樋野先生からのおたよりです(2015.4.5配信)
第105回「がん哲学学校」
「北陸新幹線開通記念講演会」~なすべきことをなそうとする愛~
週末の午後(2015年4月4日)、北陸新幹線開通記念講演会【がん哲学外来“とやま”~なすべきことをなす~】(冨山県立中央病院に於いて) で、講演【がん哲学外来~なすべきことをなそうとする愛~】をする機会が与えられた。筆者にとっては、冨山県は初めての訪問である。北陸新幹線の窓から見える、雪に蔽われた立山連峰の壮大な風景は、感動的であった。富山市街地を流れる松川の両岸の川べりのソメイヨシノは満開であった。良き想い出となる日であった。
会場には、金沢・東京・神戸からの参加者もあり、各テーブルは、満席であり、大盛況であった。早速、地元のテレビ局のニュース番組( KNBニュース|北日本放送|KNB WEB )に『――― 樋野興夫教授は、医師には病気を直接治療することと、人間的な責任で手を差しのべる2つの使命があり、患者が「病気であっても病人でない」人生を送ることができるよう寄り添うことが大切だと訴えていました。』と紹介されたようである。翌朝の、北日本新聞、冨山新聞(2015年4月5日付け)にも取り上げられていたようです。市民の関心の高さを感じた。
今月から、スタッフの皆様による「がん哲学外来“とやま” メディカルサロン“ほっこり”」が、毎月第4土曜日 (2:00~4:00pm) 街中の『おじいちゃんのサロン【長谷部】』で開催されるとのことで、講演会後、会場に案内された。定年退職後の看護師さんの第2の人生としての、素晴らしい「お茶のおもてなし」の空間であった。その後、スタッフの皆様との懇親会に向かった。
がん患者・家族にとって、負担のない距離、利便さを鑑みれば、「がん哲学外来カフェ」は、15000人の人口に1ヶ所 (全国に 7000 ヶ所) は必要となろう。参加されていた、がん患者、中学生の息子さん、医療者を中心に、上記のサロンと連携して、「南原繁記念 がん哲学外来 in 冨山」も実現されることが決定された。南原繁は、1914年 東京帝国大学法学部政治学科卒業後 内務省入省し、1917年 冨山県射水郡郡長に任ぜられでいる。その意味でも、筆者にとっては、考え深いものがある。帰宅される時の患者さん親子の、【役割意識・生きがいに満ちた、清々しい笑顔】に接し、「がん哲学外来」の本当の意義を痛感した。
第105回「がん哲学学校」
「北陸新幹線開通記念講演会」~なすべきことをなそうとする愛~
週末の午後(2015年4月4日)、北陸新幹線開通記念講演会【がん哲学外来“とやま”~なすべきことをなす~】(冨山県立中央病院に於いて) で、講演【がん哲学外来~なすべきことをなそうとする愛~】をする機会が与えられた。筆者にとっては、冨山県は初めての訪問である。北陸新幹線の窓から見える、雪に蔽われた立山連峰の壮大な風景は、感動的であった。富山市街地を流れる松川の両岸の川べりのソメイヨシノは満開であった。良き想い出となる日であった。
会場には、金沢・東京・神戸からの参加者もあり、各テーブルは、満席であり、大盛況であった。早速、地元のテレビ局のニュース番組( KNBニュース|北日本放送|KNB WEB )に『――― 樋野興夫教授は、医師には病気を直接治療することと、人間的な責任で手を差しのべる2つの使命があり、患者が「病気であっても病人でない」人生を送ることができるよう寄り添うことが大切だと訴えていました。』と紹介されたようである。翌朝の、北日本新聞、冨山新聞(2015年4月5日付け)にも取り上げられていたようです。市民の関心の高さを感じた。
今月から、スタッフの皆様による「がん哲学外来“とやま” メディカルサロン“ほっこり”」が、毎月第4土曜日 (2:00~4:00pm) 街中の『おじいちゃんのサロン【長谷部】』で開催されるとのことで、講演会後、会場に案内された。定年退職後の看護師さんの第2の人生としての、素晴らしい「お茶のおもてなし」の空間であった。その後、スタッフの皆様との懇親会に向かった。
がん患者・家族にとって、負担のない距離、利便さを鑑みれば、「がん哲学外来カフェ」は、15000人の人口に1ヶ所 (全国に 7000 ヶ所) は必要となろう。参加されていた、がん患者、中学生の息子さん、医療者を中心に、上記のサロンと連携して、「南原繁記念 がん哲学外来 in 冨山」も実現されることが決定された。南原繁は、1914年 東京帝国大学法学部政治学科卒業後 内務省入省し、1917年 冨山県射水郡郡長に任ぜられでいる。その意味でも、筆者にとっては、考え深いものがある。帰宅される時の患者さん親子の、【役割意識・生きがいに満ちた、清々しい笑顔】に接し、「がん哲学外来」の本当の意義を痛感した。