者が解決する、また、1人で、単独の部署で解決
出来るものでなくそこには、自律と協働が必要なのです。

 それは、社員が経営にコミットするというような生ぬるいものでなく、
社員自らが当事者になって経営を動かすという意識が必要です。
また、ポーターやアンゾフのような戦略だけに頼るのでく、
戦略と現場が即つながるという新しい経営が求められているのです。
 現場が当事者意識をもって素早く、判断をしながら経営を動かしていくことが必要なのです。
 いちいち現場で起きていることを、経営のトップが評価していては、複雑で不確定要素が
大きい環境のなかでは、そのような古臭く、鈍感な経営では、変化に遅れ
市場から淘汰されてしまうでしょう。

 私たちが、経営の基本として一度は、上司や社長からいわれた次の言葉、

「組織は戦略に従う」

は、もはや時代遅れなのです。

組織と戦略はほぼ同時に関係を築き上げ動き出し、変化を促していくというのが
本当の答えなのです。戦略とイノベーションは以前は2項対立でした。しかし、いまや、
セットなのです。

 明日の合宿では、この古臭い仕組みの元凶である、組織の壁を壊し、
自律と協働をいかに築きあげるのかという視点から、
個人の行動変容を促し、組織のパフォーマンスの向上へと
つなげる自律と協働の5つの要諦について勉強をしてきたいとおもいます。