オレにもある

「必殺、誰からも着信してないけど携帯でひとりしゃべりの術」


眞鍋かをりのブログの面白さは、誰でも一度はしたことがある行為に面白いネーミングをつけることにある。

あの検索サイトに自分にゆかりのある人の名前を入力して検索してみる『一人同窓会』なんかは、とてもいいネーミングだと思う。

この『必殺一人しゃべりの術』も経験のある人が多いのではないだろうか?

実はオレもある。


前職で店の売り上げが良くない月、ちょうど店長が休みで管理職が副長のオレしかいない時に社長がやってきた。
店で接客中なら、社長といえどもジャマはできないのでうまく逃げることができるのだが、その時はちょうど運悪く事務所で書類整理をしていた。
こりゃ逃げ場がない。

小言を言われるのがイヤだったのでオレはとっさにある行動にでた。

それがこの『必殺一人しゃべりの術』。
電話の外線ランプが消えていてはバレるおそれがあるので、あるところに電話をかけた。

そしてオレは延々にお客さんと話しているかのような芝居をしながら『必殺ひとりしゃべりの術』を使い続けた。
社長は急いでいたのか、オレの顔を見ながらブツブツつぶやき事務所を出て次の訪問先へと向っていった。

その間、オレの耳元では時が静かに流れ続けていた・・・

『午後1時30分50秒をお知らせいたします・・・ポッポッポ・ポー・・午後1時31分ちょうどをお知らせいたします・・・ポッポッポッポー・午後1時31分10秒を・・・』

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