新渡戸稲造記念 さっぽろがん哲学外来

さっぽろがん哲学外来の活動予定や活動の様子などを
皆さんにお伝えします。皆さんの参加をお待ちしています。

がん哲学校たより・61(0098)

2015年05月11日 | 樋野先生からのメッセージ
樋野先生からのおたよりです(2015.5.11配信)
第110回「がん哲学学校」
「情熱と風貌」~ すべてのものを忘れた後に残る ~

今年のゴールデンウイークは、父の3回忌で、wifeと帰郷した。92 歳の母と再会した。また、今年3月を以て、廃校になった鵜鷺小学校の活用に関して、村の人と、夜遅くまで、話合しの時をもった。各種研修会の教室の提供、Medical village 構想は、時代の要請となろう。帰京の際の、母との別れは、悲しかった。

広 島大学医学部3年生の特別講義「がん病理学~遺伝・環境・がん哲学~」の機会が与えられた。全員のレポートを帰京中の新幹線の中で、丁寧に拝読した。真摯 な感想文と、将来の医師像に対する思いの記述に感激した。まさに、「教育とは、すべてのものを忘れた後に残るものをいう」(南原繁)の言葉が、甦って来 た。教育者の役割・使命にとって、「情熱と風貌」の大切さを、再認識した。

週末、聖路加国際大学 聖路加国際病院相談支援センター主催 がん診療連携拠点病院 市民公開講座「第1回 記念特別講演“がん哲学外来”とは」(聖路加国際大学 アリスC. セントジョン メモリアルホールに於いて)で、筆者は、104歳の日野原重明先生の講演「がんになってからの生き方」の前座で、講演「がん哲学外来~本質的な人間の見直し~」する光栄を与えられた(毎日新聞 朝刊 2015年5月10日付け)。日野原先生は、演壇で、立って、power point を使用しながら、講演された。東京周辺以外にも、札幌、石巻、群馬県、長野県からと、多数の参加者があり、大盛況であった。日野原先生と一緒に写真も撮られ、参加者の皆様にとっては、忘れ得ぬ人生の想い出となる講演会となったであろう。

講演会後、wifeと東京女子医大に入院中の患者のお見舞いに立ち寄った。そして、「暮らしの保健室 かなで がん哲学外来新小岩 メディカルカフェ」開設記念セレモニーに赴いた。スタッフとの夕食会では、楽しく語り、大変盛り上がった。

休日、「がん哲学外来・まちなか メディカルカフェ in 埼玉」(さいたま メディカルタウンに於いて)に招待され、記念講演『対話の力』を行った。多数の参加者があり、スタッフも、看護師、医師、マスコミ、小学校教師、企業経営者、患者、市民と極めて多彩であり、カフェの新しいモデルとなる予感がした。

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