西予市のカフェ苔筵が気に入っている。今回オーナーと話をしたが、面白かった。1人で山から苔を運んで、敷き詰めたそうだ。その数、軽トラックで90台。飛び石も、川から自分で運び、自分で敷いたそうだ。話を聞いて、何故僕が心惹かれるのか納得した。昔の古民家にも通じるが、汗を感じる事が出来るからだろう。そして移植した後は苔の自然な繁殖力にまかせているから、人の手が入っているけれど、それを、あまり感じないからだと思った。世界一の日本庭園に輝いている、足立美術館にも行ったけれど、あまり感動しなかったそうだ。これは僕も同感で、庭自体は凄いとは思うけれど、何故か、心から好きにはなれなかった。手入れが凄すぎて、汗を感じられなかったのが主な理由だと、今は感じている。鑑賞するだけの庭では無く、ゆっくり庭を歩き、匂いや風を感じ、人の苦労を思えるような庭が好きなのだろう。建築も同じで、人に見せるだけの建築ではなく、触って楽しめ、空気を吸ってリラックス出きる家の方が好きなのだ。私が建てるログハウスも、本物の素材を使い、少し遊びが感じられるから、くつろげるのだと感じている。