あれから2ヶ月半が過ぎました。自分の家で使う丸太を、自分達で2本、新月伐採をしてから、あっと言う間にでした。
工房へ届いた丸太を見て、改めて大きさに驚きました。ちゃんとサインも残して、送り届けてくれました。ダメージもほとんどない丸太を見ると、山師の方、トラックへ積み込み運搬してくれた人達に、感謝、感謝。
施主さんが伐った杉丸太は、あまりに大きいので先端を11メートルにし棟木にし、元玉を5メートル切ってもまだ他の丸太を圧倒する程大きい。改めて、でかいなーとスタッフ一同笑いました。
奥さんの伐った木も、ちゃんとありました。梁になる予定。両方とも、先端を少し落とすので、記念に焼印でも押して届けたいと思っております。山の人の苦労、運ぶ人の気ずかいが見えるので、作る方も精一杯やらなくてはと感じます。何故か、絶対良い家になると、確信しています。大工、左官、電気屋、設備屋、屋根屋、材木屋、全ての人が情熱を持てるような家を建てたい。100年200年先を思って建てる事は、100年前の大工なら、みなして来た事。交通が発達して、便利になり、世界が狭くなりだして、何か大切な物を失った気がしています。人の顔の見えない商品が溢れ、コスト管理ばかり。安いが正しいが蔓延しだして、僕は豊かさとは、物が溢れる事と、錯覚した。しかし何かおかしい。良いものを作っても、人件費がかかるので、高くなって売れないから、作れないのは良い事なのか?新しい価値観を持とう。だから私は、人の顔の見えるもの作りをして行こう。物語のある家創り、持続性のある家創りをして行く。たとえ法律が邪魔しても、乗り越える意志を持って取り組む。自分達の考える、本当に良い家を確立し作って行こうと考えています。それは、地元の素材を使って建てる家だと、何故か確信している。