新渡戸稲造記念 さっぽろがん哲学外来

さっぽろがん哲学外来の活動予定や活動の様子などを
皆さんにお伝えします。皆さんの参加をお待ちしています。

がん哲学校たより・30(0059)

2014年06月14日 | 樋野先生からのメッセージ
樋野先生からのおたよりです。(2014.6.14配信)

第63回「がん哲学学校」
心を救う言葉の処方箋~ 効能100%、副作用なし ~

2014年6月10日(火)日本テレビnews every.で 18時15分頃 (約20分間)「がん哲学外来=心を救う言葉の処方箋」が放映された。「TVがん哲学みました。大いに感銘しました。」、『「やっぱりがん哲学はいいなあ」と、しみじみ感じました。』、『先生の「ことばの処方箋」は、治療費無料で、効能100%、副作用なし ですね!』。反響の大きさに驚いた。続編も企画されているようである。

町田市教育委員会 生涯学習部生涯学習センター まちだ市民大学HATS「現代の人間を科学する」公開講座『「がん哲学」の可能性~「生きる」を考える~』」で講演する機会が与えられた。『お話を聞き終わった後、何故か「湯豆腐」を食べ終わった時の気持ちになりました。滋味と滋養にあふれ、穏やかな味わいと温もりが残りました。ごちそうさまでした。』、『「湯豆腐」との比喩は、どこか郷愁があって、的を射ているような気がします。』等のコメントを頂いた。「町田市がん哲学外来・カフェ」開設の兆しを感ずる時でもあった。

思えば、筆者は、2005年開設の順天堂医院「アスベスト・中皮腫外来」で、動揺された患者さんと面談を行った。「不安に押しつぶされそうな時、穏やかにその気持ちを受け止めて、聴いてくれて、アドバイスを貰えたら、とても救いになります。」との貴重な体験をさせて頂いた。それが、2008年の「がん哲学外来」開設に繋がった。医療現場における「対話」の重要性の気づきであった。

筆者は、若き日は、出雲弁で、なかなか、会話も難しく、人との話は、苦手であった。それが、「アスベスト・中皮腫」&「がん哲学」外来を行うとは、人生不思 議である。「がんと戦える力が湧いてくるような気がします。ありがたいなぁと思いました(よくぞ気がついて下さった!)。」、「自分の人生が自分以外のた めにある様に思いました。」と、人生の「役割・使命感」の再確認でもあった。「人生に期待すると、簡単に失望に終わる。人生から期待されている存在」の実 感の瞬間であった。まさに、「人生いばらの道、されど宴会」であり、「悩む者には毎日が不吉の日であるが、心に楽しみのある人には毎日が宴会である。」(箴言 15章15節)の「言葉の重み」を痛感する学びの日々である。

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