中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

社員の幸せ、職場の幸せを基準に経営を、社風を変えたいと本気で思っている社長さん・人事担当者の方へのエールをあなたへ!

2020年謹賀新年。次世代を担う子どもたちへ働く豊かさを!今年も、よろしくお願いいたします。

2020-01-08 11:53:16 | 経営全般
あけましておめでとうございます。今年は、弊社も創業25年、四半世紀をなんとか生き抜いてきました。感謝申し上げます。



それにしても今年は昨年からもやもやしている働き方改革。まさに、私どもの社労士のフィールドで業界も沸き立っており、働き方改革そのものは賛成なのですがその政府の打ち出した背景に疑問を感じる日々。



働く人の格差は広がる
ブラックだ、パワハラだ
社長も残業、パワハラ言われるから怖いなあ
おまけに若い人はなぜ働くの?
うちの外国から来て働いている人、文化違うやめさせたい!
取引先からの価格交渉厳しい。企業間格差
                        などなど

まったくもって”働く”に幸せを感じない社会になっている気がする。



毎月訪問させていただいている児童養護施設の子供たちの訪問。
私達にとっては子供たちに会うのは楽しみでもありますが、一方で、年末年始休みにもかかわらず施設に子供たちがいるということは、お正月でも親元に戻れない子どもたちはいるわけで、どうしてこうなっちゃうんだろうなあとモヤモヤ。

そこで年末年始は経済のお勉強をしてみることに。
なるほど、お金が循環していないんだなあ。
資本主義がどうも制度疲労をおこしているようなんだなあ。

年末、共感資本社会の実現を目指す株式会社 eumo 新井社長と話した際も、お金は腐らなくなったため、貯め込むことができ極端に貯め込む人が増えてきて、時代とともに少しずつおかしくなってきてしまった。



つながりをお金で買うものだからつながりが分断されて人が幸福を感じない世の中になるなんて話していたのだが本当に実感する日々。

日本はすでに人口減少でこれ以上稼ぐのは基本的に難しい。
ならばどうするかというと、儲けようとすれば、グローバル経済を推進するか、移民などを受け入れて増やすか、実体経済ではむりだからバーチャル経済で稼いでいくしかないか。そうしないと資本家は納得しないからという話。



大丈夫かよ資本主義、という感じですよね。人を幸せにするのが経済でありその主体が会社なはずなのに日本全体がお金に依存しすぎてしまっている。だから、お金がないとどうして良いかわからない。特に私を含めて都会に住んでいる人はもうお金がないとどうしようもない。反省。

詳しくは、新井社長のこの書籍がおすすめなのだが、私は働くの分野でこの共感資本経済の分野に貢献していきたいと思っている。



働き方改革も幸福が大前提。生産性はそのための手段でその施策が働き方改革。
そこを無視してもお金だけでは、若い人を中心に働き方改革には参画してこないと思うし、中小企業はそんな施策をやっても大企業主導の働き方改革で企業格差、地方格差が広がるばかりでしょと。賢い人や会社は知っている。

哲学者の和辻哲郎は、人の幸せとは、“じんかん”にありという。
人は他人とのつながり、地域とのつながり、自然とのつながりからしか幸せを感じないのではないかと私は思っている。

10数年日光街道を歩くイベント(日光街道まるっと学び舎プロジェクト)をやってきて思うことは、電車で行けばたかだか数時間の距離を歩く。まわりの仲間と対話して歩く。自然と対話して歩く。地域の方々と対話して歩く。



一見面倒だが、その面倒なつながりからしか人は幸せになれないのではないかと思う。

つながりをお金で買い合理的になった分、人は働く意味を失う。人は生きる意味を失う。
幸せな感覚を失うのだ。

働く豊かさの追求。
よき仕事から、よき人、良き会社が社会に増えていく。そしてそれが循環する。
それは、私は農業を通して自然から学んでいるがまさに自然は偉大なり。

今年は、私もいよいよ50歳になり人生の意味をまわりからたくさんの気付きを
頂いている。
少し半生を振り返ってみる。
25周年。
今年は、活動を融合させていこうと思う。

農業から学んできた自然。
日本ES開発協会の活動を通して日本の未来の働くを考える
そして本業の組織とはなにか?

この「自然」「働く」「ES組織」の3つの融合をこれから更に追求していこうと思う。

共感資本経済とSDGsそしてティール型組織。
天人合一、修己治人を25年前に掲げて活動した日々を再度振り返り未来へどんなエネルギーを弊社が放つことができるかを投げかけていこうと思う。



資本主義を否定するのでなく、対極につながりの経済をおいてみる。そんな楕円思考を実践していきたい。