日本ユーラシア協会広島支部のブログ

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情熱的な調べは心の奥底に ~広島県三原市で、ロシア国立交響楽団コンサート~

2015-07-27 22:55:43 | 日記
 去る、7月25日(土)午後3時から午後5時30分まで、三原市芸術文化センター ポポロホールで開催されたロシア国立交響楽団コンサートについてご報告します。(呉支部 F)

 最もロシア的な最後のオーケストラが三原市へ来るということで、広島の日本ユーラシア協会もチケットの普及に取り組んだ。協会が扱ったチケットで、呉支部の会員3人会員以外3人の参加があった。

 指揮はヴァレリー・ポリャンスキー、ピアノは及川浩治、ロシア国立交響楽団。「ムラヴィンスキー、スヴェトラーノフの流れを汲むロシア最後の爆演型指揮者」とチラシに紹介されていたポリャンスキーさんは、指示棒がまるで割り箸に見えるような大きな男性。両手を高く広げ、オーケストラ全体を包み込むような姿勢から一気に、指示棒が床に着くほどの小さな姿勢に。その指示棒から発せられるオーケストラの調べはとてもパワフルで情熱的。打楽器をや金管楽器の音とともに雷が響き渡るような迫力。その一方、しーんと静まり返った会場に弦楽器のかすかな音色、音が出てないのではない。どんな小さな音も会場全体に染み渡るような繊細な音色。聴衆を圧倒的に引きつけてやまない。

 ショパン国際ピアノコンクール最優秀演奏者及川さんのピアノを弾く手は、目にも留まらぬ速さで激しく動く。彼はまた鍵盤を激しく叩いた手を天井に向けてパッと広げる。オーケストラがピアノの美しい音を尚いっそう激しく引き立てる。ポリャンスキーさんの指揮のもと、その情熱的な演奏がオーケストラと実に良く調和して、涙が出るほどの感動を呼び起こす。「チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 作品23」、この調べは今も耳にこびりついて離れない。

 この日のプログラムは他に「チャイコフスキー スラヴ行進曲 作品31」、「チャイコフスキー 交響曲第6番ロ短調 作品74『悲愴』」。参加した皆は一様に、「一生の思い出に残る感動的な素晴らしいコンサートだった」などと感想を話した。

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