新渡戸稲造記念 さっぽろがん哲学外来

さっぽろがん哲学外来の活動予定や活動の様子などを
皆さんにお伝えします。皆さんの参加をお待ちしています。

がん哲学校たより・22(0050)

2014年05月03日 | 樋野先生からのメッセージ
樋野先生からのおたよりです。(2014.4.13配信)

第54回「がん哲学学校」
「世への贈り物」~希望を具現化する~

先週は、数年前に「がん哲学外来」に来られた、がん患者さんの一周忌で、清里の「萌木の村」にある「メリーゴーランドカフェ」に参上した。「人生の役割・使命感」として、亡くなる前に「メリーゴーランドカフェ」を開設された(朝日新聞 2014年4月7日付け)。今は、ご主人、息子さんと娘さんが、継承されている。まさに、「世への贈り物」である。とても、有意義な心に染みいる一時であった。

2014年4月10日天皇・皇后両陛下が出席された「日本医学教育歴史館披露及び順天堂創立175周年記念式典」に参列した。大変、格調高く、品性のある、式典であった。来賓の中に、久しぶりに見るお顔もあり、大変懐かしく思った。2000年に、原田明夫氏(東京女子大学理事長)と、国連大学で、開催した「新渡戸稲造 『武士道』100周年記念」でお逢いした川島裕氏〈当時 外務事務次官で、宮内庁侍従長〉も拝顔した。思えば、10年前、順天堂大学に赴任して間もなく、佐藤泰然 (1804~1872) 生誕200年記念シンポジウムを企画し、一緒に講演させて頂いた北城格太郎氏(経済同友会代表幹事でもあった、国際基督教大学理事長)とも久しぶりにお逢いした。同じ10年前(2004年)に、当時は、検事総長であった原田明夫氏と「新渡戸稲造 5000円札さよならシンポジウム」を国連大学で、開催したのも、懐かしく想い出された。人生の大きな船出となる時でもあった。

週末、早稲田大学中野国際コミュニティプラザエクステンションセンター中野校のオープンカレッジ春期講座『がんと生きる哲学』で、講師をする機会が与えられた。5年前の『がん哲学と新渡戸稲造~日本肝臓論~』(NHK放送博物館 愛宕山ホール)の version up でもあり、『がん哲学』(2004年) 出版10周年記念でもある。『われ21世紀の新渡戸とならん』(2003年) 10周年記念では、国際連盟のあったジュネーブと終焉の地であるバンクバーを訪れる機会が与えられた。

銀座で、『がん哲学外来~希望を具現化する~』で講演する機会が与えられた。「がんに寄り添う~美容を通じて~」の「メイクウイッグショー」の見学は、筆者には、とても新鮮な時であった。治療の副作用に悩むがん患者にとっての、大きな支えとなり、「病気であっても病人ではない」の具現化の一助ともなろう。

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