新渡戸稲造記念 さっぽろがん哲学外来

さっぽろがん哲学外来の活動予定や活動の様子などを
皆さんにお伝えします。皆さんの参加をお待ちしています。

がん哲学校たより・18(0041)

2014年03月31日 | 樋野先生からのメッセージ
樋野先生からのおたよりです。(2014.3.15配信)
第50回「がん哲学学校」
何事に対しても誠実~「校則はただひとつ。紳士であれ。これのみである」~

日曜日〈3月9日〉の昼、某テレビ局の、自宅の本棚の取材があった。「内村鑑三、新渡戸稲造、南原繁,矢内原忠雄、吉田富三」の本が中心であった。筆者の19歳から60歳までの約40年間の読書遍歴でもある。取材後、定例の読書会に出かけた。この読書会は、2007年12月9日から開始し、7年目に入った。継続の大切さである。『武士道』〈新渡戸稲造著〉、『代表的日本人』〈内村鑑三著〉を中心に進め、毎回15~20名の参加者との、2時間の楽しい一時である。先日は、『後世の最大遺物』〈内村鑑三著〉を読み、アフリカの探検家のリビングストン (1813-1873) とピューリタン革命指導者のクロムウエル (1599-1658) を学んだ。

帰宅しましたら、びっくりしたことに、Wifeが、筆者の還暦の祝いを密かに企画していた。ドアを開いたら部屋一杯の多数の来客(外国人、日本人、職場から)があり、本当に驚いた。プレゼントに頂いた、赤いチャンチャンコを早速着た。「60歳をお祝いするおふたりの愛が伝わってきました。」、 「奥様は日本の奥様方より、日本の伝統的習慣にも精通なさっておられるのですね!」、「奥さまの深い愛と優しさを感じずにはいられません。」、「家族に本当のサプライズパーティーを企画してもらえるなんて、普通の日本人にはありませんよ!」、「新渡戸稲造にメアリー夫人がいらしたように、樋野先生にジーン夫人がいらしゃるのですね!」など、多数の、心温まるお祝いのコメントを頂いた。後で、Wife に尋ねると、2週間前から、1人で、準備をしていたようである。

「東日本大震災きょう3年~避難26万人 遠い復興~」 (朝日新聞 3月11日付け)、3年を迎えた3月11日2:46pm、黙祷を捧げた。筆者は、丁度、教授室で、仕事をしており、大きな揺れを感じた。自宅に帰ったのは、翌朝3:00am過ぎであったように記憶している。先週は、「STAP細胞 論文撤回検討」(朝日新聞 3月11日付け)、「STAP細胞 証明できず」(朝日新聞 3月15日 付け)の報道でも賑やった。数週間前の大賛美の報道ぶりとは、雲泥の差である。何か空しさを感ずる。「何事に対しても誠実で、誰に対しても礼儀正しく、口 数を少なくするのがいちばんだ」(徒然草)、「私が望む校則はただひとつ。紳士であれ。これのみである」〈クラーク博士〉の言葉が思い出される一週間でも あった。 


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